2014年1月30日

マンツーマンセミナー でした。

熊本県から、ようこそお出でくださいました。復元師を目指されるということで、コースを進めました。相当、クタクタだったのではないでしょうか。本当に大変、お疲れ様でした。

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雪で道路が狭くなっている北上市。除雪車が道路を広くしてくれていました。今朝早く、国道が渋滞していました。道路がツルツルでした。朝と晩は特に冷え込みます。風邪も流行って来たようで、皆様どうぞお体を大切に過ごされてください。

2014年1月29日

子ども夢ハウスおおつち 新しい仲間!

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みなさまのご支援、ありがとうございます。子ども夢ハウスと、地域の活動等々で本当に多忙な吉山くんの代わりに、夢ハウス通信です!今日、吉山くんが写真を送ってくれました!夢ハウスおおつちに、新しい仲間が増えました。子どもたちにずっと、おねだりされていたと言うことで、吉山くんと横澤さんが、先日岩手県内陸、北上市のホームセンターにインコを求めに来ました。私も一緒に見ながら、結局みんなで動物コーナーに長時間の滞在(笑)みんな、動物好き!写真は、藤原先生とインコの「ポーちゃん」藤原先生の頭の上に乗っているのがポーちゃんです。「いや〜、すごく癒されるんだよ〜!」と、藤原先生もポーちゃんにメロメロでした。

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もののけ姫の、モロのような貫禄。ポップさまです。いやぁ、可愛い過ぎる、ポップ!


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可愛い過ぎるポップ!

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ハムスターも元気です!冬だから、ムクムクだったのかなぁ。小さいムササビみたいになっていた(笑)山に住む狸も、冬は脂肪分を蓄えてムクムクになるらしい。あ、そうか、私も冬だから・・・ふとっ・・・。って、思いたい自分が居る。子ども夢ハウスにペンギン居たらイイねって言ったら、それは却下でした(笑)動物が増え、子ども夢ハウスおおつちは、益々癒されムードが高まっています。

水沢学苑看護専門学校 講義

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四年前から非常勤講師をさせていただいている、看護学校の講義でした。本日は、一年生。「いつも、ありがとうございます!」と多忙な先生に、わざわざ挨拶をいただいて、「いや、とんでもございません。若いエネルギーを吸い取りに来ました。」と答えた。最近、衰えていく体力。あちこち痛い、なんとなく。ピキーンと膝がなる。この前なんて、「時計の針(時刻)を合わせて!」と言われ、「いいよ!」と言ったものの、「ん!ん⁉︎あれ⁇時計の針が見えない!焦点が合わない!」と言う、自己の老眼に直面した。若いエネルギーを吸い取れるものなら、本当に吸い取りたいものだ。
今日は、現場から伝えられることをお話ししました。実際のお一人お一人の心の移行と、支え、支えられる、一方通行にならない、お互いの関係。プロとしての使命。悲しみと嘆きの意味を実際の現場から感じる。現場での私自身の悲嘆との向き合い方等々、生活の中にある悲嘆と照らし合わせながら、お話ししました。「同じ与えられた五分なら、五分では出来ないと嘆くよりも、五分で出来ることを、求められていることを見付けてやってみる。そうすれば、目の前の人の安心した表情に出逢えるかもしれません。」現場はいつもスタートは、緊張感も緊迫感も張り詰めています。「今しか無い今は、通過すると絶対に戻れない。だから、今に、全力を尽くそう。」等々お話を90分しました。これから現場で出逢う皆さんとは、きっと忘れられない出逢いになるでしょう。現場で学ぶのは、学生時代だけではなく、勤務してからもずっと続きます。患者さんから教えてもらうことも、きっとたくさんあるから、今日ご縁をいただいた学生さん一人一人を、患者さんが、ご家族が、大好きになってくれる事を願い、そして信じて講義を務めさせていただきました。ありがとうございました。

成人式おめでとう

今日、陸前高田市出身のI先生から送ってもらった、陸前高田市の町の中の祭壇にある、一枚のお手紙の写真。手紙は、被災して亡くなった同じ年の友達に充てたものの様です。I先生も、昨日陸前高田市に行き、大切な家族を今も捜している。先生が送ってくれた写真のお手紙を読んだ。読みながら、号泣した。復元にご縁をいただいた、あの子たちの名前があった。「成人式おめでとう。」と、お手紙には書いてあった。
色々、知っていることはある。でも、まだ言葉に出して言えないことも山ほどある。思い出して、涙を流すことも実は、今でもある。震災は、自分にとっても、深い傷をのこしていると思う。お手紙の中の、この子の復元直後に、宣承さん(ずっと支えて下さっているお坊さん。)に電話で「どうして、こんなことがあるんでしょうか。どうして、津波が来たんでしょうか。どうして、この子たちが亡くなってしまったのでしょうか。」恥ずかしながら、電話口で号泣してしまった。必死で見た光景を、私は泣きながら、宣承さんに聞いてもらったことがある。しかも、その後にも、何度も。その度に、色々教えていただいた。自分の心に、どんどん入っていく。悲しみがエネルギーに変わった。宣承さんに聞いてもらいながら、自分の今を見た。ご家族と復元の約束もしている。だから、安置所に走りたい。そう思った。「行くなと言っても笹原さんは行くんだから、いってらっしゃい。でも、一人では抱えないこと。いつだってお寺はここにある。僕たちもここにいる。大事に抱えた悲しみを、お寺に預けにおいでね。」そう言っていただいたことを、今日も、思い出した。安心した。「どこじゃなきゃダメなんて、そんなことない。宗派とか関係ない。どこのお寺でも良い。お寺は、そういう役割だから。」宣承さんが、いつもおっしゃる。数日前にお参りに行った、京都の東寺でも「東日本大震災物故者(物故者とは、亡くなった人のこと)」の卒塔婆が本堂にあった。3年近く経っても、お経を上げていただいていることに感銘を受けた。
私は未熟で完璧ではない。だから、現場で人の心に触れる時に、深呼吸をして、一拍置く。悲しい気持ちも、グッと大切に心にしまう。壊れないように、丁寧にしまう。悲しみも、その人が遺してくれたものと、思えるようになった。人の人生に触れさせていただく緊張感を、忘れないようにしている。大切な今を、お一人お一人と共に過ごさせていただいた。
今日は、あの子たちが、成人式を迎えたこと、I先生が送ってくれた写真で気が付いた。又、あの子たちに会えた気がした。胸がグッとなってしまった。会いたいなぁと、空を見ると満天の星空だった。「笹原さん、お祝いちょうだい!」と言われている気がした。明日、川にお菓子を流しに行こうかな。「お菓子かぁ〜!」なんて、言わないよ。あのお利口さんな子たちは(笑)I先生、本当にありがとうね!それから、あの子たちへ「成人式おめでとう!」

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(以下、個人名が載っているので、お手紙の写真は載せられません。ご了承下さい。)
手紙の始まりには、友達の名前と先生の名前が書かれてあり、「元気にしていますか?」から始まっています。文の最後には、始まりと同じく友達の名前と先生、名前が書いてあり、「成人式おめでとう」と締めてあります。内容は、「そちらに行った陸前高田市の市民の皆様に成人式をお祝いしてもらってくださいね。」等書かれていました。
「このお手紙の存在を知ってもらって、亡くなった人に、心を寄せてくれるひとが、また、心を寄せてくれたら、うれしいと思って。
遺された人達にとって、亡くなった人に関係のあるものなら、何でも欲すると思うし、たとえどんなものでも受け入れられると思う。」I先生の言葉です。

本日のチロとポチ子

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どうも、ご無沙汰しています。チロです。

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得意分野は、「お手」です。でも、いつも、ちょっと自信無いので遠くを見ます。「これでいいんだっけ?」的な感じです。

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あっ、ポチ子がぼくを呼んでいる!ニャオニャオ言ってるから、行かなくちゃ!早く、ここを開けて!

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走って!走って!じじの部屋へ!

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お待たせ!ポチ子!向こうに見えるシルエットは、ポチ子です。とっても仲良しね〜!「なんか、ポチ子の毛並みとツヤ良いね?」と、私がじじに言うと、「だって、毎日手入れしてやってるもん。チロの毛をとかしていたら、としこ(ポチ子だっちゅーの!としこは、じじの妹の名前だっちゅーの!)が来て、自分の背中出すからよ〜。」じじ、81歳。人気者はつらいね〜!

2014年1月27日

参加型納棺と死化粧セミナー

【ご遺族参加型納棺】の手順とポイント 第13回
【状況別ご遺体処置】と【死化粧】のポイント 第10回
http://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/school/2014/0302.html
お申し込みは、綜合ユニコム株式会社 企画事業部様まで、お願い致します。
TEL.03-3563-0099
年に2回、春と秋に開催される二つの講座です。早いものです、今年で5年目、お世話になります。何度も受講される方が多い講座です。参加型納棺を受講されてから、二日目の講演の受講をお勧めします。技術の基本は一日目、二日目はグンと難しくなります。セミナーの中では、質問にもお答えしていきます。葬儀社、納棺に携わる方向けの、専門的なセミナーで、会場は両日共に東京です。定員が決まっていますので、お早めにお申し込み下さい。多くのお問い合わせを、ありがとうございました。お知らせでした。

京都・東寺

ベッド上やお布団の上で見てくださっている皆さん、いつもブログを楽しみに見てくださって、ありがとうございます。介助してくださっている皆さん、私の変な日本語を、いつもフォローしてくださって、ありがとうございます。感謝、感謝!

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今日の講演の前に、会場からすぐ近くの東寺にお参りに行きました。弘法大師空海ゆかりのお寺だと伺いました。国宝は桃山時代のものがありました。時代を超えて、沢山の人が同じ場所に立ち、手を合わせていたのかと思うと、不思議な気持ちでした。仏様の前に立つと、いつも不思議だなぁ、と思うことがあります。仏像を仏師が彫る時、必ず目が合う位置を作るそうです。「冷静になれ!」と言われたら、「そんなこと出来るか‼︎」と思うと思いますが(笑)仏様の前に立つと、穏やかな気持ちになる。「あ、冷静になってる。」ということに気が付きます。これは、不思議ですね。中学生の頃、仏師になりたいと夢を持っていた過去を思い出しました。そうだ、私、子ども夢ハウスで仏像を彫ろうと思ってたんだ、じっちゃん(みんなで山の精と呼んでいる、お爺ちゃん)に木をもらいに行かなくちゃ。なんて、思っていました。(いつ彫るの⁉︎ゆっくり、ゆっくり彫ります。)

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東寺の五重塔を撮っている私が映っている‼︎

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その写真が、こちら。東寺の五重塔は、過去の大きな地震にも耐え、被害も無かったとのことで、スカイツリーもこの五重塔の建築を取り入れて作られたそうです。昔は、今よりも平均寿命が遥かに短く、その人生の中で、このような素晴らしい建築物を完成させた訳です。よほど五感が研ぎ澄まされていたんだと思いました。五感を研ぎ澄ます環境があったのか、そう心して生きられたのか、それは知る人ぞ知るところだとしても、思いを形にするプロであることは間違いないところです。「五重塔は、インドの言葉でストゥーパと呼ばれ、中国に渡り日本に入って「卒塔婆」となり、卒塔婆の意味での塔ということで、五重塔になっている。卒塔婆はお釈迦様のお墓。五重塔のてっぺんにはお骨を納めている所があります。」と、観光ボランティアガイドのお爺さんが教えてくれました。卒塔婆の無い宗派もありますし、これ以上は私は宗教者では無いので、立場が違いますので控えます。詳しくは、近くのお寺にお尋ねくださいませ。すっごく勉強になりますよ。死生観にご縁をいただいて下さいね。

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お寺のすぐ近くの川でなんと!亀とサギと鴨が‼︎一緒に仲良く、ひなたぼっこをしていました!なんて素敵な光景なんでしょう!自然はすごいですね。動物たちの姿に、すっかり癒された時間でした。

2014年1月26日

社会福祉法人嵐山寮様企画セミナー

京都の会場にて、介護職の皆様に向けて、三時間の講演をさせていただきました。現場の中から、様々にお伝えしました。
マザーテレサの言葉に
「どれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ一つ一つのことに心を込められたのか」
という有名な言葉があります。この言葉から現場を考えると、「どれだけ時間を掛けたのかと言うことよりも、どれだけ心を掛けられたのか」が如何に大切かが見えてくると思います。「時間が無いから」は理由にならず、環境のせいにしてしまっていること。時間があっても出来なかったら、今度は「物が揃わないから」など、幾つでも出来ない理由は探せます。分かってますよ、現場は、どの職種も大変なものです。時間は、追われるものではなくて、迎えるものだというのは、あくまでも私観ではあるけれど、時間も「いただくもの」だと思って大切に出来るといいですね。だから、その出来ない理由を探すためのエネルギーよりも、「今の限られた時間の中で、現在の状況にとって必要なこと」を考え、理解するエネルギーに代えることが出来れば、環境を観察して、自分の立ち位置も把握し、相手の気持ちも感じようとする視点に立てます。必要なものが見えてきて、色んなことに気が付く時間を迎えます。そして、「死」は終わりを意味するものではなく、遺された人に「生きる」こと、その意味を、過ごした大切な時間の想い出の中から、教えてくれる存在だと思います。プロと言う立ち位置の、私が思う本物の人は、色んな視点から物事を考えられる人だと思います。介護職の皆さんも又、色んな視点から物事を考えるお仕事でいらっしゃいます。その環境は、関わる人たちにその存在から大きく影響を与えるお仕事です。「利用者さんから学びも多く、現場でたくさんのことを教えてもらっている。」と、お話ししていらっしゃいました。素敵だなぁ、と、思いました。以下のこのことも又、皆さん、よく分かっている。目の前に見えていることも大切な情報かもしれないけれど、そこで評価を終わらせるのではなくて、表に見えていないところの情報は、実はもっと大事なので、それを「知る」ことよりも「感じられるか」は、私の現場も同じなんです。と、お伝えしました。「悲しみ」もその存在だけ考えるとどうしたら良いか分からないかもしれません。でも、その中に何があるのかを感じようとすると、「悲しみの中に想い出がある」ことに出逢います。大切なことが、悲しみの中にあった。それなら、今、悲しくても良いじゃないかと見守れる。問題は、見守れる度量が自分にどの位あるか、それは毎日積み重ねる努力が必要です。冷静に、自己と向き合う時間。自分が何を培いたいのか。それが、気が付くということ。現場で自分が悲しみを感じた時の、自分との向き合い方等、そのようなお話しを三時間、させていただきました。

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今日の京都は、一日いっぱい暖かく、なんと椿の花が咲いていました。私たちの生活の中では、気が付かないうちに沢山のプロに支えられていることを改めて意識しました。そして、困った究極の時に、プロにSOSが出せること、そういう環境であること、それも又、意識しました。知っているけど、意識することで、深めていくことが出来ること、今日も学びをいただきました。お世話になりましたメンタルリンクエイド様、蔡社長様、ありがとうございました。

2014年1月25日

京都に来ました。

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昨日、岩手県を出発する時は雪は降っていなかったものの、昨日までの冬景色が広がっていました。

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雪だるまも、一段と雪のお洋服を着ています。今年は、この雪だるまをどんどん大きくしようと思っている私・・・。そして、事務所の前にかまくらも作りたい!近所の子どもたちとの約束ですから(^^)

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昨日、京都に着いたら雪は全くありませんでした。駅の近くの洋服屋さんで、「冬物半額ってことは、これ以上寒くならないってこと?」と聞いたりしながら(笑)北の方は、これからが本番なんです(笑)なんて、話をしました。講習会のため、京都に来ました。行ってきます〜!

山あり谷あり

人生は「山あり谷あり」と言うけれど、人の気持ちも同じだと思いますよ。「おもかげ復元師」を読んで感想文を送ってくれたり、子どもさんたちが「感想文書きました!」って、色々教えてくれたりします。小学生も、教えてくれます。すごいね。あの本は、亡くなった方々が教えてくれた人生観で、遺された家族と亡くなった人がつながる時間のことを記しています。皆さんを大切に思ってくれて、ありがとう。亡くなった人もね、きっと家族や大切な人を思っているんじゃないかな?と私は思っています。遺された家族も、亡くなった大切な家族を、生きている時と同じ思いで大切に生きています。みんなそれぞれ。決まりは無いから、大切なこともみんな違う。亡くなった人に、家族がお話しされている、今の会話が聞こえているといいなって、現場でいつも思います。昔、近所のおばあちゃんに「あの世からも見てるんだぞ!」なぁんて、小さい頃脅されて(⁉︎)聞いたもんだから、現場は特に手が抜けない。「私は決して手を抜きません!」という感じより、「きっと傍にいらっしゃる。きっと、今、見ていらっしゃる。だから、手を抜けない。」という気持ちの方が強いから(笑)諦めそうになるほど難しい現場もあるし、くじけそうにもなるし、悲しい気持ちももちろん持ってる。でも、亡くなった方と一緒に頑張っている時間なんだと、今は今しかないから、後悔したくないから、故人と一緒に居られる、限られた今の時間をとても大切にします。それから、私は全然すごくないですよ。芯はブレないと思うけど、実際にすごいのは、私のまわりの方々です。同じ気持ちで、「死」の現場を、時間を大切にされていますから、「死」は不幸なことでも、終わりでもない。その人の人生とたくさん一緒に過ごした想い出を思い出して、自分の中に大切に持つ時間。まわりの皆さんも同じ気持ちでつながっています。だから、まわりの皆さんが立派。私は、河童です。(笑)たくさんの質問を、ありがとうございます。そうね、気持ちは山あり谷ありですね。山の時は走る。谷の時はたくさんのものを見付ける。落ち込んだからこそ見えることが、きっとあると思います。それは、私も同じです。ま、私も出来ないことは沢山あります。だから、河童(笑)頑張ります〜!

マンツーマンセミナー

昨日は、マンツーマンセミナーでした。山形県から、ようこそお越し下さいました。山形県と関東に事業所を持つ、高齢者福祉施設・デイサービス・在宅支援等々を行う施設の管理職のケアマネージャーさんが、利用者さんやご家族さんに求められることが多くなったと言うことと、数名のお身内の死後変化に直面した時に驚いたと言うご経験の中で、1日コースにお越しになりました。先ずは現場の中で起こった、様々な事例からカンファレンスをして、行う処置や対処法と、葬儀社さんへの引き継ぎ等々、ものすごい数の情報をお持ち帰りになりました。「いっぱい解決しました。帰りの新幹線の中で、復習して帰ります!」とお話しされていました。「次も計画を立てて来ます!」と、おっしゃっていました。生活に密着されるお仕事の中で、ご本人やご家族に求められることの中に、今回お持ちになった課題を一つずつ形にして行くことに集中されている時に、お一人お一人の利用者さんを思われていることがよく分かりました。「山形県から関東の事業所に転勤になった時に、山形県の利用者さんからお米が差し入れで送られてきました。しかも、モミの付いたままの1俵で関東の職員が「初めて見た!」と驚いていました。手紙が入っていて、「自分でついて(精米して)、け(食え)。」と書いてあって、嬉しかったです。でも、関東には、精米機がなかなか無いから(笑)困りました。」と、お話しされていました。お年寄りは、あったかいですね。一番美味しく食べてもらいたい、そういう思いで、モミの付いたままの状態。そう、精米直後の米はウマイ〜いんです!本当にお疲れになったと思います、1日コース、大変お疲れ様でした!

2014年1月23日

すごい雪ですね。

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しんしんと降る、現在の雪。
雪の降らない地域の木の枝は、元気に空に向かってのびている。雪の降る地域の木の枝は、冬の雪の重さで枝が下がっている。四季折々、自然が教えてくれることは、たくさんあるものです。

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今晩は、どれぐらい降っているんだろう・・・。明日は、どれくらい積もっているんだろう・・・。何があっても毎朝5時半起きの中で、雪の降る時は1時間早く起きなければならない、朝は雪かきから始まるのだなぁ〜( ´ ▽ ` )ノ

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子ども夢ハウスの吉山君が、桜の事務所の座敷わらしに、熊本県の実家から送ってもらったと言う、「ばんぺいゆ」を分けてくれました。ありがとう!この場所は、座敷わらし専用のお菓子を置く場所です。お昼頃、子ども夢ハウスの横ちゃんも合流して、みんな(6人)でホームセンターへ。子ども夢ハウスのお買い物をして、新しい仲間と共に(可愛いインコ)「道路が凍る前に〜い(*^_^*)!」子どもたちが来る時間に間に合う様に、大槌町に帰りました!ありがとうね!

岩谷堂高校 授業

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昨日の午後、岩谷堂高校にて高校一年生の皆様に向けて、五時間目の授業の枠50分のお時間の中で「職業人としての使命」という内容で、授業をさせていただきました。

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昨日は、岩手県被災地沿岸大槌町の、現在仮設住宅に住む、私の活動をいつも手伝ってくれている、とっても素敵な女の子が、昨日は私の所に来てくれていたこともあり、昨日の授業のなかで10分間お話ししてくれました。心に染みるお話しでした。県外に就職したけれど、やっぱり岩手県のために働きたいと、去年末に岩手県に戻り、就職試験の為、現在猛勉強中ではあるけれど、しっかり今の気持ち、過去の気持ち、そしてこれからの気持ちを話してくれました。「今までたくさんの御支援、ボランティア、皆さんのお力を本当にありがとうございます。(中略・体験談)これから社会に出て、仕事を志す皆さん、皆さんはそれぞれの可能性を持っているから、自分を信じて頑張って下さい。私も一生懸命頑張ります。」と大事な様々な経験を話してくれました。

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授業の最後に、授業の感想を話してくれた女の子が居ました。「私は、おばあちゃんを亡くしたばかりです。とても悲しくて、悲しくて泣いてばかり居ましたが、今日の授業を聞いて「私は、おばあちゃんが大好きだから悲しいんだ」と気が付きました。悲しい気持ちの理由が分かったので、おばあちゃんの想い出を大切にして、想い出と一緒に生きていこうと思いました。ありがとうございました。」と、涙ぐみながら、お話をしてくれました。心の中の想い出と一緒に生きて行くと決めた目は、おばあちゃんが彼女に遺してくれた大切な様々ことが、おばあちゃんとの大切な時間が、確実に彼女の人生に組み込まれているんだなぁ、と思いました。死は終わりでは無く、死は生きているからこそ迎えるもので、それはその人の人生そのものであり、死を経験した時に気が付く、死を意識した時に気が付く、大切なこと、大切なもの・・・。その人が居てくれたからこそある思い出の中に、後悔をたくさん持っていても、そこを考えることで、一緒に居た時間の有り難さや、喜怒哀楽あり、様々な表情を思い出し、そして笑顔で過ごした時間が大切な宝物になります。自分さえ忘れなければ、その人はずっと心の中で一緒ですから、その思いを大切に、大切に過ごせますように。と、思った昨日でした。

藤原茂代表特集

本日発売の週刊女性に、「子ども夢ハウスおおつち」を立ち上げて下さった、藤原茂代表の特集があります。是非、ご覧ください。取り急ぎ!

子ども夢ハウスおおつちブログ

子ども夢ハウスおおつちブログ
http://yumenomizuumi.com/blogotc/
子ども夢ハウスおおつちのご支援、皆様に心から深く感謝申し上げます。夢ハウスの吉山くんと横ちゃんが、あの多忙な時間の中でブロクを更新してくれています。是非、お時間のある時に、ご覧いただければと思います。子ども夢ハウスおおつちのある安渡(あんど)地区も、地域のほとんどが津波で壊滅的な被害を受けました。私も震災当初は、現在公民館的役割を果たす、安渡小学校が大きな避難所となっていた初期の時から、支援物資を運んできて、ここへお届けして、その後安置所に向かっていました。

20140121-002840.jpg想い出します・・・、色んなこと。震災のあった翌月だったかなぁ、避難所の本部で話をしている中で、「町の人が捜索をしてもらって見付かって、棺に安置してもらった時に、避難所でみんなで折った鶴を、安置所の警察の人に棺の中に入れてもらっているんだけど、折り紙が無くなってしまって・・・。」と相談されて、「明日、持ってきますね。」と約束をして、そのまま安置所へ。あの頃は安置所の後にも自宅に安置されている方の所にも伺って復元にまわり、朝方まで掛かって帰ってきたら、自分が立ち上がれなくなっていた。宣承さんに号泣しながら、「約束したけど、立ち上がれなくなってしまって。折り紙を届けなくちゃ。」と打ち明けると、すぐ届けて下さいました。「折り紙、届けました!」と言ってもらって、ものすごく嬉しかった、そういう想い出もあります。当時は、棺の中にそれぞれの地域の皆さんの思いが一緒に入っていて、汚れないように最初に除けてから、復元後にお顔の横に戻しました。安渡地区も又、そう考えると長いお付き合いです。

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その安渡地区に「子ども夢ハウスおおつち」があります。これからかさ上げが本格的に始まり、復興住宅が建ち、家が建ち、また、生活の形が変わっていく、これから。藤原代表が「いつでも、いままで通り、みんなの生活スタイルに合わせて、みんなで話し合って、子どもたちが集える場所」として、「子ども夢ハウスおおつち」のこれからを考えます。その中で、子どもたちも、それぞれに自分の住む町の復興を考え、亡くした大切な家族を思い続け、見付からない家族も大切に思い、ここで様々な出逢いと経験をして、すり傷公園でも目一杯遊び体を鍛え(子どもたちの運動量に、こちらも鍛えられる(笑))、共に手をつなぎ一歩ずつを実践します。どうぞ、お時間のある時に、子ども夢ハウスおおつちのブロクをご覧くださいませ。皆様のご支援に、心から深く感謝申し上げます。

2014年1月21日

体重計が壊れてることについて

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昨日、新千歳空港に隣接しているホテルに泊まらせてもらいました。そのホテルに泊まると、新千歳空港内の大きな温泉施設が無料で利用出来ます。で、私も温泉大好きなので、年取ったからとかじゃなくて(誰もそんなこと言ってないでしょっ)、そうしたら、体重計が壊れていたみたいなんですね。「あ、壊れてるんだな。」ってね。で、家に帰ってきてから体重計に乗ったんですね、そしたら、家の体重計もちょっと壊れていたみたいなんですね、だって、温泉で計ったのと家で計ったのと、同じ重さだったのね。「あ、家の体重計も壊れてるんだな。」ってね、思いました。時に、現実に向き合えない、向き合いたくないことがある場合、現実逃避したっていいじゃないか、と、思うことはあるわけです。でも、いつか向き合わなければならない。そんなの、いつかでいいじゃないか・・・。と思っている内に、どんどん増えていく一方で(笑)←笑いごとじゃない!納棺の時に、私の二の腕は特に、お年寄りに人気でですね、モミモミされます。「いい腕してんなぁ〜。」って。「痩せなくていいよ、痩せる必要なんかないんだよ。」そう言ってくれます。優しいね!なので、お言葉に甘えて現実に向き合うのは、後日にしたいと存じます。

2014年1月20日

日総研さん、札幌セミナー

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対象が医療・介護職の皆さんに向けて、日総研さんの札幌セミナーでした。北海道は、でっかいどう(ギャグさぶっ)なので、片道3時間の一泊コースで受講いただいた方もいらっしゃる中で、10時から16時まで、現場の視点から技術とグリーフケアをお伝えしました。「著しい死後変化を目にすることなく、ご遺族が安心出来る環境」について、セミナーの中で皆さんからの質問も多くいただき、お答えしながら進めさせていただきました。次の日総研さんのセミナーは、来月2月の仙台です。日総研さんのセミナーは、現在全国(札幌、仙台、東京、大阪、名古屋、広島、福岡)の七カ所まわらせていただいています。皆さんにお会い出来るのを楽しみに致しております。ちなみに、納棺業務に従事されている方は、3月の綜合ユニコムさんのセミナーを受講下さい。火葬まで変化させない安置法や、様々な対処方法等々を現場で即、実践出来るようにお伝え致します。お申し込みは、各出版社様のホームページをご確認いただきまして、お申し込み下さいね。

2014年1月19日

福島県の今

ラジオ福島の大和田アナウンサーと、先日お電話で、お話をさせていただきました。福島県は全国平均から見ても圧倒的に看護職の人数が足りず、現在通常の3倍から4倍の仕事量をこなしているのだと言うお話しから始まった、大和田アナウンサーとのお話し。その状況の中で、東日本大震災で目の前でお父さんを亡くした福島県の女の子が、「人を助けたい」と、看護師を目指すことを決めたと教えてもらいました。「2日間泣いて、もう泣かないって決めました。そんなことしてたら、お父さんが一番悲しむかもしれないから。」彼女は、大和田アナウンサーに、そう話してくれたそうです。「可愛い子なんですよ。」そう、お話をされていました。現在も警戒区域の小学校があり、子どもたちは助かったけれど、ほとんどの子どもは家族を亡くしています。「助かって良かったね。」という言葉が一番嫌いだと、今は中学生になった子どもたちが、大和田さんにはなしてくれるのだそうです。大和田さんと福島県内をご一緒させていただくと、町の皆さんが大和田さんを見付けて駆け寄ってきます。あっという間に大勢の方が大和田さんのまわりに集まります。「ラジオで呼びかけて欲しい。」「こういうことがあって、大和田さん、どう思う?」等々、多くの相談が寄せられていました。まだまだ子どもさんを家族を捜している親御さんは御家族は、岩手県、宮城県、福島県もたくさんいらっしゃいます。警察が、捜索をずっと続けてくれていることが、みんなの心を支えてくれています。雪がとけたら、ラジオ福島さんにお邪魔させていただくことをお約束して、電話を切りました。東日本大震災は終わっていない、終わらない。それはきっと、阪神淡路大震災も、戦争も、「あの日を忘れない」と思うことは「大切な家族を忘れない」という意味が含まれていることもあり、経験したことと共に生きると決めた人たちが、そう口にされることも多くあります。もちろん人それぞれですので、あの時のまま止まっている方もいらっしゃいます。みんな、それぞれのペースで生きて、そしてそこから語り継ぐこと、思い続けること、そのことに対して、今多くの子どもさんたちが立ち上がり始めました。大人である私達も精一杯頑張らなくちゃ、と福島県のラジオ福島の大和田アナウンサーと話して、強く思いました。   

今日のチロ&ポチ子

保護犬のチロと、保健センターで殺処分前のポチ子を引き取って、81歳のじいちゃんの愛情をいっぱいもらって、今日もゆったり、じいちゃんの部屋で過ごす二人です。

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犬なんだけど、ストーブの前が好きです。ぼく。

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あー、あったかいなぁーと、言っているみたい。保護犬は、しっかりしつけもされていて、全く手がかかりません。


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ポチ子は、ポチ子でマイペース。なんだけど、チロの姿が見えないと大きな声でチロを呼びます。呼ばれたチロは、大至急遊びをやめてポチ子のところに戻ってくる、そんな関係の二人。

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携帯電話で写真を撮っていると、携帯電話に付けているストラップに興味津々(笑)

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基本、お互いに自由人なのです。お互いに見える場所に居て、なんだか自由にやってます。そして、チロが遊びに夢中になって時々エスカレートすると、

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冷静に見つめるポチ子でした。(笑)「としこ(ポチ子を何故か、自分の妹の名前で呼ぶじいちゃん(笑))が寒いと、犬が「ワン!寒いぞ!」って鳴くんだよ。たいしたもんだなぁ。一緒に歩く時もよ、見えない目と聞こえない耳の方に回り込んでチロがとしこを助けるんだぞぉ。」そして、チロは、じいちゃんの言うことをよくききます。多分、家で一番偉い人を、チロは知っている(笑)

2014年1月18日

はるかちゃんのひまわり

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子ども夢ハウスおおつちに、ヒマワリの種をプレゼントしてもらったことがあります。夢ハウスのすぐそばの、佐藤床屋さんが、「いっぱいもらったから、夢ハウスで咲かせたいと思って。」吉山くんと横ちゃんが子どもたちと一緒に植えて、夏に花が咲きました。「きれいに咲きましたよ、はるかちゃんのひまわり。」吉山くんと横ちゃんと一緒にとっても可愛く咲いた、ひまわりを見ました。はるかちゃんは、阪神淡路大震災の時に、お空の上に行かれた女の子です。はるかちゃんが見付かった場所では毎年、ひまわりの花が咲くそうです。そのひまわりの種を、夢ハウスにも分けてもらいました。昨日、阪神淡路大震災から19年目でした。今日、近くの川に行って、「はるかちゃんのところに届いてね!」と、お菓子を流しました。はるかちゃんのところに、届いたかな・・・?夢ハウスにも遊びにおいでね、はるかちゃん!

2014年1月17日

盗み食いしたのは誰だ⁉︎

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ポチ子とチロ・・・。いつだって仲良くご飯を食べます。

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こうして、仲良くご飯を食べます。それなのに、私のご飯を盗み食いした誰かが居ました。「私のご飯を盗み食いしたのは誰だ⁉︎」と聞くと、

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まるで「僕だ‼︎」と言わんばかりに、チロがお腹を出しました(笑)確かに、チロの口のにおいが、おかずの魚のにおいだね・・・。あ、完全にこの可愛さに負けた自分を、認めざるを得ない行動に走る私・・・。「ダメですよぉ〜」と撫でてしまった。ま、負けた。この、まなざしに完全にノックアウトされしまいました!(笑)いかん、いかん。(笑)

岩手県盛岡赤十字病院様 講演

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青森県から岩手県に戻り、夕方まで仕事をして、18時から90分の講演に、盛岡赤十字病院様へお邪魔しました。今日の講演会は、昨年の3月にお申し込みをいただきました。企画してくださったのは、岩手県被災地沿岸部がご出身の看護師の皆様でした。当時の話をしながら、生まれ育った、家族が居た、故郷を思い続ける気持ちを伺いました。そうです、東日本大震災はまだまだ終わっていません。きっと、ずっと一人一人が胸に抱き、生きていく・・・そういうことなのかもしれないと、又、今日改めて思いました。「今日のチラシは、患者さんのご家族が作ってくださったんですよ。」と、とっても嬉しそうに沿岸部出身の看護師さんが教えてくれました。持ちつ持たれつ・・・素敵なご関係だなぁ〜!と思いました。しかも、デザインも色合いもとっても素敵。私もすご〜く気に入ってしまいました!ありがとうございました!

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今日は本当に凍(しば)れる、凍れる。ガチンと凍ってしまうような極寒です。そんな寒さの中、院外からもとてもたくさんの方のお申し込みがあったとのお話を伺い、すごいネットワークだなぁ〜と、感動しました。講演会には、院内のDr.もNSの皆さんも、PTやOT、MSW、PSW、薬剤師の皆さんも、Ope室、救急ER、助産師さん等々も本当に沢山の皆さんがお集まり下さいました。盛岡赤十字病院は、東日本大震災当初から日本赤十字社岩手県災害対策本部となっていたそうです。病院としては、陸前高田市の一中に救命本部を設置して、7月までの期間に交代で支援に入っていらしたとのことでした。一人のお医者さんが、「いやぁ、本当に、時間が経った人の復元が出来るとは、とっても信じられませんでした。」とおっしゃって、「私も一度でも、「違う人になった」と言われたらやめようと思っていて、お一人お一人、必死で向き合わせていただきました。背景を知ると、断われないと言う気持ちでいっぱいでした。」と、お話をさせていただきました。背景とは、子どもさんが親御さんの帰りをずっと待っていると伺ったり、親御さんが、祖父母が、立ち上がれないほどの悲しみに落ちていると伺ったり、それを知ってしまうと、もう復元をスタートしていました。とお話ししました。お一人の復元が終わる度に、私も立ち上がれなくなるほどの労力と精神力を使い果たしていました。でも、故人を名前で呼んでもらえることが、何より嬉しかった。毎回、故人と御縁をいただく中で、私自身の弱さと向き合っていた時間だったのかもしれません。ずっと亡くなられた大切な家族を、良いお顔を思い出して思って欲しいと言う、その気持ちだけでした。ちゃんと、お空の上に行ったかな・・・。実は、今でもそう思うことが多くあります。被災地に指定されなかった被災地含めて、被災地と呼ばれる場所でも、沢山の地元の専門家の方々も、共に御活躍されていました。東日本大震災から3年目を迎えようとする今、御縁をいただく出逢いの中で、様々なお話を伺うことが多くなりました。「今、いろんなことを思い出して、考え込みますよね。」あの時を知る皆さんと、過去を思い続けて明日を考えます。今日の御縁に感謝します。ありがとうございました。

2014年1月16日

青森県十和田市医療従事者の皆様へ講演

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お申し込み人数の、倍の来場者数でした。大至急、机や椅子、資料などを会場では準備してくださいました。ありがとうございました。質疑応答を含めて約2時間のお時間を、御一緒させていただきました。青森県は、御存知の通り恐山信仰の強い地域です。しきたりや地域の伝統も根強く、残してもらいたいなぁと思う伝統も多くある地域です。お医者さん、行政の皆さんも参加して下った昨日は、お看取りの時のお話にもなりました。お看取りの時に御本人が「もう少ししたら、お山に帰るからね。」と言われるそうです。「遺される家族はその言葉を聞いて、穏やかな気持ちになっているようです。」お山とは、恐山のこと。大昔から「亡くなった人は山へ帰る」と言う信仰が、日本には根強く残っています。「山へ行けば、亡くなった家族に会える。」大昔の人が残してくれたそういう場所は、全国各地にありますね。恐山はその一つ、全国から沢山の方が恐山を訪れます。家族に会いたい。会えなくても、その存在を感じたい。みんな、同じ思いで訪れる恐山は、硫黄の匂いと不思議な感じの湖と、土の色も不思議、草木も生えていない部分が多くて、なんとなくあの世を感じることが出来るのかもしれません。昔の人も同じ気持ちで過ごしていたのでしょうか。時代が、世代が変わっても、昔の人と同じ光景が見れて、同じ場所に立てるのは、それだけで昔の人に寄り添ってもらっている気持ちになるものです。恐山の駐車場の手前に、小さな赤い橋があり、その手前には脱衣婆(しょうずかの婆)と懸衣翁が居ます。そこを越えるとあの世。なので、駐車場はもうあの世⁉︎ということになるのでしょうか。赤い橋までの、恐山に着くまでの道のりも非常に長いので、色んなことが考えられる時間です。時が止まっているような、不思議な空間の恐山、一度足を運んでみては如何でしょうか。青森県は、リンゴの産地。リンゴジュースを飲むのも忘れずに!追伸、生きること、死について悩んだら、近くのお寺さんに行って法話を聞かせてもらってくださいね。知恵がいっぱいもらえます。そして、本堂の中で、お外でも、色んなことが考えられる時間をいただけますよ。^_^

JA 協同サービス様職員研修会

青森県十和田市にて、JA葬祭協同サービス様職員研修会にて、「納棺」に関わる全般と前回から今日までの時間の中での課題やご遺族の要望について、気付きとそこから形に変えるまでの技術とメンタル面について、そして地域連携について深く探求した内容での4時間の講習会でした。協同サービスさんは、葬儀を担当する「担当者」として、葬儀司会も納棺も、葬儀全般の一連を一人の担当さんが全てをこなす業務の中で、故人の状態が悪い時も、担当者さん自身が現場で、ご遺族が安心出来るまで対応してくれる頼もしい担当者の皆さん。毎回感じますが、納棺業務のレベルも非常に高い葬儀担当者さんが多いのも特徴です。今年で3年目の御縁です。

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「野辺送り」や「地域のしきたり」などもとても強い地域の中での納棺の時間は、地域の皆さんも、とても大切にしている時間です。「ご家族と一緒に行う時間」を進める時には、ご家族からたくさんの想い出を伺います。ご家族が諦めていたことを、形にするためには、お寺さんに力をお借りすることも多くあるので、実はご家族にとっても、とても貴重な時間が多く存在します。私が普段、長いこと現場でご家族と一緒に使っているメイクパレットを使用しながら、講習会を進めました。担当者さんたちは、毎回「使いやすい〜!」と、大好評です。

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現場の中で、会話の中での言葉を慎重に大切に使いながら、その時間の専門的なことに対応し、一人一人の担当者さんにファンが多いからこそ、故人との御縁をいただく中で、一件一件のご家族との時間を大切にしたいと、一つでも多く気付き、形にしたいとお話ししてくれた担当者さん皆さんと、あっと言う間の4時間の講習会でした。

講習会のため、青森県に向かっています・・・

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講習会のため、青森県に向かっています。正面に見えるのが、岩手山です。岩手県を出発した時は、晴天で気温は氷点下2℃。

20140114-114724.jpg 岩手山を横目に、「でっかいなぁ〜」と思わず言いつつ・・・

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段々、雲行きが怪しくなってきて・・・。

20140114-115202.jpg 「トンネルを抜けるとそこは、雪国であった・・・。」川端康成の「雪国」より。過去に戻る、異世界へ入る等々、トンネルの存在感って、なんかすごいなぁ。ん〜、やっぱりこの表現力って、川端康成の感性はすごいなぁ。と、思ってしまう今日この頃でした。そして現実に、どんどん気温は下がり、氷点下6℃です。

午前中の事務所にて。

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昨日降った雪が今朝、とってもきれいな風景を造っていました。「冬だなぁ。」と思わず言ってしまったけれど、冬は冬の大事な、納棺の想い出があるものです。そして、事務所の前で雪かきをしていると、子どもたちに話し掛けられ、ちょっと雪で遊びながらの中で「冬休みの宿題が終わらない」とか、「でも雪で遊びたい」とか、色々言っていました(笑)そして、「かまくらを作ろう!」とチャレンジしたけれど、降ったばかりの柔らかい雪で・・・

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結局崩れ・・・。「雪が固まってからだねぇ」と話しながら、「雪だるまを作っておくからね!」と約束をしたもんで、せっせと作っていたら、事務所の前をKくんが通る。「お〜い、手伝ってぇ‼︎」と手伝ってもらって、やっと完成!

20140113-140247.jpg そして、県外からせっかく会いに来てくださっても、私も留守が多くて。今度からみなさんを、雪だるまがお迎えします!どうぞ、この時期の冬の東北も寒さは厳しいですけれど、なかなか良いので、どうぞ、ごゆっくりお過ごしくださいね。

20140113-151014.jpg事務所の屋根のつららは、鍾乳洞のようにすくすく育っています!