2014年8月29日

ケガノオソレアリ

はるか前に伺った現場のことを、
今日は思い出していました。

先日、御遺族に久しぶりにお会いして、
思い出して大笑い(笑)

当時小学生だった、その子。

お母さんを亡くした現場に伺い納棺終了後に、
「ちょっと、こっちに来て!」と、
その子に呼ばれた。

裏の勝手口に、
亡くなられたお母さんが書いた、
貼り紙があった。

その子としゃがんで、しばらく待つ。
「良いもの見せてあげるから。」と
言われたので、一緒に待つ。
・・・何も起こらない。
お母さんが書いた貼り紙を再度見る。

「ケガノオソレアリ」

その子の顔を見る私。で、聞いてみた。
「何を待ってるの?」
その子「アリ」
私「アリ?」
その子「お母さんが書いた貼り紙にね、
「ケガノオソレアリ」って
書いてあるでしょ?だから、アリ。」
私「アリ?ケガノオソレアリのアリ?」
その子「そう!」

とろけてしまうほど、
可愛かったことを思い出した。
いや、亡くなられたお母さんが一番、
可愛いと思ったに違いない。
素敵なお母さんだったんだなぁ。
と、癒された現場があった。

久しぶりに会ったその子は、
すっかり大きくなっていて、
「あの頃兄妹で、そういう種類のアリが、
本当に居ると思っていました(笑)」と、
笑っていた。
「お墓にお参りする度思い出しています。」
貼り紙は宝物になったと教えてもらった。
あの現場でも思ったことがあった。
生き方も感じ方も、みんな様々。
それでいいじゃない!と思った思い出でした。

マンツーマンセミナー

ようこそ、岐阜県から
お越しくださいました。
27日〜29日までの3日間、
参加型納棺の、
マンツーマンセミナー中です。
本日は最終日です。

今回は葬儀担当さんが、
御遺族の要望に答えながらの、
参加型納棺を習得に来られました。

全国から受講いただいている、
マンツーマンセミナーです。
前回は看護師さん、
その前も看護師さん、
その前は介護士さん、
医療・介護職の皆さんの、
マンツーマンセミナーの受講も
多くなって来た中で、
今回は葬儀担当さんです。

悲しみの現場に
携わられる職種は、
本当に様々にある中で、
職種をこえて、
つながれる時は本当に貴重です。

なかなか技術を習得する・・・
と言うのも、とっても大変なこと。
でも、叶えたかった、
ご縁をいただいた人たちへの、
思いを胸にそれは、
踏ん張って頑張れるものだと思います。

本日は最終日。
頑張りましょう〜!

2014年8月26日

日総研福岡セミナー

24日の日曜日は、
前日のセミナー会場の
名古屋から移動し、
福岡でのセミナーでした。

こちらでもER(救命救急)、
ICU(集中治療室)、
そして、小児病棟、
NICU(赤ちゃんの集中治療室)、
学校の先生、
医療の研究所の皆さん、

遠くは山口県から、
広島県から、
九州全域から、
会場まで5時間以上かかったり、
泊りで受講して下さった皆さんも、
いらっしゃいました。

子どもの「死」も、
様々な背景があります。
関わる人たちが、
嘆きを抱えるのも、
子どもの「死」の
特徴かもしれません。
葬儀式の中での宗教者の存在は、
本当に大きな存在です。
でも現代は無宗教の葬儀、
葬儀社が入らないことも多い
小さな子どもの納棺、
警察にお世話になる、
子どもたちの「死」の存在。

どう「死」を迎えたのか・・・から、
どう「生きたのか」を見つめる時間。

人に短い人生と言われても、
精一杯生きた時間を見つめたい。
私も毎回の現場で起こる
様々なことに向かい、葛藤です。
少しでも私の現場からお伝えして、
皆さんの現場でお役に立てることが
出来るなら、
私が出会った子供達が、
きっと喜んでくれるのではないのかな、
と、納棺でご縁をいただいた子ども達を、
一人一人思い出しながらの、
連日二日間のセミナーでした。

大変お疲れ様でした。

2014年8月23日

新生児・小児におけるエンゼルケアとグリーフケア

日総研さんの新講座、
「新生児・小児における
エンゼルケアとグリーフケア」
の全国7カ所のセミナーが、
本日、
名古屋からスタートしました。

遠くは東京、静岡から、
お越しいただいたとのことで、

赤ちゃん子どもの専門職の皆さん、
総合診療敵なICU、ERの皆さんが、
お出でになりました。

皆さんの現場のお話を伺いながら、
頭が下がる思いで、
いっぱいになりました。

子どもを亡くした経験のある、
看護師・助産師さんも居らして、
同じ子どもを亡くした経験を、
共有させてもらいながら、

遺された親の立場からのケアを、
深く考えさせていただき、
ものすごく深い時間を、
過ごさせていただきました。

今は名古屋から、
明日の会場の福岡に向かう、
飛行機に乗るところです。

2014年8月22日

社内研修会

昨日は勤務終了後、
恒例の社内研修会・勉強会が
19時から2時間開催。
質疑応答含めて
22時まででした。

造形心理学を美容師の先生の、
美容師・高橋友行先生から学び、
普段の現場の中で求められる、
御遺族の要望を形にするための、
様々な課題を考えました。

深い勉強会でした。
高橋先生、
ありがとうございました。
皆さん遅くまで、
お疲れ様でした。




盆踊り

豪雨で中止になった、
子ども夢ハウスおおつちがある、
地区の盆踊り大会。
8月20日に開催されました。

お盆に行われる盆踊り大会は、
一時だけど、
お盆に帰って来てくれた、
御先祖さんと、
亡くなった家族と一緒に、
過ごせる唯一の時と、
言われています。


昔から、
色んな思いが湧く時期に、
様々に気持ちを共有出来る、
コミュニティの場として、
大切にされて来た盆踊り。

みんなから誘ってもらって、
当日仕事を終えて大急ぎで、
大槌町に向かいました。

盆踊りでは、
年齢、仕事、そういうことに
全然関係なく、
皆さんと色んなお話をしたり、
見付からない家族のこと、
震災のこと、
復興のこと、
これからのこと、
色々お話をしました。

夢ハウスでは、
みんなが出店を出していて、
子どもたちが、
綿あめや、くじ引き、
保護者の皆さんが、
フライドポテトや見守りをして、
地域の皆さんと大変な
盛り上がりでした。

「またね〜!」
御先祖さまに、
そう声を掛けながらの、
盆踊り大会でした。



2014年8月19日

あっという間に一日が過ぎ

毎日たくさんの講演のお申し込みをいただきながら、
なかなか日程が合わず、御希望に添えず申し訳ありません。

時々ありますが、確実に
私でお役に立てない内容の場合には、
ごめんなさい、
お断りさせていただいています。

来年の春頃までスケジュールがいっぱいで、
3年後の講演の受け付けも始めています。

葬儀社さんは、綜合ユニコムさんのセミナーに、
医療・介護職の皆さんは、日総研さんのセミナーに、
是非、お越しいただければと思います。

現役の復元納棺師なので、
現場もありますので、
ご了承いただければと思います。

今日もいのちの授業のお申し込みを、
数件いただきました。
高校と中学校が一番多いですね。
次に看護学校、小学校、大学と続きます。
格好良いことは全然話すことが出来無くて、
どちらかと言うと、
私の弱さや格好悪い話ばかりですけれど、
とっても口コミで広げていただいて、
お申し込みをいただいている現在です。
少しでも皆さんのお役に立てたら良いなと、
そう思いながら、
毎日うーん、うーんと悩んでいました。

ここの所蒸し暑くて、
納棺の現場でもものすごく汗だく。
納棺が終わった後に、
御遺族にいただく冷たい麦茶が、
とっても美味しくて有難いなと、
そう思っていました。
ありがとうございます。

2度と戻らない「今」の、
貴重さを身にしみて感じながら、
毎日を過ごさせていただいていました。

今は広島県から研修に、
2名の方が弊社にいらしています。
蒸し暑いけれど、
頑張りましょうね!
ファイト〜!


綜合ユニコムさんセミナー



年に二回東京で開催されます、
葬儀担当者・納棺スタッフのための、
セミナーです。

葬儀担当もしながら納棺も行われる、
葬儀担当さん。

納棺・湯灌業として、
新人・経験者・経験豊富な方、

現役のエンバーマーで、
納棺の時間をしっかり学びたい方、

受講される方は様々に、
全国各地から、
現役で現場で御尽力されている、
多くの皆様に受講いただいています。


葬儀社担当者・納棺スタッフのための

【ご遺族参加型】納棺の手順とポイント(第14回)

      2014年9月17日(水)  10:30~16:45
http://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/school/2014/0907.html

葬儀社担当者・納棺スタッフのための
【状況別ご遺体処置】と【死化粧】のポイント(第11回)

      2014年9月18日(木)  10:30~16:45
http://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/school/2014/0908.html

お申し込みは、
綜合ユニコムさんまでお願いします。
皆様にお会い出来ることを、
楽しみに致しております。

日総研さん新セミナー

日総研さんの新しい講座、
「子どもケア」で全国7会場に
今週末スタートで伺います。

会場で、
普段現場でお悩みの、
皆さんの質問にも、
時間の許す限り、
どんどんお答えしながら、

皆さんのいのちの現場の中で
少しですがお役に立てる部分で、
皆さんと一緒に
深く考えて行くことが
出来たらと思っています。
普段現場で使命を果たされている
皆さんと全国7会場で、
お会い出来る時間に向けて、
セミナーの内容もまとめました。
お気を付けて、
会場までお越し下さいね。

通信講座も全国たくさんの方に、
お申し込みをいただき、
質問欄に記入していただいた、
一枚一枚の質問にお答えしながら、
添削をさせていただいていました。
三つの課題をこなすことも、
多忙な毎日のご使命に
御尽力されながらの中で、
本当に大変なことだとは思いますが、
皆さんお一人お一人一生懸命、
頑張っていらっしゃいますね。

私も頑張らなくちゃ!
と、勇気をいただいていました。
頑張りましょう!
http://www.nissoken.com/s/13838/index.html

2014年8月17日

西郷隆盛⁉︎

夢ハウスの盆踊り大会が大雨で、
中止・・・。残念・・・、
子どもたちは、楽しみにしていた
からこその、ブーイング!!
「よし、じゃあ、夢ハウスの中で!」
藤原代表が、盆踊り大会の為に準備を
していた「的当て」が、夢ハウスの中で
出来ることになって、みんな大はしゃぎ!

盆踊り大会は、15.16日の分が中止、
17日に延期になったのでした。
盆踊り大会は、踊ると景品がもらえます。
昔は私も近所の盆踊り大会を何件も、
みんなでハシゴして、景品のお菓子を
いっぱいためたものです。(笑)

今日は北上市に居ました・・・。フッと、
先日の納棺での会話を思い出していました。
納棺の時に行う「旅支度」は、水戸黄門の
衣装に似ていると、御遺族がよく現場で、
話しています。そうね、旅支度だから。

「おじいちゃん、水戸黄門が好きだったから、
けっこう喜んでいるかもね。」と、奥さま。
「助さんは、西郷隆盛でしょ⁉︎」と、お孫さん。
「西郷隆盛じゃなくて、西郷輝彦でしょ⁉︎」と、
おばあちゃん(奥さま)。
「あ、そっかぁ!」と、お孫さん。
みんな、納得していました。
納棺の時間は、想い出も様々。
お家によって会話が色々です。
でも、私は思った・・・。
助さんは、
あおい輝彦じゃなかったかなぁ?

送り盆の本日は、すごく涼しくて、
過ごしやすかった今日の岩手県。
午前中は西和賀の碧祥寺にお参りに
行きました。
北上川では夜に、灯籠流しが
行われていました。幻想的でした。
お盆はキュウリの馬と、
茄子の牛を作り、
仏壇に供える地域も多くあります。
迎え盆にはキュウリの馬に乗り、
「早く帰って来てね。」と願います。
送り盆では茄子の牛に乗り、
「ゆっくり帰ってね」と見送る、
風習があります。素敵ですね。
「気を付けて帰ってね!」と、叫びたくなる今日でした。

2014年8月15日

子ども夢ハウスおおつち8月14日

今日は早く来るつもりが、
やはり仕事上、
約束出来ない内容なので、
仕事を終えて夢ハウスへ、
到着は夕方17時を過ぎました。
余談ですが、
ラーメン屋さんでラーメンを頼み、
目の前にラーメンが来て、
緊急出動の電話が鳴り、
ラーメンを一口も食べずに出動!
なんてことも、しょっちゅうです。
もちろんお金は払いますよ!

さて、話は戻ります。
藤原茂代表が夢ハウスに、
昨日から入られていて、
子どもたちが自ら手を上げ、
計画を立てて進めている
今後の活動の内容について、
みんなで打ち合わせが出来ました。

そして先ほどまで大人の皆で(8人)、
汗だくになりながら、内職を。
先日、被災地研修と、
ボランティアに来てくださった、
長野県伊那西高校の皆さん。
一生懸命作ったくれた1500個の人形。
有難かったです。m(._.)m
今日はこの作品をラッピングしたり、
等々、販売して夢ハウスの運営費に
なります。

主に藤原茂代表ファミリーの講演で、
販売させていただく形になります。
ネット販売等は今は致しませんので、
ご了承ください。( ̄^ ̄)ゞ
人手不足の為、なかなか、
そこまでの対応が出来ず、すみません。
追い追い、検討していきます。

さて、明日はこちらの地区の、
盆踊り大会です。
色々準備も整ったとのことで、
みんな楽しみにしていました。
お盆の今時期の被災地は、
たくさんの県外ナンバーも目立ち、
道路が大変な渋滞になっております。
明日も、
みんなで手を合わせながら、
盆踊り大会を迎えます。

子ども夢ハウスボランティア

大変お問い合わせの多い、
「子ども夢ハウスおおつち
ボランティア」について、
詳細をお伝え致します。
皆様のご支援に、
心から感謝を申し上げます。

子ども夢ハウスおおつちは、
岩手県大槌町にあります。
「山口県夢のみずうみ村」
藤原茂代表が立ち上げて下さった
施設です。

ボランティアにお越しいただく
皆様へのご案内です。
子ども夢ハウスおおつちは、
月に4〜6日のお休みがあります。

ボランティア保険には個人で、
加入していただいてから、
ご参加をお願い致しております。
自力で夢ハウスおおつちまで、
往復出来る方、交通宿泊費は、
自己負担が条件です。

現在募集のボランティアは、
畑つくりボランティア、
倉庫の整理ボランティア、
修繕業務ボランティア、
等の子ども夢ハウスおおつちの
職員のフォローボランティアが
メインです。

又、ツイッターやブログ等で、
夢ハウスの募金や寄付金について、
紹介してくださるボランティアも、
大変有難くご支援いただいて
おります。

傾聴や特別なケアの
ボランティアは現在募集しておりません。
お申し込みは、
子ども夢ハウスおおつちへ、
メール又はFAXでお願い致します。
電話でのお問い合わせ、
お申し込みは受け付けておりません。
施設内外、夢ハウスに関係する、
写真撮影、録音録画等は御遠慮いただいています。
ご了承ください。
取り急ぎお知らせ致しました。

2014年8月14日

死んだ人ってこわくないの?

「死んだ人って、こわくないの?」と、
あらゆる所で子どもたちに聞かれます。
実は、全然こわくない。
戻すことが出来ないともしかしたら・・・
こわいのかもしれないな、と
子どもたちに質問をされて、
自分の弱さに気が付いた。

人の体の作りと、
人の体の変化と、
死因と、
置かれた環境と、
少し前のことがちょっとだけ関係して、
「死語変化」となる訳だから、
それらを丁寧に辿っていって、
元に戻す目標に向かいます。
だけど、その経過の中で、
その方が生きて来られた証に、
出会えることが多くて、
その度に胸がグッとなることがあり、
それを技術にかえて、尽くす。

対面をしていただいて、
その時に、
ご家族が亡くなられた方の、
名前を呼んでくださった時に、
ドッと緊張の糸が、
切れる瞬間があります。

現場では緊張の糸が何本もあり、
その一本一本を大事にして、
傍に居させていただける時間に、
ものすごく感謝しています。

死の意味を感じたり、
理解しようとする気持ちがあると、
実は死は色んなことを教えてくれます。

そこにその方の人生があったことも。

お盆はきっと、
年齢や性別、どう亡くなったかの
理由に関係なく、
こうして日本を作って来てくれた先人の、
功績を感じる時なのかもしれないと、
そう思いながらお盆を過ごしていました。
「死を迎えた人と生きている人の差は、
私には無いんだよ。みんな、同じ大切な人。」
と、子どもたちに答えていました。
たいていその後は、質問責めにあいますが(笑)

2014年8月13日

武庫川女子大生お二人

武庫川女子大生の
お二人の学生さんが関西から、
夜行バスと新幹線を乗り継いで、
岩手県に起こし下さいました。
アルバイト代を貯めて、
来てくれたとのことでした。

大学の講義で教授が、
東日本大震災での、
復元ボランティアの活動を、
課題に取り上げてくださったご縁で、
お二人とのご縁をいただきました。

北上の新幹線の駅から、
陸前高田市に向かいました。
今の陸前高田市を是非見て色んな事を
感じて欲しいなと思いました。

途中しばらく行けていなかった、
東日本大震災の発生で、
常に200名以上の方が
安置されていた、
住田町の当時の安置所に行きました。

役場の方が体育館の中に、
一緒に入ってくださって、
彼女たちに当初の話を丁寧に、
話して聞かせてくれました。
中に入ったのは、ここの、
安置所が閉鎖されたあの日以来。

何だかあの日に帰ったような、
時が止まっているような、
とても不思議な気持ちになりました。

それから陸前高田市に向かいました。
メモリアルスポットで、
彼女たちは献花をしてくれました。
手を合わせてもらえる姿に、
学生のお二人が受けた教授の講義で、
東日本大震災を、
とても丁寧に伝えてくださったことを、
深く感じました。

その後、大槌町の夢ハウスへ。
たくさんお手伝い等をしてもらいました。
みんなとすぐ、仲良くなってくれました。
明日、お帰りの道中気を付けてね。
本当にありがとうございました。

2014年8月12日

出来ることを精一杯!

こなさなければならいことが、
毎日山ほどあって、
あれとこれと、これと・・・、
つくづく事業の大変さを痛感。
納棺以外の仕事も山ほど。
嫌いじゃないけど苦手な仕事も山ほど。
今日を振り返り、
「よし、たいして頑張ったな。
でも、まだ残ってるけど〜。う〜>_<」
なぁんて、独り言も出る出る(笑)

今日は夕方事務所に戻り、
以前講演に伺った、
同じ岩手県内の被災地洋野町の、
「ウニ」を縁あって四人で食した。

ううう〜!うまいっ!
じぇじぇじぇ〜🎶
の辺りの所のウニを食し、幸せ〜🎶

ウニの養殖が壊滅した洋野町で、
こんなに美味しい、
ウニが復活したこと、
それを考えると、
現地を役場の皆さんに
丁寧にご案内いただいて、
見せていただいたから、
又、ジーンとしてしまいました。

「宮古のも美味しいから!」と、
仲良しのNさんが言う。
浜の女はカッコイイ〜!

「大船渡のサンマも美味しいから!」
そうそう、ご馳走様でした!m(._.)m

みんなの各地の御当地グルメの話しが、
又、とっても素敵な訳です。
少しずつ、少しずつ、
震災前の漁獲量を目指して、
先ずは頑張るのだと、
教えてもらいます。

だから私も頑張るぞ〜!
と、皆さんに毎日勇気と元気を、
いただいていました。

よし、明日も頑張るぞ〜🎶*\(^o^)/*

震災から3年5カ月

今日は何処へ伺っても、
「東日本大震災から3年5カ月」
の話しになりました。

「お盆に何処へ帰ったら良いの?」
こどもたちから、
そんな質問をされた一日でした。
「帰ってくるのを、
とっても楽しみに待っている!」
亡くした家族を想う気持ち。

福島県から岩手県へ引っ越して来た人、
被災地沿岸から内陸に引っ越して来た人、
故郷が被災地にある人、
東日本大震災ではないけれど、
大切な家族を亡くした人、みんな、
それぞれ大切な背景を持っている。

家が被災して仮説住宅に住んでいる場合、
お空に逝った家族は、
何処に帰ったら良いの?と、聞かれた。

一緒にみんなで考えた結果、
「津波で被災した、元々家があった所に
帰って来て、もし誰も居なければ、
家族が居る、みんなの所に帰れるはず。」
と言う結果になった。

「死」は、究極の「生」を教えてくれる、
そういう存在なんだと思う。
子どもたちが「大切な家族の死」と
向き合えるのは、
自分自身と向き合う勇気を持っているのと、
同じことなんだと思う。

自分自身と向き合うことほど、
こんなに難しいものはないと、思う。

死を経験した人は、
沢山のショックと、
傷付くことにも出会うかもしれないけれど、
でも、生きることの厳しさと、
生きることの素晴らしさを、
両方感じられるような、
ショックから、そういうことを、
沢山得ていらっしゃるのだと思います。

だから、本当に人ってすごいなぁって、
今日も心から、そう思いました。

2014年8月9日

今日は寒いくらいです!

一昨日の夜は仕事が終わってから、
熊本県から岩手県入りされた、
松本先生、野尻先生、
関西から岩手県入りされた、
目良先生、
夢ハウスから吉山くんが北上入り、
みんなでご飯を食べまして、
夢ハウスのことを色々と、
打ち合わせを致しました。
皆さん夢ハウスの藤原代表の、
チームの皆さんです。

昨日は勤務終了後に事務所で、
地元の栗原祐二税理士先生に、
相続税や贈与税、葬儀終了後に、
遺族が行わなければならない、
手続きについての講義を、
2時間いただきました。
納棺終了後に急いで事務所へ。
ギリギリ間に合いました。
申告は国で定められた期限も、
それぞれ決まっていることと、
色々と遺族からの質問も、
現場ではとても多くなってきて、
納棺を進行する上でも、
非常に重要な勉強会となりました。

〜納棺こぼればなし〜
お父さんを見送った納棺の現場。
棺にご移動する時、
おばあちゃんが言った。
「最近、膝が痛くてね。アイタタ。」
息子さんが言った。
「おばあちゃん、背が伸びてるんだよ!」
おばあちゃん
「あ⁉︎なにっ⁉︎」
息子さん
「お父さんがね、僕が膝が痛い時に、
いつもそう言ってたよ!」
一同泣き笑い。
おばあちゃん亡くなった息子さんに
「お前、良い子に育てたね。」と、
お父さんの頭をナデナデ。
息子さん
「おばあちゃんの悲しい気持ちと、
僕の今の気持ちは、
とっても似ているかもね。」
思春期で反抗期らしいけど、
この日はそれが休業でした。

2014年8月7日

理研笹井副センター長

昨日出張先の山形県で、訃報・殉職を
知り、とてもショックでした。
笹井副センター長は日本の財産。
失ってはいけない人を失った。
色んな人が色んなことを言っていた。
でも、きっと心の病気でいらしたのかも
しれないとニュースを見て思いました。
人は追い込まれると心が苦しくなるし、
周りからは分かりにくい、
心の病気はまだまだ理解されにくい、
そういう、現代だと思います。

でも、どんなに偉い人だって、
「人」だから・・・。
笹井副センター長は研究のみならず、
経営もしなくてはいけない、
教育もしなくてはいけない、
そういうお立場で、
それだけでも本当に大変なことなのに、
今回の責任問題。

問題が起きた時に悪い人探しをして、
見付けて、徹底的に責めるのか、

問題が起きた時に何が問題で、
何が起きていて、
大事になっているなら分解して、
一つずつどう対処をするか考える。
次に起こさないためにどうするか、
それを徹底的にみんなで考える。

内情は分からないから、
後者であったことを祈っています。
現実に考えると何を実行するのにも、
必ずリスクはあります。
何に対しても責任はある。
それを充分に知り尽くしたお立場
だったと思います。
心より、御冥福をお祈り申し上げます。

ただ、自殺の報道は悲しいことに、
全国各地、連鎖を起こし易い。
自殺未遂をした子を預かると、
「ニュースで方法を知った」と話す。
今回も各局の報道で方法も流れていた。
連鎖を起こさないで欲しいと願い、
いのちの授業も益々心して行う気持ちを固め、
ご家族が噂に苦しまれないように、
ただただ、祈っています。

エボラ出血熱

西アフリカで致死率の非常に高い、
エボラ出血熱感染症が発生しています。

質問をたくさんいただいています。
「もし家族がエボラ出血熱で
感染して死を迎えたら?」
「故人がエボラ出血熱だったら?」
等々、「死を迎えて」が関わっている
ことに関し、ここでお答えしていきた
いと思います。
日本でエボラ出血熱は感染率の非常に
高い第一種に指定されています。
感染のルートは血液や体液とあります。

日本の場合には、死亡確認をされた
医師が、又は医療機関が、管轄の
専門機関へ報告をすることになって
いるため、私たちは、医師や行政の
指示に従うことになります。

エボラ出血熱は「出血」が名称に
あり、感染ルートが「血液」や
「体液」になります。
恐らくこのような場合には、
遺された家族も対面は難しいかもしれ
ません。行政指導の予測としては亡く
なられた後、感染の連鎖を防ぐため、
そのまま火葬を迎えるのではないかと
思います。

例えば潜伏期間の中で他の何らかの
原因で、死を迎えられた場合を想定
すると、万が一出血を故人が起こさ
れたとして、私たち専門業者は故人の
表情を戻すこと等の技術提供の他に、
リスク管理を考えながら、
変化して故人が恥をかかれないように、
100%処置を行っているはずです。
(私が担当させていただくセミナーの
ほとんどは現場処置実践の内容です)
なので、現場で納棺担当者が適切な
説明を、行っているはずですので、
心配なことは、
遠慮なく現場で確認してください。
差別的な噂を避けて正確な情報を持つ
ことが、正確な対処法が今望まれます。

生きること、生きていることへの怖さを
感じた時は、地域の神社仏閣教会等を、
訪ねてみてくださいね。

2014年8月5日

葬儀の大切さ

岩手県に来てから、
長くずっとお世話になった方の旦那さんの、
葬儀に出席させていただいた。

大好きな方が悲しむ姿を前に、お二人共、
頑張られていたことを知っているからこそ、
胸がギュッと苦しくなりました。
奥様の多忙な仕事の業務の中、
旦那さんは15年の闘病生活の中で、
大きな病院を幾つか転院していらした。
仕事が終わってから、
奥様は毎日旦那さんの所に走っていました。

「何処の病院でも、
とても親切にしてもらったんだよ。」
大きな病院でも、地域に戻ってからも、
プロの人たちに支えてもらったと、
いつもお会いする度そう話して下さいました。

納棺の為の初期施行が、
火葬までの時間に変化させない大事な時。
変化して、これ以上悲しまれたく無い。
そう思いながら、
大切な家族を亡くすことが、
どれほどのことなのか、又改めて感じました。

小さな骨箱にいらっしゃる旦那さん。
「こんなに小さくなってしまうんだなぁ。」と、
納棺にご縁をいただいたから尚更思いました。
葬儀が始まり御住職の読経が始まり、
みんながすすり泣き、
今までの生活から新たな生活への、
区切りと節目を感じた時間でした。
心の整理をするためには、葬儀の、
今の時間がとても貴重だと思いました。

納棺の時に自分がどのポジションで、
何を頑張らなければならないのか、
改めて意識した時間だったと思います。

旦那さんは体が動けなくなっても、
ずっと応援して下さっていました。
おもかげ復元師と震災絵日記にサインを
入れさせていただき、ご家族の要望で、
棺の中に一緒に持たせて差し上げていました。
奥様が一人暮らしになるから犬を飼うと、
子どもさん方々に教えていただきました。
素敵なことだと、安堵しました。

先ずは一旦、どちらにもゆっくり
お休みいただけたらと願っています。

2014年8月3日

伊那西高校被災地研修

以前いのちの授業でお世話になりました、
長野県伊那西高校様。

一昨日から、高校生28名と校長先生と
諸先生含めて約50名の皆様、
山田町と大槌町の被災地研修に
お出でくださいました。

旧大槌町役場を現地のガイドさんに
案内してもらったとのこと、
大槌町内で被災した、
東京大学海洋センターの教授から、
震災前と後の海の生物について、
変化や保護が必要な生物のお話を
教えていただいたり、
教育委員会の先生から、
東日本大震災について、
教えていただいたり。

山田町と大槌町での研修の中で、
何処を歩いていても、
近隣の皆さんが声をかけて下さって、
高校生の皆さんに、
東日本大震災のことを様々に、
教えて下さっていました。

全然頼まれてはいなかったけれど(笑)
ガイドマイクを手に、少しバスガイドを
させていただきながら、
今、バスが走っている道が、
東日本大震災当時はどうだったのか、
今の状況と、変わりゆくもの、
守るべきもの、
色々なお話をさせていただきました。

私は高校生の皆さんの就寝前の、
45分位お話をさせていただき、
「もっと聞きたい!」と言ってくれた、
高校生の皆さんに向けて、
一時間追加してお話ししました。

子ども夢ハウスおおつちの御支援も、
様々にいただき心より感謝を申し上げます。

今日は遠野市でむかし話を聞きながら、
福島県で研修して、
長野県に向けて帰路に着くそうです。
道中お気を付けて!又、お会いしましょうね!
ありがとうございました!

2014年8月1日

マイマイガ

これ、なんだろ?
カラス、すごいなぁ〜、
あ、これを食べてるんだぁ〜
納棺の現場に伺いながら、
最近、あるものに目が止まる。

「あれ、何だと思う?」

車まで荷物を持って来てくれた、
遺族の子どもたちと、
あれを見て話していた。

「マイマイガって言う、毒蛾だよ。」
「よく知ってるね?」
「今年は、異常発生してるんだって!」
「なるほどねぇ。」
白い蛾なんだけど、
電柱にびっしり居た。
カラスがそれをみんなで食べていた。

「マイマイガが異常発生して、
カラスがお腹いっぱいになったら、
生ゴミをあさられなくて良いね。」
「本当だよね〜!」

マイマイガは、
毛虫の時は毛が抜けて、
人の肌につくと痒くなったり、
ただれたりしてしまうこともあるらしい。
毒蛾だもんなぁ。

昨年と一昨年は、
モスラみたいなでっかい蛾が、
異常発生していたけれど、
今年はマイマイガかぁ。
暑いからなぁ〜。
暑いと言えば二つの台風の影響で、
今日は落雷がすごくて、
現場でお年寄りが、
「お天道様が怒っている」と、
言っていた。昔の人は、
「ナンマイダ、ナンマイダ」って
自然現象に手を合わせていたんだって。

毎日の生活の中にある、
色んなことが、
色んな人と共有の時間の中で、
記憶に大切に残っていくものです。

出来事と時間の積み重ね、
一日はそうやって過ぎたのでした。