2015年6月13日

この三日間

茨城県からお越しいただきました、経験豊富な湯灌師さんの、二泊三日のマンツーマンセミナーでした。汗だくでセミナーを受けられて、無事に最終日に合格されました。お疲れ様でした。とても真面目で、ものすごく思いが深く、それでいて話が面白くて、とっても素敵なお人柄でした。

この三日間の大まかなスケジュールは以下の通り。
10日
10時〜18時までマンツーマンセミナー、その後遺族訪問等々。

11日、
10時〜18時までマンツーマンセミナー、
その後北上市民大学で地元の約100名の皆さまに向けて、18時半から「災害支援〜悲嘆と共に〜」の講義を90分。本当に皆さんに、熱心に聞いていただきました。現場にある、いのちや、生死に触れながら、お話しを進めさせていただきました。

12日、
10時〜18時までマンツーマンセミナー最終日、
その後、地元高齢者福祉施設(4施設)合同研修会を約100名の皆さまに向けて、90分の講演をさせていただきました。「現場では悲しみの深いご家族に、抜群のグリーフケアを行う超高齢の方が居られます。まるで見たきたかのように、三途の川を語られます。伺えば、聞いた話だけどねと、笑っては居られますが、なんだかとっても説得力がありました。」等、現場から様々にお伝えしました。

他、大槌町の仮設住宅を伺った後に子ども夢ハウスにも行き等々、本当に密なスケジュールでありました。

そんな中昨日、スーパーで子どもさんに話し掛けられました。
子「笹原さんですよね!」
(声を掛けていただくことは、実によくあることです)
私「はい、そうです。」
(牛乳売り場の前にて)
子「あのぉー、(少し戸惑って)幽霊って見たことありますか?」
私「(きたー!こういう質問、実はけっこう多い)どうして?(答えて欲しいことがあると思うので、聞いてから答え方を考える)」
子「幽霊でも出てきて欲しいと思っている人がいるけど、怖いと困るなぁと思ったので・・・。」
私「そっかぁ・・・(少し考える)」
子「怖いときの対策を考えておけば良いですよね。笹原さんなら、どうしますか?」
私「私も、幽霊でも会いたい人はたくさん居ます。でも、もし知らない人で、怖い!と思ったら、多分、大至急SECOMさんを呼びます。」
子「(爆笑)それが良い!」

亡くした家族に会いたいなと思うことは、普通の生活の中によくあることで、「夢でも会いたい」から、「幽霊でも良いから会いたい」になり、でも、本当に出てきたらどうしようと思ったりしながら、実はそういう時間の中で、皆さんしっかり偲ぶ時間を、自分のペースで、大切にして過ごされています。最近は、納棺にご縁をいただいた、ご遺族の立場の子どもたちに「弟子になりたい!」と言われることも多くなり、年を取ったことを実感したりしています。(笑)

今日の講演終了後の挨拶で、お医者さんがお話しをしてくれました。

「私たちは、患者さんや利用者さんと出会えたことで、悩みや苦しみと大切にされてきたことを知らされ、その何かを叶えようとしている途中で亡くなられると、「もっと何か出来たのではないか」「遠慮して、言わないことがあったんじゃないか」「自分が頑張れば、もっと長生きしてくれたんじゃないか」と敗北感の中で嘆きます。でも、変わらない現実の中に、そのお一人お一人と出会い、過ごした時間の中に、優しい気持ちになれた自分が居ます。自分たちには、出会えたからこそ、遺してもらえたものがある訳です。それを忘れずに、遺してもらえたものにも目を向けて、感謝しましょうね。」

先生のその一言一言が、とても心に遺りました。先生の患者さんへの深い思いを知り、私にとっても引き継がせていただくことの意味を再確認し、身を引き締めて、しっかり心を込めさせていただこうと、心に決めた時間でもありました。

悲しみと言う感情は、人に備わった大切な感情であることを、深く教えてもらえた三日間だったと思います。