2014年11月28日

曹洞宗東京都宗務所様講演

11月25日、会場は横浜にある、曹洞宗大本山総持寺でした。今年は曹洞宗大本山永平寺にも御縁をいただき、曹洞宗の二大本山の永平寺、総持寺にて講演をさせていただき、お参りもさせていただきました。

いつも支えてくださる、チーム昔はお嬢様(お年寄りと呼ばれたくないそうです(笑))の皆さんと話していたら、「震災で亡くなった人たちが、きっと二大本山にお参りに行きたかったんだよなぁ。」と、おっしゃっていました。「笹原さんはさ、お空の上に逝ったみんなに、使ってもらったんだよ〜!良かったなぁ〜!」と、とっても褒められました!お年寄りは、あ、違う。昔はお嬢様の皆さんは、いつも亡くなった人たちの存在を忘れず、会話の中に仲間として存在させて、大切にされています。そういう所も、すごく大好きです。

永平寺には200名、総持寺には150名の雲水さんが修行中でした。所作が綺麗、言葉が綺麗、礼儀正しく、気持ちは爽やか、気持ちに強い芯もある。しかも、すこぶる感じが良い。師弟関係がきちっとしていて、師匠の指導がすごいんだなぁと、うんうん唸りながら、感動していました。

すごいなぁと、思うことがもう一つ。御縁をいただいたきっかけは、「おもかげ復元師」です。真宗の宣承さんから、お西さん、曹洞宗、キリスト教とつながって、御縁が続いている訳です。一流の宗教者は、否定しない、相手を大事にする、心が広い、頭が良い、押し付けない、受け容れ上手です。本当にすごいなぁ、と思いました。こういう方々こそ、真のリーダーだ!

それで終わらない感動が続きました。曹洞宗東京都宗務所様の講演と言うことでお声掛けいただきましたが、私の講演を担当して下さった御住職が、「笹原さんの講演を、曹洞宗大本山の総持寺ですることを聞いて、臨済宗の住職さんが、どうしても聞かせていただきたいと言うことで、山梨県からお出で下さって参加されてるのでよろしくね。」と、お話をして下さいました。ね、皆さんがお一人お一人、一流の方々なんです。臨済宗の御住職も、とても温かい方でした。私も、小さいことでキーキーなるの止めようと、改心した時間でした。本当、広い広い世界に出逢った、そんな時間でした。

ハプニングが起きていたのを知らずに、講演を進めていた私。僧侶の皆さんに聞いていただく講演の時は、東日本大震災の、普段絶対に講演では話さない内容をお伝えしています。普通の方はひどくトラウマを抱えてしまう内容だと思うので、普段は話しませんが、僧侶の皆さんの時は、手を合わせていただけるので、亡くなった人たちが一番喜ぶと思うからと言う気持ちで、お伝えしています。が、なんとその内容が、他の会場にマイクが混線していたらしいのです・・・。「聞いた方、大丈夫だったかしら?」と雲水さんに相談したら、「一階から四階までの会場の中で行事をしていたのは、全員僧侶なので、大丈夫だと思います!」と、励ましていただきました。

講演終了後には、おもかげ復元師の本の販売を御住職が担当して下さったり、サイン会では、御住職と徒弟の皆様と色々とお話し出来たこと、懐かしい話も飛び出して、控え室にもお出でいただいたり、とっても元気をいただいた1日でした。本当に、ありがとうございました。

曹洞宗大本山総持寺の中には、とても有名な長い廊下があります。ご案内いただきながら、「こちらの廊下は、何故右側が板の間で、左側が長いコンクリートのような土間に分かれているのですか?」と伺うと、「伝えられている話によると、昔、廊下は全部板の間だったそうです。この近くで列車事故があったのだそうで、その時多くの方が亡くなられて、板の間を外して、ここに大勢の方が安置されていたのだそうです。」色んな歴史と共に、歴史の中に、生きていることを感じました。