2017年2月28日

パネル展お知らせ

「おもかげ復元師の震災絵日記」が下記で展示されています。主催元様より、ご連絡をいただいております。




〈秋田県鹿角市立花輪図書館〉

「おもかげ復元師の震災絵日記」が秋田県鹿角市立花輪図書館で展示されています。

企画展示「3.11 あの日を忘れない」





〈るんびにぃ美術館〉
命は創造をやめない
〜震災を超えて生まれるものたち〜

岩手県花巻市星ヶ丘1-21-29
後援・岩手県教育委員会他

1月12日〜3月17日まで。



大分県で小学校、道の駅、市役所等、多くの会場で「おもかげ復元師の震災絵日記」パネル展を開催いただいておりました。出張していたパネルは、現在私の所に帰って来ています。大分県で開催いただいた関係者の皆さま、会場にお越しいただいた皆さまに、心より感謝を申し上げます。いのち新聞編集部員、宮古市出身のFさんが担当してくれていました。ありがとう。

帰って来たパネルを、3月11日、12日にいのち新聞で開催致しますパネル展・写真展で、展示致します。

各会場のパネルたちが、皆さまのご来場をお待ちいたしております。




2017年2月25日

じいちゃんばなし

じいちゃん、84歳。今日も、弾けてます。

じじ「あ、あのよ、買い物するときにこのカード持っていくとよ、

5%(ごぱーせんと)と
10%(じゅっぱーせんと)と
10%(てんぱーせんと)引きだから!!」

私「え⁉︎」

じじ「あ⁉︎」

私「いや、あ⁉︎ってさぁ、5%(ごぱーせんと)は良いんだけど、

10%(じゅっぱーせんと)と
10%(てんぱーせんと)って、同じ意味でしょ?」

じじ「テヘヘ(笑)10%(てんぱーせんと)って、この前覚えたから、ちょっと使ってみた!!(笑)」

覚えたての片言の英語を最近使いたがる、我が家のじいちゃん。そんな、じいちゃん。戦争のとき、満州に行っていたから中国語は、中国の人に驚かれるくらい常用語を話せる。中国から日本にお嫁に来た人が「懐かしい」と、「おたくのじいちゃん、すごいよ!」と、喜んで教えてくれた。84歳になっても、チャレンジ精神は旺盛だ!ファイト!٩( 'ω' )وじいちゃん!

と言うことで、ようこそ香川県からお越しくださいました。24日から来月の23日まで、一ヶ月間、専門技術育成コース講習中です。

2017年2月23日

第13回佛教文化講演会

大府市佛教会さま主催、三年に一度行われる会に、お声掛けをいただきました。

東日本大地震・七回忌法要の後に、90分の講演を担当させていただきました。

様々な宗門の僧侶の皆さま、一般の皆さまに向けての時間。壇上からは、皆さんお一人お一人の表情がよく見えます。うんうんとうなずきながら、約200名の皆さまが聞いてくださいました。

震災後に釜石市から、今回お声掛けいただいた愛知県大府市に引っ越された方が、当時の体験を皆さまに語られる時間もありました。地震のこと、安置所の記憶、大切な家族を亡くされた体験は、皆さんも真剣に聞いておられました。

「思い出しながら言葉に変えて語ることは、実は体力と精神力が必要ですよね。丁寧にお話しをいただき、ありがとうございました。」と、御礼を申し上げました。

高齢者の方が多かった会場・・・。トイレに立たれる方も数名おられましたが、何でしょうか、講演中に私の方に手を上げて、

「ごめんね、ちょっと(トイレに)行ってくるけど戻ってくるから!!」と律儀におっしゃられて、聞こえてるからこそ手を上げて、「はい、気を付けて!」と返事をしそうになる私(笑)

広い会場の中で繰り広げられた、高齢の方のステキな言葉掛けに、私はすっかり癒されたのでした。

講演前には、実はご飯が喉を通らない私。尼僧さんが、「空腹だと話に力が入らないでしょ?」と、お抹茶を立ててくださいました。とても美味しかったのはもちろんですが、私もそういう、さりげなく心配りのできる人になりたいなぁと、学びと、嬉しい気持ちでいっぱいでした。

大府市は、ツバキの花と梅の花が満開でした。民家の花壇のお花も咲いていて、春の訪れを、日本の四季の素晴らしさを感じた3日間でした。大変お世話になり、沢山のお心遣いをいただき、ありがとうございました。

2017年2月22日

パネル・写真展、準備中

3月11日と12日に予定している、東日本大震災絵日記パネル・写真展の準備も先月から進めていました。

ご協力、ご支援いただいている皆さまに、いのち新聞編集部一同心より感謝を申し上げます。

昨年に続き後援は北上市、

今年は岩手県警察本部のご協力で沢山の写真をお借りして、開催させていただきます。

3月11日は、地元中学生の皆さんが、
3月12日は、看護学生の皆さんが、会場のお手伝いをしてくれることになりました。

あと数日で、ポスターをupして、お知らせ出来るかなと、思います。

これから、みんなで準備です!
頑張ります。٩( 'ω' )و

長野県善光寺にて

納棺現場に向かい、継続した遺族対応と、

曹洞宗宗務庁さまからご依頼の「禅の友」など、綜合ユニコムさんの3月のセミナー1日目と2日目の各追加テキスト、日総研さんから出版される緩和ケアの専門誌「エンド  オブ  ライフ」は一年間の連載として、小中学校の先生方との現状のいのちの話しの記録と対策などなど、教育、宗教、葬祭、医療・介護の様々な業界の原稿を作成する時間をいただいていました。



15日は長野県の善光寺さんへ、僧侶の皆さまに向けて、60分×2コマの枠で講義に伺いました。

いま、様々な業界の色々な世界に触れさせていただいて、気が付いたことが幾つがあります。

むかしと今。

変化していくもの、
変化させずに守られているもの、
悩んだからこそ気が付いたら、本当は傍にあった!というもの。

いのちが教えてくれる沢山のこと、
温かい人の心と並行して、
人の心の隙間に入り込む様々なこと。

むかし話は、いのちの色々なこと、人の心の本質、そして自分を戒めることも教えてくれます。

自分の心をコントロールしながら、自分と付き合っていくことの大切さ。

現場の現状から、色々なお話しをさせていただきました。

私の講義の前日に講義をされた某大学(ブログにお名前を出させていただいて良いか、許可をお願いするのをうっかり忘れてしまった)の宗教学の教授に、色々なことを教えていただき、むかしと今の答え合わせもしてもらえて、「ですよねー!!」という会話で談じ合いをしていただき、お知恵を沢山いただきました。

宗教学の中には「信仰」があり、「信仰」の中には死生観がある。そして死生観の中には風習やしきたりがあり、その中には悲しみを持つ人が求める根本があります。

参加型納棺、参加型納棺を基本とした特殊遺体復元は、

医学・法医学・生理学・骨学などを含む専門的な知識と法律が基本になる技術と、死生学があって初めて談じ合うことが基本になります。

分かりやすく言うと、

本人に戻ったと、ご遺族に評価をしていただいたとき、生きていたときに流れたいた血液の代わりに死生観が、止まった人の心を動かし始めます。

なので、私もとても勉強になりました。

信仰って、親を思い子を思う、友人を思う、人を思う、そういうことの中にも、普段の生活の中にも、信じて仰ぐ真実があると思うので、存在すると思います。

人を信じることが難しくなった現代だから、悲しみの現場の中で、組み直さないとならないことも増えてきてはいます。

宗教学は、自分と向き合うための知恵が、関わる人を幸せにすることが沢山含まれているから、現代においても注目されて来たのだと思います。

宗教学は生きる道。
信仰は、人をつなぐコーディネートにつながる。

納棺の時間には、一人一人が大切にしている信仰があります。多くの宗教に触れさせていただいて、沢山の学びをいただいている今に、感謝を申し上げます。

長野県は高校のいのちの授業と、御嶽山の噴火のときに救急で受け入れをされた病院に、講演に伺っています。

皆さまのご健勝を、お祈り申し上げます。

子ども夢ハウスおおつち

子ども夢ハウスおおつちは、12日にBSなのかな?生中継があるそうです。

昨年の春に、「大槌学園」として、新しい学校が建ちました。子どもたちも大喜びです。

今年の4月に、新しい学童がオープンします。

それに合わせて少しずつ形を変えて、多忙な藤原先生も町の動きに合わせて、動いておられます。

3月11日には、吉山くんも東京から夢ハウスに帰って来る予定です。子どもたちにとって切ない命日に、吉山くんが居てくれることは、心強いことだと思います。

私は、内陸の被災者の皆さんからの要望で、様々な事情で沿岸に帰ることが出来ない子どもたち、皆さんから相談を受けていたこともあり、藤原先生と吉山くん、子どもたちに相談しながら、今年は内陸でパネル展・写真展を開催して、過ごすことになりました。

実は昨年の夏から、私の所にご遺族や被災者の皆さんからの相談が急激に増えていて、こちらも又、遺族、被災者の子どもたちのいのちと生活の面が絡んでいるので、学校の先生方々と組みつつ対応していました。緊急性が必要なこともあるため、対応することも多く、実はこちらの活動に移行していました。もう少し経てば、ブログにお知らせは出来るかなと、思います。

時々イタズラメール(笑)や相談LINEが届く、子ども夢ハウスの子どもたちのフォローをしてつながりは続けながら、現状を教えてもらったり、話し合いは続きますが、少しずつ町の生活の基盤に移行出来るように、私も形を変えながら、応援していきたいと思います。そういう時期に入ったようです。

子どもたちから、色々と報告をもらっています。

新しい家が建った、これから建てるという子も増えて来ました。

不登校だった子たちが、学校に行けるようになっています。もちろん波はあり、葛藤もありますが、自分たちのペースを作れてきています。

新しい学童が楽しみだと話す子どもたちも増えて来ました。

町の動きに合わせて、引越しの関係含めて夢ハウスを卒業する子どもたちも増えてきたことで、電話で済むことも、私の所に遊びに来て話す子どもたちも増えて、頻繁に通うことも無くなっていました。

震災支援は、形を変えていく必要があることも多いので、そのときの寂しさはありますが、それぞれの生活の基盤が整って来たというラインでもあると思います。「寂しくなったんですけど!」と電話が来ることもあるので、いつでも話せる対応は取りつつ、私も今までと形を変えて、亡くした大切な人のことを話したくなったとき、という関係は変わらないので、そこは変わらず、みんなとつながりたいと思います。

皆さまにはこれまで温かいご支援をいただき、ありがとうございました。心から感謝を申し上げます。






2017年2月11日

じじ、84歳!!健在です。

ありがとうございます。皆さんに気に掛けていただいて、幸せ者です。お陰様で84歳じいちゃん、元気です。

そうですね〜、最近のじいちゃんは現代の料理と誠実に⁉︎向き合っている日々です。例えば、

始めて見るスープカレーに、じいちゃん悩んだらしい・・・。結果、カレールーを投入してみたり、

クラムチャウダーに、シチューのルーを入れて

「おーい、変な味になった!」

と騒ぐので、お年寄りには新しい現代の料理を先に「こういう料理だよ」と説明するべきなんだなと、毎日が学びです!!

「ピコン、ピコン!」って先日の朝は家の中のどこかで、何かが鳴っているから、何かな?と思ったら契約している警備会社の画面をガシガシ拭いていて、それを目撃した私は、

「「何かありましたか!!」って、来ちゃうよ?」

と、声を掛けたら、

じじ「じゃ、話し相手してもらおうかな!(テヘッって顔でごまかした)」

と言うもんで、

「あのね、警備会社は警備が仕事。じいちゃんの相手が仕事ではありません。」

と、説教をすると、

じじ「だって、良いよって言ってたよ!」

私「良いかもしれないけど、一回ごとに料金のお支払いが発生しますけど。」

じじ「えー!そうなの⁉︎」

私「当然です。そういう契約ですから!」

じじ「そーか、そーか!!うひひひ(笑)(←何かをたくらんでいる笑い。あやしい・・・)」

そんな毎日を過ごしておりました。ちゃんちゃんこ(たんぜん)は、今年おニュー(新しく)になり、御機嫌うるわしいぃ〜!じいちゃんです。

秋田県葬祭業協同組合青年部研修会

青年部の皆さんには、八年前にお声掛けいただいてから、ちょこっと日にちを調整していただいて、二度目の講習となりました。

現役の、葬儀担当さん方々への講習です。違う講習にも足を運んで受講してくれる方も多いので、久し振りにお会いした葬儀担当さん方々、益々貫禄が出て、頼り甲斐のある雰囲気になっていました。(あの時、あんなに若かったのに!)中には、マンツーマンセミナーを半年間受講した教え子の葬儀担当さんも居ます(葬儀担当もしながら、納棺も復元もスペシャリスト)。マンツーマンセミナー終了後、結婚をしてお父さんになりました。それだもの、私も歳を取るはずです(笑)

講義中は、プロの目に変わります。時代と共に短くなる、葬儀の日数。昔より、故人の傍に居る家族が増えていること。死生観に触れた経験のない方に、対応するながれ。希望が多く出る時代に入っていること。時代に合わせ、様々に希望が変化します。その希望に応えるべく、講義を勧めていきました。質問も多く、一つ一つ答えていきました。

今年の秋田県の積雪は、例年よりはとても少ないそうです。しかしながら深々と降り積もる雪は、秋田県の雪のいさぎよさを感じました。今朝は、雷が鳴りながら雪が降っていました。びっくり!タクシーのおじさんに聞いたら、

「まぁ、そんなには無いけど、雷が鳴って、雪が降ることは、まぁまぁあるよ!」

冷え込みも、雪の降り方も、いさぎよい。

雪かきバスターズという、お年寄りの家の雪かきをボランティアでする若者たち。

若者たちに、雪かきの指導をする経験豊富な年配者の人たち。(きちんと覚えないと、雪かきは危険)

雪と共に生きる。秋田県の(すぐ隣の岩手県西和賀の方々もそうだけど)人たちの頼もしい、いさぎよさは、ここから来るのかな?そう思いました。また、人柄がね、すごいよ。心が深いことに対しての、上には上があるものです!!

大雪の中、移動する新幹線の中からのつぶやきでした。

復元・専門技術育成コース

昨年末の参加型納棺コースを無事に終え、今回はステップアップの3日間の復元コース、マンツーマンセミナーには、福井県と神奈川県からお越しになりました。

今回のお二人は、一月に300件、キャリアが10年など、納棺の現場を真っ直ぐに生きてきた2人。毎日の現場に分刻みで向き合う状況の中、遺族の希望を叶えるために復元の現場を更に組み込むので、色々な組み立てをしながら、私たちの現場に必要なところを抜粋して生理学、法医学、司法などの情報と実践に向けての実務を組み込みました。

復元は故人とご遺族に、もう一度出会い直していただくための技術であり、しかしながらどんなに頑張っても、私たちはそのきっかけしか作れません。

技術提供側の私たちは、口に出さずして色々考えながら進めていきますが、日々の現場の中で自分が引っかかっていた、その回答に近い情報に出会ったとき、「あの方」という過去の故人を思い出します。

「もっと、戻してあげられたのに」

特に復元マンツーマンセミナー中は、受講されている皆さん方からその言葉が多く出てきます。

私たちも、ご縁のあった故人を忘れていない。実はそのお一人お一人の存在に生かされ、支えられていることを意識して、悔しさをバネに腕を磨き、心を磨く。

つないでくれる感情は、大事に思うからこそ持つ感情の一つ、後悔。自分の至らなさを限界を知るのが、現場。現場は正直でそれはそれは、とても厳しいものです。それでも故人は目の前で、私たちがスタートするのを待って居られるのではないだろうか。ご家族と出会い直すために・・・。

諦めるのも、自分。挑むのも、自分。挑んだ先にある、すごい深くて広い世界に、私は支えられて生きてきたのかもしれません。

結果、悩んでいる人は力を付けます。それを応援するのが、専門技術育成コースです。

後は、頑張るしかない。誰かのために!!今回のお二人も、よく頑張りました。お疲れ様でした。応援しています!!

追伸、
マンツーマンセミナー中に弊社にお出でいただいて、励ましご指導頂きました他業種のプロの皆さま、御教授ありがとうございました。

2017年2月6日

日総研、仙台セミナー

「新生児・小児におけるエルゼルケアとグリーフケア」

4日、宮城県仙台市の会場に於いて、10時〜16時まで、セミナーをさせていただきました。

NICU(赤ちゃんの集中治療室)、小児病棟、ER(救急救命センター)。産婦人科病棟、産婦人科病院。

医師、看護師、助産師、僧侶の皆さま、遠くは栃木県からも、多くの皆さまにご参加いただきました。

質問も本当に多くいただいて、皆さんに問い掛けながら、一つ一つの内容を深めて考えていきました。

赤ちゃんや子どもが可愛いことに、やっぱり理由なんていらないものだと、皆さんとお話ししながら改めて思い、

小さな体で、命の限り生きることを支えてくれるプロの人たちの熱い思いを、又知りました。

いのちの世界が輝いているのは、一人ひとりが真摯に向き合ってくれることによって、作られているものなんだなと思いました。

すごく深い時間を、皆さんと一緒に過ごせたことに、感謝を申し上げます。ありがとうございました。

さて今日から、3日間のマンツーマンセミナーです。頑張りましょう!

2017年2月1日

看護学校授業

非常勤講師を務めさせていただいて、今年で8年目。昨日の午後は、水沢学苑看護専門学校の90分の授業に行きました。

私の担当は、griefcare(グリーフケア・悲嘆の援助)です。

昨日はグリーフケアの仕組みと背景、状況や心情に合わせた対応の力を付けてもらえるように、様々なことを解説。目の前のことを見極めて考える方法、目的の持ち方、進め方を中心に授業を進めました。

(授業の一部・自分の気持ちと向き合うとき)
患者さんが亡くなるとき、亡くなったとき、涙が止まらなくなるほど悲しくなる時があります。

あなたに会えて、幸せだったと話してくれたことを思い出すから。

これまでの人生を語ってくれて、後悔するなよと、加えて知恵を聞かせてくれたでしょう。

死を覚悟した人の話しは、言葉一つ一つが心に響きます。伺っていて、涙が出ることもあるんです。そんなとき、泣かないでと励ましてもらったこと、「なんで、あなたが泣くの!!」って、ぷっ(笑)って吹き出して笑われたこともありました。

上手くいかないことを励まし、笑顔で支えてくれたのも患者さん。

亡くなっていくとき、お話が出来なくなってしまうから、いよいよお別れが来てしまうのかと、苦しみを伴うほど、さみしくなることがあります。

話し掛けてもお返事は、もう帰ってこない。すごく悲しいけれど、でも、信頼関係は変わっていないから、大丈夫。

頬に触れて、手をさすって、「ここにいます」と、声を掛けるのは忘れないで。

悲しくなったとき、考えて。

自分の気持ちと、ちゃんと向き合ってみて。

深い悲しみに落ちたとき、気が付きます。

私にとって、かけがえのない存在になっていたこと。

この深い深い悲しみは、もらった愛情の深さと等しいこと。

だったら、ありがとうを精一杯伝えなくちゃ。

だから、泣くのは後。

プロとして治療に携わったから、その方との信頼関係が出来たんだもの。

あなたを頼っていてくれたのだから、ちゃんと最後まで尽くしましょう。自分の手を離れるまでの責任を、悲しみを理由に放棄してはいけません。

感情的にならず、気持ちをニュートラルに。全体の状況を観察して、自分に出来ることを見付け、その方が喜ぶであろう最期のホスピタリティと人の輪を忘れないで。

出会わなければ知らなかった、その方の存在。大切な人を思うときに発生する、後悔や悲しみ。悲しみの中には、談じ合い、泣いたり笑ったりした時間が存在しています。それは、一人一人の宝物なんです。私たちの生きることを、悲しみの中にある色々なことが心を育て、支えてくれます。

きっと悲しみは、人に備わった大事な感情。人に関わるということは、それを伴うことだと思います。だから、プロはいつも覚悟してる。覚悟するために、専門知識を勉強する。

現場はチームで動くから、一人で抱えなくても大丈夫。チームの信頼関係を築くために大切なことは報告、連絡、相談は絶対忘れないことですね。

県内の看護学校に声をかけていただくことも多いのですが、東日本大震災の被災者である子たちも、大切な家族を亡くした経験がある子たちも、自分が大病をして看護してもらった経験から、看護の道に進む子たちもいます。みんなと出逢えて、私も沢山のことを若い子たちから教えてもらいます。

いつも、縁の下の下の力持ちになってくれている、看護師として経験豊富な学校の諸先生方に、感謝いたしております。先生方、いつもすごいと思います。さすがです!!