2013年10月31日

歌っこパーティー

復興教育授業を終えて仕事に戻り、夜の19時〜歌っこパーティー。カメさん&カメフレさん方々の人柄に包まれての第16回目。あっという間です!(そりゃ、もちろん、みんな各自、家のこともやりながら。私の場合は朝、夜のご飯とお弁当作り、子どもの学校の送り迎え等々。でも、じじの知恵とアドバイスにはやっぱり支えられていて、感謝です〜。)

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ハロウィンパーティーということでの、本日の歌っこパーティー。26名でワイワイと。

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「しんまち〜ず」の皆さんの歌でまた、大変な盛り上がり!音楽の力も又、すごいですねぇ‼

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ちびっ子たちの歌の発表もあり!可愛い〜っっ‼次回の17回目の歌っこパーティーは、12月26日です。北上市さくらホール、ミュージックルーム1、19時〜となっております。お時間のある方、「歌、聞きたいなぁ〜」「歌いたいなぁ」でも可。「ちょっとおしゃべりしたいなぁ〜」でも可です。「何となく来たよ〜」でもオッケーです。是非遊びに来て下さい。参加費無料ですが、飲み物持参でお願いします。なんと、私も無欠席の歌っこパーティー、毎回私もとても楽しみな会です!(*^^*)

西南中学校三年生の皆さんへの復興教育授業

朝から授業に向かう時間までは、仕事をしていました。午後、北上市の隣の市、花巻市の中学校三年生の皆さんへの「復興教育授業」で学校へ伺いました。皆さんは、来月に復興交流で釜石市に行くそうです。皆さんは膝の上にしっかりメモを取るための準備をし、授業中には一生懸命メモをしていました。「知る」「つながる」「考えて行動する」お話をする度に子どもさんたちから感じる素敵な思いです。授業中にマイクを向けると、一生懸命考えて答えてくれました。いつも復興教育授業に伺う度に思うことは、子どもたちも、しっかり復興を考えているということ。そして、授業を受けてくれる生徒さんの中には、被災地沿岸から内陸に引っ越して来られた子どもたちも居て、同時に大切な家族を亡くした経験のある子どもさんたちもいます。それぞれの立場の中で、そして生きてきた中で、「今」出逢えたご縁に感謝しながら私も皆さんと共に、様々に感じ取れるように「いのち」の話も含めた復興教育授業としての90分でした。

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スタートは「いのち」の話から始まり、みんなと一緒に「いのち」を考えました。そして、東日本大震災の話を進めて行きました。過去、現在、未来を考える時と、目の前の人とお話をする時に大切なことは、「背景を感じ取ること」。根掘り葉堀り聞くのではなく、お話をしてもらっている内容を大事にして、感じ取ること。復元師として、ご家族の気持ちを技術に変える勇気を奮い立たせるために、しっかりご家族とお話をさせていただきます。毎回、「自分に負けない。限界は、自分で決めてしまわないように、二度と戻らない「今」を、どれ位大切に出来るか」その気持ちをいつも忘れないように、大事にしています。等々をお話ししました。

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授業終了後の質疑応答もずっと続いて終わらず、皆さんが真剣に「復興」を考えていることが良く分かりました。嬉しい時間でした。授業の最後に、皆さん全員で歌の合唱と手作りの花束をプレゼントしてくれました。感動的でした。今日の復興教育授業では、岩手県教育委員会復興教育担当の先生がお出で下さりました。子どもたちもみんなもとっても嬉しそうでした。復興教育も、本当に子どもたちにとって大切な授業となっていると思います。授業で色んな人と出逢うことは、その度に始めて「違う世界を知る」と、言うことだと思います。私の場合の授業内容は、「復元ボランティア」ですが、捜索してくれる人が居て、重たい瓦礫から出してくれる人が居て、安置所まで運んでくれる人が居て、検視してくれる人が居て、警察官の皆さんがある安置所では、川にみんなで水を汲みに行ってくれて、そのお水でみんな綺麗に洗ってもらって、棺に安置してくれる人が居て、そして、やっとそこで復元ボランティアとしてのお手伝いとなるわけです。「復元ボランティア」を知りたいと思って下さる皆さんに、その背景をお話し出来る機会をいただけることは、私にとってもとても嬉しいことです。今日という日に、又、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。釜石市の交流、皆さんの益々のご活躍を、心からご祈念申し上げます。ファイト‼

2013年10月29日

耕道会様 講演会

四国の曹洞宗寺院御有志の皆様に御招待いただいた講演会でした。四国の祥福寺さんのブログに紹介されています。是非、ご覧下さいませ。http://blog.goo.ne.jp/shofuku-ji/e/ab7e7c8a3c80f63fcab53f568bf299fc 爽やかな秋晴れの中、四国に伺いました。初めて伺う四国、とても楽しみに致しておりました。

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講演会の受付では、僧侶の皆様が細かな気配りの中、お一人お一人に対応されていました。

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会場は満員で、東日本大震災の話を本当に真摯に受け止めていただきました。東北から遠い四国の地で、こんなにたくさんの方々が、まだまだ思い続けて下さっていることを感じ、強い勇気をいただきました。東日本大震災を経験され、被災地から四国に引っ越されたという方々もいらっしゃいました。地域をずっと守り、色んな人達の人生を知り、支えて来られたお寺さんは、一人一人の、色んな方々の人生と苦労を知っていて、「支援」や、「見守り」、「悲嘆」をよくご存知でいらっしゃいます。そして、皆様が講演会の中で流していただいた涙にはきっと色んな種類の涙出会ったこと、御葬儀に携わられたお一人お一人を思い出されていたと、皆様から伺いました。

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四国明屋書店様にも、大変お世話になりまして、ありがとうございました。

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夏目漱石の「坊ちゃん」で有名な、四国松山市でのご縁に又、深く感謝申し上げます。

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松山城の天守閣から望む瀬戸内海。大昔の人たちと同じ位置から望める町並み・・・。不思議で深い時間でした。

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千と千尋の神隠しのモデルになったと言われる「道後温泉」。モダンで夢溢れる四国の、とても素敵な時間でした。お世話になりました皆様に、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。   

2013年10月27日

中部国際空港セントレア


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忍者との再開!「ご無沙汰ぶりです!」

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昔の人が見たら、驚く光景です。ご先祖さん達、ビックリされるんだろうなぁ。「UFOだ‼」なぁんて、言うかも(笑)昔は目的地まで、長い時間を掛けて歩き、様々な、それぞれの、沢山の地域の人たちと出逢いながら、出逢いという新しい世界観の中で旅をされた、昔の人たちに本当に頭が下がります。

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空港内には忍者がいっぱい!あちらにも、こちらにも、楽しい時間です。なかなか素敵な「おもてなし」ですね〜(*^^*)

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最近、特に空港にいる時にハマっている「マッサージチェア」これが好きになる年になったかぁ〜と、自問自答(笑)これから、爽やかな秋晴れの中、四国の愛媛県松山市に向かいます( ´ ▽ ` )   

日総研さん、名古屋セミナー

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名古屋にて、日総研さんセミナーでした。台風の影響と、その心配の中で皆様にお集まりいただき、ありがとうございました。

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全国をまわらせていただいている中で、受講して下さる皆さんの中には、今、全国各地で災害が起きている中で、直接的な被災者の方々も多く受講してくださり、その状況や背景を教えていただいたりと、災害についてお話を共有しながらの、話し合いの機会も非常に増えて参りました。プロとしての役割や使命を果たしながら、被災地域の中での生活と町づくりを考えられる皆さんが多いことに、深い感銘を受けていました。

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医療、介護職の皆さんといっしょに過ごさせていただいたセミナーの時間。時間の使い方、そして心を掛ける施行、援助の方法、技術を中心としての現場の時間のバランスなどを、質疑応答を沢山組み込みながらの、10時から16時までの時間はあっと言う間でした。大変、有意義な時間を皆さんといっしょに過ごさせていただきました。日総研さんにも、いつも感謝申し上げます。昨日のセミナーに受講してくださった、お力をいただいた皆様含め、本当にありがとうございました。   

2013年10月25日

故人が遺してくれた知恵

納棺の時間に話題になることは、沢山ある。故人が遺してくれた名言として、ご家族がお話しされていたこと。「爺ちゃんが一人で家で留守番をしていた時に、家に営業の電話がかかってきたそうなんです。「大きな声で言ってもらわんと聞こえん‼最近、耳が遠くてよぉ〜」って言ったら、何回か説明してくれたらしいですが、結局爺ちゃんが聞き取れない。ガチャ切りされたらしいです(笑)爺ちゃんがカッコ良く見えた瞬間でした。」と、お孫さん。「本当は聞こえてた(笑)」と、お爺さんが言っていたと、オチがあった。「さっすがぁ〜」とみんなで感心、感心。「爺ちゃん、いらないって言うのも、悪いかなぁ。と思ったそうです。」とお年寄りならではの優しさを感じました。オレオレ詐欺の電話がかかってきたという別のお家では、こちらもまたお爺ちゃん。「あんたの日本語がおかしい」と、電話から聞こえる日本語を幾つも訂正して、こちらも先方に電話を切られ、終了したそうな、オレオレ詐欺を撃退した生前中学校の国語の先生。それからまたまた、オレオレ詐欺を撃退した、故人。「あ、僕ね前に刑事だったんだよ。」と明るく言ったら電話が来れたそうだ。もちろんその後に警察に通報したらしいです。そして又、別のお家では、パソコンの営業電話に、「あ⁉おら、そんな旨そうなもの、食ったことねぇ!」と言ったら電話が切れたという逸話をお持ちの高齢の女性。別のお家では、カブトムシを採って来たと喜んで持って帰って来てくれたことがあったというお孫さんが、亡くなったおばあちゃんの手を握り、「おばあちゃん、あれは、カミキリムシだよ。僕は良いけど、あちらの世界で間違っちゃダメだよ‼あぁ、やっと言えた〜‼」と長年の思いを伝えたお孫さん。(私の幼少の頃、私のばっちゃんも間違えていた)生きることって、人生の引き出しを増やすことなのかもしれない。お年寄りの知恵に触れて、過去を振り返り、生きて来られた道から、生き抜く力を見付け、遺された私達が、自分の引き出しにしまっていく作業。納棺の時間には、知恵がいっぱい、いただけることも多い。   

2013年10月24日

岡山県津山市様 講演

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昨日、岡山県に入りました。

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主催が津山市、共催が岡山県美作保健所、後援が津山市教育委員会。90分の講演として、「笑顔のメッセージ〜いのち輝くとき〜」と題して、お話をさせていただきました。スタッフの皆さんは、県と市の職員さんが中心でした。大変、お世話をいただき、ありがとうございました。

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会場は、たくさんの方に入場いただき、200名以上の方においでいただき、立ち見が出たということでした。講演前に津山市職員の皆さんから、音響の方から、津山市のむかし話を教えていただいたり、とっても勉強になった時間でもありました。「桃太郎伝説」「河童伝説」等々、興味深いお話がたくさんありました。講演には、福島県から引っ越して来られた方々も来てくださり、様々なお話を伺いました。津山市で、色んな方に支えられて新たな生活を送られているとのことでした。「自分が経験したことを、今だから、またしっかり振り返って考えてみる。」など、皆さんがお話をされていました。

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津山市にはたくさん、国指定文化財があるそうです。歴史深い、そして観光名所がいっぱいの津山市で、皆さんにお会い出来たこと、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

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講演終了後には、津山ブックセンターさんのご協力で、書籍販売とサイン会もありました。本当にありがとうございました。お世話になりました。   

2013年10月23日

「いのちの授業」感想文から

今、小学校、中学校、高校、大学、看護学校などの、「いのちの授業」が多くなりました。年齢に合わせて、雰囲気に合わせて、「いのち」についてのお話しの内容を変えていきますが、今日も弊社に、先日伺った中学校さんからの、子どもさん方々が書いてくれた感想文が届きました。とても嬉しかったです。先生方々に感謝申し上げます。その中から、幾つかご紹介したいと思います。

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中学校三年生の女の子の感想文より。私たちは今を平然と過ごしていました。当たり前のように生きているようで、どこかでは、今から、明日、いつ誰がこの世から去るということを考えず、またそれが自分かとも考えずに。「今日という日は、もうこの世にはいない人の、生きたかった今日なんだ」と思いました。(各中略あり)一日は「今」の積み重ねで、当たり前に明日がくるのでは無くて、明日をきちんと迎える準備をする「今日」であるように、と、お話をさせていただいたことが印象に残ったそうです。ありがとう。

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 中学校三年生の女の子の感想文より。私は、「死」や「いのち」について考えたのは初めてだったと思います。笹原さんの講演を聞いて、私自身がそれについてどう思っているのか考えてみました。私の出した答えは、「死は悲しいことだけど、いのちの輝きは消えない」ということです。思い出があるから、悲しみが生まれること。でも、その思い出があるから、ずっと愛され続けるのだと知りました。誰かの笑顔のために動けるようになれたら、自分のこの「いのち」を輝かせていくことが出来ると思いました。(各中略あり)「おもかげ復元師の震災絵日記」の、の絵について彼女は「いのちが輝いている笑顔」と表現してくれていました。とても嬉しかったです。ありがとう。

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中学校三年生の女の子の感想文より。講演を聞いて、自分が今を精一杯生きられているのかを問いました。今の私は、明日死を迎えても後悔しないような生き方が出来ていないと思いました。なのでこれからは、やりたいこと、伝えたいことを思った時に、行動にうつそうと思いました。そしてもう一つは、家族を大切にしようと思いました。自分のことを大切に育ててくれた両親に「ありがとう」ということを常に、行動や態度で表していきたいです。講演を聞いて、いのちの大切さ、尊さ、そして大切な人を亡くした時の悲しさを知りました。私も将来は看護師になり、人の役に立てれるようになりたいです。(各中略あり)・・・やはり、看護師さんは人気職ですね。素敵な職業ですもんね。復元師は⁇・・・ん、復元師には、ならないの?(*_*)
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 中学校三年生の女の子の感想文より。今日分かったことを一生忘れずに、これまで亡くなった私の大切な人たちが、共に生き続けている、そう思いながら過ごしていきたいです。私達のそばには、大切で大好きな人たちが居るということが分かれて、とても幸せです。(各中略あり)そうです、そうです。心を静かに落ち着かせて、手を合わせて目をつむれば、たくさんの思い出が、自分の記憶にあることを知ることが出来ます。思い出が支えてくれて、目をつむれば、いつでも会えて、自分と共に生き続けてくれていることを意識出来れば、生きる勇気をその大切な人からもらっている、ということなのかもしれませんね。

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中学校三年生の男の子の感想文より。僕は、大槌町に住んでいました。その時、僕はまだ小学校六年生でした。3月11日学校に居て、突然大きく揺れ出して、先生が「机の下にもぐれ!」って言われてもぐっていたんですけど、大きな揺れで頭を何度もぶつけてバランスが全く取れませんでした。(個人情報のため中略・彼は黒い波が町を襲っていたのを見て、家と身近な方々を亡くした経験を細かく書いてくれていました)笹原さんに、これからも震災のことを語り続けて欲しいし、震災は決して軽く見てはいけないこと、そして僕はこの震災によって大事な物が何かを理解出来ました。僕はこれから大人になった時に、若い世代の人たちに、東日本大震災を伝えていきたいと思いました。(各中略あり)大切な経験を書いてくれて、ありがとう。あなたが大きくなるまで、私も老体にムチ打って頑張ってますので、時が来たら、東日本大震災を伝えさせていただく活動、バトンタッチしようね。大切なふるさと、みんなで作って行きましょうね。子ども夢ハウスおおつちにも、遊びに来てね。待ってます。

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皆さんとご縁をいただけたこと、本当に嬉しいです。先生方々に感謝申し上げながら、感想文をご紹介させていただきました。子どもさんたちの感想文を拝読させていただきながら、みんなが、それぞれの気持ちを大事にしながら感じ取ってくれたこと、本当に嬉しかったです。また、皆さんにお会いできることを楽しみに、私も頑張ります。本当に、ありがとうございました。   

2013年10月22日

お誕生日おめでとう!

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子ども夢ハウスおおつちに、常勤してくれているお兄さんの、吉山くん。今日は、28歳の誕生日でした。おめでとう!
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藤原先生が吉山くんを見つめる目は、親の目の様でした。本当の親子みたいな関係の、お二人です。総勢8人で北上市でお誕生日会をしました。今までと、これからの色んな話し合いをみんなでして、やっぱり話しの中心は「夢ハウス」になりました(*^^*)吉山くんは熊本県出身で、クマもんと同じ故郷です。九州男児、芯がしっかりしていて、面倒見もとても良い、爽やか君です。岩手県に引っ越して来てくれた時は、方言や地方の地域伝統性など、本当に大変だったと思います。今は、夢ハウスの地域の皆さんと共に、藤原先生の元で・・・共に、夢ハウスを盛り立ててくれます。お誕生日、おめでとう!みんなのお兄さん、吉山くん。これからも、宜しくね!( ´ ▽ ` )   

2013年10月21日

「夢」

納棺に走る道中、季節が変わっていく様子を色々感じること多く。「秋の訪れだなぁ。」そう思いながら走っていました。栗の実がなり道路に落ちていたり、稲刈りが終わった田んぼの横を走っていたり、リンゴの収穫の時期を迎えていたり、川には白鳥が来ていたり・・・。「日本にはね四季があるからね、どんなに忙しくしていても、季節の変わり目は肌で、目で、感覚で感じる様にね。それが生きてるってことなんだよ。」生前予約でご縁をいただいた皆さんから遺してもらったこと。一つ一つ、大切に思い出しながら走っています。毎日、多くの納棺のご依頼があります。最近は何件も重なることも多く、お時間のご相談をさせていただくことも多くなりました。亡くなることが分かっている子どもさん達も、急死で亡くなる子どもさんもみんな最期まで夢を持って生きています。納棺の時間は、ご本人が持っていた「夢」を語り合うことも多くあります。今日の子は「警察官」になることが夢だったんだって。子どもさん達が憧れる職業に多い警察官。お巡りさんもそれを知ったら、きっと会ってくれる方は多いと思います。「夢」は、人をワクワクさせてくれます。そしてそれは、遺された家族の宝物のお話になります。それを大切に持って生きる。私たちも同じで、お見送りをさせていただいたお一人お一人を、思い出します。出逢いは不思議だと、いつも思います。亡くなっている方から、生きている私たちは、納棺の時間にその方の人生から、学び、教えられ、生きる勇気をもらい、様々なことに気付き、得て、力に変えて行く。「死」は、終わりを意味するものでは無くて、私たちとつながる「何か」が必ずあります。思い出が支えてくれて、生きる力に変わる。大好きで、大切なのは、そのまま残ります。「夢」は叶えることも、とても素敵だけど、それを追いかけている姿は、私はもっと好きです。納棺の現場の度に、お空に逝かれた皆さんに、「今日もお迎え、宜しくお願いします。」と、お願いして手を合わせる自分の心の中に、ご縁をいただいたお一人お一人が存在してくれていることに、感謝します。   

2013年10月20日

「使命」

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夜、本屋さんに行って見付けました。思わず手に取り、買いました。安置所の中で、その後のご縁で、沢山の警察官に出会いました。岩手県警と県外から来てくださったご支援いただいた警察官の皆さんのお話が載っています。岩手県警の皆さんとの時間を沢山、思い出しました。そして、今、全国各地に伺うことが多くなりました、一般講演。会場に来てくださる皆さんの中に、ご支援いただいた警察官の皆さんが聞きに来てくださることも多くなりました。ずいぶん前に、岩手県にご支援に来てくださった警察官の方に、一度だけ泣き言を言ったことがありました。福島県に伺って帰ってきたばかりの時の私は、非常に混乱していました。「捜索されていない場所が多くて、悲しい。」そう言った背景には、福島県で沢山のご遺族にお会いした経緯がありました。皆さん、家族を捜していました。しばらくして、その警察官の方からお手紙をもらいました。写真があり、そこには、防護服を着て捜索活動をしている、あの警察官の姿がありました。「志願しました。」と書いてありました。号泣しました。「ありがとうございます、ありがとうございます。」と、写真に向かって何度も言いました。住み慣れた土地を離れて、知らない場所に行くことは、それだけで大変なことです。まして、捜索活動は私には出来ないことで、避難区域内の捜索活動は、もっと一般の私には出来ません。私にも、出来ないことは沢山あります。だから、とっても感謝しました。その警察官の方が、先日、「子ども夢ハウスおおつち」を訪ねて来てくださったと、聞きました。感動しました。そしてすぐ、福島県に向かったと、吉山くんに教えてもらいました。「来てくれたんだ・・・。会って、お礼が言いたかったな。」そう思うと感謝の気持ちでいっぱいになって、当時を思い出して、警察官の使命感に胸がギュッとなりました。「使命」とはまさに、そういう警察官にぴったりの言葉だと思います。読んでみてください。きっと、色んな背景も知ってもらえる本だと思います。   

2013年10月19日

五島列島研修会

本日は、五島列島にお邪魔していました。人の生活の中には必ずお別れがあります。死の存在は、人生そのものです。別に考えるのでは無く、生きてきたことと一緒に考えていくこと。遺してくれたものに向き合ったり、考えたり、悩んだりしながら、お別れの時間を過ごします。お別れの時間の中で、「どうしてかな・・・。」皆さん、そこからスタートされることが多いです。五島列島も高齢化、一人暮らしのお年寄り、水難事故など、病気のお別れの他に、死の迎え方の様々な種類があります。

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長崎県から高速フェリーに一時間半乗り、到着しました。

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島の端に立つと、地球は丸いんだなぁと実感できる水平線を見ました。

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海上保安庁が島の周りをパトロールしていました。

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漁から戻る漁師さんが居て・・・。大自然の中に立たせていただくと、自分の小ささや、生きていることの凄さを感じました。自然の中に立っているだけで、色んなことを教えてもらえる気がします。

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 五島列島も、隠れキリシタンの弾圧を受けた歴史があることはとても有名です。島の皆さんは、先祖から伝わる様々な「いのち」の物語を持たれていました。先祖から伝わる「いのち」が、周りの人たちに支えられて、生かしてもらっていること。自分も他の人のいのちを支えていること。助け合う「共助」の精神が、島にはありました。来年も又、講習会に伺うことをお約束して。

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2013年10月18日

第16回北部九州4県合同葬祭事業研修会 様

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ホテルの売店コーナーです。嬉しかったです。

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千歳から福岡県に降りて、電車で佐賀県武雄温泉に来ました。

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 九州のJAさんは、四回目の講習会です。とっても熱心で一生懸命な葬儀担当さんが多く、心動かされる質問も多く、あっという間の研修会の講習時間でした。大変、お世話になり、ありがとうございました。これから船に乗り、五島列島の研修会に向かいます。   

北海道葬祭業共同組合青年部 様講演

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災害対策検討会の総会において、講演をさせていただきました。東日本大震災の安置所にて、霊柩車と搬送と、お力をいただいた皆さまにも、心より深く感謝申し上げます。ありがとうございました。終了後、そのまま九州へ飛びました。   

2013年10月16日

子ども夢ハウスおおつち

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「スリきず公園」はっきり言って、すごいです。藤原先生が「お陰様で、八月末までの、皆さんからご支援いただいたお金で、計画のお約束通りの、子ども達の遊具を作らせていただきます。」と、おっしゃってからの動きの早さも、公園の規模もすごいです。詳しくは、「子ども夢ハウスおおつち」のブログをご覧下さい‼

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 一昨日に行った時も夜で、どうしても日中に見たくて、諸々の仕事と現場が終わってから走りましたが、やっぱり夜になりました。大勢のボランティアさんのお力と、ボランティアさんの中に夢ハウスの子ども達も入って、遊具作りをしているそうで、なんと素敵なことでしょう‼私も、みんなとスリきずを作りにまた、夢ハウスに行かなくちゃ‼(*^^*)皆様のご支援、ありがとうございます。引き続きのご支援、どうぞよろしくお願い致します。m(_ _)m
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夢ハウスのブログの後、「振込先を教えて‼」とお問い合わせをいただくので、今回は載せさせていただきます。皆様の温かいご支援に、感謝申し上げます。m(_ _)m   

2013年10月14日

日本医療ソーシャルワーカー学会様 特別講演

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今年は岩手県の盛岡市が学会会場と言うことで、「日本医療ソーシャルワーカー学会」様の、本日の講演会場に伺いました。

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全国から岩手県にお越し下さったソーシャルワーカーの皆さんは、昨日は岩手県の被災地、陸前高田市に入り被災者の皆さんと交流され、東日本大震災の体験を現地の皆さんから聞かせてもらったと、目に涙をいっぱいためて、お話しをして下さいました。ご多忙の中で、被災地にお出でいただいたこと、私も心から感謝を申し上げました。

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会場の設営等を担当していただいたソーシャルワーカーさんです。「小泉進次郎さんに似てるって言われませんか?」とご本人に伺うと、「いや、よく言われます。実は僕の名前、「小泉進」と言います。」「えっ!そんな偶然なことがあるんだぁ〜‼」と、私。「「次郎」が付かないんですけど(笑)小泉進次郎さんに似てるって言われる様になってから、真似てます(笑)」と、小泉さん。

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石巻赤十字病院のソーシャルワーカーさんとは、「震災は、まだまだ終わらないですよね。」と、今を共有させていただきました。以前、石巻赤十字病院さんに講演に伺ったご縁がありました。その時、会場に聞きに来て下さっていたそうですが、すぐに病棟から電話が鳴って走ったそうで、「あの時、五分しか聞けなかったから、今日は楽しみに来ました‼」と、お話しをして下さいました。奥様が私の「おもかげ復元師」の著書を愛読してくださっているとのことで、とても嬉しかったです。会場では、阪神淡路大震災の直接的な被災者であるソーシャルワーカーさんとも様々なお話しをさせていただきながら、沢山のお知恵を皆さんにいただきました。感謝でした。

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講演が終わり、皆さんとお別れをする時に、兵庫大学の講義の中で「おもかげ復元師」を使っていただいていることを伺いました。現在、たくさんの大学さんでも講義で使っていただいていることを伺っています。若いうちから信頼出来る先生に、「いのち」を教わる子はきっと、素敵な大人になってくれるんだろうなぁと、思っています。そして、兵庫大学の先生が、教えて下さいました。「おもかげ復元師をとても大好きな先生がいらしたんです。その先生の講義は、学生の心にも、とても残る講義でした。その先生は癌で亡くなられました。最後の講義も、おもかげ復元師の講義だったんですよ。」そう、教えていただきました。本を出版させていただいて、様々な出逢いに心を打たれることが多くなりました。一冊の本になるまでには、縁の下の力持ちの方が沢山居てくれます。関わって下さった皆さんに、本当にまた深く感謝させていただいた時間でした。本は、お一人お一人の傍に居て、誰かに寄り添ってくれていること。教えていただく度に、感慨深い時に出逢います。今日も、本当に私も沢山のお知恵をいただいた時間でした。お世話をいただいた岩手県のソーシャルワーカーの皆さんに、ご縁をいただいた皆さんに、心から、深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。