2014年1月17日

岩手県盛岡赤十字病院様 講演

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青森県から岩手県に戻り、夕方まで仕事をして、18時から90分の講演に、盛岡赤十字病院様へお邪魔しました。今日の講演会は、昨年の3月にお申し込みをいただきました。企画してくださったのは、岩手県被災地沿岸部がご出身の看護師の皆様でした。当時の話をしながら、生まれ育った、家族が居た、故郷を思い続ける気持ちを伺いました。そうです、東日本大震災はまだまだ終わっていません。きっと、ずっと一人一人が胸に抱き、生きていく・・・そういうことなのかもしれないと、又、今日改めて思いました。「今日のチラシは、患者さんのご家族が作ってくださったんですよ。」と、とっても嬉しそうに沿岸部出身の看護師さんが教えてくれました。持ちつ持たれつ・・・素敵なご関係だなぁ〜!と思いました。しかも、デザインも色合いもとっても素敵。私もすご〜く気に入ってしまいました!ありがとうございました!

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今日は本当に凍(しば)れる、凍れる。ガチンと凍ってしまうような極寒です。そんな寒さの中、院外からもとてもたくさんの方のお申し込みがあったとのお話を伺い、すごいネットワークだなぁ〜と、感動しました。講演会には、院内のDr.もNSの皆さんも、PTやOT、MSW、PSW、薬剤師の皆さんも、Ope室、救急ER、助産師さん等々も本当に沢山の皆さんがお集まり下さいました。盛岡赤十字病院は、東日本大震災当初から日本赤十字社岩手県災害対策本部となっていたそうです。病院としては、陸前高田市の一中に救命本部を設置して、7月までの期間に交代で支援に入っていらしたとのことでした。一人のお医者さんが、「いやぁ、本当に、時間が経った人の復元が出来るとは、とっても信じられませんでした。」とおっしゃって、「私も一度でも、「違う人になった」と言われたらやめようと思っていて、お一人お一人、必死で向き合わせていただきました。背景を知ると、断われないと言う気持ちでいっぱいでした。」と、お話をさせていただきました。背景とは、子どもさんが親御さんの帰りをずっと待っていると伺ったり、親御さんが、祖父母が、立ち上がれないほどの悲しみに落ちていると伺ったり、それを知ってしまうと、もう復元をスタートしていました。とお話ししました。お一人の復元が終わる度に、私も立ち上がれなくなるほどの労力と精神力を使い果たしていました。でも、故人を名前で呼んでもらえることが、何より嬉しかった。毎回、故人と御縁をいただく中で、私自身の弱さと向き合っていた時間だったのかもしれません。ずっと亡くなられた大切な家族を、良いお顔を思い出して思って欲しいと言う、その気持ちだけでした。ちゃんと、お空の上に行ったかな・・・。実は、今でもそう思うことが多くあります。被災地に指定されなかった被災地含めて、被災地と呼ばれる場所でも、沢山の地元の専門家の方々も、共に御活躍されていました。東日本大震災から3年目を迎えようとする今、御縁をいただく出逢いの中で、様々なお話を伺うことが多くなりました。「今、いろんなことを思い出して、考え込みますよね。」あの時を知る皆さんと、過去を思い続けて明日を考えます。今日の御縁に感謝します。ありがとうございました。