2014年6月30日

死者の書

有名なところでは、
エジプトの死者の書。
道しるべを記しているため、
棺の中に一緒に入れる副葬品。
チベットの死者の書も有名。
こちらは49日間、
在家のお坊さんが毎日通い、
亡くなった人の傍で読み上げる。
火葬は死者の書に従い日程を決め、
棺には安置せず、
体育座りの格好にして、
布袋に安置されて、
御輿に移して火葬される。
故人の安置されている部屋には、
女性は入れない。
葬儀も、女性は参列出来ない。
台所でひたすら泣き、
良い生まれ変わりが出来るように、
祈りを捧げるそうだ。
海外に限ったことではなく、
私たちの葬儀の時間の中でも、
宗教・宗旨に従い、
宗教者がお話ししてくださる時間が、
それにあたる。
でも、その前に、
本当は知っていた方が良いと思う。
エジプトの死者の書も、
チベットの死者の書も、
日本の宗教学も、
本当は生きている内から、
知っておいた方が良い。
チベットの死者の書の中で、
非常に興味深いのは、
亡くなる前からも、
その人の傍で、
死者の書を読み上げる。
この時は、女性は参加可能らしい。
私も三途の川の前まで
逝ったことがあるけど、
本当に聞こえてる。
経験したから、
それは確かだ。
目の前の川を渡るか、渡らないか
迷っていたら、
色々聞こえてきた。
だから、
亡くなる人の傍で色々話し掛けることは、
全く意味のない事では無いと思う。
チベットの死者の書では、
亡くなってからも、
どんどん話し掛ける。
非常に興味深い内容だと思う。
でも、この書は特に、
きちんと勉強を積み重ねている、
宗教者に解説してもらった方が良い。
間違って覚えてしまえば、
大変だ!
エジプトはパピルスに書かれる。
世界最長のパピルスに記された、
死者の書はとても有名。
民族信仰も然り、
宗教学は、
死の存在が特別なのではなく、
生きていく中で必ず起こることの中に、
「死」があって、
それに向き合う方法が明確に分かる。
知らないと言って避けて、
恐怖に変わるよりも、
きちんと知って、
向き合っておくことをお勧めします。
生活の中に起こる死、
自分にだけ起こる死ではなく、
生きている人みんなに、
一人一人に起こる死だからこそ、
死から生きることを学ぶ機会を
作ってみても、
良いのではないでしょうか! 

収穫!


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2014年6月29日

子ども夢ハウスおおつち6月28日

昨日は、あいにくの雨だったため、
到着した時には外には誰も居らず、
夢ハウスの中に入ると、
熱気むんむん、
歩く場所が無いくらい超満員でした。
基本、夢ハウスはゲームが禁止なので、
みんなはカード遊び。
とっても盛り上がっていました。
カード遊びは、
会話が中心。
お話が苦手だった子たちが、
子どもたち同士の会話の中で、
吉山くんや横ちゃんの
助っ人の力を借り、
お話が上手になっていたことに、
気持ちを表現することが、
すこぶる上手になっていたことに、
とても感動してしまいました。
そして、見ない間にみんな、
背が伸びていて、
背比べ。
私は元々小さいので、
もうすぐ越されそう(笑)
成長を感じた、昨日でした。
自分の家族を、
どの位好きか、
昨日はみんなとそんな話になり、
みんな熱弁。
津波で亡くした家族のことも、
以前は「好きだった」の過去形だったけど、
昨日は、「大好き!」の現在形。
地域と、家族の、
色んな人の愛情をいっぱい受けて、
自分の、一人一人の、
本当に素敵な答えを出していました。
夕方、
雨が止んでいない「すり傷公園」で、
夢中になって
サッカーで遊ぶ子どもたち。
夢ハウスに帰ってきて、
「その濡れているのは、
雨?汗?」と聞くと、
「雨〜!ん〜、どっちも!」
すこぶる元気だ。
若いって、素晴らしい!
子どもたちが帰ると、
大人の人たちが集まって、
また、みんなで熱く語る「復興」。
なるほど納得の積み重ねの昨日は、
とても有意義な時間でした。
40歳を過ぎても、
夢中にさせる力を持つ夢ハウス。
だけど家に着いたら、
日が変わっていました(笑)
皆様の御寄付で運営している夢ハウス。
日頃からの皆様の温かいご支援、
心から感謝を申し上げます。
ありがとうございます。


スコールのような雨

昨日と今日と、
現場に訪問に走り、
事務所の仕事もこなしながら、
しかも、
出張中に育ったキュウリのツルが、
網戸に入り込みながら
元気に成長していて、
「素晴らしい生命力!」と感動しつつ、
そんなお世話もしながら、
気が付いたら、
あっと言う間に二日も経っていました。
通りで、年を取るのも早い訳だ・・・。
と、全然違う所でうなっていました(笑)
昨日は地震が二回あり、
今日はスコールのような雨。
自然の力を感じながら、
あちらこちらと走っていました。
昨日は湿度98%、
今日も湿度は高くて、
やっぱり納棺中も汗だくでした。
被災地も元々納棺のエリアなのですが、
納棺中に隣の集会場で
カラオケ大会・・・。
納棺中にSLも走り汽笛が鳴る・・・。
「賑やかですね。」と、
御遺族とお話する現場でした。
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2014年6月28日

シロ⁉︎

チロネタをもっと!
と言うリクエストにお答えします。
81歳の我が家のじじ、
近所の人から、
「すごくよく動く81歳」と褒められ、
「81歳に見えない〜!」と褒められ、
(いやいや見えるよ、普通に81歳に
見えるよ。(笑)いくつになっても、
そういう言葉は嬉しいらしい。)
そんなじじ、
チロのことを「シロ」と
呼んでいることが発覚しました。
「俺はよ、
ずっと前からシロって呼んでるよ。」
と、自信満々に言ってるけど、
そういう問題か⁉︎(笑)
名前が二つあったってこと⁉︎
いや、三つだ。
近所のおばあちゃんは確実に、
方言が入って「ツロ」って呼んでる。(笑)
「シロ」って呼んで来るの?
と、私が聞くと
「来るよ。尻尾振って、走って来るよ。」
と、じじ。
チロ、素晴らしい!
お年寄りに臨機応変!
チロ、もしかして何でも良い・・・⁉︎
のか・・・い?(笑)
仕事をしていて、
本日も徹夜になってしまいました。
一時間は寝れるかな。
とりあえず、おやすみなさい〜


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葬式なんていらない⁉︎

なんだか世間を騒がせている言葉です。
いや、人それぞれ、
様々な意見があるでしょうから、
意見を言うのは自由ですが、
葬式を必要としている人が、
圧倒的に多いのが事実ですよ。
この世界に居るから、
本当に、よく分かる。
今始まったことじゃないのに、
騒がれ始めたこともある。
例えば「樹木葬」
海や山への散骨よりも、
今は人気が出てきたかもしれません。
ちなみに今の時代は、
全て法的に定められているので、
勝手に出来ませんから、
きちんとした申し込みが必要です。
弊社にも、お問い合わせは多いです。
後継者の居ない方が圧倒的です。
1000年以上昔から伝わる樹木葬でなくても、
今の時代は、お寺に永代供養を
お願いされる方も圧倒的に多いです。
それから「直葬」
これは、火葬のみ葬儀社に
お願いするものです。
法的に24時間経てば、
火葬が行えます。
それまでの管理も、
葬儀社に依頼出来ます。
離れ離れに住んでいた、
又は、連絡をあまり取り合わない
家族関係が多いです。
直葬の後で、
「やっぱりお経をあげてもらいたい。」
と相談に来られる方は多く居ます。
だけど、どちらも「葬」が付いてる。
人それぞれの「葬」の形。
それは、昔からある形で、
今始まった訳ではありません。
だけど、
「墓」を大事にしてきた日本の文化。
「御先祖さん」の存在が、
例え孤独に苛まれても、
「御先祖さんが見てくれている」
と、その存在で孤独には落ちない。
年寄りが、
「3代前の御先祖さんは、」
「6代前の御先祖さんは」と、
子供たちに教えてくれることは、
人生の大きな支えになる。
だから、
墓が大事にされているのも現状。
じゃあ、葬儀って何?
葬儀って必要?
必要ないなら、
大昔にもう無くなっているはず。
じゃ、何故、
今の時代にも葬儀があるの?
大切な家族との、
限られたお別れの時間の中で、
昔から遺された家族の、
心に起こる移行に合わせて、
流れがおおよそ決まっている。
気持ちが一番落ち込む
様々なタイミングで、
宗教者の力を借り、
葬儀担当さんに色々教えてもらって、
昔は地域の長老だったけど、
しきたりや伝統の中に身を置いて、
静かに、
死の受容の準備に入っていく。
若い人たちが言う、
「一見、面倒な(まぁ、一見そうね。)
昔ながらの行事の中に、
いのちの意味や、
いのちの価値や、
死と生の意味を、
頭ではなく、
心で受けて行く時間なんだと思います。
人生の中で起こる、
この身に起こる逃げられない現実に、
きちんと節目の中で、
区切りを持つためには、
色んなことが
走馬灯の様に思い起こすから、
他人であるプロの存在を借りて、
人に助けてもらいながら過ごす。
だから、
葬儀を侮ってはいけない。
一般的に、
亡くなった大切な家族は、
49日目にあの世に行ってしまい、
100日までは偲んで泣いて良いけど、
後は応援にまわらないと、
向こうの世界で
大切な家族は頑張れないんだよ。
と、言われます。
宗教、宗旨により違いはあれど、
亡き人に思いを馳せるのは共通です。
だから例えば普段の生活の中で、
三回遊園地に行くなら、
三回の内一回は、
墓参りと寺参り。
そういうことを大切にして欲しい。
もっと身近に「いのち」を
感じられる環境を作るのも大事。
「お金を掛けて葬儀をして」と
言っているわけではなく、
葬儀の意味を知って、
「自分の気持ちと向き合う」時間が必要
と、私は感じているわけです。
葬儀って、様々な種類があって、
今は色々自分で選べる時代で、
予算も決めて行えます。
情報が沢山ある今の時代だからこそ、
きちんと自分で考えて、決めることが
何より大切です。
歴史に「知恵」あり。
葬儀に「いのちの価値」あり。
面倒臭いからやらないのと、
必要ないならやらないのと、
全然違いますから。
色んな方とご縁をいただいたからこそ、
言います。
後悔しないでくださいね。
自分の人生に起こることだから。

清少納言こそしたり顔にいみじうはべりける人

紫式部と言えば「源氏物語」。
清少納言と言えば「枕草子」。
「紫式部日記」で、
紫式部は清少納言の悪口を書いている。
「清少納言って得意顔しちゃってさぁ、
本当に鼻持ちならないイヤ〜な女よ」
と妬みと嫉みが書かれているらしい。
悪口は、
清少納言に対してだけではないらしい。
だけど私が思うのは、
グループ作って陰口叩いて
仲間はずれにするよりも、
密かにノートに書いて
一人で黙々と愚痴ってる方が、
ずっと良い。
何とも素敵。
人に迷惑を全然掛けてない。
自分のストレスを
上手に体の外に出して管理してる。
素晴らしい。
書くことでスッキリしただろうし、
自分の考えの、
色々発見もあっただろう。
神道でも神には、
「荒御魂(あらみたま)」と
「和御霊(にぎみたま)」があるし、
中国の昔からの思想に
「陰陽(いんよう)論」があり、
二つで一つ、
そこから様々に発しているもんだと、
言われている。
天使と悪魔、
極楽と地獄、
太陽と月。
みんな、陰陽。
当然、人には裏と表があって然り。
人に迷惑を掛けず、
自分を正当化して人を傷付けたりせずに、
ただ溜め込まずに、
上手に気持ちのバランスが取れれば、
それが一番理想的。
ただ、紫式部がとても可哀想なのは、
その悪口ノートが
歴史的に残ってしまって、
教科書や歴史書で、
取り上げられてしまっていること。
歴史的文献になっちゃった。
多分、本人は、
そんなこと予想もしていなかっただろう。
本人の気持ちを思えば、可哀想過ぎる。
ファイト!
紫式部!!

チロとキュウリ

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2014年6月26日

セミナー・講演会のお申し込みについて

毎日、多くの
セミナー・講演会の
お申し込みをいただいております。
ありがとうございます。
実は、
一年先の来年の6月まで、
スケジュールがいっぱいになりまして、
現在お申し込みいただいても、
大変ご迷惑をお掛け致しますが、
来年の6月以降に
お受けする形になることを、
ご了承いただければと思います。
医療・介護職の皆様は、
日総研さん主催のセミナーで、
全国を回らせていただいているので、
日総研さんにお申し込みをいただければと
思います。
葬祭業に携わられていて、
納棺についてのセミナーは、
綜合ユニコムさんのセミナーが
年に二回、
3月と9月に東京で開催されますので、
そちらにお申し込みいただければと
思います。
「納棺師になりたい!」と
強く思われている方について、
弊社のマンツーマンセミナーも、
大変混み合っておりまして、
ご迷惑をお掛け致しております。
東京に「おくりびとアカデミー」という
納棺師を育成する学校もありますので、
ご参考まで、ご紹介申し上げます。
小学校、中学校、高校、大学、
看護学校の
いのちの授業訪問については、
弊社に直接お問い合わせください。
担当者から追ってご連絡申し上げます。
スケジュールが立て込んでいることと、
基本的に弊社は
納棺の専門事業であることで、
スケジュールの組み方も、
納棺の現場と、
納棺師・復元師の育成、
故人の変化対応者の育成等、
現場が基本となっています。
私も納棺の現場、
復元の現場に伺うことが基本となります。
弊社諸事情で、
大変ご迷惑をお掛け致しておりますが、
御理解いただければ助かります。
一般講演のお申し込みも、
なかなかスケジュールが合わず、
申し訳ありません。
「おもかげ復元師」
「おもかげ復元師の震災絵日記」
が一般著書として
ポプラ社さんから
出版させていただいています。
私自身の気持ちを
深く込めさせていただいた、
現場で皆さんが向き合われていること、
死の存在から、
生きることを考えていただけるような、
本になります。
ご参考にしていただければ
嬉しいです。
何卒御理解の程、
よろしくお願い申し上げます。

儀賀理暁 医師セミナー

フューネラルビジネスフェア2014の
二階のセミナー会場で、
本日の13時40分から70分、
緩和ケア医師である儀賀理暁先生の
セミナーが開催されました。
慶応大学医学部出身でいらして、
現役の外科医であり、
緩和ケア医師でもある凄腕の先生です。
以前、先生に伺ったことがありました。
「先生にとって手術を執刀されることは、
緩和ケアの視点から見て、
どのような意味を持ちますか?」
こういう素人的な素朴な質問にも、
気軽に答えてくださる先生です。
「患者さんにとって、
様々に癌と向き合う方法があり、
話し合うことと、
その中にはもちろん
ご本人が希望される治療もあります。
抗がん剤や、放射線治療等に加えて、
手術が必要であれば、
その選択肢の一つであると、
そう考えます。」
今日の先生のセミナーは、
泣いたり笑ったり、
深く考えたり、
人の人生を深く感じた時間でした。
緩和ケアの先生や看護師さん方々から、
私は、毎日教わることが沢山あります。
皆さん、本当にお人柄が素敵です。
生前訪問の時には、
医療チームに入れていただき、
チームの一人として、
「死」を患者さんが意識された時の
担当として関わらせていただくことも
大変多くなりました。
だから、私も毎日が学びです。
今の私にとって、
多くの学びをいただいた、
儀賀先生の深いセミナーの時間でした。
きっと、会場にいらした沢山の
参加者の皆さんにとっても、
お一人お一人の大切な時間に
なられたのではないかと、
思います。
人の死に向き合うということではなくて、
癌という人の人生の節目の中で、
ご本人やご家族が向き合う「今」の中の
その中にある死の怖さについても、
一緒に考えて寄り添ってもらえるのかな
と、感じました。
緩和ケアは、
癌と診断されたら主治医に相談して、
早めに緩和ケアを受けることが出来ます。
癌と診断されても、
生存率が伸びているそうなので、
主治医と、
緩和ケア医師と、
連携して看護師さんも、
ソーシャルワーカーや
薬剤師、
栄養士等のチームで、
患者さんと家族を支えてくれます。
治療をして元気にお家に帰る人も、
沢山いるので、
主治医とよく相談して、
自分の不安をきちんと打ち明けて、
一番良いと思える方法を、
一緒に考えてもらうことが出来ます。
癌と診断されて、
いきなり「死」が来るのではなくて、
癌の専門の医療チームの皆さんに
癌と
上手に付き合う方法を教えてもらう、
体と気持ちのバランスが
取れるようになるんだと、
今日のセミナーを拝聴して、
そう思いました。
多くの学びをいただきました。
ありがとうございました。

フューネラルビジネスフェア2014

毎年6月に横浜で行われる、
フューネラルビジネスフェア。
今年の横浜は雷がすごかった。
葬儀業界の年に一度の
大変大きなシンポジウムです。
パシフィコ横浜で、
とてもとても広い一階の会場では、
葬儀業界のたくさんの企業が、
仏衣、位牌、骨壷、
霊柩車、返礼品、手元供養、
ロウソク、グリーフケア備品等々、
新作発表を含めて出展しています。
二階の会場では、
セミナーが行われ、
私は今年もセミナー講師として
70分の枠で、
セミナーを担当させていただきました。
「何とかして!」と、
切実にお願いされることの多い、
火葬までの故人の状態。
私と同じ納棺業の方々も多く
参加くださっていました。
葬儀担当さんで、
現場で納棺もされている方々等、
全国からたくさんの方にご参加いただき、
ありがとうございました。
フューネラルビジネスフェアを
企画推進されている、
綜合ユニコムさんで年に二回、
3月と9月に東京で、
納棺に携わられる方対象で、
セミナーをさせていただいていますので、
御遺族に現場で求められる
様々な要望に応えるべく、
セミナーの内容を毎年更新しながら、
組んでいます。
現場がある中で時間を作るのはなかなか
大変だとは思いますが、
技術セミナーのため、
人数が限られていますので、
お早めにお申し込みいただければと思います。
セミナー会場では、
持てる力の限り全力で、
お伝えしております。
フューネラルビジネスフェアには、
全国から葬儀業に携わる方が、
去年は一万人を超えて集まりました。
本当に大きなシンポジウムです。
今年もお世話になりました。
ありがとうございました。
http://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/fair/fbf/2014/index.html

全国JA葬祭研究会

昨日の夕方から、
全国JA葬祭研究会が行われる
横浜の会場で、
60分の講演をさせていただきました。
葬祭研究会と言う名の通り、
全国から集まられた、
JAの葬儀に携わる
専門職の皆さんに向けて、
参加型納棺を中心に、
お話を進めさせていただきました。
全国的に葬儀単価が下がっている、
現在の葬儀事情の中で、
実際の現場の中には、
予算の問題というよりも、
切実な生活状況の中で、
私たちのような業者に外注出来ない、
そういう事情があるのも事実です。
例えば母子家庭で、
子供たちがお母さんを看取り、
子供たちが葬儀をしなければならない等
そのような事情の中で、
葬儀担当さんが
納棺を行ってくれることも
益々増えました。
葬儀担当さんは、
常に御遺族の傍に居て、
亡くなられた故人に起こる、
死後の変化にも対応してくれる存在で、
御遺族からも随分、
様々に頼られている専門職でもあります。
若い世代も随分増えて、
頑張っている若者の姿に、
私は励まされることも多くあります。
ここ数年、
葬儀担当さんに、
納棺の指導をさせていただくことも、
本当に増えました。
超高齢化社会を迎えるに当たり、
とても頼もしいと感じています。
全国から集まられた昨日の研究会。
もちろん、福島県や宮城県の、
東日本大震災の直接的活動をまだまだ
続けておられるJA葬祭さんも、
いらっしゃいました。
情報交換なども行いながら、
新たなご縁に感謝し、
深い時間を過ごさせていただいたと
思います。
深いご縁をいただきまして、
本当にありがとうございました。

2014年6月24日

弱々しくて、
孵化したばかりなのかなぁと、
眺めていました。
納棺に伺った時に
お庭や玄関に蝶々が飛んでいると、
「本人かな?」
「みんなに会いに来たかな?」
「出発の挨拶に来たかな?」
不思議と、そんな話になります。
体は無くなるけれど、
存在まで無くならないで欲しい。
何処かに居てくれますようにと、
昔からの人の思いなのでしょう。
はっきり言って、
とても自然です。
蝶々に影があると、しばらく居るとか、
蝶々に影が無いと、居なくなるとか、
そんな話もありますよ。
「ちゃんと、元気に飛ぶんだよ!」と、
声を掛けて居たら、
出遅れました。(笑)
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12日ぶりに会社へ

出張から戻り、久しぶりの会社へ。
朝みたら、
育てていたキュウリのツルが、
地面に這いつくばっていて、
サツマイモかと思った(笑)
通信講座の添削や、
売り切れになっていた、
導き地蔵の顔書き、
たまりにたまった仕事をしたけれど、
やっぱり一日では出来なかった( ̄Д ̄)
いかん、
今月中にやらなければならないことが、
山ほどある・・・。
う〜、一週間はある。頑張ろっぅ〜。
明後日は年に一度の、
横浜パシフィコでの、
フューネラルシンポジウム。
二階のセミナー会場で、
浮腫のマッサージ法など、
浮腫についての講座を70分、
毎年恒例で担当させていただきます。
パワーポイントの最終確認も、
今日は、念入りに行いました。
今日は夕方から大雨だったけど、
「天のお恵み」と、
農家の人は喜んでいました。
梅雨が明けると、
蛍の時期ですね。
昔から蛍は、
あの世に逝った大切な人が、
会いに来てくれていると、
言われます。
私も、蛍に会いに行かなくちゃ。
の、前にたまった仕事をしなくちゃ。(笑)
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2014年6月22日

慈恵会三校の看護学校の皆様へ講演

慈恵大学慈恵第三看護専門学校、
慈恵看護専門学校、
慈恵柏看護専門学校、
三校合同と、
OGの皆様へ向けて、
90分のお時間を頂戴致しまして、
お話をさせていただきました。
お世話をいただきました、
諸先生方々のご感想として、
「泣いたり笑ったり、
叫んだり(知る人ぞ知る(笑))
感情が忙しく、
いのちを考えられる時間でした!」と
お言葉をいただきました。
東日本大震災で被災した子で、
看護学生として頑張っている子に
会いました。
とってもキラキラしている、
良い表情をしていました。
とっても素敵な先生方々と、
学びの道を共にする仲間と共に、
頑張ってね。応援しています。
本当に皆さんとお会い出来たこと、
現場経験豊富な諸先生方々に、
大変お世話になりましたこと、
心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
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2014年6月21日

JA全農九州葬祭担当者セミナー・長崎県

日本で一番島が多いと言われ、
岩手県と同じリアス式海岸を持つ長崎県。
教会が多く、
あちらこちらで、
隠れキリシタンの歴史に出会える。
街並みはとても美しく、
世界三大夜景の一つにも選ばれている。
片道二時間半の時間をかけて
セミナーに参加してくださった
葬祭担当者さんもいらしたそうだ。
地域により、
様々に事情も背景も、
そして「しきたり」も違うから、
皆さんと少し最初にお話をさせていただき、
始めるようにしていた今回の
全農さんからの御依頼のセミナー。
全農さんが、
地域をとっても大切にされていて、
その思いを伺っていたから、
少しでもお役に立てるようにと、
お話を伺って、
頭の中と心の引き出しを開けて行く
作業をセミナー前に行った。
そのお陰で、
色んな地域のしきたりと、
死生観を教わった。
素敵な、長崎県。
素敵な九州。
納棺の時間は、
納棺師が必ず入るわけではない。
納棺の時間に、
葬儀の様々な準備や采配をしながら、
葬儀担当さんが
納棺をしてくれることの方が、
今は多いと思う。
以前、講演で会った子に教えてもらった。
「お父さんが死んだ時、
お父さんの葬儀を担当した、
お兄さんとね、
お父さんの手を、
妹とお兄さんと三人で、
一生懸命拭きました。
お父さんの手は、
とっても大きくて、
お兄さんが、
「お父さんの手は、
すごく働いた人の手だよ。」って。
だから僕、
大きくなったらお父さんの手みたいな、
そういう手になれるように頑張ります。」
って。
セミナーが終わって、
若い葬儀担当さんが言いました。
「僕、笹原さんの本を読んで、
時間を作って、もっと勉強します。」
多忙な葬儀担当さんは、
セミナー終了後、
お通夜の現場に戻って行きました。
「頼もしいなぁ」
おばさん納棺師の私は、
彼らをガッツポーズ(←古い⁉︎)で
見送りましたとさ。
頑張れ〜!応援してるぞ〜!!
それから、
九州全農さんとご縁をいただき、
4年目でなく、5年目でした。( ̄^ ̄)ゞ
早川課長さん、本当にいつも、
ありがとうございます!
明日の講演のため、
東京に着きました。
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2014年6月19日

JA全農九州葬祭担当者セミナー・佐賀県

島義勇(しまよしたけ)の生誕の地、
佐賀県。
島義勇は昔、
今の北海道札幌の基礎を作った人。
そうだったんだぁ、
佐賀県から札幌市まで、
開拓の為に蝦夷地に入ることは、
想像を絶する位、
過酷なことだったんだろうなぁと、
歴史は誰かが開拓してくれた、
足跡なんだなぁと、
しみじみ感じていました。
葬祭担当者さんと、
今日もセミナー中に出る、
質問に一つ一つお答えしながら、
進めさせていただきました。
質問は特殊遺体の安置方法に。
状態が悪かったり、
形・色・臭いなど、
対面するとトラウマになるかもしれない、
そういう現場では、
警察や葬儀社さんなどのプロが、
その現場に居てくれます。
「対面しない方が、良いと思います。」
プロが確認後、
ご家族に告げることもあります。
亡くなった大切な人も、
変わってしまった自分の姿を、
遺した大切な家族に
見て欲しくないかもしれない・・・
それを、
トラウマとして
抱えてしまわないで欲しいと、
思っているかもしれない。
私も現場で、
急死で亡くなった、
特に子供さんの現場は、
怒鳴られることからスタートする。
「この部屋に、誰も入るな!」と、
みんな親は怒る。
当然だ。
子供を守るため、
親は、憤怒の表情を見せる。
悲しみが、
怒りなどの強い口調に表現されて、
誰だって、そこからスタートする。
でも最後は、
お父さんやお母さんたちと、
ゆっくりお話しする、
そういう時間で終わる。
担当さんたちとは、
「それも、使命の内ですね。」と、
話し合える。
警察も、葬儀担当さんたちも、
悲しみと共に居てくれる。
葬儀は、きっと、
遺された家族が生きる為の儀式。
亡くなった家族を送る、
大切な時間なんだと、
今日もまた、
思いを深く持つ時間でした。
多忙な担当者さんが
セミナーに集合するのは
実はとっても大変なこと。
でも、どんな仕事をしている人でも、
多忙な人は時間の使い方が上手。
仕事の出来る人は、
人のせいにしたり、
いちいち、文句は言わない。
それよりも、もっとやることがある!
と言い、情報を上手に収集し、
いつもアンテナを張っている。
今日も思った。
九州男児って、すごいなと何度も思う。
地域のしきたりと、昔ながらの葬送に、
生きる知恵が沢山ありました。
素敵な葬儀担当さんが沢山居ました。
今は、明日のセミナーのため、
長崎県に到着しました。
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2014年6月18日

JA全農九州葬祭担当者セミナー・大分県

一万円札の福沢諭吉が育った大分県。
JA全農九州さんとのご縁は今年、
四年目に入った所なので、
再会する葬儀担当さんも多い。
経験23年の方もいらっしゃれば、
今年始めたばかりの担当者さんも居る。
セミナーなんだけど、
経験豊富な担当さんが、
新人さんを経験談などを通して
励まされている姿が、
これまた、実に素敵な時間だった。
現場では突発的なことが、
本当に多く起きる。
その様々な対処を、
ご遺族が安心出来る方法を練り込んで
考えて実践する。
家族葬が多くなったから、
遺された家族の要望も増えている。
私たちに求められることが、
時代と共に変わるけれど、
日本人が持つ、
大切な家族を思い続ける、
その悲しみの持ち方は昔から、
全然変わらない。
日本人魂は、
すごいと思う。
JA葬祭担当者さんが話してくれる
農家の人たちの、
作物を育てる「いのち」の話が、
本当に素敵だった。
多くの質問もいただいて、
テキストに無いことも、
たくさんお伝えしました。
「また、お願いします!」
担当者さんたちに声を掛けてもらって、
今は電車の中です。
明日のセミナー会場の、
今度は佐賀県に向かっています。
旅をする中での私の楽しみは、
お風呂に入れる産地の入浴剤と、
産地の牛乳〜! Read the rest of this entry »

JA全農九州葬祭担当者セミナー・福岡県

福岡県にて、
JA全農九州の、
葬祭担当者向けの納棺セミナーを、
納棺の現場の中で起こる
現場の様々な課題を考えながら、
現場実践に向けて、
JA九州の
葬儀担当をされている皆さんと、
話し合いながら、セミナー内容の
一つ一つを深めていきました。
地域のしきたり、
宗教・宗旨別の進め方、
そして、現場で起こる社会問題。
死の現場は時代の背景を、
背負っているのかもしれません。
「どうやって生きて行ったら良いのかな。」
ご遺族が必ずと言って良いほど
通る、大事な通過点。
歴史のある町は、全国各地、
宗教者の存在もとても大きい。
日本の昔からある歴史の中に、
生きる道を見付けることもあるし、
駆け引きの無い、
自分の存在そのままを受け入れてくれる
大自然の力を借りて、
自分の底力を見付ける人も居る。
大事な家族を思い、
生きて行くことを決心し、
ご遺族は、
ゆっくり時間を掛けて
力を付けた時、
とっても素敵な存在になっていることを、
ご縁をいただいたご遺族の皆さんが、
私にいっぱい色々教えてくれて、
素敵なご遺族を、
私はたくさん知っている。
「九州と東北はよく似てるよ。」
九州の人にそう言われて、
「通りで!」
なんだかとっても居心地の良さを
感じていました。
明日のセミナーのため、
大分県に到着しました。
福岡県で、名物の
イカの刺身をご馳走になりました。
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2014年6月16日

日総研さん福岡県セミナー

九州全域と山口県など、
沖縄県や津島、五島列島からも、
沢山の医療、介護職の皆さんが、
ホスピス、宗教者の皆さんが、
定員をはるかにこえる人数で、
10時から16時までの時間、
受講してくださいました。
ありがとうございました。
離島からも参加してくださった皆さん、
様々な現場で沢山頼られると、
使命を胸に参加してくださったこと、
本当に色んなお話を伺い、
「すごいなぁ〜」とうなりながら、
今日も現場からお伝えする内容に、
ものすごく熱が入りました。
人が死を迎える時に傍に居て、
力になってくださる方々は、
生きることを感じる力が、
はっきり言ってすごい。
「死」と「生」はセットで、
どちらが片方だけでは
バランスが取れないこと、
お一人お一人の存在の力と、
又、今日も一つ一つの学びを、
私も沢山いただきました。
聞き上手な皆さん、
聞き上手は、話し上手と言いますから、
きっと皆さんの現場も、
温もりいっぱいなんだろうなぁと、
私も心が満たされていました。
医療・介護職の皆さんの現場も、
社会問題に直面します。
色んな現場が、
一件一件、
心に深く刻まれているからこそ、
今日、
精一杯頑張らなきゃいけないと、
思う気持ちが共有出来たこと、
後悔は、
自分の背中を押してくれる・・・
「もう、後悔したくない」と、
勇気をいっぱいくれる。
だから目の前の今に、
向き合っている時間が
二度と戻らない貴重な時間であること、
色んな方とつながる現場の中での、
今を、精一杯。
皆さんが作り出してくださる
セミナー会場の温かい雰囲気に、
納棺の時間のような、
現場に居る雰囲気を感じていました。
今日のセミナーの内容が一つでも多く、
皆さんの現場でお役に立てると、
とても嬉しいです。
今日お伝えした技術の一つ一つに、
私にとって現場でご縁をいただいた、
大切なお一人お一人が存在しています。
実は心の中で
お一人お一人を思い出しながら、
心を込めてお伝えしていました。
皆様の益々のご活躍を、
心からお祈り申し上げます。
沢山の励ましのお言葉を、
ありがとうございました。

2014年6月15日

日総研さん広島県セミナー

納棺の現場から、
医療・介護職の皆さんに、
10時から16時までの間、
途中、息切れしてしまったりしながら、
酸素が足りなくなりつつ、(笑)
様々なことをお伝えしました。
質問の内容も、
復元師にほぼ近い内容もあり、
緊迫した現場で働く、
その状況を教えていただきました。
「すごく遠い田舎から来ました。
地域に処置が出来る人が居ないから、
事故でも何でも頼られます。
亡くなった人の顔を見れば、
何とかして家族に帰してあげたい。」
そう言えば、私もそういう気持ちで、
独学で始めたんだっけ・・・。
孤独で大変だった初期の頃を、
しみじみ思い出していました。
皆さんが地域で頼られること、
大切な存在であること、
そして、お母さんとしても、
お家のことも一生懸命励まれていること、
認知症の親を見ながら、
介護をしながら、
働いている人たちは多い。
お年寄りと小さな頃から関われれば、
認知症や障害に対しての感じ方が、
親の後ろ姿を見て育つ子どもたちは、
きっと深いんだろうな、
皆さんのお話を伺いながら、
そう思いました。
だいたい、
一生懸命勉強する人に、
悪い人はいない。
当たり前だな、
とも思いました。
皆さん一人一人が、
とっても素敵な方でした。
皆さんとつながれた時間に、
感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
広島県から移動して、
福岡県に入っています。
明日も、福岡県でセミナーです。
湿度も高く、
雨がパラパラと降る
このジメッとした時期。
カタツムリだけは、
ごきげんみたいでした。
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2014年6月13日

稲佐の浜

神在月に「神迎神事」が行われる、
稲佐の浜。
全国各地から、
神様が年に一度出雲大社に集まられる
神在月(かみありづき)。
八百万の神は、
この浜から出雲大社に入られるそうで、
出雲大社には、
八百万の神が宿泊されるためのお社が
幾つもありました。
自然が織り成す、
太古の昔からの風景・・・
海と、岩と、空と、雲と・・・
神秘的でした。
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出雲大社

島根県に居ました。
昨年は20年に一度の式年遷宮
伊勢神宮を参拝、
今日は60年に一度の遷宮
出雲大社を正式参拝。
昨年は、
伊勢神宮と出雲大社の遷宮が
同時に行われる記念すべき年。
出雲大社は全てのお社を新しくする
遷宮の形ではなく、
傷んでいるところを少しずつ直す形の
遷宮なので、現在も遷宮中で、
遷宮期間は後三年掛かるそうだ。
「高校生の時に、出雲大社境内から
大昔の本殿の柱が工事中に発見され、
大至急帰って来いと、
宮司(会社で言うと社長の役職)の父から
言われて大急ぎで帰りました。
「そんな高い位置にある、
そんな本殿がある訳が無いとも
言われ続けた昔話の、
本殿の柱が、
証拠が出て来たんです。」
禰宜(ねぎ・神職役職の呼び名)である、
神主の千家さんが話してくれました。
島根県立古代出雲歴史博物館に、
今は、調査が終了し本殿の柱の
発掘された本物が展示されています。
次の出雲大社の遷宮は60年後。
私は101歳・・・
間違いなく、私は生きてないな。(笑)
出雲大社の歴史もまた、
非常に興味深い所です。
この歴史の物語の中に、
昔の人は何を後世に伝えたかったのか、
素戔嗚尊(すさのおのみこと)の
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治、
国譲りの神話、
八百万の神の存在、
そのメッセージを探せば探すほど、
深いなぁと、うなってしまいました。
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2014年6月11日

雨ニモマケズ

「雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしはなりたい」
農家の納棺に伺うと、
腰の曲がったおばあちゃんが、
「お礼だぞ」って、
ニコニコと、
方言たっぷりで、
暗記された
宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を
縁側で聞かせてくれます。
忙しない毎日の中で、
いっぱいいっぱいの多い日が
続いていたから、
すごく、穏やかな気持ちになりました。
いっぱいいっぱいを
時間のせいにしていたけれど、
いっぱいいっぱいなのは、
自分の気持ちだったんだと、
おばあちゃんのお陰で気が付きました。
穏やかな気持ちの、おすそ分けです。
頑張るぞ〜!

2014年6月10日

子ども夢ハウスおおつち、全国放送決定!

先日の東北特別番組も、
本当に本当に、とっても素敵でした。
今度は全国放送が決定!
7月22日の深夜、
NHKで放送!
是非、ご覧ください!
放送終了後、「番組見たい!」と、
多数ご連絡をいただきました。
ですから今回は、録画を忘れずに!
夢ハウスの子どもたちも、
放送をとても楽しみにしています!
子どもたちに大人気、
子ども夢ハウスの隣のお家で生まれた、
かわい子ちゃんたちです!
写真を撮ったのは私。
威嚇されました! Read the rest of this entry »

大好物のキュウリを食す・・・

プリティなチロ。
近所のおばちゃんに、
何度も「チロ」と説明しても、
方言が入り、私には
「ツロ」と聞こえます。
チロは、どちらでも振り向くので、
どちらでも良いみたいです。
可愛がってもらえるのが一番です!
チロ、大好物のキュウリを食す・・・。
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明日から、また頑張れる出来事。

「暑いですか?」とご遺族に
声を掛けていただき、
納棺の準備中で作業中の私は、
「いや、太ってるから仕方ないです。」
と答え、
本家さん(東北は根強い地域の長)が
「そんなことねぇ、そんなことねぇよ!」
と、必死で⁉︎励ましてくださり、
思わず嬉しさの余り
振り返ってしまった私は、
現実から猛ダッシュで逃げ、
本家さんの言葉に寄り掛からせてもらい、
「明日から、また頑張れる!」と
思った出来事でした。(笑)
梅雨の時期の納棺も、暑い。
納棺中のハンカチは、
ガーゼか晒しの記事が抜群です。
車の中に、20枚はある。
最初はオシャレなハンカチを
持っていたけど、
ご遺族からいただいたハンカチは、
講演の時に使わせていただいていて、
納棺の時のハンカチは、
着物屋さんで安売りしている、
派手ではない柄付きの
晒しの生地を買い
(実はとても安くてオシャレ)、
それをハサミで10分割して使用。
これがまた、汗をよく吸う。
故人にお着せする服や、
仏衣に自分の汗は絶対に落とせない。
と言う、ものすごく気を使う時期に
突入しました。
冬はとても寒く、
スキー用の靴下に黒い靴下を重ねて履く。
夏は猛烈暑いから、
汗が落ちないように気を張る。
クーラーがきいているお部屋も、
大勢の人が集まると実は、
お部屋が常夏になる。
昨日は暖房が入っているのかと、
錯覚するくらい(笑)
遺された人の思いが、
きっとあの暑さになるのかな?
亡き人との時間を、
皆さんが大切に過ごすことが出来ますように、
明日も、お手伝いをさせていただきます。

旅支度

被災地の納棺に伺うと、
仮設住宅に住んでいる方、
家が残っている在宅の方、
そのそれぞれの状況の中で、
今まで相談に乗ってくれたり、
支えてくれた人が急に居なくなったことでの、
慣れない生活と、
「こんな時は・・・」と度々思う、
過去を、大切な人を思い出す時間と共に
未だ戸惑いの連続。
色々お話ししたり、
津波で家、家族を亡くした思いを
目一杯お話ししてくださる方々が
沢山いらっしゃいます。
大切な人を亡くした時、
自分の経験もグンと蘇ってくるものです。
気持ちをどう持ったら良いかな、
大人も子供たちも、
みんな、そう思いながら生きています。
「気持ちが揺らいでいること
を悟られたくなくて、
平気な振りをしていたら、
相当違和感があったみたいで結局、
「変だよ。」と言われて、
自分でも頑張った分ガッカリした。(笑)」と、
お話をしてくださる方がいらっしゃいました。
でも、きっと人に話すことで、
なんとなく気持ちがまとまってみたり、
「あ、自分はそう思っていたんだな!」
と、新たな自分に出逢ってみたり、
色んな発見があるかと思います。
納棺の時間の子どもたちも、
思ったことを一生懸命話して、
とても愛おしい。
亡くなられたご本人がきっと、
今のこの子の一生懸命な姿を、
見たくていらっしゃるのではないかと、
そう思いながら、
子どもたちの話を聞かせていただきます。
年齢に関係なく、
大切な家族を亡くすことは、
人生を大きく変える、
生活も大きく変わる、
だから、自分のペースになるまで、
本当に大変なんです。
自分のペースを掴むために、
色んな人に出逢い、
時に戒められ、
時に癒されて、
生きるための知恵や情報をもらい、
みんな、頑張って生きてます。
心の芯が強い方は、
亡き人が心の中に居る人。
共に生きるって、
きっと、とっても素敵なことなんだと、
私は現場で学ばせていただきます。
良い想い出も、
良くないと思える想い出も、
全部想い出になる時に、
人は強くなる瞬間があります。
すごいなぁ、
人の底力を見せてもらいます。
納棺は亡くなった家族に、
遺された家族が宗派により、
「旅支度」をする時間。
大切な家族の死から、
生きることへの道を探しながら。
本当は遺された家族の旅も今から
始まるのかもしれないんだと、
そう感じると、
私も、気持ちを引き締める時間です。
悲しみを知って居る人に、
悪い人は居ない。
やっぱりそう思いながら、走っています。

2014年6月6日

自然の摂理

茄子を植えて、
アブラ虫が発生し、
アブラ虫をてんとう虫が食べに来て、
アブラ虫のお尻から出る蜜みたいのを
蟻がもらい、
そのてんとう虫と蟻を、
スズメが食べに来ていた・・・
知識としては知っていたけど、
目の当たりにした今日。
腕を組み、「ほぉ〜」と、
自然の摂理に感動していた私でした。
自然の摂理は、
死後変化の移行はもちろんのこと、
心の移行も、
大昔にネアンデルタール人が
大切な家族のお墓に
摘んで来たお花を手向けたのも、
自然の摂理なのかもしれないな、
と、お空に逝った皆さんを
「今、何をされているのかなぁ」と、
思い出していました。
自然の摂理、
今の時間、
いのち、
全部すごいなぁと思いながら、
今日は納棺に走っていました。

2014年6月5日

素敵な出逢いが!

さっき、コンビニに寄ったら外灯の下で
こんな素敵な出逢いがありました!
夢ハウス行き決定!
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二泊三日のマンツーマンセミナー終了日

大阪からマンツーマンの受講に
お出でいただいて、大変お疲れ様でした。
今回は、復元コース。
難しい復元や、
色の配合など、沢山の三日間の項目、
本当にお疲れ様でした。
今日の最後の2時間は、
直接、私の技術を
様々なパターンで見ていただいて
(もちろん人形です。)
どんな風に元に戻って行くのかの、
復元の過程を見ていただきました。
長い病院勤務で、
現場実践も沢山
御経験されていましたから、
質問も高度で深く、
情報を沢山、
多くの技術を身に付けて、
お帰りになられました。
素敵な方でした。
これからも益々のご活躍を、
お祈り申し上げます。
頑張ってくださいね!

2014年6月4日

軽井沢中学校「心の講演会」の感想文

「心の講演会」として、
先月伺った軽井沢中学校。
校長先生から、
皆さんの感想文を送っていただきました。
笹原さんは、
「おぅおぅ」言いながら、号泣。
校長先生の、
皆さんへの思いを
教えていただいていたから、
余計に心に響きました。
何度も拝読してから、
ブログを読んでくださっている皆さんに
ご紹介致したいと思います。
素敵で、温かい気持ちが
沢山込められた、
感想文、ありがとうございました。

2014年6月3日

今日から三日間マンツーマンセミナー

大阪から、
ようこそお越し下さいました。
この三日間は、
復元のコースです。
色んな材料も使うので、
服や手などが汚れてしまうことも
しばしばありますが、
頑張りましょう!
脱水に、熱射病にならないように
しなくっちゃ。

何だったんだろう?


せん妄に出逢うことが多くなって、
一体、何でこんなに悲しい現象が
起こってしまうのだろう。
知っている今までと、
全然違う様子になってしまう。
叫んだり、
怒ったようになったり、
暴れたり
と、思ったら元に戻る。
納棺に伺うと、
亡くなる時の、
息を引き取られる少し前のお話を、
教えていただくことが多い。
「せん妄だったのかもしれないな・・・。」
そう胸の中に思いながら、
お話を進めていくことがある。
「お世話になった医療の方に、
詳しく教えてもらうと
良いと思いますよ。」
葬儀が終わってから、
ゆっくり教えてもらえることもある。
お医者さんがお話しされる、
市民公開講座などで
そういうお話の内容に
触れてもらえることがあるので、
参加してみては、如何でしょうか。
きっと、あの時を
知ることが出来ると思います。
私の母も、
寝たきりになる前、
せん妄になりました。
クタクタになって仕事から帰ると、
怒鳴られ続ける、
夜から朝方まで、
ずっとヒステリックになっている、
人格も変わってしまう・・・
一体何なんだろうと、
毎日毎日悩みながら、
それが毎日続くので、
さすがの私もダウン。
その後、手術で、
そのまま寝たきりに・・・
失語になって話せなくなった母に、
「あの時のこと、覚えてる?」と聞いたら
笑顔で首を傾げる。
ま、いっか。(笑)
って、今は思う。
私もあの時は、とても苦しくて
泣き出してしまうほど、辛かった。
病気が重篤化したり、
死の間際に起こりやすいこと
そういう時は、
病院に行って良いんだよ。って、
そうお医者さんに詳しく教えてもらって、
「そうだったのか、
誰も悪くなかったんだ。」って、
ホッとして、やっと肩の力が
抜けたことがありました。
納棺の時間に、お話を伺いながら、
だから、真剣に一緒に考える。
「大変でしたね。」って、
ゆっくりお話を伺います。
だからこそ、
死んでしまったから終わりとか、
そういうことではなくて、
その背景に何があって、
どんな人生で、
好きなことと嫌いだったことから
性格を感じて、
最も、その人の存在自体が重要で、
亡くなった人と生きている人を
区別すること無く、
亡くなった人も
生きている人と同じ価値があるはずだから、
そういう気持ちが大事なんじゃないかと
深く思う訳です。
復元も重要だと思う。
でも、同じ位大切なのは、
心のつながりだと思う。
そうやって、今も私は現場で、
育ててもらっている一人です。

2014年6月2日

ブチブチ、ブチブチ‼︎

今月の技術セミナーのテキストと、
原稿を全部、
この10日間で仕上げることが
出来ました。
一つ一つの技術を、
ご遺族との会話を、
現場を振り返りながら、
想い出していました。
全部終えて、
とても行きたかった所へ。
それは、ホームセンター。
茄子の苗を買いに行きました。
先日、私の植えた茄子の葉に、
アブラ虫がわんさか付いてしまい、
色んな方から
アブラ虫の駆除方法を
教えてもらいました。
勉強になった!
夢ハウスに一昨日、
最終の納棺が夕方で終わり、
被災地沿岸納棺だったので、
隣町の夢ハウスにそのまま走り、
行った時に、
吉山くんに言いました。
「私の植えた茄子に、
アブラ虫がわんさか付いちゃってね。」
そしたら吉山くん、
「あ!そのアブラ虫が欲しいです!」
私「え!なんで⁉︎」
吉山くん「Nくんが、てんとう虫を
飼っていて、餌のアブラ虫が
ナカナカ居なくて困っていました!」
私「あら、そう‼︎じゃ、
今度持ってくるわ!」と、
言ったものの・・・。
どうやって持って行くかなぁ。
ま、どうにかなるか!
アブラ虫の付いた茄子は、
夢ハウス行き決定!
と言うことで、
ホームセンターで茄子の苗を見ていたら
高齢の女性が「どうしたの?」と
声を掛けて下さった。御歳93歳。
腰の曲がった、頼もしい方でした。
私「いやぁ、茄子を植えようかと
思ったけど、アブラ虫が付きますよね?」
「そりゃあそうだよ。私はね、
60年以上、
自分の家で食べる茄子の葉に
アブラ虫が付いたらね、
こうやって、こうやって
(親指と人差し指でつまむ仕草)
アブラ虫をブチブチ潰して
立派に美味しい茄子を育てたよ。
(にっこり)」
私「すごい〜!かっちょい〜!
ブチブチ⁉︎ブチブチ⁉︎」
「そう、ブチブチ、ブチブチ‼︎」
・・・、二人で大爆笑。
感動的な、
アブラ虫伝説、誕生の瞬間でした。
いやぁ、そうかぁ。アブラ虫は
ブチブチ、ブチブチ・・・
なんだなぁ〜(笑)
よし、次はブチブチしよう!

神無月と神在月

神在月に結婚式なんですね。
出雲大社の千家国麿さんと
高円宮典子さまが婚約内定。
10月は一部を除き、
全国統一で神無月。
全国の神様が、
年に一度の会議のため、
一ヶ所に集まる月です。
だから、神様がお留守なので、
神無月。
どちらにお出掛けになられるか、
それが、
その場所が、
出雲大社。
全国で神無月(かんなづき)
と、呼ばれますが、
出雲大社だけ、この月は
神在月(かみありづき)と呼ばれます。
全国の神様が一斉に、
出雲大社に集まる。
すごいことですね。
その、年に一度の出雲大社の、
全国の神様が一斉に集まる月に、
ご結婚。
伊勢神宮と出雲大社が、
長い歴史を超えて、
ご結婚。
これこそ、ロマンと言わずして、
何と言う・・・。
素敵すぎます。
本当に、おめでとうございます!

2014年6月1日

日本医労連東北地方協 様講演

第六回女性学習交流集会IN岩手
の会場にて、
お話をさせていただきました。
東北六県の集まりなので、
岩手県、宮城県、福島県、
被災地に指定された地域の皆さんも
大勢集まられていました。
色々、皆さんの地域のことも伺えて、
私も勉強になりました。
今日参加された方には、
陸前高田市のクリアファイルが
配られていましたよ。
二日間の研修の一日目の今日、
お声かけをいただきました。
本当に聞き上手の皆さんで、
そして、存じ上げている方も多く、
地元でお話をさせていただく講演も、
ナカナカ力が入りました。
皆さんにお会い出来て、
本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。

昨日は納棺に走っていました。

最近納棺に伺うと、こう言われる。
「笹原さんに納棺に来てもらったら、
高いですか?」
だから、答える。
いや、どっちでも良いですよ。
そして、みんなで大爆笑。
弊社は誰が行っても、
会社の規定で決められている、
通常納棺料金です。
ご心配なく!
元々、被災地も弊社の納棺エリア。
昨日は、沿岸被災地の納棺に
ずっと走っていた。
先日の納棺で、
仮設住宅に住む高齢の女性が
「笹原さん、お疲れ様ね。はい、どうぞ。」
って、お菓子をくれた後に、
「ふっくらしてるからって、
お菓子が好きだと思ってるでしょ?
って思われたと思ったでしょ?
でも、当たってるでしょ?ウフフ」
って言われたから、
「あぁ、相当、当たっていますね。」
と、答えた。そうしたら、
「太ってないよ、
ちょうどいい太さだよ、
痩せない方が良いよ。」って
二の腕モミモミされました。(笑)
ご自分で話し掛けて、
完全にご自分で完結してらした(笑)
素晴らしい!(笑)
だけど私、何も言ってないんだけどね(笑)
あぁ、やっぱり、ダイエットしよっと!
小さな字が見えなくなって来た近頃。
納棺が終わって帰る時に、
色々お話ししながら、
こんな話になった。
私「多分、老眼。だけど私は、
現実に、目を背けています。」って
言ったら、
小学校低学年の子が、
頭を撫でてくれた。
「みんなで、目を背けよう。」
ご遺族に励まされた。
納棺業も、ナカナカ良いものだ(笑)
みんな、優しい。そして、子どもたち可愛い。
悲しみを知っている人に、
悪い人は居ないのです。
そう、
私は沢山のご遺族にお会いして、
そう思っています。