2014年12月30日

ハッピー⁉︎

子ども夢ハウスおおつちが、年末年始のお休みに入り、夢ハウスのセラピードッグのポップ君が、我が家にお泊りに来てくれています。

もうチョーみんなのアイドルで、吉山君が迎えに来る頃にはきっと、太っちゃってるかも⁉︎何故って、じじが犬のおやつを買ってきて、あげてしまうから。(笑)じじは、ポップに向かってこう呼びます。

「ハッピー!」

何度ポップだよと、説明をしても万年反抗期⁉︎のじじは、

「ハッピー!」

と呼びます。ポップと居ると、ハッピーになるそうで、ハッピーと呼んでしまうという、ちゃんとした理由があるのだと語る、84歳、じじでした。







西和賀町の碧祥寺へ

昨日は総勢6名で、西和賀町の碧祥寺へお参りに行きました。おもかげ復元師と、おもかげ復元師の震災絵日記にも大変御尽力いただいたと同時に、ただただ、心落ち着く宣承さんのお寺です。「お寺とは、そういう場所なんですよ。お寺でも、神社でも、教会でも、意味は同じです。」と、宣承さん。

北上市の雪の量で、ヒーヒー言っていた私。お寺に近付くにつれて、どんどん増えていく雪の量。あっと言うに背丈の倍の雪になり、お寺に着くと「ななな!なんとすごい雪の量!」背丈の3倍!さすが、国指定豪雪地帯の町だ!しかもまだ、12月!(´・Д・)」雪は、1月と2月に一番降るので、この後どの位積もるんだろう!と、雪の量に感動しながら、年末のお寺の大掃除をお手伝い出来ればと思っていた気持ちが、雪の量を見て、「何の雪遊びが出来るだろう」と、雪で遊ぶことで頭がいっぱいになっていた、私。(笑)

碧祥寺にお参りに伺う時は、もう一つの楽しみがあって、お寺の入り口の前にある、およね食堂でお昼を食べて。これまた、懐かしい味で、西和賀町名物の山菜もあり、美味なのです!

観光バスもいっぱい来る碧祥寺博物館は、年末年始はお休みと言うことでしたが、お参りに来る人たちのために、地域の方々が除雪機でお寺の中の様々な道を、一生懸命作っていらした。みんなで感動したのは、「ただ、雪を除雪するだけじゃなく、この雪の量だと計算しながらでないと出来ないだろうし、何より積み重ねた除雪の経験が、一本一本の道を作っているんだねぇ。」と話しながら、道が出来る度に、とっても感動した私たちでした。地域の方が、こんなに大切にしているお寺。

そう言えば幼少の頃は、祖父母や母に連れられて、お寺に通ったものでした。お寺は広くて敷地も広くて、走っては怒られ、落ち葉遊びをしていたら「拾ってるの?偉いねぇ〜。」なんて、拾ってないのに異常に褒められ(笑)拾わなければならない状況を、上手く作られて(笑)古き良き日本の文化を、守らなければならない私たちの年代。考えなくちゃいけないなと、考えていました。

そして結局、雪遊びをした私たち(笑)かまくらを作り、盛り上がった、盛り上がった!宣承さんの子どもさんたちに雪のあれこれを教えてもらって、何処を掘ってもかまくらが作れるので、とても楽しかった〜!大きな雪だるまを作ろうとしたけれど、雪の高さが高すぎて挫折して、よしっ!って小さな雪だるまを作って、飾ってみたり。

本堂のお掃除!?は、次回に致しました!突然お寺に行ったのに、いつも笑顔で迎えてくださるサエさん。ありがとうございました!m(__)m

はしゃぎすぎて、歯が折れた私(笑)年始から歯医者さん行きが決まりました(笑)あ〜、楽しかった!( ´ ▽ ` )ノ









2014年12月29日

おもかげ復元師文庫本

おもかげ復元師が文庫本になります。1月5日から発売です。

おもかげ復元師と震災絵日記を大切にしてくだる皆さまに、全国を回らせていただく中でお会いできること、本当に嬉しいです。

納棺に伺うと、「おもかげ復元師、本人とても大事にしてました。」と、ご家族から伺うことも多くなりました。亡くなる方が、大切な家族に渡す本としても選ばれています。

おもかげ復元師、おもかげ復元師の震災絵日記は、お空の上に行かれた皆さんのお話です。お空の上に行った皆さんが、お一人お一人を支えてくださること、本当に嬉しいです。

応援してくださる皆さまに、おもかげ復元師と震災絵日記を通して、ご縁をいただいた皆さまに、心から感謝を申し上げます。ポプラ社の編集長、ポプラ社の営業さん、そしてチームの皆さま、全国の書店さん、Amazonさん、関係者の皆さまに心から感謝を申し上げます。

亡くなった人たちを、こんなに大切に思ってくださる方がいること、何よりの宝物です。心から、ありがとうございます。



子ども夢ハウスおおつち

夢ハウスは現在、年末年始のお休み中です。今年もたくさんの皆さんが遊びに来てくださったり、あたたかい御支援・ご寄付をいただきました。

遊びに来てくれる子どもさんたちもとっても増えて、地域の皆さんにも支えていただきながら、子どもたちは賑やかに過ごしています。藤原代表が大槌町入りした時に、子どもたちの身長を測ることがよくあります。

藤原代表「あれ、前回より背が縮んでるぞ〜!どうしてだろう?」

子ども「だって、この前背伸びしたもん!(笑)」そしてみんな大爆笑!

お陰さまで、みんなぐん!と成長しています。嬉しいですね。

東北地区で1月16日に新たに、NHKさんの番組で、子ども夢ハウスおおつちが放送されることになりました。みんなの成長を、是非ご覧ください。皆さまの御支援・ご寄付心から、ありがとうございます。来年もよろしくお願い致します。

2014年12月24日

子ども夢ハウスおおつち、Xmas!

日頃からの皆様のご支援、心から感謝を申し上げます。

久しぶりに夢ハウスへ行きました。みんな身長が伸びていたり、大人っぽくなって見えたり、表現がとっても上手になっていたり、成長の喜びを感じていました。やんちゃは相変わらず(笑)のみんなに癒されてもいました(笑)

藤原代表がサンタクロースにふんして、大変な賑わいだった昨日のXmasパーティ!吉山くん、横ちゃんの大活躍で、大勢の子どもたちも集まり、「はい、皆さん!よろしいですか〜!みんな各々(おのおの)、まとまりがなくて、夢ハウスらしくて、とても素晴らしいです!」子どもたちも、保護者の皆さんも、藤原代表の言葉に、みんな肩の力がドッと抜けて大爆笑!なんと、藤原代表の笑いでまとまっていた!(笑)みんな、ずーっと笑ったり、お話ししたり、体を動かして遊んだり、楽しんでいた1日でしたね。

夕方からは保護者の皆さんと、子どもたちとパーティでした。藤原代表に、「ありがとうございます」って、涙を堪えながら御礼を伝えるお母さん、「夢ハウスがあって、良かった。有難いです。」とお話をされていた保護者の皆さん、東日本大震災発生後、様々な葛藤と共に、様々な決断と共に、悲しみを飲み込んで、本当に精一杯生きている保護者の皆さんの姿と、夢ハウスを守る吉山くんと横ちゃんのチームプレー、藤原代表がいつも一人一人と真剣に向き合う姿と、ご支援いただいている皆さんと、みんなで心が一つになった時間だったと思います。

他の地域から来てくれた、たくさんの子どもたち。通い慣れている子どもたちが、ちゃんと関わり受け入れて、お世話をして、友だちになっていた昨日。「ちゃんと片付けてから、次のことをしないと、吉山さん(みんなのお父さん⁉︎)に怒られるんだよ!」なぁんて、片付けを手伝っている姿。吉山くんを大事に思う子どもたちの、言葉が又、深かった。

復元ボランティアにご縁をいただいたお家の子どもさんも来てくれて、夢ハウスがあってくれることに、私は又、深く感謝を致した、胸いっぱいの時間でもありました。

藤原代表のワールドに、全員がすっかり入り込んで目一杯楽しんだ、昨日のXmasパーティ。笑いすぎてお腹が痛い!なんて、子どもたちが言っていた昨日。「笑う門には福来たる」と言う言葉があるように、夢ハウスの存在の重要性と、子どもたちの笑顔に、来年の福を招いたに違いないと、思いました。

昨日は役場のTさんにもお会い出来て、本当に嬉しかった〜〜!役場に又、顔出しに行きます!

皆様のご支援、ありがとうございます。心から感謝を申し上げます。








2014年12月22日

寒い日が続いています

寒い日が続いています。思わず、カイロをホッカイロと呼び、使うときに振って若人たちに注意されている今日この頃です。今どきのカイロは、袋を開けたらあたたかくなるって、すごい進化ですね。

先日の一関看護学校さんの講演で、今年の講演はお陰様で終わり、納棺や色々な業務にバタバタとしていました。年明けは、マンツーマンセミナーからスタートです。今は、今年最後に仕上げる原稿の、追い込み中でもありました。

今日の夜19時半からのNHKスペシャルは私たちの現場でも、存在している社会問題を取り上げていますね。今の社会の課題だと思います。見て、考えたいと思っていました。











2014年12月20日

岩手県立一関高等看護学院

昨日は、お昼に事務所を出発して、看護学校の記念講演に向かいました。

ご縁をつないで下さったこちらの看護学校の先生が、以前県内の私の医療対象の講演に参加くださっていたことからのご縁でした。

記念講演終了後の控え室には、東日本大震災を直接的に経験した学生さんが一人、又一人と来てくれて、当時から今日までの色んなお話しを聞かせてくれました。私が復元にご縁をいただいた高校生の子たちの、同級生だったり、後輩だったり。お互いに「えぇー!」なんて大きな声を出して驚いた時間もあったり。学校にには、おもかげ復元師と震災絵日記が図書館にあって、いつも誰かが借りていて人気があった本でした!私も読みました!と教えてくれたり、感動的な時間でした。彼女たちの切実な希望で、津波で亡くなった先輩や同級生の子たちの、当時のお別れの時間のことをゆっくり伝えました。頬から、優しい、安心した涙が流れていて、「みんなに伝えて良いですか?教えてあげれば、きっとみんな安心するので!」と言っていました。

子どもを亡くした親御さんを支えてくれるのは、その子の友達や同級生などが多く、様々に情報を伝えただけで、色々と考えてくれているようでした。頼もしいなぁと、思いました。

自分たちも大切な家族を亡くした被災者、周りの人たちも一人一人が、同じ。記念講演の中で「遺族は、可哀想な人ではありません。一人一人が悲しみを経験されて知った、人としてとっても素敵な人たち。」と話しました。

まさに、この子たちも大切な人の死により、強くて弱くて、思いやりを沢山持ち合わせていて、すこぶるプリティーで、良い感じで勝気な(笑)頼もしい「遺族」です。会えて嬉しかったなぁ。夢ハウスに手伝いに来てくれると、張り切ってくれていました。待ってます!

皆さんにお会い出来て、本当に嬉しかったです。ご縁をいただいた諸先生方に、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。








広島国際学院高等学校

毎年、卒業を間近に控えた三年生に向けて、お声掛けいただいている高校です。今年で3年目のご縁をいただきました。

18年生きていると、人の死に触れる経験を持つ生徒さんも、増えてきますよね。大切な家族、親戚、友人に、近所の人etc。

「死」って、何だろう?と、その経験をすると、頭がいっぱいになる時間を過ごされている方と多くご縁をいただくお仕事を、私はさせていただいて、私も現場で、ご縁をいただく中で、沢山教えていただくことがあります。

でも、それだけ「死」は大きな存在で、だからこそその中にたくさんの大切な意味を含んでいるんだと思います。

誰だって一人で生きている人は居なくて、必ず誰かに支えられている訳で、気持ちのその部分が反抗期のようになっていれば!本当に傍で支えてくれている人の存在も、見えなくなり全然意識出来ていなくて、その存在さえ失うかもしれませんね。感謝しなくちゃいけない人を、大切にしてみることから、始められる事もありますね。

立ち位置を逆転させて考えると、もし自分が「死」を迎えたら、関わってくれた周りの自分が大切な人を、不安に陥らせる可能性がある訳ですから、大切な人一人一人に普段から思いやりの心を、配っておく必要も否めませんね。

「死」に関わる心のあれこれは、普段の生活の中にも充分に活かせます。私たちは、死を迎えたその人の人生から様々なことを学び、遺してもらっているものを受け取り、死から生きることを学んでいるのだと思います。

けれど生活の中で、目の前に色々なことが起きると、なかなか判断が難しいものです。そんな時は、講演の最後にお話しした、おばあさんを思い出してみてくださいね。ファイツッ!

ご縁をつないで下さった諸先生方に、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。






2014年12月19日

年の瀬です

1週間近くもブログを更新できないまま・・・。あっと言う間に年の瀬です。色々お声掛けもいただいて、大変失礼致しました。

何だかあれもこれも、トントン、トントンと、ものっすごく忙しかったです。でも、その中でも御縁もたくさんいただいて、嬉しい時間でした。

昨日は欠航の続く中、スケジュールも立て込んでいるので飛行機が飛ぶかなぁと心配しながらでしたが、何とか名古屋から花巻空港まで飛びました。

今日は看護学校さんの講演です。仕事も立て込んでいるので、6時起きだから、とりあえず今日は少し寝て、又、更新しようと思います。

インフルエンザが流行っているそうです。どうぞ皆さま、お気を付けて!

2014年12月13日

トヨタ看護専門学校様講義

愛知県豊田市にある、トヨタ自動車株式会社が設立した、看護専門学校です。

すごいですね、一つの企業が町を作る。一昔前で言うと、お城のある城下町のような、それでいてハイカラな、そんな雰囲気の町でした。それでいてお年寄りをみんなが大事にしていて、ドラえもんの世界に来たのかと思うような、見たことのない電動自動車が町の中を走っていて、「え?今のは何?」みたいなことがいっぱいあった、夢の国⁉︎世界を代表する企業の1社、トヨタ自動車の凄さももちろん、人が温かくて、町の温もりを感じた時間でした。

(そして何か急に、宣承さんの住む西和賀のお年寄りが恋しくなっちゃった(´・_・`)私でした。うぅ、いい歳をして、私はちょっと初めて西和賀にホームシック。)

まさに、東日本大震災の町づくりを思わず照らし合わせながら、色々と学び感じた時間でもありました。

講義は、1年生・二年生・三年生・教職員の皆さまに向けて、お話しをさせていただきました。校長先生は、お隣の大きな病院の院長先生でもあり、非常に御多忙の中で、講義に最後まで耳を傾けて下さっていました。2つの代表を兼務するって、本当にとんでもなくすごいことな訳です。だから大変、恐縮した時間でした。

学生の皆さんは、目をキラキラさせて、たくさんメモを取ってくれながら現場に視点をあてて、聞き入ってくれていました。

死は、夢物語の中にあるものではありません。現実の、自分の人生の中に確実に起こることなのです。普段の生活の中に起こる、悲しみや嘆きへの向き合い方が、「死」に直面した時に大きく影響して来ます。地域の中に経験者や、生きる知恵を持っている方、一緒に考えてくれる方はたくさん居るから、普段からつながっていてね。とお話しをさせていただきました。医療従事者と言うプロの道を目指す皆さんに、講義の最後には「人生を上手く生きるためのポイント」を伝えると大爆笑だっけど、本当にそれが大事なんだよ。明日は明日の風が吹く、明日のために、気持ちの切り返し、しっかり出来る大人になってもらえたら、老婆心ながら(笑)お伝えしました。

教職員の先生方々にも、大変お世話になりました。皆さまにお会い出来て、本当に嬉しかったです。心からありがとうございました。










2014年12月11日

3年9ヶ月

現代の納棺の時間には、「昔、納棺担当したよ。」と言う、地域のお年寄りが居ます。お年寄りのまわりに現場に居る子どもたちは集まり、その話に釘付け。伝統を受け継ぐ、時間ですね。

「昔はよぉ、体を冷やしてあげる保冷剤とかが無いから、みんな1日や2日ですぐに緑色になり、膨らんできて、臭いも強くて、元々の体の大きさの倍にはなる。死んだ人の想い出を話しながら女の人たちが手縫いで作ってくれた仏衣を、酔っ払った男衆みんなで着せたもんだ。右へ起こし、左へ起こし、口や鼻から、いっぱい色々出てくるんだぞ。昔の納棺は、そういう納棺。今とは色々違うけど、同じものがあるよ。死んだ人は、やっぱり大切な人なんだってこと。土に帰る前に、お礼を言わんとダメなんだぞ。」

昔の話を聞かせてくれるお年寄りは、子どもたちの人気者です。質問攻めにされても、おじいちゃんはニコニコ笑って、大切なことをちゃんと伝えてくれます。目の前の人を大好きな気持ちのままで良いんだということ、地域で育つと言うことを、感じる納棺の時間です。

今日は東日本大震災から3年9ヶ月の、月命日でした。岩手県大槌町の「子ども夢ハウスおおつち」の管理人である吉山くんと色々話をしながら、「地域」の必要性を強く感じていました。吉山くんは、連携をとても大切にしています。子どもたちの学校、保護者の皆さん、地域の人たち、寄付で夢ハウスをご支援いただいている皆さんへの思い、ボランティアさんとのつながり。まさに、地域そのものです。

ある、いのちの授業終了後にいただいた感想文が心に残りました。

「復興は、町が戻ることだけを復興と思っていました。笹原さんの授業の中で、夢ハウスの事を教えてもらいました。町を作ることと同じくらい、地域を守ることも大切で、そのバランスがとても大切なんだと、夢ハウスは地域を守る、みんなの拠り所なんだと思いました。」

子どもたちも、夢ハウスを支えてくださる地域の皆さんも、お一人お一人の背景があり、その中で子どもたちの健やかな成長を願い、お力を注いでくださいます。

今日の夕方に、夢ハウスの子どもたちとLINEをしながら名古屋に移動しました。名古屋の後は広島県に伺って、岩手県に戻ります。「名古屋良いなぁ〜」「広島県良いなぁ〜」ってみんな言っていました。色々写真を撮って
、夢ハウスのクリスマスパーティに行こうと思いました。

子どもたちは言います。

「津波で大切なものが、全部流されたんだよ。小さな頃の写真も、お家も、家族も。くっそー(夢ハウスを立ち上げてくれた藤原代表)が、これからでも写真をたくさん撮って良いんだって言ってたから、いっぱい写真を撮るんだ!」って。津波が来ても流されないように、二階に写真を貼っている子どもさんも、居ます。NHKで特集してもらった子ども夢ハウスおおつち。番組の中で、そのことも紹介してもらっていました。

子ども夢ハウスおおつち、皆さまの引き続きのご支援、どうぞよろしくお願い申し上げます。




2014年12月10日

復元師とは?

一昨日の納棺の現場で、「これって直せますか?」拝見したら、壊れた椅子で。

「ん?」って聞いてみたら、「復元師だから直してもらえるかな?って思って!」って(笑)

「そういう復元師では無いのですが・・・、やってみますか?」って伺ったら、

そこに大工さんがいらして直してもらいました。そしてみんなで拍手喝采!

格好よかったなぁ〜。

ちなみに他の現場で、

焦げた畳、
電信柱にこすった車、
傷付いた靴、
凹んだ筆入れ、

直せませんよ。そういう復元師では、ありませんよ。でも、やるだけやってはみますよ。触れることしか出来ませんが。だって、一つ一つ皆さんの思い入れがあるもので、何かを「大切にしたい」と思う素敵な気持ちが、そこにあるから。

嘆きの大きさは様々あれど、それは生活の中にも、普段の中にも実はあるものです。いのちの現場で、何でも大切に思えてくること、本当に多々、残された御家族の、そのような研ぎ澄まされた感覚に直面します。

でも、やっぱり、その専門のプロにはかないませんよ!車とか、畳とか、やっぱり勘弁してくださいね!出来ません、出来ません(笑)お手柔らかに、どうぞよろしくお願いします!



北上翔南高校授業

会社から近い地元の高校の、一年生250名弱の皆さんに向けて、社会人講師として、90分の時間をいただいて、お話しをさせていただきました。

「絶対に学校でお話しして欲しいです!」と、こちらの高校の皆さんから以前お願いされていたので、「先生にお話ししてみてごらんね〜(´・Д・)」」って言っていて、てっきりその流れだと思っていたら、そのことを知らない違う先生が、それとは別に御依頼くださっていたことを知りました。なので、希望のあった二年生に向けてではなく、一年生の皆さんに向けてのお話しとなりました。

どのようなお仕事でも直面すること。私も現場では多く経験します。現場で壁に当たったり、嘆きを抱えたり、選択に悩んだり、そういう普段現場にある、様々なことを題材にして、皆さんと一緒に考えながら、現場からお伝えしました。

高校一年生の今日の皆さん。東日本大震災が発生した当時は、六年生だったと教えてくれました。予定していた卒業式が出来なくて、でも先生たちが頑張ってくれて延期して、卒業式をやってもらったと「一生忘れない、卒業式でした。」と話してくれました。

被災地に指定された県で育つ高校一年生の、今日の皆さん。沿岸から、内陸の今日伺った学校に、入学した子たちも居ました。中学生の時に、ご縁をいただいた学校さんで私の復興教育授業を受けてくれた子たちも多く、お話しの流れの最後は「あれ」の話で終わること、知っていたね〜〜(笑)覚えててくれているんだなぁと、嬉しく思いました。

人は、一人一人当たり前に生きている訳ではありませんね。必ず誰かに支えられ、必ず何かのいのちをいただいて食し、自分のいのちをつないでもらっている。生かしてもらっているのだと言うことを、意識してもらえたかな?と、皆さんの表情がお話しのスタートと終わりで、ずいぶん変わったことを、とっても感じていました。

今日は朝早くから動いていましたが、1時間おきの、とってもとっても大切なアポを20時まで。午後は高校の授業に入りながら、先月は会社の決算だったので、おかげさまで今日でそれもひと段落。

年末まで、あと少し。まだまだ仕事は残っておりますが、もう少し要領よく時間を大切に使えるようになれたらなぁ〜(´・Д・)」と一人反省会。頑張りますっ!











2014年12月9日

赤ちゃん・子どもの専門書

現在、日総研さんの赤ちゃん・子どもに関する専門技術のセミナーで、全国7カ所を回らせていただいています。先日の岡山県のセミナーで、一周しました。来年は、前回のセミナーである「エンゼルケアと死化粧」のセミナーと赤ちゃん・子どもケアのセミナーで、全国5カ所が現在決定していて、沖縄県にも伺うことになりました。

詳細・お申し込みは、日総研さんへよろしくお願い致します。弊社トップページからもご案内させていただいています。

赤ちゃん・子どもケアのセミナーも、会場には、定員をはるかに超えて、本当にたくさんの医療の赤ちゃん・子どもさんに関わられる専門職の皆様にお越しいただきました。

この度、赤ちゃん・子どもさんのセミナーでお話しをさせていただいた技術の内容をDVDに収録を致しまして、

大変反響の大きかった、子どもケアで6回連載をさせていただいた原稿を中心に出版物として、

本とDVDをセットにした形で、日総研さんから発売されることになりました。

昨日と今日は、そのDVDの収録でした。

全国を回らせていただいて、「赤ちゃん・子どもさん」のお別れに関する情報がなかなか無いとの多くのご意見を賜りまして、今回の出版の形となりました。

少しでも、皆様の現場のお役に立てていただければ嬉しいです。私がご縁をいただいた多くの赤ちゃん・子どもさんたちと過ごさせていただいた現場で、行って参りました技術です。一つ一つの技術に、一人一人との想い出があります。一人一人の子が、生きていた証です。

先行予約、お申し込みは日総研さんまで、お願い致します。


おもかげ復元師

本当にたくさんの方に愛していただいている、「おもかげ復元師」

台湾での出版が決定しました。東日本大震災は、世界中の皆様からもお力をいただいて、今があります。心から御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

以前、台湾の方へ向けて、講演をさせていただいたことがありました。台湾の方の通訳が、一つ一つの言葉をとても大切にしてくださって、講演中に、その思いがとても、とっても嬉しくて、号泣してしまったことがありました。何て、ありがたいんだろう・・・、心から感謝を申し上げた時間でした。

台湾へなかなか行くことが出来ませんが、おもかげ復元師と言う存在を通して、少しでもご支援いただいた、心配いただいた皆様とつながれること、心強く、そして励みに、力に変えてこれからも頑張って参りたいと思います。

おもかげ復元師を大切に、支えていただいた皆様に心から感謝を申し上げます。ありがとうございます。






若いふりしてたけど

先日、現場終了後に中学生の子が私の所へ来て、
「笹原さん、ユニバーサルスタジオジャパンって知ってる?」と聞いた。

私は知ったかぶって、行ったこともないのに、
「知ってるよぅ。ハリーポッターの所でしょう〜」と答えた。

そしてその子は続けて、こう聞いた。
「じゃあ、ユニバーサルスタジオジャパンを略して何て言う?」って聞くから、

「そりゃ、UFJでしょ?」と答えたら、大笑いされて、

「UFJは、銀行でしょ!」って。あら、本当だ!「・・・(ちょっと考えて)あらやだ、USJだね!」って(笑)

多分、同じ間違いをしている人はきっと多いだろう。仲間が多いことで、安心しようとしている私(笑)

あぁ、私はユニバーサルスタジオジャパンのこと、ずっとUFJって言ってたぁ!いやぁ、素晴らしいご指摘だった。あっぱれ!







2014年12月8日

きれいな満月です。

今日はきれいな満月です。

何故か私たちのお仕事って、いつだって満月がとっても忙しい。

会社を立ち上げた頃は、私しか走れる人が居なくて(当然ですが)、過労で寝込み、それでも現場が入ったら元気なフリして走り、引きつった笑顔で頑張っていたことを思い出します。(笑)今は弊社もお陰様で、皆さんに支えていただいて、現場は、現場を任せられる復元納棺師の職員が居てくれて、頑張ってくれています。地元に居る時は、私も現場は伺います。どちらかと言うとemergency(緊急出動)の方が多いでしょうかね。

それで、当時は現場に波があることをなんとなく感じて、月を観察していたことがありました。

「そうかぁ。満月の時に万全に体調を整えておかないと、全力が尽くせない。」などと満月に合わせてサイクルを作っていました。

満月の時はおおよそ3日位で、一日中走り、夜中も現場が終わらず、朝方現場を終えて、何処かの駐車場で二時間くらい寝て、朝一の現場に向かう・・・ってこともよくありました。布団と枕は車に常備して(笑)

時々、警察に職務質問されたりとか(笑)「大丈夫ですか〜?」コンコン(窓を叩く音)そして、事情を説明して。「大事な睡眠時間を邪魔して、すみません。」って言ってもらったりして。(笑)

だけど、「元気で働ける時は一時だよ。だから、頑張れ。」って、現場の長老が教えてくれます。「何年働かれたのですか?」と伺うと、「そうねぇ、かれこれ、75年だね。」「え〜!そんなにぃ〜!すごいですね〜。」と、私。そしたら長老、「すごくないよぉ〜、だって、地球の歴史からしたら、一時でしょ〜?」なるほどぉ、でも深い、深すぎる・・・。現場は、実に素晴らしい方にお会い出来ます。

現場でお話しをさせていただくと、今も農家の方や漁師さんは、空や月や、星にとても詳しい方が多いです。自然とともに生きているって、すごいことだなぁって、そう思います。忘れ掛けていた人の感覚を思い出した時間でした。「タコはよぉ〜〜、二本の足を頭の後ろに回して、昼寝するんだぞ〜。」なんて、時々だまされるけど(笑)

そういう人に、私はなりたい。
(宮沢賢治のアメニモマケズをパクリました(笑))

今日から2日間は、教材用の、びっしり技術の撮影です。頑張りましょう。






2014年12月7日

小泉八雲

先日お声掛けいただいた、島根県松江市。そこで、忘れ掛けていた「小泉八雲」のお話しに再会しました。

耳なし芳一、飴を買う幽霊等、私もずいぶん、小泉八雲の怪談の話を聞いて育ったことを実感。小学校の低学年のころ、学校で読み聞かせてもらったりしていました。インパクトのある話なので、なんだか、しっかり記憶に残っています。怖い話のはずなのに、戒めのお話だったり、なんだか心にじわっと来るお話の最後は、考える力を付けてくれたかもしれません。

又、じっくり読みたいなと思っている、今日この頃でした。

そして、松江市のキャラクター「吉田くん」の魅力にはノックアウトしてしまい、大笑いしながらカレンダーを購入してしまいました。吉田くんは過疎地から誕生したキャラクターなのだそうです。吉田くん、素晴らしい!是非、皆さんも吉田くんの魅力に魅了されてください!(笑)

日総研岡山県セミナー

朝の10時〜夕方16時までのセミナーでした。赤ちゃん・子どもに関する技術や、遺されたご家族と共に過ごす時間の中での様々な心情について、質問もたくさんいただいて、回答しながら皆さんと現実の現場の中にあることを一つ一つ、考えて行く有意義な時間を共に過ごさせていただきました。

ICU(集中治療室)
NICU(赤ちゃんの集中治療室)
ER(救命救急)
小児病棟
子どもホスピス
看護部を統括されている看護部長
小児科医

岡山県と近隣、山口県、四国、九州、東京からも多くのプロの皆さんにご参加いただきました。

与えてもらったいのちの時間を精一杯生きた、赤ちゃん・子どもたち。小さな体の赤ちゃん・子どもたちも、「生きたよ」ってね、私たちに遺してくれた大切なものが、あるんです。

それから虐待等の社会問題も、あまり知られていないけれど、小さな体で全部背負って病院に運ばれることもあるのです。そこでいのちを終える子どもたちの数は、年々増加しています。関わるプロだって、みんな苦しいのは当然です。どう動いたら良いのか、心を何処に持って行ったら良いのか、みんな現場で悩むことは山ほどありますね。

皆さんから引き継いで、私たちの現場には、宗教者が居ます。私たちは現場をお預かりしてその後、委ねられる先があります。それは、遺されたご家族が最も求める死生観のある場所、信仰に帰って行く時です。お寺や神社や教会は、地域にあります。地域に帰るためには、地域の力が大事なんです。葬儀は無くなりつつあるなんて言われる現代ですが、そんなことは無いのでは?現実、葬儀を大切にしている現代の方は、まだまだ多くいらっしゃいますよ。

子どもケアと言う日総研さんの定期購読雑誌に6回の連載をさせていただいていますが、多くの社会問題も含めて悩み悩み、寄稿させてもらっています。皆さんのお役に立てている様子を全国回らせていただいて、聞かせてもらえて、思い切って書いて良かったと今、思っていました。

今に至るまでの道のりは、私も苦しかったし、切なかったし、散々悩んで来たし。今も悩むことは多くありますし。死の世界には答えの出ないものも多くて、でも現場に居ると、人の温かさがそこにはあり、「本性」と言う一見ネガティヴなイメージを持つ言葉だって、内側からの視点から見れば現実の中では情けが含まれているものなんだと思うくらい切なくなることもあり、「生」と「死」に境界線なんて本当は無いのではないかと、死の世界に生かしてもらって、いつも思う私です。

死を迎えた人が遺してくれた、色んな課題を私たちはきちんと大切に拾い、それに向き合って形にしていくこと、それが出来る自分であるか、そういう自分になりたいと、苦しみもがきながらも、でも、ご縁をいただいて出会えたからこその「今」があるんだ、出会えたから大切なんだと思えます。

セミナーが終了してから、涙ながらにお話しして下ったプロの皆さん。いつも心の中に「患者」を超えた、一人一人の赤ちゃん・子どもたちの人生が、存在があるんだと、今も共に生きてもらえてるんだと、親御さんが聞いたら嬉しいだろうなと、そう思いながらお話を伺っていました。

だけど、ER(救命救急)の皆さんの質問は、完全に復元の技術が必要な内容でした。「元に近い状態で、家族に返したい」思いが同じであることに、私も心が動かされて、技術をお伝えした時間もありました。

帰り際皆さんが、「早く病院に戻って、患者である子どもたちを抱きしめたい。」と口を揃えて言っていました。素敵な人たちにご縁をいただけたこと、心から患者を申し上げます。

追伸、
「いのちの授業」「被災地の復興教育授業」を優先してスケジュールを組んでいるので、病院へのセミナー・講習会の受付は現在行っておりません。日総研さんのセミナーで全国7カ所を回らせていただきいただいておりますので、是非、そちらの方のお申込みをいただいて、会場でお会い出来ることを楽しみに致しております。日総研さんでは専門書、通信講座も御座います。ご活用ください。以上を御理解いただければ幸いです。

復元納棺師、笹原留似子より

2014年12月6日

サンタクロース‼︎

幼少の頃、サンタクロースが煙突から来てくれるものだと思って、気が付いた。「家に煙突が無い!」それはもう、慌てた思い出があります。近所のおばあちゃんに相談したら、「そうとは限らない。」と、相談に乗ってくれて、結果おばあちゃんはこう言った。「サンタクロースって、妖精でしょ?壁だって突き抜けるんじゃないの?何より、ちゃんと寝てないとダメなんだよ。」やっぱり、ばぁちゃんカッコいい〜!と思った、私、6歳の思い出でした。

町やお店もXmasムード一色です。コンビニから出ると、つられてさっきお店で流れていたXmassongを歌っている私・・・。「あ、つられちゃった(笑)」

もうずいぶん昔、読んだ新聞記事がありました。Xmasに関する記事でした。アメリカの子どもが、大統領に書いた手紙でした。

「親愛なる大統領へ
もうすぐXmasです。今、アメリカではトナカイがアメリカの領域には入ってはいけないことになっていますが、サンタクロースはトナカイに乗ってくるので、どうしたら良いのか悩んでいました。トナカイが入ってこれないと、サンタクロースも困るのではないでしょうか。プレゼントももらえないかもしれません。トナカイが入ることを、許可してもらえませんか?」と言うような内容だったと思います。

大統領は、この子のお手紙に、こう答えていました。

「そうだね。では、クリスマスイブの夜から、早朝まではトナカイがアメリカ領土に入ることを許可しよう。その代わり、サンタクロースが乗っているトナカイだけの許可です。地上10㎝までは、トナカイの入国はオッケーと言う条件だよ。」

この記事を読んで、うなりました。「う〜ん、素晴らしい。なんて、夢いっぱいの記事なんだ!」

この時期、Xmassongを耳にすると、あれから毎年思い出す、記事でした。


2014年12月4日

島根大学教育学部附属中学校

島根県松江市にある、島根大学教育学部附属中学校様、人権講演会にお声掛けいただきました。全校生徒の皆さんと、保護者の皆さん、先生方々へ向けて、お話しをさせていただきました。

先月、校長先生と中学校の先生が御多忙の中、北上市にお越しくださいました。ありがとうございました。

校長先生は、幼稚園・小学校・中学校の校長先生をつとめていらっしゃるとのことです。そう、会社で言えば三つの会社の社長。はっきり言って、すごい。学校の先生方々も、お一人お一人がデキル方々で、とっても穏やかで温厚。チームワークが抜群で、今回の講演もプロジェクトチームを組み、ポスターから様々に本当にお心遣いいただきました。本当に、校長室が何とも居心地が良かったです。

全校生徒の皆さんと、身近ないのちから考え、深めていきました。「死」と共にある「いのち」、「死」の中にある存在、その存在が教えてくれる大切なこと、皆さんと一緒にじっくり考えられた、とても貴重な時間でした。保護者の皆さんの反応が又、素晴らしかった。本当に聞き上手。聞き上手な方は、お話し上手と言います。勉強になりました。

今日の皆さんとのご縁に御尽力いただいた校長先生に、たくさんお世話をいただいた、諸先生方に、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。









2014年12月3日

やっぱり雪降りでした。

納棺現場が立て込みまして、そして仕事も立て込んでおりまして、雪の降る中、朝から車を走らせていました。

今日はお昼過ぎから靴下が濡れないように、長靴に履き替える場面もあったりと、現場と現場以外の仕事と、1日の中に組み込みながら、お陰様で無事に又、1日を終えることが出来ました。

今日も、棺を覗き込みながらお母さんに触れ、話し掛ける娘さんの姿に、こんなに素敵なお嬢さんに、故人は育てていらしたんだなぁ〜。って、思いながら、色々お話しを伺いました。

私の知らない御家族の背景は、納棺の時間の中で様々に、教えていただけて、感じさせてもらえることがありますね。

顔当て(亡くなられた方のお顔に当てる白い布)を取るまで分からない、故人の状態。いきなり復元と言うことも実は、よくあります。情報がある時と、無い時と半々くらい。その位、大切な家族に起こる「死」の現場は、慌ただしいことが多くあります。

昔は、顔当てを取る時にドキドキしたものです。どのような状態でも、顔に出せない。グッと心の中で感じて、必要な準備に入ります。動揺すると、タイムロスになるので、ご家族を待たせてしまう時間が増えてしまうから、しっかり自分自身が今を見つめて、おおよその掛かる時間をお伝えします。ご家族に時計を見ていることを分からないように配慮しながら、時計とにらめっこ。私の技術提供時間が短縮できれば、ご家族が故人と一緒に過ごせる時間が、きちんと取れます。だから、そこは一生懸命頑張るところです。現場のながれは、そのような感じです。

さて、明日も冷え込みが厳しいらしいですが、皆さまお身体を大切にお過ごしくださいませ。










2014年12月2日

棺に入れられないもの

先日の納棺の現場で、「エコのために、火葬場は厳しくなったんだもんね。」と、ご遺族に質問され、

「そうですね。火葬場が行政の管轄になってきた地域も多くなり、基本的に黒い煙の出るものは入れて差し上げられなくなった場所が多くなりましたよね。」と、ご遺族が故人に持たせてあげたいと、準備されたお品物(副葬品)を、皆さんに想い出話を教えていただきながら、拝見していました。(副葬品として準備された物が、形見になることも多いので)皆さんが様々にお話しをしてくださっている時、御歳92歳とおっしゃる女性が言いました。

「じゃ、あれだね。名誉と地位とプライドも、入れられないよ。きっと、黒い煙が出るから。」

現場は、みんな拍手喝采。「いやぁ、ばぁちゃんかっこいい!」「素晴らしすぎる。」「うまいっ!」と、皆さんが感動してうなっていました。

「わたしの時は、心配いらないよ。棺に入る前に、名誉と地位とプライドは捨てておくから。」

皆さんの涙が、お年寄りの知恵で、笑顔に変わった時間でした。納棺の時間は、みんなの心がつながって、涙あり、笑いありですね。

2014年12月1日

遠野市立遠野東中学校

岩手県遠野市にある、沿岸部の隣に位置する市にある中学校。東日本大震災の時には、沢山の方が避難された地域です。沿岸から引っ越して遠野市で生活する子どもたちも居ます。今日は復興教育授業として、伺いました。

遠野市は、遠野物語の発祥の地で、子どもたちも遠野物語と共に育っています。むかし話って、人を育てるんだなぁ。皆さんにお話しをしながら、その穏やかな雰囲気に、なんとなく温もりを感じていました。

岩手県も、明日から雪が降るらしいです。今は、あまり冷え込みは感じませんが、今晩遅くから冷え込むのかなぁ〜。明日も頑張ります。



弊社にメールをいただきました皆さまへ

弊社にメールをいただきました皆さまへ。

弊社のパソコンは時々、上手くメールが届いていないことがあるようです。

時々送信、受信共にあるようで、お返事が届いていない場合は、大変お手数をお掛け致しますが、再度メールにてご連絡をいただくか、お急ぎの方は弊社に御電話にて、ご連絡をいただければと思います。

ご迷惑をお掛け致しますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

ロック!?

一昨日、道路を車で走っていたら、信号待ちで何処からか聞こえてくる太鼓の音。思わず、昔の厳しい巫女時代を思い出していました。

神楽の太鼓をずいぶん練習して、いよいよデビューの日を迎えたその時。それはそれは恐い先輩が舞、ベテランの神主さんが笛、太鼓の私はデビュー。
ゆっくりとした神楽のはずが、余りの緊張に、私の太鼓が聞いたこともない、ものすごい早さになってしまった。太鼓について来てくれた先輩の舞と、神主さんの笛。

ご祈祷が終わり、とても恐い先輩から一言。『神楽は、ロックじゃないんだよ。』その後、先輩から猛特訓を受け(感謝です)、見事そんな私もその1年後は指導者側に。そんなことを思い出してしまった、一昨日でした(笑)


長沼二区公民館様講演

信泉寺さまの講演を終えて、次の講演会場の北上市へ向かいました。北上市長沼二区公民館様の講演。

内陸には、被災地沿岸から引っ越されて来られる方も多くいらっしゃいます。今日も講演終了後に、沿岸から北上市に引っ越されて来られた皆さんと様々にお話をさせていただきました。これから、雪が深くなりますので、と雪との付き合い方をお伝えしたりして。内陸に引っ越されて来られた皆さんからも、『集まる会を開いて!』と多数要望がありますので、来年計画してみますね。

長沼二区公民館の皆さまにも、大変お世話になりました。ありがとうございました。

信泉寺さま講演

岩手県花巻市にある、お寺さんです。本堂では、ウンウンと頷いて聞いて下さる素敵なご門徒様。地域のたくさんの方がお見えになっていました。やはり、お寺さんでさせていただく講演は、とても安心に包まれて号泣でした。

御住職から、『僧侶である宣承さんとの活動と関わりを』とお話をいただいて。一生懸命頭の中を整えながら。でもなんと講演中、『宣承さん』と言う言葉を58回も言っていたらしい。『え、本当にですか!』自分でもビックリ。ちなみに奥様のさえさんの名前は、18回だったそうです。どちらも多いですね。それだけ、大好きってことですね。(←言い訳か?説明か?)どうも、すみませんでした。

本当に安心出来る雰囲気の中で、信泉寺様の御住職、副住職、そしてつながりのお寺の御住職、副住職さま奥様、皆さまに、大変お世話になりました。ありがとうございました。

2014年11月28日

感想文ありがとう

夜、現場を終えて事務所に戻ると(そうよ〜、まだまだ〜〜、たっくさん!仕事は終わらない〜)、先日「いのちの授業」「復興教育授業」に伺った数校から、感想文が届いていた。偉いなぁ、先生方々。あんなに忙しい毎日を送られているのに、有難いなぁ。本当に子どもたちを大切にされているんだなぁ。色んなことを感じながら、拝読させていただきました。

いつも思いますが、先生方々の授業終了後の問いかけも素敵なんだと思います。授業を聞いてくれた子どもたちの自由で且つ、しっかり捉えたものが記録されています。人として形成される情緒が、感想文から感じることが出来ました。親御さんや大切な家族を、様々な事情で亡くしていると言う、一人一人の背景があります。

特別扱いしないけれど、しっかりみんなが意識して関わることが出来る環境作り。それが直接社会作りになっている訳ですよね。まさに、思いやりの関わりが、温かくそして強く存在しているんだなぁと、拝読させていただきながら、先生方々の情熱を感じていました。皆さんね、すごく、愛されてるね!

皆さんの感想文、本当に素敵でした。ありがとうございました。その中から一つ、御紹介したいと思います。

中学生の男の子の感想文です。「ぼくは、大切な家族を昨年亡くしました。笹原さんのお話を聞いていて、思い出したことがありました。(中略)ぼくは、毎日悲しい気持ちで過ごしていました。あるきれいな星空の夜がありました。ぼくは、星に向かってお願いをしました。「夢でも良いから会いたい。(中略)」そう、願いました。まだ、あれから夢には出てきてくれないけれど、笹原さんのお話を聞いて、ぼくの大切な家族は、ぼくの心の中にいることに気が付きました。(後略)」

旅立つ側も、遺す人を心配して逝きます。遺される人も、逝く人を思い、思い続けます。実は、このそれぞれの気持ちも、おたがいさまだったんですね。「死」の世界に居て、私もそれを教えてもらっています。心がつながっているんですね。大切な人が遺してくれたもの、きっとたくさんあるから、一つ一つ、ゆっくり探してみてね。

「死」は、生きることを教えてくれる存在です。誰かが打ち明けてくれる後悔は、又、きっと誰かを支えてくれます。

ある現場では、「ごめんね、ごめんね。」ってお母さんに謝る娘さんの姿。娘さんと目が合って、質問されました。「お母さんは、許してくれたと思いますか?」質問をしてくれたのは、中学生の女の子でした。暴言を吐いたことだけ、思い出してしまうと、教えてくれました。

私「そうね、思春期なんだよね?」
娘さん「はい。」
私「お母さんなら、何て答えるのかしら?」
娘さん「たぶん、いつまでもねぇ、そんなこともう良いから、明日の支度したの?って言うと思います。(笑)」
私「お母さん、カッコいいね!」
娘さん「はい(爆笑)、そういう人です。」

答えは、本人が持っていることもあります。素敵な親子、心はいつまでも、思い続ける限り、つながっているものだと、私は教えてもらいます。だから、毎回、現場では胸がギュッと、ギュッーとなっている私でした。感想文も同じ。大切なことを教えてくれて、ありがとう。大事に、私の宝物にしますね。ありがとうございました。

市川市立第七中学校授業

11月27日午後から、市川市立第七中学校の全校生徒と先生方々、地域の皆様と合わせて1000名弱の皆様に向けて、お話をさせていただきました。

来年の夏頃まで、実はスケジュールがほぼいっぱいで、お申し込みをいただいても現在、いのちの授業もご希望の日程で受けられず、日にちを調整いただいたりと、ご迷惑をおかけしており、申し訳ありません。

今日は、生徒の皆さんが中心になって、司会をしてくれたり、案内をしてくれたりと様々に活躍をして下さって、頼もしい雰囲気の中で、お話をさせていただきました。

質疑応答では、質問が全然終わらずに、みんなに上手に盛り上げられて、まさか、ここでみんなからの「お話ししてコール」で、拍手があんなに来るとは!(´・Д・)」希望のお話を一つ、追加でさせていただきました。

「死」は、生きることを教えてくれる存在だと私は思います。悲しいと言う感情も、きっと人に備わった大切な感情だと思います。普段から、自分の傍にある「いのち」を意識してみること、普段から、自分のことを支えてくれる人に感謝の気持ちを伝えておくこと、そして私も、人に支えてもらって生かしてもらっているということ、私はただ、悲しみの現場の中で傍に居させていただくことしか出来ないけれど、少しだけでも何かお手伝いが出来ればと思って積み重ねた時間であったこと、教えてくれる先生も居なくて、現場で苦戦しながら、孤独な時期もあり、でも気が付いたらたくさんの人たちが傍に居てくれました。みんなで同じ方向を見て、今は進むことが出来るようになりました。だからすごいのはご遺族と、私の周りの理解して、協力してくれる人たちなんだと言うこと等々、今日のお話は、皆さんの心に幾つ残してもらえたかな?と、思っています。

授業が終わってから、「昨日、お母さんに冷たくしちゃったけど、今日はごめんねと言います。」と、伝えに来てくれた子が居たり。えらいね。その言葉が、とっても嬉しかったです。廊下で皆さんから、たくさん声を掛けてもらって、とっても嬉しかったです。感想文、楽しみに待っています!皆さんにお会い出来たのは、先生方々がつないで下さった御縁ですね。お会い出来たこと、本当に嬉しかったです。心から感謝を申し上げます。

図書館司書さんとも色々お話し出来て、子どもに帰ったような久しぶりのワクワク感に包まれました。図書館って、司書さんって、素敵ですね!

復興教育授業と、いのちの授業、防災教育授業と、授業の中に子どもさんたちからの希望や要望も、どんどん組み込みながらの授業を、これからも皆さんと一緒に時間を過ごさせてもらいたいなと、思っていました。

校長先生、副校長先生、諸先生に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。


曹洞宗東京都宗務所様講演

11月25日、会場は横浜にある、曹洞宗大本山総持寺でした。今年は曹洞宗大本山永平寺にも御縁をいただき、曹洞宗の二大本山の永平寺、総持寺にて講演をさせていただき、お参りもさせていただきました。

いつも支えてくださる、チーム昔はお嬢様(お年寄りと呼ばれたくないそうです(笑))の皆さんと話していたら、「震災で亡くなった人たちが、きっと二大本山にお参りに行きたかったんだよなぁ。」と、おっしゃっていました。「笹原さんはさ、お空の上に逝ったみんなに、使ってもらったんだよ〜!良かったなぁ〜!」と、とっても褒められました!お年寄りは、あ、違う。昔はお嬢様の皆さんは、いつも亡くなった人たちの存在を忘れず、会話の中に仲間として存在させて、大切にされています。そういう所も、すごく大好きです。

永平寺には200名、総持寺には150名の雲水さんが修行中でした。所作が綺麗、言葉が綺麗、礼儀正しく、気持ちは爽やか、気持ちに強い芯もある。しかも、すこぶる感じが良い。師弟関係がきちっとしていて、師匠の指導がすごいんだなぁと、うんうん唸りながら、感動していました。

すごいなぁと、思うことがもう一つ。御縁をいただいたきっかけは、「おもかげ復元師」です。真宗の宣承さんから、お西さん、曹洞宗、キリスト教とつながって、御縁が続いている訳です。一流の宗教者は、否定しない、相手を大事にする、心が広い、頭が良い、押し付けない、受け容れ上手です。本当にすごいなぁ、と思いました。こういう方々こそ、真のリーダーだ!

それで終わらない感動が続きました。曹洞宗東京都宗務所様の講演と言うことでお声掛けいただきましたが、私の講演を担当して下さった御住職が、「笹原さんの講演を、曹洞宗大本山の総持寺ですることを聞いて、臨済宗の住職さんが、どうしても聞かせていただきたいと言うことで、山梨県からお出で下さって参加されてるのでよろしくね。」と、お話をして下さいました。ね、皆さんがお一人お一人、一流の方々なんです。臨済宗の御住職も、とても温かい方でした。私も、小さいことでキーキーなるの止めようと、改心した時間でした。本当、広い広い世界に出逢った、そんな時間でした。

ハプニングが起きていたのを知らずに、講演を進めていた私。僧侶の皆さんに聞いていただく講演の時は、東日本大震災の、普段絶対に講演では話さない内容をお伝えしています。普通の方はひどくトラウマを抱えてしまう内容だと思うので、普段は話しませんが、僧侶の皆さんの時は、手を合わせていただけるので、亡くなった人たちが一番喜ぶと思うからと言う気持ちで、お伝えしています。が、なんとその内容が、他の会場にマイクが混線していたらしいのです・・・。「聞いた方、大丈夫だったかしら?」と雲水さんに相談したら、「一階から四階までの会場の中で行事をしていたのは、全員僧侶なので、大丈夫だと思います!」と、励ましていただきました。

講演終了後には、おもかげ復元師の本の販売を御住職が担当して下さったり、サイン会では、御住職と徒弟の皆様と色々とお話し出来たこと、懐かしい話も飛び出して、控え室にもお出でいただいたり、とっても元気をいただいた1日でした。本当に、ありがとうございました。

曹洞宗大本山総持寺の中には、とても有名な長い廊下があります。ご案内いただきながら、「こちらの廊下は、何故右側が板の間で、左側が長いコンクリートのような土間に分かれているのですか?」と伺うと、「伝えられている話によると、昔、廊下は全部板の間だったそうです。この近くで列車事故があったのだそうで、その時多くの方が亡くなられて、板の間を外して、ここに大勢の方が安置されていたのだそうです。」色んな歴史と共に、歴史の中に、生きていることを感じました。



2014年11月24日

子ども夢ハウスおおつち

http://yumenomizuumi.com/blogotc/
日頃からの温かいご支援ご協力、心から感謝を申し上げます。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

日総研東京セミナー

定員をはるかに超えての100名近い参加希望とのことで、会場が広い場所に変更になり、セミナー中の会場は熱気に溢れていました。

赤ちゃん・子どもに関してのセミナーと言うことで、助産師さん、NICU(赤ちゃんの集中治療室)、ICU、ER(救急救命)、こども病院、ホスピス、緩和ケア病棟等、遠くは札幌、四国、九州から、専門職の皆さんがお集まりになりました。

セミナー終了後には長蛇の列が出来て、お一人お一人の質問にお答えしていきました。又、日総研さんから出版させていただいている専門書、ポプラ社さんから出版させていただいている2冊の本をお持ちになられた皆さんに、サインを入れさせていただきました。

現場で起こる突発の対応を含め、遺されたご家族の求める様々なこと、現代に起こる社会問題を含めて皆さんと一緒に、10時〜16時までのセミナーの時間の中で、考えて、実践に向けて講習を深めていきました。

セミナー中も、本当にたくさんの御質問をいただきました。特に、質問の内容として今回多かったことにお答えしながら進めましたが、私たちの悲しみの時間の中にいらっしゃる宗教者や火葬場の人たち等、プロの皆さんの存在含め、知っていただけたと思います。特に、赤ちゃんや小さな子どもさんたちのお別れは、葬儀社さんが入られることが非常に少なく、親御さんが火葬まで、頑張っているのが現状です。

皆さんと一緒に話し合う中で、実に一人一人の背景と共にいのちに向き合われている現場を、教えていただきました。子どもさんたちが一人一人こんなに愛され、限られたいのちを育んでもらっていること、頭が下がる思いでした。

今は今しかないから、今をどのように過ごしたら良いのか、二度と戻らない今を、大切に過ごしていただけることが、その本人の存在を丸ごと受け入れることになるので、御本人とご家族を支える目的で、つながるプロのチームでタックを組めるように、お一人お一人の御活躍をお祈り申し上げながら、今日のセミナーを終えて、岩手県に帰ってきました。

東京入りした昨日は、長野県で震度6弱の地震のニュースを見ました。その前に緊急地震速報が流れ、東京も震度3の揺れがありました。震源地は、来年講演で伺うことに決まっている場所でした。まだまだ落ち着かないと思いますし、大きな揺れでしたから余震も続いて不安な日を送られていると思います。とても心配していました。

岩手県の朝は氷点下になるようです。足が冷たくなりすぎて、もう、廊下は靴下を履かないと裸足では歩けなくなりました。いよいよ、冬を迎える時が来たようです。さて、明日も大忙しです。頑張りましょう!




2014年11月21日

江釣子中学校復興教育授業

学校に到着して車を降りると、元気いっぱい挨拶をしてくれる、江釣子中学校の皆さん。引っ越し前の事務所の、すぐ近くの中学校です。事務所の外に居ても、普段から元気に挨拶をしてくれていました。

校長室で、校長先生と色々なお話しと打ち合わせをさせていただきました。子どもたちの生活の様子や、地域との関わり、学校の素敵な取り組みを教えていただきました。

復興教育授業なので東日本大震災のことを、私が見て、感じた、様々なこと。光の当たらなかった安置所のこと、警察官の皆さんの使命と、亡くなった一人一人を大切にしてもらっていたこと、様々に皆さんと東日本大震災について、いのちについて、死から今の私たちが生きる道、生きることを教えてもらえること、悲しみとの関わり方について、みんなで色々考えました。

対象は約400名の全校生徒。バックアップしてくださったのは、PTAの保護者の皆さんと地域の皆さん。

復興教育授業の後の、質疑応答が止まらず、ずっと子どもたちの質問が続きました。積極的に一人一人が参加してくれて、一生懸命考えて、一人一人の答えを素直に表現してくれました。ありがとうございました。

帰り際、「どうしても、伝えたいことがありました。」と、玄関の外に出た時に、声を掛けてくれた子が居ました。「大好きだった人が、やっぱり大好きなんだと、思いました。」過去形だっ言葉が、現在形になっていました。10分くらいお話をしました。

子どもたちの生活の中に「死」の存在がある時に、大人はごまかさずに、きちんとその意味を考えて出来る限り感じたことを伝えなければいけないと、子どもたちが色んな方に支えてもらいながら自分の力で足で歩んで行く道を、お手伝い出来たらた思っています。納棺の時間も、授業に入らせていただく時も、同じ気持ちです。死は、ネガティヴな意味ばかりを持つものではなく、遺された人にとっても宝物が山ほどあって、一人一人が大切にしている亡き人との想い出が遺された人を支えてくれます。

今日の授業も、みんなで一緒に作り上げることが出来た、あの素敵な雰囲気だったと思います。様々に準備をしてくださった、諸先生方とPTAの保護者の皆さん、地域の皆様に深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。




2014年11月20日

新人看護職員研修会

秋田県立衛生看護学院、看護学校を会場として「新人看護職員研修会」の二部の3時間を担当させていただきました。一部は、緩和ケア・ホスピスケアの講義だったそうです。平均年齢は、23歳。excellent!

春に新人ナースとして医療に従事して、現在は約半年経っている皆さん。日々の業務に追われながらも、毎日たくさんの患者さんと向き合われていました。私が巫女として奉職させていただいていた時、新人の時にご縁をいただいた、一人の方との出逢いによって、私の巫女としての心構えが大きく変わりましたと言う話からスタート。それから、納棺師を志した時の、ショッキングな遺体とのご縁の話へと続き、現場の話へと進めていきました。

今、ご縁をいただく限り、全国の看護学校の講義に回らせていただくことも増え、以前学生の時に講義を受けてくれていた皆さんも、いらっしゃいました。嬉しいなぁと、心から感じた時間。ご縁をつないでくださった、看護学校の先生方々に感謝を申し上げた時間でもありました。

今日の講義を終えて帰ろうとした時、後ろの席の方から走ってきてくれた一人の看護師さん。「以前、関東の看護学校での講義で一番前の女の子が、走って会場を出たことを覚えていますか?」「うん、覚えてるよ。とても心配していたよ。」看護学校を回っている現在、たった一度、号泣しながら会場を出て行った子が居ました。「良かったです!実はその人、私なんです!」「!!!えええええ〜!?本当に!?」「はいっ!」

あの時、会場を出た心情を話してくれました。「卒業を間近に控えて、私は父を亡くしました。震災のあった二ヶ月後のことでした。私は、すごく混乱していました。葬儀が終わってから、私は父の死に触れないように、考えないように、心に蓋をして生活をしていました。

笹原先生が講義の中でお話しされた、遺族の心情がそのまま自分に当てはまりました。父の死に触れない、考えないようにとしていたけれど、その蓋が一気に開いた気がしました。父の笑顔の思い出がいっぱい思い浮かんで、それから亡くなった日に父の布団に一緒に入って添い寝をして、棺に入ってしまった父の棺を抱えたまま、うたた寝をしてしまったこと、色んなことを思い出しました。

そうしたら涙が止まらなくなって、我慢していたら過呼吸みたいになって、このままなら周りの人に迷惑を掛けてしまうと思って、会場を飛び出しました。あの時、泣き止んでから会場に戻って講義の続きを聞きたいと、心配してくれて傍に居てくれた学校の先生に言いました。でも、今日は帰りなさいねと、心配してくれた先生が言いました。あの時、思い出した父の顔は全部笑顔でした。苦しい涙ではなく、父の笑顔をたくさん思い出せて、あの時の涙は、とっても嬉しい涙だったんです。

今日は絶対に、笹原先生の講義を最後まで聞きたいと思って、昨日から緊張して今日来ました。私、最後まで今日は聞けました。聞けて、良かったです。大好きな患者さんのことを少しでも支えたいと、そう思っています!」彼女は、プロの顔をしていました。頼もしいなとも、思いました。「お父さん、とっても素敵な方だったんだね。お父さん似?」「はい!よくそう言われます!」

彼女は、出身の看護学校の先生方々に支えられ、多くの友達に支えられ、お父さんの思い出と共に生きていました。きっと、素敵な看護師さんになるんだろうなぁと、可愛くて可愛くて仕方がありませんでした。若い子と話して、可愛いなぁと思う自分に、年を取ったなぁと感じた今日でした。ご縁ってすごいですね。今日の講義にお声を掛けてくださった秋田県立衛生看護学院の先生方々に感謝を申し上げながら、帰路につきました。

「先生さま」と言う風習

私の住む北上市には、「先生さま」と言う昔ながらの風習がある。はるか昔、土地の歴史の中で、隠し念仏を大切に守り伝えてきた地域の人たち。町に死人(しびと)が出ると、空が暗くなって、みんなの1日の仕事が終わってから、その家に集まり町人大勢でお念仏を唱える。

お念仏の先導をするのが町の顔である立場の人、大本家、有力者で、町の人たちに選ばれた「先生さま」と呼ばれる人たち。主に納棺後、火葬された夜等に現代でも昔からの風習は守り伝えられています。

何故、先生さまと呼ばれるのかは私は分からないけれど、「先生」も「さま(様)」も敬う言葉で、それが2つつながっているのも、昔の人の思いを引き継いでいるのかもしれません。

その後、お寺さん等の宗教者が葬儀を司る訳です。だから、納棺師が登場したからと言って、そのまま納棺が出来る訳ではなく、だけど納棺の時間はとても大切にされている時間の一つで、宗教者や先生さまが見守る中で納棺をお手伝いさせていただくこともあり、その現場の中にある大切なことを大切にし、そこに集まられた皆さんみんなで死生観を又、死の意味をしっかりと見つめ、捉える大切な時となっていることには違いありません。

2014年11月19日

大迫地区更生保護女性の会様講演

岩手県は早池峰山の麓、国指定重要無形文化財の早池峰神楽等を守り伝える大迫地区。弊社のある北上市から車で50分くらいでしょうか。朝の8時半に事務所を出発し、寄り道して、寄り道して〜、会場へ到着しました。寄り道と言っても、以前納棺に伺ったお宅を訪ねて、いました。

会場の近くでは、「朝市」を見かけました。何だか賑わっているなぁと思っていたら、今回、お声掛けをいただいた大迫地区語り部の方の「語り」に酔いしれながら、町の歴史を教えていただきました。朝市は、9の付く日に行われ、500年続いていると教えていただきました。早池峰山は三億年前から存在していて、白や青の山の顔(色)を持つのだそうです。岩手山は火山だから、陽が当たると赤の顔を持つんだよって、教えていただきました。やっぱり、語り部さんには憧れます。夢中になれる語りが、憧れの眼差しになってしまう。素敵でした!

今回の講演は、社会福祉協議会・民生委員の会他、4団体様合同の後援とのことでした。本当に色々とお世話になりまして、ありがとうございました。

お昼過ぎに事務所に戻り、通常業務に入りました。現在、今月は残りの日数で原稿を5つ仕上げます。それから、これから販売予定の二つの企画の仕上げ等々ありまして、現場と諸々の業務を一つ一つ大事にしながらの時間を積み重ねます。

頭を働かせるためには、顎を動かすと良いらしい。岩手県は今、りんごが美味しい時期を迎えました。りんご畑には、たくさんのりんごが真っ赤に実っていました。とても綺麗な光景です。

そうそう、語り部さんが言っていた。「大迫地区にも河童が居るんだよ。遠野の河童は青河童、大迫の河童は赤河童。どうしてってね、ここの名産のワインを飲んでいるからなのよ!」素敵なお話しでした。語り部さんって、知恵をいっぱい持っていた。

さて、明日は午前中仕事をして、お昼前に秋田県の看護学校へ向かいます。新人看護師の皆さまへ向けての3時間の講義です。皆さまにお会い出来ることを、楽しみに致しております。


2014年11月17日

花巻市太田地区小学校PTA講演会

保護者の皆さんと地域の皆さん、学校の先生方々に向けて、お話しをさせていただきました。私の住む北上市のお隣、宮澤賢治の生誕の地。校長先生、副校長先生に、役員の保護者の皆さまに大変お世話になりました。

皆さんがウンウンと頷きながら、目をキラキラとさせ、聞き入ってくださった姿がとても印象的な、今日の講演でした。

今日は雨も降り、とても寒い日でしたがたくさんの方にお出でいただき、本当にありがとうございました。

皆さんと一緒に、一つ一つのことを共有させていただいたこと、考えられたこと、笑ったり泣いたりの時間を共に過ごさせていただき、心から感謝を申し上げます。

追伸、
昨日の納棺の時、「今日ね、「あ〜、全然寝られない。全然眠れなかった。」と言う夢で目が覚めて、これって寝てるんですかね?」と聞かれ、「う〜〜ん、どうでしょうね。体調は如何ですか?」と言う一幕があった。よほど印象に残ったようで私・・・「あー、全然寝られない。寝られなかった。」と言う夢で今朝・・・・・、目が覚めた。でも、多分私は寝ていた。(笑)

悲しみの現場は、普段の生活の中にはない事が起きている状況ですから、寝られない、眠れないとおっしゃる方がとても多いです。夢であって欲しい、火葬まで一緒に居られる時間が限られているから、寝るのがもったいないと、教えてくださる方もいらっしゃいます。皆さん、とても大切に時間を使われ、それぞれの心情の中で過ごされているのが、悲しみの時間の特徴なのかもしれませんね。


花巻地区看護協会様講演

昨日は、岩手県花巻地区看護協会様の講演にお声を掛けていただきました。90分のお時間をいただき、お話しをさせていただきました。

私は立派な人でも、完璧な人でもないのでお話の内容がお役に立てているか分かりませんが、現場の中にある人間力に私も支えていただいている一人で、「人ってすごいなぁ」とか、「人が大好き」と心からつながれるのも又、現場ですので、そのようなお話しをさせていただきました。

花巻地区看護協会様の講演には、「勤務の関係で、聞き逃したから!」と県内の看護師さんが違う地区からもお越しになっていますと、お話しを伺いました。皆様にお会い出来て、本当に嬉しかったです。

岩手県内の医療の皆様も又、東日本大震災では御尽力されました。普段守るべき地域を守る人、東日本大震災で支援に走る人、勤務を調整しながら交代等調整をして、みんなで頑張った時間でした。

看護学生さんも来てくれて、いやぁ、本当に一生懸命で可愛らしい学生さんでした。そんなことを思ってしまう自分に、歳をとったなぁ〜〜と感じてしまう今日この頃でした(笑)

県内の講演の場合には、納棺に走りながら講演に向かうと言うことも多くあります。今日も現場に走りながら、御遺族と様々に深く悲しみについて、現場でお話しをしました。棺の蓋を閉める前、「又、会おうね」と旦那様が奥様の頭を撫でながら、目に涙をいっぱいためられて声を掛けていらして、胸がギュッとなりました。悲しみの中にある、本当の愛を教えてもらえるのも現場です。色々とお手伝いをさせていただきながら、自分の立ち位置を又、改めて考えた時間でもありました。

朝晩氷点下になりそうな岩手県の気候。本気の冬到来です。我が家の猫は、季節外れの盛りに入ったようで⁉︎夜中もワオンワオンと鳴くもので、完璧な寝不足ですが(笑)明日は、小学校で講演なので、気を引き締めて頑張ります。


2014年11月16日

子ども夢ハウスおおつち

みんなで心配した、夢ハウスの管理人・吉山くんの風邪も良くなって、夢ハウスは相変わらずの活気でした。

子どもたちと、夢ハウスの仏壇の中に安置されているお地蔵さまに向かい、手を合わせながら様々な話をしました。東日本大震災について、最近聞かれることも多くなりました。子どもたちが学校で友達同士で話す、被災地の幽霊話についても、色々教えてもらいました。みんな、「もしかしたら、僕の家族かもしれないから」と言います。怖い幽霊の話のはずなのですが、最後には「会えたらいいね。」と話の終わりを迎えています。可愛い、可愛い、とっても素敵な心根の子どもたちです。

横ちゃんと子どもたち皆んなが作ってくれた手作り「肉まん」。「お肉の一番多い肉まん!」ともらったけれど、半分食べてよそ見をしていたら、私の肉まんがみんなに全部食べられていた(笑)「よそ見する、るいこちゃんが悪い〜〜!」そうだ、そうだ、全くだ(笑)今度はよそ見しないでいただきます〜!よそ見してなくても、皆んなに食べられちゃいそうだけど(笑)

月末に帰ってこられる予定のクッソー(夢ハウスの代表で、子どもたちにそう呼ばれている)をワクワクしながら待っている子どもたちの表情が、とっても可愛いかったです。月末は、恒例のイルミネーションの取り付けです。1日位は、手伝いに行けるかな〜と、思っていました。

ご寄付いただいた皆様のお名前を拝見しながら、感謝の気持ちが湧き上がってきました。皆様のご支援、心から感謝を申し上げます。



安置所

金曜日は午前中に現場に向かい、セミナーを終えてお昼過ぎから安置所に向かいました。

被災地と呼ばれる場所は日本中でも多く、岩手県の地で被災地と呼ばれる場所で御尽力されたマンツーマンセミナーにお出でいただけたご縁により、皆さんとつながれることは、とても心強い時間でした。

岩手県内にある、東日本大震災の安置所跡地を回って手を合わせる時間をいただける度に、私にとっても様々な思い出があり、とても大切な場所になっていることに気付かされます。後悔をたくさんした、あの時間には戻れないけれど、様々に記憶が蘇ってきて、亡くなられたお一人お一人の人生に再び触れさせていただけた気がします。完璧ではない自分、未熟だから、生かしてもらえているのかなと、過去の記憶と生きている自分を感じていました。

安置所跡地は、今は静かに存在しています。地域の皆さんが、そこが安置所になっていたことを知っていて、今はそこも生活の一部になっています。歴史って、こうやって大切に、積み重ねる時間のことを言うのかなと、感じました。

又、時間を作ってゆっくり回って、手を合わせたいと思った1日でした。

2014年11月13日

マンツーマンセミナー

長野県の方が二泊三日のマンツーマンセミナーの中で、実践に向けて一つ一つの課題に向き合われて、相当クタクタになるまで頑張っていました。現場に向き合われながら、様々なご縁の中で、忘れられない現場への思いを形にされていました。噴火を経験されて、安置所の中でのご縁を含めてご遺族とのつながりを、今もとても大切にされていました。過酷なマンツーマンセミナーだったと思いますが、本当に最終日まで大変お疲れ様でした。

入れ替わりで今度は、九州熊本県から二泊三日のマンツーマンセミナーをお二人で受講にお出でになっていて、今日は二日目を終えました。明日は最終日の三日目です。お二人も現場に向き合いながら、様々な課題をお持ちになっています。熊本県は、過去に災害を経験されていて当時の安置所の中で活躍されたお二人です。安置所の中は普段の環境と異なり、情報も都度動きがあります。安置所の中で又、安置所の中のみで関わるプロの皆さんとの連携もとても重要になりますから、その場その場で素早く対応することが求められることが多くあります。そして、毎日の現場の中での課題も様々にあり、明日は最終日の詰めに入ります。

広島県から研修にお越しになられているお二人と、みんなで様々に災害について検討会を行ったり、そして普段の現場の中での様々なことを話し合っていました。「死」の迎え方は一人一人違っていて、人生もお一人お一人違います。背景も、大切にして行きたいと皆さんと話し合っていました。

それにしても長野県、広島県、熊本県、そして岩手県。様々に方言と言う地元の言葉が飛び交います。「それは、どんな意味?」「こちらでは、それをこう表現します!」なんて、盛り上がる場面も多々ありました。地域の特徴、お年寄りの存在、現場の子どもさんたちの素直な表現、宗教者の力の大きさ、ご遺族のストレートな評価等々。現場は厳しい中に温もりがあり、アナログな世界だけど、人間力が素晴らしい。生きること、死を迎えることのお一人お一人の人生に触れさせていただきながら、又今日も納棺のことを頭の中でいっぱいいっぱい考えていた一日でした。

南の方からお越しになられた皆さんにとって、岩手県も随分寒くなって来ましたので、寒さが厳しいだろうなぁと思います。生活されている場と空気も違う中で、本当に頑張られています。偉いなぁって、皆さんが頑張る姿を拝見して、素直に思っている私でした。ご希望があり、明日は最終日ですので、午前中いっぱいで講習を終えて、地元で災害を経験された皆さんと、東日本大震災において岩手県の安置所だった場所を、数ヶ所ですがお参りに回ることになりました。

岩手県のお天気は、今日は雨。朝から夕方まで、色んな方向に虹が出ていました。お昼過ぎは二重で虹が出て、みんなで感動したりしていました。不思議なもので虹が出ると、亡くなった方にもう一度、お会い出来たような気持ちになるものです。偲ぶ素敵な時間をいただいた気がしました。とても、綺麗な虹でした。

2014年11月11日

子ども夢ハウスおおつち

震災から3年8ヶ月。

子ども夢ハウスに行ってきました。先日、風邪でダウンした夢ハウスの管理人の吉山くん。みんなで随分心配したけれど、少しずつ良くなって来て良かったね!横ちゃんのフォローも、格好良かったね〜〜!

吉里吉里海岸を歩きながら、タイヤや服や靴、沖から未だに流れてくる様々な物。震災がまだまだ終わっていないことを、改めて感じていた少し風の冷たく感じる海岸でした。

夢ハウスに到着して、「笹原さん〜〜(´・Д・)」インフルエンザの注射をして、痛いよ〜〜!」インフルエンザの予防接種の時期が到来です。(笑)「頑張ったねぇ〜!」寒い毎日の中、子どもたちも、夢ハウスの中で元気に過ごしていました。

長野県と広島県からお越しになられている3名の皆様に、夢ハウスの様々なお手伝いをいただきました。助かりました、感謝、感謝でした!

今日はとても綺麗な星空の下で、夢ハウスのセラピードッグのポップの散歩をしながら、子どもたちと色々お話ししました。みんな、一人一人の背景がありますが、しっかり守って行きたいなと、強く思った1日でした。

日頃からの皆様の御支援、心から感謝を申し上げます。

2014年11月10日

宮城県柴田郡PTA連合会様講演会

小学校の体育館を会場として、小学校中学校の保護者の皆様を対象にご縁をいただきまして、「いのちの原点回帰」と題して、90分のお話をさせていただきました。

講演前に校長室で、とっても素敵な校長先生と教育長さんと皆様と色々なお話しをしながら打ち合わせをさせていただきました。自分の小学校、中学校の時もきっと、自分たちの知らない所で、先生方々に心配をしてもらったり、愛されていたんだなぁと、そんなことを感じながらの打ち合わせの時間でした。チームワークと団結力のある、地域の学校。そんな印象を受けました。

講演前の教育長さんのご挨拶が又とても印象的で、言葉の使い方の上手さとお人柄がとても温かく、子どもの気分に戻ったような気持ちになりました。講演は、私が小さい頃に可愛がってもらった地域のお年寄りのお話し、現場のお年寄りが教えてくれる様々なこと、みんな知恵をいただいて、みんなで考えて悩み、火葬までの限られた時間を、大切に過ごさせていただいていること、思いやりの深いお年寄りの言葉に、みんな勇気をもらったり励まされたりしながら支えていただいていること等を、お話ししました。

講演が終わり、校長室に戻りました。校長室には、子どもさんたちの写真がたくさん貼られていて、中でも一番目を引いたのは、給食時間の配膳の写真でした。子どもさんたちの中に、高齢の女性が映っていて、校長先生に「なぜ、給食時間におばあちゃんがいらっしゃるのですか?」とお訪ねすると、「よくぞ、聞いてくれました!」と、校長先生に素敵なお話を教えていただきました。

小学校一年生は、入学当時は配膳の仕方が分からないので、地域のおばあちゃん方々が1週間くらい、給食時間に配膳のお手伝いをしてくださるのだそうです。少しして、子どもさんたちが配膳が出来るようになった時、上手に出来るようになっことを、お手伝いをして下さった地域のおばあちゃん達に見てもらう。この写真が、その時の写真なんです。と、校長先生に教えていただきました。

なんて素敵なことでしょう!この核家族化が進む社会の中で、地域のおばあちゃん達との交流がある、小学校。子どもさんたちにとっても、愛情がいっぱいもらえる機会を一つでも多く学校が作ってくれる環境。気持ちがとても温かく、そして満たされたお話でした。素敵なお話でした。皆様に、本当にお世話になりました。心から、ありがとうございました。

昨日からマンツーマンセミナーのスタートです。長野県からお勉強に来られています。少し高度な復元コースですが、頑張りましょう!明日からは、広島県からお二人見えられます。頑張りましょう!長野県と広島県は、今年とても悲しい災害のあった所です。岩手県の地で、みんなで一緒に考えていけたらと思います。


2014年11月7日

水沢学苑看護専門学校講義

四年目になりますか、水沢学苑看護専門の非常勤講師を勤めさせていただいています。今日は、実習を控えている一年生に向けての90分の講義でした。

水沢学苑看護専門学校は、同じ岩手県内の私の住む北上市の隣にあります。岩手県、宮城県の被災地沿岸から、看護の道を目指して入学した子たちも居ます。様々な背景を持ち、様々な経験を持ち、でもみんな志は一つにプロの道を目指して歩んでいます。

東日本大震災についても、色々とお話をしました。今、多くのいのちの授業や復興教育授業にご縁をいただいて、直接的な被災者と呼ばれる子どもさんたちに多くご縁をいただいています。大勢の方が亡くなられた東日本大震災の中で、葬儀を経験出来ていない子どもたちが多いこと、葬儀の時間の中で特に御遺族はお坊さんや神主さんや牧師さんやシスターなどの宗教者に、様々に求めるものが多くあります。その中で、様々に心の移行があるのだけれど、それを経験していないことから、時間があの時のまま止まっている子が多いこと。良いとか悪いとかの評価でははなくて、沢山悩み考えて、涙して過ごした「今」と言う時間の積み重ねでの今日である、そのプロセスこそ、最も私たちが見逃してはいけない大切なことなのではないのかな?と話しました。やっぱり一人一人にそれぞれに、考え方と捉え方と環境と、掛かる時間もみんな違うから、ご縁をいただいた「今」に私も尽くす。理解しようとすることも大切かもしれないけれど、その悲しみを感じようとすることももっと大事かもしれませんね。と、様々にお話しした90分でした。

昨日も一昨日の現場でも子どもたちは「これから、どうやって応援したら良いの?」と私に聞いてくれます。そういう心の準備をして、未来を向く時間があります。そのまなざしの中には、亡き大切な人の存在が確実にある訳ですね。だから伝えます。例えば、「これからね、お坊さんが来て下さるから聞いてごらんね。「これから、どうやって応援したら良いですか?」ってね!頑張れる?」すると元気に「うん!」って返事が返ってくる訳です。等々、現場のお話もさせてもらいました。

講義の後、図書委員の皆さんからのインタビューを図書室で受けて、学生さんたちに囲まれてとても嬉しい時間を過ごさせていただきました。図書室便り、楽しみにしています!

お昼過ぎに事務所へ、通常業務に戻りました。

明日は宮城県へ向かいます。



2014年11月6日

じじの83歳誕生日

83歳になった、我が家のじじ。

先日、我が家にSECOMを入れた。「寂しい時は、この「非常」ボタン押して良いの?」SECOMを余り理解していないじじ。(´・Д・)」ノリの良いSECOMさんが言った。「うん、そうですね。非常ボタンを押したら、センターから先ずは電話が来ますので、「寂しい」と言ってくださいね。それじゃないと、警備員が来てしまいますのでね。「寂しい」と言っていただけると、違う部署につないでくれますから。あ、ただ警備員に会いたいのであれば、そのままで大丈夫です。(笑)」本当かいっ!(笑)SECOMさんとは、正しく付き合いましょう〜ね、じじ!!(´・Д・)」

帰る約束をしていた時間より、大幅に遅くなってしまった昨日。「遅くなって、ごめんねぇ、じじ。」と、私。「うん、良いよ。慣れてるから!」って。恋人かよ!って大笑い(笑)じいちゃん、粋だね!

じじの誕生日に何を話していたかと言えば、すでに眠そうなじじ曰く・・・。「あのよぉ〜、俺はよぉ〜、いつも思うんだけど、あの世ってよぉ〜、(ちなみに普段はそう言う話はしない、じじ)例えば、次元の違う世界があると科学的に証明されている現代で、違う次元に、たくさん居る人たちに、たまたま会ってしまうってことだべ?じゃあよ、この世で心霊写真特集とかあるべよ、この世の人から見れば、あの世の人の顔が写真に映ると怖いべよ?でもよ、その次元でその怖い顔が実は笑顔として評価されているとしたら、この世の笑顔があの世から見れば怖い顔かもしれないべ?あの世の心霊写真特集に、じじの笑顔が発表されているとしたら、あの世の人はやっぱり怖いのかな?」全然、意味が分からないけれど(笑)、何となく理にかなっている⁉︎ちょっと面白かった(笑)

「じじ、普段そんなことを考えてるの?」と、私が聞けば「うん、暇だから!」と、じじ(笑)83歳、まだまだ冒険心のある人生を送っています。「あの世があるとしたら、会いたいのは誰?」と、私が聞けば「やっぱり、母さんかな?」って。幾つになっても、親子の関係は変わらないのだと、教えてもらいました。「他人から見れば幽霊かもしれないけど、じじからしたら、母さんだから。幽霊って人から言われても会いたいもんだよ。でもよ、じじが死んだら、お前の前に出るとき、変な顔して出てやるからな。(笑)」と、ズルい顔(笑)「いや、普通に出て来ていいよ。普通で(笑)」そんな会話が、83歳のじじの誕生日に繰り広げられていたのでした。

普段は、納棺の時間に悩むことがある、「おじいちゃんの気持ち」をアドバイスしてもらっています。相談に乗ってもらうから、そういう話も付き合ってくれるのかな〜?と、感謝している娘でした。

じじ、83歳の誕生日おめでとう〜!(´・Д・)」

一人一人の人生

とっても忙しくて今日は、初めてのご飯をさっき食べました。こういうのは、しょっちゅうですが、朝、昼、晩の兼用です。そして何故だか、ラーメンを食べようとすると、現場に呼ばれます。緊急出動ですね。不思議なもので、誰かが見ているかのよう!

お孫さんに子どもたち、現場で遺族と呼ばれる方々の中には、子どもたちも含まれます。幼稚園、保育園、小学生、中学生、高校生、大学生と、みんな様々です。

参加型納棺ですから、御遺族の希望をよくよく伺って、言葉を聞き逃さないように神経を張り詰めます。一言一言に思いがこもっていること、希望がたくさんあること、子どもたちも大人と一緒です。

人の人生は、人それぞれの「死」の迎え方があります。亡くなっていても、大切な家族には変わりありません。「生き返って欲しい」と言う願い、希望をずっと持っていらっしゃいます。「信じられない。」「信じたくない。」と言う言葉も多く出ます。「起きて!」と、ご本人の体をゆすってみると言う行動を取られる方も少なくありません。火葬までの時間は限られていますから、御遺族の大切な時間の中で、如何様にでも安心して過ごしていただけるように、力を尽くします。

子どもたちは、故人が彼らに今までしてくれたことを、最後にしてあげたいこととして選びます。それは、普段の生活の関わりの中から、選ばれることが多くあります。

普段から歌ってもらっていた「子守唄を歌う」しかも、大きな声で、とっても上手です。

一緒に歩いた風景を思い出しながら「手をつなぐ」

褒めてもらってとっても嬉しかったから、頑張った大切な家族を褒めてあげたいから「頭をよしよしする。」

いつも、もらっていたからその何倍もの金額を書いて「紙に書いたおこずかいを渡す」

愛してるよと言われていた子どもたちは「愛してるよ。」「大好きだからね。」と話しかける。

添い寝をしてもらっていた子は、大切な家族に添い寝をしてあげています。

亡くなられた故人が、どのくらいの愛情を持って一人一人の子どもさんと関わられていらしたのか、よく教えていただけるのが現場です。とても責任重大です。納棺が終わり、子どもたちに話し掛けられて、様々に話すことも多くあります。昔、私も小さい頃には、こんな風に和尚さんや、おばあちゃんたちに聞いてもらったなぁ。と、そんなことを思い出しながら・・・。まだまだ、私自身はその域に達することは出来ないけれど、子どもたちは真っ直ぐで、とても愛おしいですね。

よく泣き、よく笑い、表現も自由に、時間を大切に使って、一つ一つ確認して形にしながら、故人が遺してくれたことをみんなが想い出して偲ぶ時間です。

人は、明日生きている保証はない。亡き人が生きている私たちみんなに遺してくれることを肝に銘じながら、遺す大切な人が少しでも寂しい思いをしないように、生きている一人一人がまわりの一人一人に、思いを伝えておくことは実はとても大切なことなのかもしれない、それを教えていただいているなではないかと、思う現場に多く、ご縁をいただいていました。明日は非常勤講師を勤めさせていただいている、看護学校の授業です。朝の7時半に出発します!

2014年11月5日

昨日から

帰る飛行機が大幅に遅れながらも、揺れる揺れる飛行機の中で度々流れる「飛行には、影響ありまっせん!着陸は何度かトライしますっ!」と、男らしい機長の言葉に励まされながら、岩手県に帰って来ていました。

帰って来た昨日から、非常に現場が立て込んでおり、時間を見付けて又、つぶやきます(´・Д・)」

2014年11月3日

昨日のあれこれ

東北地方が強風のため、飛行機の運航発表待ちのため空港に居ます。条件付きでの運航が決まり、とりあえず乗れることになりました。

死の臨床の講演で、「会場で聞いていましたよ〜!」と、皆様からメールをたくさんいただいております。そうだったんですね!お声掛けられずすみません!ありがとうございました!

せっかく九州まで来ましたので、昨日泊まったホテルから軍師官兵衛のお墓が近かったので、ご挨拶に行くことにしました。寺町をN先生と様々なお話をしながら歩いていたら、可愛い⁉︎おじさん顔の猫発見!写真をパシャパシャ撮っていまして、「おぉ!良い写真が撮れた〜!」と思ってその場にしゃがんで編集をしていたら、なんと猫さんが膝の上に乗ってきて、落ち着いてしまいました。大きいから、重い、重い(笑)可愛かったです〜(´・Д・)」

軍師官兵衛のお墓に無事に着いて、官兵衛さんにご挨拶。「官兵衛さん、初めまして。私は笹原と申します。今日(昨日だったので)、NHKの大河ドラマで官兵衛さんのお話が放送されますよ!では、ご縁がありましたら又、寄らせていただきます。」とご挨拶。とっても大きなお墓でした。感動したぁ〜〜(´・Д・)」






久々にやってしまった・・・。

今回の死の臨床で「東日本大震災」に関して60分の枠をいただいて、講演をスタートさせていただいた。岩手県の地元のお医者さんに相談させていただいて決めた今回の内容は今、多くご縁をいただいている「復興教育授業」の内容。話し出して、10分ちょっと過ぎた頃のこと・・・。

考えてみれば死の臨床と言う医療の学会とのご縁は、毎年会場は全国持ち回りとのことで、東日本大震災が発生した前の年に、その年の会場が岩手県の盛岡市と言うことで、岩手県の地元のお医者さんや看護師さん、医療者の皆さんのお声掛けで、おもかげ復元師の震災絵日記のあとがきを書いてくださった、住職であり高齢者福祉施設の苑長でもある太田宣承さんとの対談をさせていただいたことからでした。あれから四年なんだなぁ。あの時は10年以上封印していたことを話せた、500人以上の方の前で号泣してしまった、あの時を思い出していました。あれから、そんなに経ったんだなぁ・・・。

と、話している最中に、そんなことをしみじみと考えてしまったもので、なんと途中で自分が今何を話していたのか分からなくなってしまった。こんなことは滅多に無い。「やばい、話を戻さなきゃ。」と壇上で表情に出さないように気持ち焦りながら、さっきまで話していたところに戻ればきっと思い出すだろうと、「花巻・・・」と言ってみたけど、思い出せず・・・。

もう一度「花巻・・・。」と言ってみたけど出て来ず・・・。

そしてもう一回「花巻・・・・・・。」

やっぱりどこまで話したのか分からなくなってしまい、「私、何話そうとしてたんだっけ?」と、ステージの袖でパソコン操作をしてくれていた秘書の菊池に、マイクを使って振り返りながら聞いてみた。そして、会場内はあたたかい雰囲気の中で、大爆笑。笑っていただいて、助けられました。会場内は、お医者さんや看護師さん、医療系の学校の先生方々、そしてシスターやお坊さんの皆さまと多くの宗教者の方がお越しくださっていました。普段、人前でお話をされている方は、フォローも上手っ!いや、きっとあの時の私の焦りを察してくださっていたに違いありません。なんとも有難い、有難い。感謝、感謝でございます。その後は無事に話は続けることが出来ました。

そして講演終了後と言えば、秘書の菊池に「あのね、さっきみたいなのを「言うこと立派、やることかっぱ」って言うんです。講演中に違うことを考えないように!」と注意された私でした。そりゃ、そうだ。本当にすみませんでした!

最近、めまいに襲われていた私の体調不良。点滴をしてもらって何とか良くなって来ました。ま、疲れから来る貧血だったみたいですが、その時の秘書の菊池のアドバイスは以下の通り。「貧血と金欠(←そんなこと私言ってない(笑))の問題についてですが、先ずは貧血から治す。貧血は治療で治す、金欠は長期的に頑張れば良い。」この時もまわりの人たちは、大爆笑でした。会社を経営している方はよく分かると思いますが、私も同様に日々の動きの中で、色んなピンチに見舞われることがあります。そんな時の菊池の発言。「ピンチは大ピンチ!」いやいや、チョットそれ、あおってない?そう来るか⁉︎この時も、まわりは拍手喝采⁉︎何故だ?(笑)実は菊池、みんなの人気者なんです(笑)

岩手県には「やんべ」と言う言葉があります。「肩の力を抜いて」「ほどほどに」と言う意味な訳ですが、張り詰めて頑張らなければならない時と、追い詰められた時ほど、ちょっと肩の力を抜いてみる、そういうバランスは生きて行く上でとても大切なのかもしれませんね。何より、講演中にポーンと話が飛んでしまって本当にすみませんでした。大変、勉強になりました。反省してます!

2014年11月2日

日本死の臨床研究会大分

医療の学会にて、大分県の会場でお話をさせていただきました。

東日本大震災発生後、大船渡病院で使命に奮闘された村上Dr.の次にお話をさせていただくお役目をいただきました。

死の臨床研究会の学会に関して、普段からお世話になっています岩手県の地元のDr.がいつもご縁をつないでくださいます。今回は、東日本大震災に関連した本を学会で記録に残すと言うことで御指名をいただき、御尽力された医療者の皆さんの中で何故私が選んでいただいたのだろう?と不思議に思っていたら、普段からお世話になっていますDr.の推薦だったと伺い、であれば!お役に立てることがあればと言うことで、寄稿させていただくことになりました。頑張ります。

講演終了後に本当に沢山の皆様に並んでいただき、ありがとうございました。おもかげ復元師と、おもかげ復元師の震災絵日記を読んでくださっている方も沢山いらして、とっても嬉しかったです。

普段の皆様のお仕事の内容も伺えて、職種は様々でいらっしゃる中で、つながる内容が沢山あること、講演終了後に、沢山教えていただきました。

講演の司会をしてくださったDr.も、大分県で30年以上前にホスピスを立ち上げて御活躍されているDr.で、講演前に色々なお話をさせていただき、多くの学びをいただきました。大変お世話になり、ありがとうございました。

学会が終了してホテルに戻り、夢ハウスおおつちの管理人である熊本県出身の吉山くんと、今までとこれからの活動のこと、支援の形など色々話しました。すっかりお父さんみたいになったなぁ。と感動しながら思っていました。夢ハウスの子どもたちとは、ほぼ毎日メールやLINEで話しています。みんな一人一人の感性の中で、一生懸命過ごしています。子どもたちからのリクエストで、「笹原さんの事務所、社会見学したい〜!」と希望があり、いつにしようかね〜?と日にちをすり合わせたり。これから益々寒くなる時期に入りますが、子どもたちも風邪を引いたりせず、元気に過ごして欲しいねとそんな話もしました。今度はいつ行けるかな〜?出来るだけ早く、調整して行きたいと思います、

大分県はコートが必要ないくらいの気温でした。少し雨が降りましたが、お天気にも恵まれました。今回の旅で沢山の皆様にお世話になりましたこと、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

2014年10月31日

エフエムさいき様

エフエムさいきの皆様に、大変お世話になりました。なかなかスケジュールが合わず、お問い合わせいただいてから2年、大変お待たせしてしいました講演です。お昼過ぎに番組に出演させていただき、質問にお答えしながら様々にお話をさせていただきました。そのまま、夜の講演会場へ移動し、準備等をさせていただきました。

会場は、350名分の防災備蓄を備える地上17mの五階建て、避難所としての設備も整っている施設でした。こちらの地域では、過去の台風で海の水が町を襲った経験があるとのことで、非常に防災意識の高い地区でした。講演には多くの市民の皆様がお越しくださいまして、300席あった席もあっと言う間に埋まり、追加の椅子が出されていました。

私個人的には何の役にも立たないと思いますが、ご縁をいただいた、亡くなられたお一人お一人の「死」と言う存在の中にある「人生」は、きっと皆さんの人生の傍で必要なタイミングで、元気や勇気を沢山くださるのではないでしょうか。

講演終了後のサイン会では、高齢の女性に「私はね、あなたのことが大好きだよ。」と言っていただき、「あなたのお婆さんは?」と聞かれ、「どちらもこの世には居なくなりました。」と答えたら、「じゃあ、私が生きている間、私があなたのお婆さんになってあげるからね。」と言っていただきました。危なく号泣しそうになるほど、嬉しい気持ちになりました。素敵な方にご縁をいただいて、とっても心が満たされた時間でした。

「小さい時に両親を亡くして」「20までに父と母を亡くして」「今日の講演で両親を思い出して」と、講演終了後に皆様に声を掛けていただきました。「どうしてこんなに早く逝ってしまったのか」「何故、もっと生きてくれなかったのか」「どうして自分だけ置いて、逝ってしまったのか」と、皆さんが今日まで大切なご家族を思いながら、葛藤しながら生きて来られたのだと、お話をしてくださいました。

「自分を置いて行くことが、どれだけ不安で切ないこただっただろうか。」「大好きで大切な気持ちは今も変わらない。それに気が付いた。」「偲び方が、今日から変わる」等、講演終了後の思いを打ち明けてくださいました。

私個人的には、何も人の役には立てないけれど、亡き人と遺された方をつなぐ使命をいただいた時、その立ち位置の中ではお伝え出来ることが沢山あります。「死」と言う存在の中にある、その方の人生が遺してくれたもの、最期の思いを考えることが出来た時、「死」から「生」、生きることを教えていただいて、しっかり考えることが出来ると思うのです。

大切な存在だから忘れなくていい。
思い続けることで、その方が心の中で生き続けてくれる。

小さい時にご両親を亡くされた方が、今日の講演を聞いて・・・と、教えてくださいました。「自分のことを置いて逝った」と恨んだこともありました。でも今日、お話を聞いて思いました。「どんな気持ちで、自分を置いて逝かなければならなかったのか。」それを考えていたらふっと思いました。両親は自分の好物を知ってくれているのだと思いますが、自分は両親の好物さえ知りませんでした。恨む気持ちが無くなった今日、それを知ることからスタートしたいと思います。今日から、両親と自分の関係を新たにスタートしてみたいと思います。」

「死」から「生」を教えてくれる、それを実感させていただいたお話しでした。お空の上に居られる皆さんに、「色々と遺してくださって感謝します。」とありがとうの気持ちをお伝えした、昨日の夜でした。

2014年10月29日

エフエムさいき出演します。

明日、お昼過ぎのラジオ、「エフエムさいき」さんの番組に出演します。

夜からは、エフエムさいきさんで企画いただいた、講演をさせていただきます。講演終了後、サイン会があります。

皆様にお会い出来ることを楽しみに致しております。

大分県に入りました。

新しい事務所になり、お客様もご遺族の皆様や多業種の皆様に本当に多く訪問いただいて、二つの応接室がフル回転で忙しいけれど、嬉しい限りです。おかげさまで、ありがとうございます。

遺族会や東日本大震災のパネル展示などのご要望も大変多く、現在準備を進めています。もう少しお待ちくださいね。

一昨日は、岩手県曹洞宗宗務所様からお声掛けいただいて、布教強化大会の中で「愛別離苦と向き合う」と言う演題をいただき、岩手県北上市の会場において、納棺の時間の様々なこと、それから東日本大震災の直後から活動されていらした僧侶の皆様と情報交換と、これからを考える時間をいただきました。

お寺の御住職は、会社で言えば社長さん。総代さん方は株主に当たります。檀家さん方々がお寺を支えてみんなで守る、それが地域を守ることに直接つながっています。地域を守る。それが、お寺の存在なのだと感じました。

先日「いのちの授業」で伺った中学校さんからいただいた感想文に、心に残る感想文がありました。「子ども夢ハウス」のお話を聞いて、感じたことを書いてくれました。その子は女の子で、お父さまが僧侶で住職なのだと感想文から教えてくれました。

「東日本大震災が発生し、私は復興のことばかりを考えていました。今日の笹原さんのお話を聞いて、町を作っていく復興も大切だけど、子ども夢ハウスのように被災地を守ることも同じくらい大切なんだと気が付きました。私の父は僧侶で、住職です。父は、いつも地域を守ること、みんなと話し合うことを大切にしています。改めて、父の姿を見て、尊敬の気持ちがわきました。私も自分のすぐ傍から、父に手伝わせてもらって、出来ることを探して進んで行きたいと思いました。」

被災地の子どもたちも又、大人の姿をよく見ています。子どもたちの周りにいる大人は、ある意味子どもたちの環境の一部であり、人生のお手本のようなもの。いやいや、私も身を引き締めて頑張らねばと思える、心温まる沢山の感想文、ありがとうございました。

過去に私が担当させていただいた納棺。地域に帰るまでを見守ってくださるお寺さんの存在を改めて、心強く感じました。老衰、病気、事件、事故、自死、死の迎え方は様々ですが、その背景をよく知り、その後も支えて、寄り添ってくださるお寺さんの存在は、私にとってもとても大きな存在です。それこら、ポプラ社さんから出版させていただいた「おもかげ復元師」「おもかげ復元師の震災絵日記」をずっとご支援いただいているお寺さんも多く、心に元気をいっぱいいただきました。

社会の事情が変わって、葬儀の時間は短縮されていますが、現場に居ながら感じることは、人の悲しみは昔の人が言う通り、約50日の間にご本人が居なくなられた生活を感じて偲び、その倍の100日で涙も枯れ果て、一年で心の波を知り、一生を掛けて自分の気持ちの波と上手に付き合って行く・・・。沢山のご遺族が、私に教えてくださったことの傍には、やっぱりお寺さんの存在があります。

岩手県曹洞宗宗務所様の布教強化大会の中のお話の内容については、宗教者と納棺師では当然全く立ち位置が違う訳ですし、伝わり方が違うと大変申し訳ありませんので、詳しくは宗派も宗旨も様々あると存じますので、皆さんの菩提寺に伺って教えていただいてくださいね。ただ、これだけは言えます。私たち一般人が持つ情報をはるかに超えた知恵と価値観が存在していました。マイクを持っていることもすっかり忘れて、僧侶の皆さんのお話に夢中になってしまった私でした。大変お世話になり、ありがとうございました。
今日は移動日、大分県に入りました。

2014年10月25日

納棺の時・・・

納棺の時、亡くなられたご本人が可愛がっていた犬や猫が居ることが多い。小さな声で鳴く声が聞こえて、「ワンちゃん、ご本人とお別れをされましたか?棺に入る前の今、お別れされますか?」と声をお掛けすることもあります。とても、お利口さんで、「クンクン」と悲しい声を出して、ご本人の顔を覗き込みます。

子どもさんが安置されていて、全力でその子を守ろうとしている犬が居ました。傍に来る人に向かって、歯をむき出しにして吠えていました。切ない光景でした。「この子が、とても可愛がっていたんです。」と伺いました。「触っても良い?もう少し、待った方が良い?」と、私が犬に聞くと、その犬が私の鼻に自分の鼻を付けて来ました。静かに私の横にお座りをして、その後、その子の腕の上に乗っていました。「ここが気になるの?見ても良いの?」と声を掛けると横に移動してくれました。お布団を取ると、出血していました。「教えてくれたの?偉いね!」と言うと、「ワン!」と言っていました。犬は、全力で飼い主を守ろうとすることがあります。

凶暴な犬が現場に居ると聞き、伺った現場がありました。到着して納棺の準備をしていた時、隣の部屋から犬が大きな声で吠えていました。私には、とても切ない気持ちが伝わってくる声に聞こえました。「準備の間だけでも、ご本人の傍に来てもらって良いですよ。」と声をお掛けしました。隣の部屋から、大きな体の犬が、ご本人の所に一目散に走って来ました。「大好きだったのね?」と犬に色々声を掛けながら、準備を進めました。故人の前では一度も吠えませんでした。納棺が終わり、帰り際に隣の部屋に居た犬が遠吠えをしていました。お家の人が、「車までこの子と送らせてください」とおっしゃいました。葬儀の時は、送ってはいただかないしきたりがある地域もありますが、この時は、オッケーしました。ご本人がこの子(犬)をとてもとても可愛がって居られたことを伺いました。

棺の蓋を締める時、棺の中をずっと覗き込んでいる犬も居ます。故人のお顔を、見つめています。そういう時は、少し待ちます。良い時になると、覗き込むのを終えるからです。「蓋を閉めても良いですか?」と犬に聞きながら、蓋を閉めることもあります。

地位も名誉も、人生の中で手にされた方が、事情があってたった一人で火葬場に向かわれたことがありました。その方がとても可愛がっていた犬とお手伝いさんと、私で故人の乗った、霊柩車が見えなくなるまで見送りました。その犬の後ろ姿が、私は今でも忘れられません。

猫は故人の体の上に乗り、守ろうとします。棺の蓋を閉める時、棺の中に入ってしまう猫も居ました。もちろん説得をして自分の意思で出てもらう訳ですが。

動物はとても素直に、お別れの時間を大切に過ごしています。人は、動物に励まされ、勇気をもらうことがあります。すごいなぁ、っていつも思いながら、動物にも色んなことを教えてもらいます。

私はすっかり忘れてしまっていた自分の中にあるはずの(たぶん?)「素直な気持ち」を動物との関わりで思い出すことがあります。自分も本当は、こうでありたい。そう思いながら犬を見つめて目が合うと、ものすごい勢いで顔を舐められ攻撃にあいます(笑)

次の現場に行って「犬の匂いがする!」と言われたことがありました。「あ、さっき犬に舐められたので」と答えたものの、多分、意味が分からなかっただろうなと後から思ったことがありました(笑)説明は的確にしないとね(笑)動物は可愛いですね。忘れかけていた気持ちを思い出させてくれます。特に私は現場に入ると、嗅覚と聴覚と視覚が特によく働きます。ただ、普段は何にも感じませんけどね(笑)

日総研さん仙台セミナー

金曜日は仕事の合間に点滴をして(*_*)(もう若くないってこと。老眼も進んで来た。現実に一番向き合えてないのは、私かも)、夕方に仙台市へ入りました。

東北もすっかり寒くなり、コートを着ている人も大変多くなりました。今日のセミナーには、片道5時間掛けて来てくださった方がいらしたり、「赤ちゃん・子どものグリーフケアとエンゼルケア」のセミナーは、朝の10時から夕方16時までの時間、皆さんと現場のことを色々擦り合わせながら、考えて行きました。

実践に向けて沢山の技術をお伝えしながら、遺されたご家族が求められることの多くを抜粋し、現場で起こる様々なことを本当に多く、ご質問をいただき、一つ一つお答えしていきました。

一つ一つの技術を実践する度に、涙を流している方も居られました。きっと、一人一人の赤ちゃんやご縁をいただいた子どもさんを思い出されていたのだと思います。素敵なプロだなぁって、思っていました。

現場で後悔したり、悔しかったことも実はご縁の賜物だと思います。出逢わなければ、その感情には絶対に出逢えない。守りたい、何とか支えたい。プロなら現場で誰でも起こる心情です。だからこそ、プロなんだと思います。頼られるからこそ、応えたい。そういう心のつながりなんだと思います。

でも、沢山の情報をどんなに持っていても、動かなければ一歩踏み出さなければ、動いていないのと同じこと。

後悔と言う経験は、そんな気持ちの背中を押してくれて、実践の道を切り開いてくれるのだと思います。目の前のご遺族に、亡くなったご本人の人生に、今何故自分がここに、居させてもらえるのか・・・。今、大切なことを、後悔はしっかり教えてくれていると思います。

小さないのちは、
お母さんのお腹の中で、
生まれてすぐに、
小さな体で病気と一生懸命闘って、
虐待や事故や事件等の社会問題の中で、
様々な人生を終えていきます。

どんな人生でもきっと、精一杯生きたことには変わりない。「よく頑張ったね。」と、私は現場で、心の中で始めましての御挨拶と一緒に話し掛けます。「こんなに短い人生で」と、言われやすい子どもたちのお別れの時間。現場でいつも思うけど、でも、それはその方の価値観なだけで、長いとか短いとか、本人の人生を考えれば関係ない話です。(文句とかではなくて、色んな人生がありますよってことを言いたい訳です)誰かと何かと、比べないで欲しい。その人は、その人だから。人生が10日でも、一年でも三年でも、本人の精一杯の人生な訳だから、この世に存在していた証に、関わる人たちに幸せな気持ちを分けてくれた存在ですから、どう死を迎えたのか、何年の人生か、そこがスタートでも良いので、そこから、その子の人生がどんな人生だったか、「その子が私たちに遺してくれたもの」にたどり着けると良いですね。

死を迎えても赤ちゃんや子どもさんは、とっても可愛い。守りたい。愛おしい。プロとしてご縁をいただく私も、遺された方と似た心情からスタートしていることは言うまでもありません。火葬までの限られた時間の中でしか出来ないお別れの時間。今日、ご縁をいただいたプロの皆さんも、本当に素敵な皆さんでした。セミナー、大変、お疲れ様でした!




2014年10月23日

萩原秋の展示会2日目

葬祭問屋さんの萩原さん。秋の展示会2日目の講習会を本日、終えました。一年位前からの講習会のお申し込みのお話でした。葬祭業界には、様々な業者さんがあります。納棺業は、そのうちの一つです。

生花祭壇や供花等を担当されるお花屋さん(故人のお好きだったお花を入れてくれたりね)、お膳等を担当される料理屋さん(故人のお好きだった食べ物を添えてくれたりね)、写真屋さん(遺影の写真は、家族が一番気に入ったものを選びます)、供物を準備してくれる果物屋さん、お菓子屋さん等々、現場で情報を共有したり、御挨拶をしたり。

展示会は、家族葬が多くなったと同時に家族の希望も多くなったので、展示会の商品の種類は多くあります。とりあえず支障の無い所まで御紹介するとして、葬家の前やホールの葬儀の看板を作るための機械を販売する企業、数珠専門の業者さん、造花屋さん、古式から現代風まで様々な種類の祭壇が展示されていたり、故人が身に付ける仏衣、経帷子、宗旨に合わせた副葬品(旅支度)、沢山の種類の棺、棺の中の布団、故人のお顔に当てる白いお顔当て、祭壇幕等々・・・。

展示会は、葬祭に携わる方しか入れず、入り口で営業担当さんが迎えに来てくれて、名刺を出して入場します。とても、厳重です。一般の方は残念ながら入場は出来ません。あしからず。

種類は沢山あれど、ご家族の要望に合わせて答えられる商品などの情報を、専門職として皆さんが集めに来られます。地域ごとに営業担当さんが決まっていて(もちろん弊社も)急いでいる時には、翌日に届けてくれます。納棺の時間にも、大至急必要なものが多くあるので、大変助けてもらっている葬儀問屋の萩原さんです。

今日も、以前技術指導をさせていただいた皆さんが、会いに来てくれました。でも、スピード違反はいけませんよ。いのちは大事にしてくださいね(*_*)皆さんにお会い出来て、とっても嬉しかったです。頑張ってるなぁ〜と、思いました。

今朝の7時頃、山に向かって車を走らせながら見付けてしまった。「!!!」白鳥が来ちゃってました。白鳥が来ると、冬到来です。私の住む北上市には、白鳥が飛来します。湖等に白鳥が居ると、とてもロマンティックですが、実際に居るのは、稲刈りの終わった田んぼです(笑)泥だらけになって、田んぼをもぐっています。子どもたちはそれを見て、「みにくいアヒルの子だね!」と言う。なるほど、グレーのアヒルに見えるかも。

田んぼに白鳥が来ると、農家の人はとても嫌がる。何故かと言うと、「モミが落ちて居るのがバレる。稲刈りが下手くそだと思われる!」と言っている方もいらっしゃいます。「なんでよぉ〜!白鳥のために、モミをわざと落としてやってるって言えば良いんだ〜!堂々と!」と、人生で培ったお知恵をフルに発揮されている方も居られます(笑)。それを納棺の時間に拝聴し、「天才だ!」と、私は思わず思ってしまいました!

さて、明日も仙台市。頑張りますっ!

萩原秋の展示会

岩手県に来てからの約10年、ずっとお世話になっている葬祭問屋さんの、萩原さんの秋の展示会。会場は仙台で、朝一仕事をしてから10時半の新幹線で宮城県仙台市へ。私の住む岩手県北上市から、宮城県仙台市までは新幹線で1時間位です。すっかり寒くなり、コートを着てくれば良かったなぁ、と思いながら会場へ到着しました。

以前、マンツーマンセミナーに来て、徹底的に厳しいマンツーマンセミナーの毎日をこなしたみんなともお会い出来て、なんだかとっても嬉しかった。現在の活躍を聞き、納棺の時間のハプニングをどうこなして来たのか、みんなの奮闘ぶりが、とても素敵でした。マンツーマンセミナーは、本当に根性が無いと、最終日まで終わりません。途中、点滴をする方も出るなどの過酷な特訓が続きます。でも、現場ではすぐに活用してもらえることばかりです。あの時頑張ったから、そのあとの積み重ね方も上手。拍手!!益々、頑張ってね。応援しています!

展示会の講習を終えて、大至急北上市へ。そのまま仕事に戻りました。三日間、この寒さが続くようで、家に帰ってからコートを探し、明日の講習の往復に備えました。

今日も、子ども夢ハウスで子どもたちとはしゃいだ分の筋肉痛と共に、アイテテテテと腰と足をかばいながら、歳を感じた時間でした(笑)

明日も頑張りますっ。(*_*)

2014年10月22日

事務所を移転しました。

岩手県北上市中野町2丁目28ー23に、
事務所を移転しました。

電話番号とFAXは今までと変わりません。

なかなかハードでしたが、
ご縁あって、皆様にお力をお借りしまして、
2ヶ月掛けて、引越しをしていました。

多くお申し込みをいただいている、
マンツーマンコースは、
先日から新事務所で行っています。

これからもどうぞ、
よろしくお願い申し上げます。

子ども夢ハウスおおつち

日頃から皆様の御支援に心から感謝を申し上げます。昨日は、お昼過ぎまで仕事をして、途中に御挨拶まわりをしながら、子ども夢ハウスおおつちに行きました。到着すると、すり傷公園で遊ぶ吉山くんと子どもたちを発見!寒くなって来ても、元気に外で遊ぶ子どもたちが居ました。

すり傷公園から夢ハウスに上がり、少しして学校から帰って来た子どもたちが、続々と集まっていました。宿題をしてから、遊ぶ。夢ハウスの決まりを、みんなお利口さんに守っていました。

しばらくぶりに夢ハウスに来て、始めて会う子どもたちも増えていて、とっても刺激的な時間でした。元々夢ハウスに通っている子どもたちの会話の中に、いつも「くっそー」(夢ハウスの、藤原茂代表。子どもたちにそう呼ばれている。)の話で持ちきり。早く会いたいのかな?微笑ましい会話でした。

保護者の皆さんともお話し出来て、とても有意義な時間でした。NHKさんで子ども夢ハウスが数回、全国放送になりましたが、全国から夢ハウスを訪ねてくださる方が増えているよと、嬉しそうな表情で教えてもらいました。

ポップ(夢ハウスのセラピードック)と子どもたちとお散歩して、ずいぶんと色んなお話が出来ました。一ヶ月ぶりの夢ハウス。みんな、見ない間に背が伸びていて、お話も気持ちをきちんと表現しながら、とても上手になっていました。

すり傷公園から見える海。海風を少し冷たく感じながら、冬が近付いていることを感じながら、吉山くん曰く「今年も西和賀町に、去年同様雪合戦に行きたい!」と、胸を弾ませていました。少し疲れが溜まっていた私の体。作業療法士の吉山くんに、手のマッサージをしてもらいながら、「気持ち良い?」「うん、気持ち良いよ。吉山くん、プロだもんね!」子どもたちとお話をしていました。いやぁ、本当に気持ちよかった〜。帰ったらぐっすり眠れました。バタンキュー!

今日は業務が立て込んでいましたが、その中でも毎月仕上げなければならない原稿と、年末までの原稿と、来年の春までの原稿と整理をして、ものすごい数(有難いことです。)原稿の計画を立てながら、内容を決めていました。締め切りは守りましょう!←自分に言い聞かせている(笑)

今度はいつ、行けるかな?夢ハウス。帰り道に、そう考えながら一人夜の道を走らせて、東日本大震災の今日までを色々と思い出しながら考えていました。地元地域の方、被災地に御支援に来ていただいている皆さん、県内外の全国の皆さんから、お一人お一人に大切に守ってもらっている夢ハウス。津波の話、瓦礫の話、町の話、亡くなった家族の話、色んな方に遊んでいただいたお話、すり傷公園の話、宿題があまり得意ではないけど頑張る話等、大切な記憶のお話を、皆さんが支えてくださる安心出来る夢ハウスの環境の中で、一つ一つを大事にお話を聞かせてくれた子どもたち。ふるさとを思う気持ちは、子どもたちも同じでした。

「夢ハウスは、おじいちゃんであり、おばあちゃんであり、お父さんであり、お母さんであり、お兄さんであり、妹や弟でもある。一人一人にとって、大事な場所だね。」子どもたちの親御さんが、そう話してくれたことがありました。本当に癒される空間です。そして、子どもたちとはしゃぎすぎた私の体は今日、筋肉痛を迎えました。腰と足がイタタタタ・・・。(笑)

皆様の心からの御支援に、感謝を申し上げます。引き続き、どうぞよろしくお願い致します。



2014年10月20日

子ネコ元気です。

出張から戻るとポチ子の唯一一人になれる、
そんな場所にも到達出来るようになった子ネコたち。

統括部長(82歳、じいちゃん)曰く
「ジャンプは出来てないよ。
柵を二人で這い上がってるよ(笑)」

仕方なく⁉︎ポチ子(猫)も育児に参戦し⁉︎

チロ(犬)とポチ子の温もりに、
ゴロゴロと喉を鳴らす子ネコたちでした。

じいちゃんの「うふふっ」が部屋から聞こえてくる我が家。「どうしたの?」とじいちゃんに声を掛けると、「4匹の動きが面白くて可愛い(笑)」と、元々垂れ目のじいちゃんの目が、4匹を見つめながらもっと垂れてとろけていましたとさ。(笑)しかし、4匹も居ると、食費がすごい(*_*)頑張らねば!





日総研さん大阪セミナー

18日の土曜日は赤ちゃん・子どものエンゼルケアとグリーフケアの、昨日は大阪セミナーでした。

1ヶ月後に控えている東京セミナーは、すでに定員以上のお申し込みと言うことで、会場が変更になったそうです。現在、全国七カ所を回らせていただいていますが、この度「赤ちゃん・子どものエンゼルケア・グリーフケアセミナー」がお申し込みとお問い合わせが多数とのことで、追加開催が決まりました。詳しくは日総研さんのホームページをご確認ください。

セミナー中は本当に多くのご質問をいただき、一つ一つお答えしながらと実践を多数取り入れながら、皆さんと現場を考えながらのセミナーの内容となりました。

気持ちが偏りながら実践をすると、押し付けになり易いので気持ちはニュートラルにして、御遺族が最も何を求められているのがを「理解」するより先に「感じようとする」気持ちが大切ですし、難しい技術を求められるほど自分の限界を知るし、だから日々、どれだけ積み重ねているのかが、その場を決めることになりますね。

自分が発する言葉が、相手の立場に立てているのか。その言葉に思いやりを込められているのか、それもいつも現場で気を張っています。

結局、いつも自分自身と向き合わなければならない現実が、現場の厳しさです。自分と向き合えていなければ、自分に自信が無ければいつだって愚痴が出る。自分の弱さがそこに出ます。その愚痴で、絶対にやってはいけないことは、人の心を乱すようなこと。これには気を付けなければなりません。

でもだけど、絶対に忘れてはいけない、今、自分が何をすべきか、何を求められているのか、どうして「今」があり、「ここに自分が居させていただけるのか」、そして目の前の方と心がつながれているのか。

お伝えした技術は、全国各地から大切なお子様を亡くされた、お父さんやお母さん方々からご連絡をいただき、お電話でお伝えしている内容の変色復元の技術も、皆さんに体験をしていただきました。電話でも、ちゃんと伝わります。皆さん、とても愛情いっぱい上手に行っていらっしゃいます。「上手ですね!」写真を送っていただいて、声をお掛けすると「そう⁉︎だってね、私、お母さんだもん!」そう答えてくださいます。

赤ちゃん・子どもさんの「死」の迎え方も様々で、もちろん社会問題もあります。それでも、小さな体が一生懸命に生きた人生には変わりありません。故人の体は、色んなことを教えてくれます。誰に何を聞かなくても、その背景も充分分かります。精一杯の人生だったこと、それだけは忘れないように、見失わないように、現場で心掛けています。

赤ちゃんの集中治療室のNICU、集中治療室のICU、救急救命のER、小児病等、医師、看護師、作業療法士、理学療法士、薬剤師、僧侶、神官、シスター。赤ちゃん・子どものエンゼルケアとグリーフケアのセミナーも、現場で御尽力される、主にお看取りをされている(宗教者の方の場合は納棺と葬儀、地域に帰るまでをお世話されている方が多いです)現場のプロの皆様に御参加いただいています。

社会問題を、いのちの現場を皆さんとつながりながら一緒に考えさせていただけること、セミナー終了後に沢山の皆さんに並んでいただいて、お一人お一人とお話し出来たこと、私にとっても深い時間でした。ありがとうございました。前回のセミナーから、何度も受講してくださる方も本当に多くて、一緒に現場を考えられる時間をいただいて、嬉しいです。又、お会いしましょうね。お疲れさまでした!


2014年10月18日

統括部長は⁉︎

チロ(犬)が子ネコ2匹を子育て中。
育児ノイローゼにならないように、
みんなで気を使っているうちに、
チロの散歩の回数が増えたようです(笑)

ポチ子もやっと⁉︎
チロと一緒に子ネコを育ててくれ始めました。
ま、猫だから、
気ままだけど(笑)
それもまた、良し(笑)

それを統括する統括部長は、
そりゃ、もちろん!
82歳のじじなので〜す!

大阪に出発する前の
ショットでした!






大阪入り

岩手県も紅葉が始まり、車で走っていても「あぁ・・・」と思わず目を奪われます。

稲刈りもそろそろ終わり、毎年大好きな風景である一面黄金色の田んぼも見納め。お米は大好きなんだけど、実は私は稲花粉で(笑)目が痒くてクシャミが止まらなかったり!

日本には四季があり、納棺の時間もそれに関わる話題も多い。桜の咲く時期、夏の盛り、秋の紅葉、冬の大雪。それぞれに、亡くなられた季節、何かを約束していのだと教えていただくのも、四季に関わることも多いものです。

昨日も一昨日も来客も多く、御遺族の訪問・出動も多かった。忙しかったけれど、とても癒されました。亡き大切なご家族の想い出を、教えていただきました。一人一人の人生があって社会は作られているし、それから何だって語り継げば、終わらない。語らなければ、終わる。そういうことなんだねと、話し合いました。

悲しみは、苦しみも伴うから深い嘆きに陥る。でもその時から何を毎日思い、何を好きになるのかの習慣が変わることの多い「死」の存在は、御遺族の一歩と正義感を支えているのかもしれません。もう後悔したくないから持つ勇気と、勇気には欠かせない正義感はセット。どちらが欠けてもいけません。いっぱい傷を付く経験をされるから、人と人の関係を滑らかにする思いやりと言う「油」のような物を持つ方が多い。とっても素敵です。でも、それこそが、大切なご家族が遺して下さった財産なのかもしれません。

いのちの授業、復興教育授業に伺った学校から、続々と感想文が届いています。又、後日この場をお借りして紹介させていただきたいと思いますが、思わず「うふふ」と微笑んでしまう内容でした。ご縁を下さった方がいらして、みなさんの所に行けました。周りの大人の人に、一緒に感謝しましょうね。

今日は、現在全国七カ所を回らせていただいている日総研出版さん企画、「赤ちゃん・子どものグリーフケア」のセミナーのため、大阪入りしました。赤ちゃん・子どもに関わる内容を、今の社会の課題を含めて、いただいたお時間の中で進めて参ります。満員御礼のお申し込みと言うことで様々に現場の課題に取り組む時間を大切に皆さんと御一緒させていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

2014年10月14日

マンツーマンセミナー

関東から、救急救命ERの看護師さんが、マンツーマンセミナーにお越しになりました。

ERは、緊急性のある患者さんが救急車等で運ばれて来られる所です。事故、自殺、事件、病気が突然発症したり等、消防や警察との連携の中、一分一秒を争う救急救命の場です。

ERの現場で起こる様々なこと、その対処とご家族への気持の援助、初期初動処置対応と、復元に至るまでのながれ、地域へつなぐ方法と、お別れの現場のながれとつながり等、講習内容は、時間を大幅に延長しての内容となりました。

「又、次も課題を沢山持って来ます!」と、おっしゃっていました。

心の中に一人一人の患者さんを思い、共に今日まで過ごされて来たこと、一つ一つの言葉の中から深く感じていました。出来ないことを探せばそれはもう沢山あるのかもしれません。でも、出来ることを探せば、出来ないことよりも、出来ることの方がもっとあると思います。

一人一人には生きる意味が必ずあって、一人一人にしか出来ない使命も必ずあって、そこで誰かとつながっていけることがきっと力になり、一方向からのスタートが、つながってもらえる沢山の方向からきっと、守りたい大切な一人を守れるのかもしれません。

マンツーマンセミナーの二日間、本当に沢山の御遺族の訪問と言うか、弊社に顔出しに寄ってくださる大切なご家族を亡くされた皆さんとのご縁、御遺族から届くお手紙の内容をお伝えしたり、御遺族も様々な方に支えられ、そして色んな人を御遺族も支えて行きておられること、大切なご家族を亡くされ当然、心の移行や浮き沈みが毎日の生活の中にあること、病院からお見送りした後の、御遺族のことを知っていただけて良かったと思いました。

みんな、力強く時には弱り、「うつ病なんだよ!」と笑顔で教えてくださったり、一人一人の人生が、一人一人のために、一人がみんなとつながって存在していること、誰もが同じ状況で、私だって同じで、だからつながれる安心感に支えられていること、課題を一緒に考えて行く中で、私も様々なことに向き合わせていただきました。

救命救命ERの中の時間は、通常の生活の中にはない、ものすごいスピードで進んでいます。その置かれた状況の中で、休みを取り、岩手県の地まで足を運び、必死で学ばれた二日間、御遺族とご縁をいただいたこと含め、岩手県にお出でいただいた時間もきっと現場の力になってくれると思います。「岩手県は寒いですね!」台風の中、本当によくお越しくださいました。

使命を果たす場、住む地域は違えども志しは同じでした。お互いに、益々現場でがんばりましょうね!職員一同又、お待ち致しております!お疲れ様でした!


2014年10月13日

鹿児島県で講演会

株式会社マコセエージェンシー様講演会。広告代理店と会葬礼状を主に生業として、事業を展開されている企業様です。会葬礼状は、ご遺族とお話をしてオリジナルの物を作ると、教えていただきました。東日本大震災で、全て流されてしまったご遺族から、震災前の葬儀の時に作ってもらった会葬礼状が、あの時の記録が残っていれば欲しいと、問い合わせもあったのだそうです。素敵ですね。マコセさんの職員の皆様の素敵なおもてなしの数々に、感激の連続でした。

スケジュールの関係もあり、普段は企業様の講演会はあまり受けられない状況の中で、何とも不思議なご縁があって、伺いました。

普段の出張中は、何かとホテルに缶詰めになり、せっせと仕事をしている状況ですが、ずっと前から又、鹿児島県にご縁があったら行ってみたかった、「知覧特攻平和会館」に連れて行っていただきました。何も言葉が出ず、ただ涙が溢れて来るばかり。泣き過ぎて、建物を出たら頭痛に襲われました。私の大好きなばっちゃん(お婆ちゃん)が、未だ戦争の話が出来ず、いつも会う度に私に「戦争で特攻隊で死んだ兄さんに会いたい」と泣きます。特攻隊の歴史に触れ、展示されている特攻隊のお一人お一人の遺書を拝見して、色々と心で感じることがありました。ばっちゃんに会いに行く前に、もう少し、考えてみたいと思いました。

「西郷どんの教え」という本を見付け、駅で買いました。その中に「学ぶこととは、物事を上手に対処出来る才能を磨くことだ」「知っていると言うことと、なぜ必要かを話せることとは違う」「流行って先を行くことじゃない。どれだけ正しい行いができるかだ」等の、「西郷南洲翁遺訓」からの抜粋の言葉を西郷隆盛公奉賛会出版の、「西郷どんの教え」の本と出会い、読み込んでしまいました。ちなみに西郷どんは、愛犬「ツン」と過ごしていらしたのだそうです。

帰りの飛行機に乗るための新幹線が台風の影響で運休になった今朝。福岡に向かえず、マコセさんの皆さんが、大至急飛行機を変更してくださって、鹿児島空港に送ってくださいました。帰りのルートを大幅に変更して、夜になんとか北上市に帰って来ることが出来ました。何から何まで、すっかりお世話になってしまったマコセさんの皆さんに、深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

明日からは、マンツーマンセミナーです。頑張りましょう!

と言うか、この出張中にセコムセキュリティの工事が完了し、明日事務所に行ってもセコムされてるから、会社の代表なのに入れない!(笑)と言う状況でした。頑張ります〜!


2014年10月11日

鹿児島県JA経済連葬祭部納棺セミナー

離島からも沢山の葬儀担当さんが参加されました。

旅支度は宗教・宗旨により様々です。御遺族が最も大切にされることが、その中にあります。地域のしきたり、昔ながらの日本独自の送り方の中に、いのちの大切さや、生きること、死を迎えること、遺された人たちがどう生きるべきか、葬儀の中には、大切なことを次世代に伝える、宝物がたくさんあります。

私の職種は、よく言えば専門職。普通に言えば、自然の流れで生まれた職種。納棺業は、その立ち位置にあります。時代に合わせて新しいものをどんどん取り入れる納棺業もあります。事業だから、自由だと思います。「お〜!時代だなぁ。すごいなぁ。」とかも思う。

どちらかと言うと私の納棺は、
10年前に小学生の子どもさんに「お母さんは死んでない!帰ってくるんだ!」と納棺に伺った現場で、目の前に安置されているお母さんの遺体を前に言われた現場で始めて挑んでみた「参加型納棺」。岩手県の地で、昔の納棺のスタイルをお年寄りから教えてもらって、今の参加型納棺に、現場で育ててもらいました。

「僕のじいちゃんなのに!」「お母さんに触りたい!」納棺の時間にどうしても子どもは排除されてしまう傾向にある現場の中で、「どうしたら家族である子どもたちが、故人の傍に居ることが出来るんだろう」と悩んだあげく、「参加型死化粧(身だしなみ)」を現場で苦戦しながら、今の形にやっと持って来れた。

結局、私の納棺は全然新しいものではなくて、どちらかと言うと原点回帰。昔から守り伝えられて来たことを守りたい。昔の納棺から、ヒントが欲しいと、悩んで悩んで、いつも悩んで、そんな風に進んで来たのかもしれない。

技術も、「違う人みたい」と言われた10年以上前の現場で、どうしたらその人に戻るんだろうと苦労して、苦労して、独学で勉強して、答えは故人が持っているんだ!と言うことに気が付いて、何とか今になっている。

納棺は、葬儀の中のほんの一部。でも、その納棺の中に最も大切にしていることがあるんだと、御遺族がとても大切にしています。葬儀の中には、生きるために必要なことが山ほどあります。昔ながらの守るべきものは、守らなければならないし、新しく取り入れて良い部分は、それで良いと思う。微笑ましい怪奇現象は納棺の時間は日常茶飯事だし、人の感情もストレートに体当たりで来るのも、この時間。
現場は生きているから、その都度都度で考えないといけない。
生きるって、本当に大変なこと。

今日のセミナーでも、皆さんと様々に現場の中で起こることを一つ一つ考えて、実践に向けて取り組みました。さすがに4日連続は私も、自分の体力の衰えを感じてしまいました。(笑)

色物を使う変色復元の講習中、「男性の方は特に、ワイシャツに口紅やファンデーションを付けて帰らないように気を付けてくださいね。過去に、家に帰って夫婦喧嘩になり、奥さんにビンタされたと(笑)ラブラブなお話を伺ったことがあります。」と話したら、「家なんて、気が付いてももらえない・・・」と参加された葬儀担当さん(笑)みんなから、「ファイト!」「頑張れ〜!」と応援の声が飛び交っていました。

台風の影響で、離島に帰らなければ帰られなくなる皆さんは、途中で船に乗るために帰られました。熱心に取り組まれた皆さんの少しでもお役に立てたら嬉しいです。益々の御活躍をお祈り申し上げます。お疲れ様でした!



2014年10月8日

宮崎県JA経済連葬祭部納棺セミナー

宮崎県JA経済連・葬祭部納棺セミナー、
二日間のセミナーを終えました。

宮崎県は過去に、
牛の感染症の口蹄疫による、
沢山の牛が「処分」と言う形で、
いのちを終わらせた歴史を持ちます。

牛農家の方々は、我が子同然に牛を育て、
それを生業としていました。
ブランドである「宮崎牛」が今は復活しても、
過去に殺処分された牛たちを、
決して忘れずに生活されていらっしゃることを、
今回は詳しく伺いました。
語り継がないと終わってしまう、
忘れてしまえば終わってしまう、
そういうことなんだと、ここまで来るには、
本当に様々なことがあったのだと、
色々伺いながら、
話し合った時間もありました。

JAさんの葬祭部と言うことで、
普段から葬儀担当として活躍される皆さんに向けて、
納棺の技術セミナーとして、
技術とご遺族の心情の関係をお伝えしました。

皆さんとても熱心で質問も多く、
テキストに無い項目も多く組み込みました。

日々の現場で起こること、
無宗教葬、直葬が多くなったとは言え、
宗教者の存在がとても大きいこと、
現場で起こる御遺体の
多くの突発に対処するために、
必要なことを組み込みながらの講習でした。

講習内容は動きもすごく多くて、
最後は皆さんフラフラで、
沢山集中することも多かったので、
目も充血されていましたね。
ゆっくり休む暇もなく、
皆さん現場に帰って行かれました。
皆さんの益々の御活躍を、
心よりお祈り申し上げます。
本当にお疲れ様でした!

今日は明日からの講習会のため、
新幹線に2時間揺られて鹿児島県に
移動してきました。


2014年10月6日

九州宮崎県

明日からの講習会のため、
九州宮崎県に着きました。

予約していた飛行機が、
台風の影響で欠航。
大至急飛行機とルートを変更し、
飛行機を三つ乗り継ぎ、
何とか宮崎県に到着しました。

お疲れ様でした〜


子ネコ元気ですよ!

チロ(犬)が子ネコちゃんたちのお世話を、
一生懸命に頑張っています。

チロは、男の子なんだけど、
子ネコちゃんたちは、
きっとお母さんだと思っているかもしれません。

チロが子ネコたちの毛づくろいを始めると、
子ネコたちはゴロゴロと喉を鳴らしています(笑)

よく食べ、よく眠り、
引き取った時より、
少しふっくらしてきました。
大きくなぁれ〜!