2014年11月3日

久々にやってしまった・・・。

今回の死の臨床で「東日本大震災」に関して60分の枠をいただいて、講演をスタートさせていただいた。岩手県の地元のお医者さんに相談させていただいて決めた今回の内容は今、多くご縁をいただいている「復興教育授業」の内容。話し出して、10分ちょっと過ぎた頃のこと・・・。

考えてみれば死の臨床と言う医療の学会とのご縁は、毎年会場は全国持ち回りとのことで、東日本大震災が発生した前の年に、その年の会場が岩手県の盛岡市と言うことで、岩手県の地元のお医者さんや看護師さん、医療者の皆さんのお声掛けで、おもかげ復元師の震災絵日記のあとがきを書いてくださった、住職であり高齢者福祉施設の苑長でもある太田宣承さんとの対談をさせていただいたことからでした。あれから四年なんだなぁ。あの時は10年以上封印していたことを話せた、500人以上の方の前で号泣してしまった、あの時を思い出していました。あれから、そんなに経ったんだなぁ・・・。

と、話している最中に、そんなことをしみじみと考えてしまったもので、なんと途中で自分が今何を話していたのか分からなくなってしまった。こんなことは滅多に無い。「やばい、話を戻さなきゃ。」と壇上で表情に出さないように気持ち焦りながら、さっきまで話していたところに戻ればきっと思い出すだろうと、「花巻・・・」と言ってみたけど、思い出せず・・・。

もう一度「花巻・・・。」と言ってみたけど出て来ず・・・。

そしてもう一回「花巻・・・・・・。」

やっぱりどこまで話したのか分からなくなってしまい、「私、何話そうとしてたんだっけ?」と、ステージの袖でパソコン操作をしてくれていた秘書の菊池に、マイクを使って振り返りながら聞いてみた。そして、会場内はあたたかい雰囲気の中で、大爆笑。笑っていただいて、助けられました。会場内は、お医者さんや看護師さん、医療系の学校の先生方々、そしてシスターやお坊さんの皆さまと多くの宗教者の方がお越しくださっていました。普段、人前でお話をされている方は、フォローも上手っ!いや、きっとあの時の私の焦りを察してくださっていたに違いありません。なんとも有難い、有難い。感謝、感謝でございます。その後は無事に話は続けることが出来ました。

そして講演終了後と言えば、秘書の菊池に「あのね、さっきみたいなのを「言うこと立派、やることかっぱ」って言うんです。講演中に違うことを考えないように!」と注意された私でした。そりゃ、そうだ。本当にすみませんでした!

最近、めまいに襲われていた私の体調不良。点滴をしてもらって何とか良くなって来ました。ま、疲れから来る貧血だったみたいですが、その時の秘書の菊池のアドバイスは以下の通り。「貧血と金欠(←そんなこと私言ってない(笑))の問題についてですが、先ずは貧血から治す。貧血は治療で治す、金欠は長期的に頑張れば良い。」この時もまわりの人たちは、大爆笑でした。会社を経営している方はよく分かると思いますが、私も同様に日々の動きの中で、色んなピンチに見舞われることがあります。そんな時の菊池の発言。「ピンチは大ピンチ!」いやいや、チョットそれ、あおってない?そう来るか⁉︎この時も、まわりは拍手喝采⁉︎何故だ?(笑)実は菊池、みんなの人気者なんです(笑)

岩手県には「やんべ」と言う言葉があります。「肩の力を抜いて」「ほどほどに」と言う意味な訳ですが、張り詰めて頑張らなければならない時と、追い詰められた時ほど、ちょっと肩の力を抜いてみる、そういうバランスは生きて行く上でとても大切なのかもしれませんね。何より、講演中にポーンと話が飛んでしまって本当にすみませんでした。大変、勉強になりました。反省してます!