2014年1月16日

青森県十和田市医療従事者の皆様へ講演

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お申し込み人数の、倍の来場者数でした。大至急、机や椅子、資料などを会場では準備してくださいました。ありがとうございました。質疑応答を含めて約2時間のお時間を、御一緒させていただきました。青森県は、御存知の通り恐山信仰の強い地域です。しきたりや地域の伝統も根強く、残してもらいたいなぁと思う伝統も多くある地域です。お医者さん、行政の皆さんも参加して下った昨日は、お看取りの時のお話にもなりました。お看取りの時に御本人が「もう少ししたら、お山に帰るからね。」と言われるそうです。「遺される家族はその言葉を聞いて、穏やかな気持ちになっているようです。」お山とは、恐山のこと。大昔から「亡くなった人は山へ帰る」と言う信仰が、日本には根強く残っています。「山へ行けば、亡くなった家族に会える。」大昔の人が残してくれたそういう場所は、全国各地にありますね。恐山はその一つ、全国から沢山の方が恐山を訪れます。家族に会いたい。会えなくても、その存在を感じたい。みんな、同じ思いで訪れる恐山は、硫黄の匂いと不思議な感じの湖と、土の色も不思議、草木も生えていない部分が多くて、なんとなくあの世を感じることが出来るのかもしれません。昔の人も同じ気持ちで過ごしていたのでしょうか。時代が、世代が変わっても、昔の人と同じ光景が見れて、同じ場所に立てるのは、それだけで昔の人に寄り添ってもらっている気持ちになるものです。恐山の駐車場の手前に、小さな赤い橋があり、その手前には脱衣婆(しょうずかの婆)と懸衣翁が居ます。そこを越えるとあの世。なので、駐車場はもうあの世⁉︎ということになるのでしょうか。赤い橋までの、恐山に着くまでの道のりも非常に長いので、色んなことが考えられる時間です。時が止まっているような、不思議な空間の恐山、一度足を運んでみては如何でしょうか。青森県は、リンゴの産地。リンゴジュースを飲むのも忘れずに!追伸、生きること、死について悩んだら、近くのお寺さんに行って法話を聞かせてもらってくださいね。知恵がいっぱいもらえます。そして、本堂の中で、お外でも、色んなことが考えられる時間をいただけますよ。^_^