2013年10月23日

「いのちの授業」感想文から

今、小学校、中学校、高校、大学、看護学校などの、「いのちの授業」が多くなりました。年齢に合わせて、雰囲気に合わせて、「いのち」についてのお話しの内容を変えていきますが、今日も弊社に、先日伺った中学校さんからの、子どもさん方々が書いてくれた感想文が届きました。とても嬉しかったです。先生方々に感謝申し上げます。その中から、幾つかご紹介したいと思います。

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中学校三年生の女の子の感想文より。私たちは今を平然と過ごしていました。当たり前のように生きているようで、どこかでは、今から、明日、いつ誰がこの世から去るということを考えず、またそれが自分かとも考えずに。「今日という日は、もうこの世にはいない人の、生きたかった今日なんだ」と思いました。(各中略あり)一日は「今」の積み重ねで、当たり前に明日がくるのでは無くて、明日をきちんと迎える準備をする「今日」であるように、と、お話をさせていただいたことが印象に残ったそうです。ありがとう。

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 中学校三年生の女の子の感想文より。私は、「死」や「いのち」について考えたのは初めてだったと思います。笹原さんの講演を聞いて、私自身がそれについてどう思っているのか考えてみました。私の出した答えは、「死は悲しいことだけど、いのちの輝きは消えない」ということです。思い出があるから、悲しみが生まれること。でも、その思い出があるから、ずっと愛され続けるのだと知りました。誰かの笑顔のために動けるようになれたら、自分のこの「いのち」を輝かせていくことが出来ると思いました。(各中略あり)「おもかげ復元師の震災絵日記」の、の絵について彼女は「いのちが輝いている笑顔」と表現してくれていました。とても嬉しかったです。ありがとう。

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中学校三年生の女の子の感想文より。講演を聞いて、自分が今を精一杯生きられているのかを問いました。今の私は、明日死を迎えても後悔しないような生き方が出来ていないと思いました。なのでこれからは、やりたいこと、伝えたいことを思った時に、行動にうつそうと思いました。そしてもう一つは、家族を大切にしようと思いました。自分のことを大切に育ててくれた両親に「ありがとう」ということを常に、行動や態度で表していきたいです。講演を聞いて、いのちの大切さ、尊さ、そして大切な人を亡くした時の悲しさを知りました。私も将来は看護師になり、人の役に立てれるようになりたいです。(各中略あり)・・・やはり、看護師さんは人気職ですね。素敵な職業ですもんね。復元師は⁇・・・ん、復元師には、ならないの?(*_*)
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 中学校三年生の女の子の感想文より。今日分かったことを一生忘れずに、これまで亡くなった私の大切な人たちが、共に生き続けている、そう思いながら過ごしていきたいです。私達のそばには、大切で大好きな人たちが居るということが分かれて、とても幸せです。(各中略あり)そうです、そうです。心を静かに落ち着かせて、手を合わせて目をつむれば、たくさんの思い出が、自分の記憶にあることを知ることが出来ます。思い出が支えてくれて、目をつむれば、いつでも会えて、自分と共に生き続けてくれていることを意識出来れば、生きる勇気をその大切な人からもらっている、ということなのかもしれませんね。

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中学校三年生の男の子の感想文より。僕は、大槌町に住んでいました。その時、僕はまだ小学校六年生でした。3月11日学校に居て、突然大きく揺れ出して、先生が「机の下にもぐれ!」って言われてもぐっていたんですけど、大きな揺れで頭を何度もぶつけてバランスが全く取れませんでした。(個人情報のため中略・彼は黒い波が町を襲っていたのを見て、家と身近な方々を亡くした経験を細かく書いてくれていました)笹原さんに、これからも震災のことを語り続けて欲しいし、震災は決して軽く見てはいけないこと、そして僕はこの震災によって大事な物が何かを理解出来ました。僕はこれから大人になった時に、若い世代の人たちに、東日本大震災を伝えていきたいと思いました。(各中略あり)大切な経験を書いてくれて、ありがとう。あなたが大きくなるまで、私も老体にムチ打って頑張ってますので、時が来たら、東日本大震災を伝えさせていただく活動、バトンタッチしようね。大切なふるさと、みんなで作って行きましょうね。子ども夢ハウスおおつちにも、遊びに来てね。待ってます。

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皆さんとご縁をいただけたこと、本当に嬉しいです。先生方々に感謝申し上げながら、感想文をご紹介させていただきました。子どもさんたちの感想文を拝読させていただきながら、みんなが、それぞれの気持ちを大事にしながら感じ取ってくれたこと、本当に嬉しかったです。また、皆さんにお会いできることを楽しみに、私も頑張ります。本当に、ありがとうございました。