2013年10月20日

「使命」

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夜、本屋さんに行って見付けました。思わず手に取り、買いました。安置所の中で、その後のご縁で、沢山の警察官に出会いました。岩手県警と県外から来てくださったご支援いただいた警察官の皆さんのお話が載っています。岩手県警の皆さんとの時間を沢山、思い出しました。そして、今、全国各地に伺うことが多くなりました、一般講演。会場に来てくださる皆さんの中に、ご支援いただいた警察官の皆さんが聞きに来てくださることも多くなりました。ずいぶん前に、岩手県にご支援に来てくださった警察官の方に、一度だけ泣き言を言ったことがありました。福島県に伺って帰ってきたばかりの時の私は、非常に混乱していました。「捜索されていない場所が多くて、悲しい。」そう言った背景には、福島県で沢山のご遺族にお会いした経緯がありました。皆さん、家族を捜していました。しばらくして、その警察官の方からお手紙をもらいました。写真があり、そこには、防護服を着て捜索活動をしている、あの警察官の姿がありました。「志願しました。」と書いてありました。号泣しました。「ありがとうございます、ありがとうございます。」と、写真に向かって何度も言いました。住み慣れた土地を離れて、知らない場所に行くことは、それだけで大変なことです。まして、捜索活動は私には出来ないことで、避難区域内の捜索活動は、もっと一般の私には出来ません。私にも、出来ないことは沢山あります。だから、とっても感謝しました。その警察官の方が、先日、「子ども夢ハウスおおつち」を訪ねて来てくださったと、聞きました。感動しました。そしてすぐ、福島県に向かったと、吉山くんに教えてもらいました。「来てくれたんだ・・・。会って、お礼が言いたかったな。」そう思うと感謝の気持ちでいっぱいになって、当時を思い出して、警察官の使命感に胸がギュッとなりました。「使命」とはまさに、そういう警察官にぴったりの言葉だと思います。読んでみてください。きっと、色んな背景も知ってもらえる本だと思います。