毎日、色々なことがあって、色々な現場があって、色々なお問い合わせもあって、考えなければならないことが、山積みです。
いただいたお問い合わせの内容を組み込んで、以下にお答えします。ご確認ください。
ずっと現場に走っていましたが、一件一件の現場の中でも、背景も死の迎え方も違い、社会問題に直面すことも本当に多く、目の前の課題をご遺族と一緒に考えたり、心ないと感じてしまう言葉を掛けられたと泣く、ご遺族の気持ちを伺いながら答えを探したり、本当に忙しく過ごしていました。
ご遺族のお話しを真剣に伺うのは、誰かに何かに対して「憎い」「腹立つ」という言葉から始まることも多い納棺の中で、悲しみを理由に生きる意欲を失ったり、あきらめたり、誰かのせいに、何かのせいにする時間からの、次のステップへのお手伝い。誰もが通る道だから、実はここが大切な時間であることもあるので、否定はしません。
苦しむ時間の中にあるのは、考え抜くこと。考え抜いて出した答えには、きちんとした芯が出来ます。だから、その芯が揺るぎない人生を歩むため、生きていくために、大事なことが多いと思います。ここでは「本当に苦しかった」「辛かった」と、ご遺族の言葉も過去形になっていきます。
次のステップにあるものは、悲しみから沢山の宝物を探して、その一つ一つを糧に、力に変える。生きるための力を蓄える時間を、迎えます。私は急死の現場に、多く声を掛けていただくことも多いのですが、ここでは内容をしっかり見て考えていただけるように、こちらがきちんと精査していくことで、ご遺族の笑顔が見られるようになります。はにかんだり、想い出して笑ったり、表情が豊かになっていきます。きっと、亡くなられた方の笑顔を、想い出されているのでしょうね。
お手伝いとして私が出来ることは、亡くなった大切なご家族の体に起きた変化に対処して、安定させること。状態が安定していないと、その方がどう生きたのかを見てもらえないから。
そこから、「いのち」や「生きる」話になっていきます。「死」と「生」はセットです。生きていたから、死があります。生きていた証拠を、死が証明してくれます。死を迎えて、その人がどのように生き、何を遺してくれたのかを、遺された人は考える時間があります。その時に悲嘆が存在するから、死のショックを持って、深い記憶まで辿り着き、探す力が人にはあると思います。
いのちが大切であることを伝えるのも、話し合うことも、生きていることを意識して、生き方を大切に考えてもらえることにつながるから。
自分寄りで物事を考えると、とても悩みます。でも、それも通過点。色んな通過点を経験して、人は生きていると思います。
悩んだ経験がある人は、寄り添い方を知っています。人の言葉に傷付いたことのある人は、傷付かない言葉の伝え方を知っています。死を深く考えたことがある人は、死を感じる力を持っています。
経験して悩み、答えを探すという流れは、人間力を養うために非常に重要であると、思います。ご遺族には、そういう方が多い。さり気なく話してくださるお話しに、人って素敵だなぁって、とても癒されます。だから、私はご遺族が大好きなんだと思います。