1000人に一人はパーキンソン。
2人に一人はガン。
そして今、
65才以上の、4人に一人は認知症。そういう時代に入っているそうです。納棺の現場にも、講演に伺った会場にも、増えておられます。そして、色々と皆さんに教えていただき、私も学びます。
先日、処置バックを車に積んでいたら「すみませんけどもね、◯◯さんの家に行きたいんだけど、この辺にあるはずなんだけど?」と、杖をついた高齢の紳士に話し掛けられました。
なんとなく認知症でいらっしゃるのかな?と思いつつ、
「私も分かりませんので、どなたかに聞いてみましょうか?それとも、いっしょに探しましょうか?」と伺ってみると、
「もうね、歩きたくないの。」
(なんと!チャーミング)
「えー!本当にですか!」
「だいぶ歩いて、疲れちゃった!」
(表情豊かで、よく伝わってくる)
「じゃ、私探してみましょうか?」
「じゃ、ぼく待ってていい?」
(えー!そう来るんだ!天才(笑))
「うん、分かりました〜!」
なぁんて会話をしていたら、女性が走ってきました。そして、静かに私に近付くと、
「実は、施設の利用者さんなんです。外に出てしまって。」と耳打ちして教えてくれました。「そうでしたかー!」と、私は答えて、高齢の紳士に声を掛けました。
「探されていた◯◯さんのことをご存知の方が、いらっしゃいましたよ!」
高齢の紳士は、今までの険しい表情から一変、満面の笑みで、
紳士「そうですか、そうですか!あー、良かった。」(完全に私、その笑みにノックアウト!)
私「お気をつけてくださいね!」
紳士「ありがとうね!又、会おう!寂しくなったら、訪ねておいで!」
施設の職員さん「あ、言い忘れてました!お若い時、相当プレイボーイだったそうです。(笑)」
紳士「何を言うか〜(笑)」
そう言って、紳士は施設の職員さんと、何をお話しされていたのか、たくさん笑って帰って行かれました。
こんなに素敵な笑顔、久しぶりに見たなぁ。認知症とか、そういうことをすっかり通り越して、安心された時の、あの満面の笑みに、私は癒されていました。
認知症の方の、死亡事故も多い現在。納棺の現場での復元は、実は簡単ではありません。そして、至る所で「一緒に探してもらえませんか?」と、外へ出られたお年寄りを探す、家族に声を掛けられることも多くなりました。
あの紳士が、事故を起こさないように暮らせる社会って、どんな感じなんだろう。今回みたいに、きっと徘徊にはその方の、目的があるのかもしれない。しかも、身だしなみがビシッと決まってた。あの紳士の満面の笑みに、又、お会いしたいな。と、地域のつながりを、今一度考え込む時間をいただいた、とっても素敵なご縁でした。