復興のための工事も、大型ダンプや重機が盛んに走り、町が忙しく見えてきました。
今月は、私も6回行けたかな。
津波で家族を亡くした子どもたち、未だ見付からない家族の帰りを待つ子どもたちが普段の生活の中で、一見ネガティヴな方で経験をすることの多い「怖い夢」。「怖い夢を見ちゃった!」などの話しも、だいぶ減ってきたように感じます。どちらかと言うと、「こんな夢を見たよ!」と言う話が増えてきたかな?と感じています。夢は、心のキーワード!なので、一人一人の話しを大事に聞きます。
日も長くなり、暖かくなってきた季節のおかげもあるかもしれませんが、子どもたちの環境を作ってくれる、素敵な地域の皆さんに守り育ててもらえていることも、理由だと思います。
少しずつ、失敗しつつも自分の足でチャレンジできる子どもたちも増えてきて、さすが!夢ハウスの子どもたち、チャレンジ精神が旺盛です!!
ケンカもします。やんちゃでもあります。でも、ここの子どもたちの素敵なところが、チャレンジをして失敗した人を、責めずに慰めるという特徴を持つのも、素晴らしい。思わず、私も大きな拍手をしてしまいます。そして、「何で、拍手してるのぉー?」と聞かれます(笑)なので、
「素晴らしいと思ったからです!」
と、自信満々に答えます。藤原代表や、管理人の吉山くんの考え方、後ろ姿をちゃんと見て、育ってくれているんだなぁと、用務員のお姉さん(決して、おばさんではない)の私は、思う訳です。
現在の夢ハウスは、平日は20名前後くらいの子どもたちが集い、土曜日になると、その倍以上の子どもたちが集まる日もあります。手の足りない夢ハウスでは、中高生の子どもたちが、小さな子どもたちの面倒を、本当によく見てくれています。
なので、用務員のお姉さんの私は、中高生の話しを聞きます。時々しか行けないけど、みんなの希望や要望も、聞かせてもらえるようになりました。自分のことより、夢ハウスの中の平和のために、よくよく考えてくれています。大したもんだ!よく観察してくれていて、とても素敵です。
吉山くんも帰って来て、子どもたちもとても嬉しそう。でも、吉山くんの故郷の熊本県のことも、ちゃんと考えてくれています。素敵な関係だなぁと、思いました。
吉山くんが実家の熊本県に帰っているとき、子どもたちは団結して、色々と吉山くんのことを考えていました。大切な人を見守ること、待つことも頑張って覚えてくれて、ぐん!と、成長したように見えます。横ちゃんと和子さんが、保護者の皆さんが、地域の皆さんが、吉山くんの留守を支えてくれていました。吉山くんが誠心誠意、夢ハウスと向き合ってくれた実績だと思います。
信頼関係は、岩手県と熊本県と遠く離れているように見えても、深くつながっているんだなと、用務員のお姉さんは目をウルウルさせて、みんなのことを見ていました。
えらい、えらい!!
【お願い】
実家の熊本県から帰って来たばかりの吉山くんの気持ちは、胸中は複雑で、まだ色々整理できていないと思いますので、今はあまり聞かないであげてください。自分から話せるタイミングまで、どうか見守っていただけたらと思います。って、吉山くんの周りの人は、素敵な方ばかりですから、大丈夫だと思っています!「吉山くんが帰って来たら、同じ被災者同士だから、力になれることがあったら動くからね。」と、話してくださる方も、多く居られました。ありがたいことです。引き続き、よろしくお願いいたします。
もうすぐ「くっそー」(藤原代表)が夢ハウスに帰って来ます。みんな、くっそーと、どんなお話しをするのかな?首を長〜くして待っていることでしょう。
夢ハウスでは、エネルギッシュに体を動かしながら、とにかく驚くほどお腹を空かせている子どもたち。皆さまからのお心遣いを、一つ一つの活動に、丁寧に大切に、使わせていただいています。
皆さまの日頃からのご支援、ご寄付に心より感謝を申し上げます。ありがとうございます。引き続き、どうぞ夢ハウスを、よろしくお願いいたします。