2013年6月29日

Honey L Days さん、被災地慰問


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Honey L Days さんが、岩手県に来てくれました。東京でライブを終えて、そのまま岩手県入り、そして被災地の保育園、仮設住宅を回り四ヶ所の慰問後に、そのままとんぼ返りで東京へイベントのため、お帰りになり、とてもハードなスケジュールの中で、子ども夢ハウスにも来てくれました。

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旧安渡小学校公民館でのライブから、私は参加させていただきました。公民館でのライブの前に、ご挨拶をさせていただきました。とても爽やかな好青年のお二人。眼球のきれいな、礼儀正しい、真っ直ぐなまなざしの、何か強い芯を感じる頼もしい印象のお二人。

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準備中でも、ハニエルさん方は子ども達に、集まった皆さんに気さくに声を掛けてくれます。あっという間に世代をこえて、0才〜91才⁉までの人気者に‼トークも、とっても面白くて皆さん大爆笑。ハニエルさんと一緒にした、曲に合わせた手拍子は、「いやぁ、良いリハビリになった‼」と年輩の方々が言っていました。そして、歌を聞かせていただく中で又、それぞれの思いの中で、皆さん号泣。泣いたり、笑ったり、感情がいっぱい出たライブでした。何より、初めて聞かせていただいた「ありがとう」と言う曲は、嘆くと言う感情をそのまま表現されている歌で、この曲は、このままグリーフケアになるよね、とハニエルさんとご縁をくれた川村君と話していました。安渡小学校には、震災の初期から私もずいぶん通った場所です。この公民館は、震災当初避難所でした。子ども夢ハウスのライブの前に、少し皆さんと町を一緒に歩いて、震災当初のお話しから、今現在のお話しをさせていただきました。

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子ども夢ハウスでライブ。本当に忙しい中で来てくださって、本当は疲れているはずなのに、全くその素振りを見せないプロとしての凄さを、教えてもらった気がします。近くで聞かせていただくその歌声に感動して、その真っ直ぐなハニエルさんの気持ちがとても伝わって来て、感動して、有難くて涙が溢れて来ました。歌の力はすごいなぁ、心にグッとしみてくるなぁ、何度も何度も、感謝しながら、そう思いました。

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お誕生日パーティでもあったこの日、ハニエルさんのお二人が何と、ハッピーバースディを歌ってくれました。すごいなぁと思ったのは、誕生日の子ども達の名前を一人ずつ呼んでくれたこと。嬉しい、ワクワクする気持ちを、みんなに持たせてくれました。そして何よりもっと感動したことは、「ケーキを食べながら、僕達の歌を聞いてね。」と。なかなか、こんなに有名になった人が言える言葉じゃないと、私は思いました。本物は、首(こうべ)を垂れると、昔の人達はよく言った。まさに、この時にそう思った。そしてもっとすごいのが、「ケーキがみんなに行き渡るまで待ってるよ。」と。その懐の深さは、「待つ」忍耐力と「見守る」ことを知っている人にしか言えない言葉だと思う。ハニエルさんのお二人は、子ども達を、しっかり見つめて、見守ってくれていました。

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子ども達は、みんなそれぞれの事情を持っているのだけれど、だからこそ、ハニエルのお兄さん方が自分達の味方であることを感じ、こうして色々教えてもらって、触れ合ってもらって、目一杯遊んでもらって「ハニエルのお兄さんたちは、今度いつ来るの?」と、目をキラキラさせて聞いていました。

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子ども達は次々と、ハニエルのお兄さんたちにサインのおねだり。Tシャツから始まって、DSに、充電器に、自分のハンカチに。終わらない、終わらない、ずっと続くサインのおねだり。おねだりする全部に、ハニエルのお兄さんたちは、サインを書いてくれました。

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こちらは、ハニエルさんのサイン。ハニエルさんのサインを沢山もらったKくんは、ハニエルのお兄さんたちに寄り掛かって何やらメモ帳に一生懸命何かを書いていました。で、何をしていたかと言うと、時々ハニエルのお兄さんに聞いて仕上がったのが、こちら。

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Kくんのサイン‼そうかぁ、サインを練習していたのかぁ‼ハニエルのお兄さんに聞きながら完成したサイン。得意気な彼の表情は、とっても可愛かったです。みんなに「串カツみたい‼」と言われても、全然気にしないKくん。だって、かっこいいハニエルのお兄さんたちに憧れて、サイン出来上がったんだもんねo(^_-)Oハニエルさんに、本当に心から感謝申し上げます。そして、川村くん、ありがとうね。( ´ ▽ ` )


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「いのち新聞」夏号

先ほど編集作業が終了し、いのち新聞夏号の完成。皆様、本当に大変お疲れ様でした。o(^_-)O新聞をご希望の方は、お手数をお掛け致しますが弊社まで郵送にてお願い致します。岩手県北上市上江釣子18ー17ー5 株式会社 桜 内 「いのち新聞係り」までお願いします。返信用封筒に80円切手を貼っていただき、カラーコピー代で80円切手を同封下さい。すみません、予算などが全く無い活動のため、ご協力をお願い致します。m(_ _)m返信用封筒の中に「いのち新聞 夏号」と、編集部員のお返事のお手紙を同封させていただきます。私の講演で、主催者様の許可をいただいて、配布させていただきます。よろしくお願い申し上げます。明後日の福島県の講演から、夏号を配布させていただく予定です。m(_ _)m

2013年6月27日

ご本人がお好きだっもの

お棺の中へ、ご本人がお好きだった好物、燃える物で大切な物を一緒に入れて、持たせて差し上げることが出来ます。私のお取引先の葬儀社さんの担当さんに、「このお品物は大丈夫ですか?」と、私はよく現場で相談しますが、行政の管轄でエコの問題で厳しくなった火葬場で入れてあげられる物と入れてあげられない物に、ご遺族が悩んでいる時にも、担当さんが分けてくれます。現場で私がご遺族に「お好きだった物は何ですか?」と伺うと、嬉しそうに「味噌おにぎり」とか「ばっけ(ふきのとう)味噌」等、岩手県で食される特有の物が出てきます。「パチンコ」「競馬」などもよく出ますが、パチンコはドル箱を紙に書いてもらって、競馬は競馬新聞を入れてもらうことが多くあります。「氷川きよし」「北島三郎」「水戸黄門」などもよく出ますが、写真や雑誌の切り抜きが多く入ります。「お好きだった物は?」と伺った時に「やっぱり、俺‼」と、奥様を亡くしたご主人がおっしゃることもあります。「そうですよね、そうです。うん、うん。」と言うと、「だから、一緒に棺に入っても良い⁇」と、目に涙をいっぱいためて、言葉が続く時もあります。精一杯の今であることが、よく伝わって来ます。納棺の時間には、大切な方とゆっくり過ごしていただけるように時間を配分することも求められますので、棺の蓋を締めるタイミングを間違わないように気を付けています。大切な方とのお別れの時間には、ご遺族に必要な情報を的確に、言葉に思いやりを込めて、お伝えします。同じ地域に伺うと、この後のお話も聞かせていただきます。それはもう、胸がいっぱいになるお話で、自分のミッションの意味をまた、学べる時間でもあります。支え合い、いたわり合い、尊重し合う。大切な方を亡くされた遺されたご遺族は、何かいつも、更にとても素敵な人柄になられていると感じることがあります。子どもを亡くした経験の後、私の考え方もずいぶん変わりました。人に支えられ、生きる勇気をもらって、やっぱり生かされていると、思います。出逢う事の凄さと、そのご縁に感謝です。さて、明日は大槌町の子ども夢ハウスへ行って来ます。o(^_-)O

歌っこパーティでした。

夕方の18時半〜、北上市さくらホールで、毎月恒例の「歌っこパーティ」を開催しました。

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月に一度の開催の歌っこパーティは、今回で13回目を数えました。一年以上も継続出来たことは、歌い手のカメさんと、カメさんの仲間のカメフレさん達のお陰です。みんなでずいぶん、色々な事を話し合い、確認しながら、積み重ねた時間だったと思います。感謝ですね。

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リコーダークラブの皆さん方々の、演奏でした。仲間を二人亡くし、みんなで亡くした友人を想い結成されたそうです。素敵な演奏でした。

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歌と〜(≧∇≦)

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弾き語りと〜o(^_-)O

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本当、とっても盛り上がりまして、震災の時に聴いていた曲等の多くの曲を歌ってもらったりの時間と共に、とても良い時間でした。今日は、演奏してくれるカメフレさんが沢山居て、本当に音楽尽くしの、あっと言う間の時間でした。今日は、NHKさんが来られて、震災翌日から三ヶ月間沿岸に泊まり込みで被災地の状況を全国に伝えて下さったカメラマンさんが、いや、プロデューサーさんがカメラを回してくれました。みんながそれぞれの東日本大震災を、故郷の被災地の話を、そしてこれからを話し合う時間もあり、とても深い時間だったと思います。次回の歌っこパーティは、第14回目、7月31日、夕方18時半〜20時半まで、ミュージックルーム1。第15回目、8月20日、19時半〜21時半まで。ミュージックルーム2。場所は岩手県北上市さくらホールになります。さくらホールの玄関で、場所をご確認下さいね。お待ちしています。o(^_-)O

奥州市立水沢小学校6年生へ

奥州市立水沢小学校6年生の教室で行なわれる皆さんの授業に、お邪魔しました。担任の先生が、ポプラ社さんから出版されている「おもかげ復元師」と「おもかげ復元師の震災絵日記」を使って授業をして下さっていました。今、全国の多くの小学校、中学校、高校、大学の授業で、この二冊の本を使って授業が行なわれていることを伺っています。皆さんが大切な家族について、今を生きている、そして必ず誰かに支えられ、生かしてもらっていることを皆さんで考えてもらえること、そして悲しみの中にあるものと、もう戻らない今を過ごすことの大切さを感じてもらえたらと思っています。岩手県の小学校の皆さんも、復興教育を受けています。6年生の皆さんは、「いのち」について、様々な意見を話し合いながら、東日本大震災について、考えていました。それはもう、感動してしまう授業の内容で、涙がポロポロ出てきました。今を生きている子ども達と、安置所で出逢った亡くなった子ども達が重なりました。生きていてくれること、同じ年頃の亡くなったお友達を思ってくれていること、すごく嬉しかったです。被災地から内陸に引っ越して来たお友達も沢山います。みんな、手をつないで助け合っていました。授業の後半、白衣を着てみんなの前に登場しました。そして、今までのこと、安置所の中のこと、これからのことをお話しさせていただきました。本当に素晴らしい授業でした。皆さんとお会い出来て本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

息、してるんじゃない?

「息、してるんじゃない?」納棺の時間には、よくご遺族がそう、おっしゃいます。納棺を中断して、しばらくお話をしていると、「そんなわけ、ないですよね。生き返って欲しいなぁと思う気持ちが、そう見えたのかなぁ?」と、最後にお話しして下さいます。誰でも、愛おしい家族に対して思うことであり、その気持ちを現場でどう、大切にして差し上げられるかが大切だと思います。棺の蓋を締める時間を伸ばして、様々に触れ合える情報をお伝えして、自分の頭の引き出しを出し切れるように気持ちを張ります。そして、ずっとご家族を思い、故人を思い、私も生かされているんだなぁと、思っていました。さて、仕事でこの時間になってしまいました。3時間は寝れるかな?おやすみなさい( ´ ▽ ` )

日本赤十字看護学会学術集会

昨日の朝5時にホテルを出て、飛行機に乗り岩手県に戻り、そのまま秋田県に入り、学会のシンポジニストとして、お声を掛けていただき、出席をさせていただきました。

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秋田県の赤十字病院のすぐ隣にある、看護学校が会場でした。

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【公開シンポジウム】 「震災遺族ー支援される立場、 支援する立場、その両者からー」あの日。3.11 東日本大震災で家族を亡くした遺族は、10万人を超えると推計されます。3月で、東日本大震災から2年。少しずつ日常を取り戻していく中で、 大切な人を失った悲しみが深まってしまう人も少なくありません。 遺された人が、少しずつでも回復の軌道に乗っていけるよう、 今、被災地で必要とされている遺族支援・心のケアとは何か。考えるシンポジウムを開催します。*シンポジスト大 塚 耕太郎氏(岩手医科大学医学部 災害・地域精神医学講座特命教授)高 橋 聡 美氏(つくば国際大学 医療保健学部教授) 笹 原 留似子氏(株式会社桜 代表取締役・復元納棺師)座長 袴田 俊英氏(秋田ふきのとう県民運動実行委員会会長)講座は、市民公開講座で、会場からの質問にも先生方々と御一緒に、僭越ながら答えさせていただきました。高橋先生は、震災初期から宮城県で活動されていらした活動を発表されていました。大塚先生は、岩手県の心のケアを専門とする精神科の先生で、震災当初からチームで岩手県を支えて下さった先生で、とっても深いお話しを発表されていました。すごく話しやすい雰囲気を提供して下さる、笑顔の温かいDr.でした。座長の袴田さんは、とっても印象に強く残る安心出来る雰囲気の方でした。私自身も、とても勉強になる時間を過ごさせていただき、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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今日は、びっくりする程こんなに大きな月が出る夜です。明日の小学校の「いのちの授業」で、何をお話ししようかなぁ、と、少々悩んでおり、夕方に中学校一年生の息子と、小学校四年生の子に、考えていることを色々話してみたら、何と驚くことに今日のみ⁉息子の反抗期が無くなり(笑)家のことを色々と手伝ってくれる夜となりました。ほぉ、なるほど、そうかぁ、と、明日のお話しの内容は、ほぼ決まりです。d(^_^o)

2013年6月23日

日総研さん、大阪セミナー

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日総研さん、大阪セミナーでした。

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遠くは札幌から、四国の徳島県、北陸富山から、定員を遥かに超えて医療、介護職の皆さんがご参加下さいました。

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質問を沢山いただきながら、セミナーに組み込みながらお答えして、進めて行きました。

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セミナー終了後には、質問に多くの皆さんが患者さんや利用者さんを思い、並ばれました。並んで下さった全員にお答えし、今までで最高のセミナー終了後の二時間の質疑応答。本当に素敵な時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

浄土真宗本願寺派本願寺津村別院様 講演

大阪府、本願寺津村別院様で「第一回 葬送儀礼 研修会」にて講演をさせていただきました。

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現在、大工事中の御本堂。

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なので、講演会場は仮の御本堂とされる大きなホールで、なんと御本尊がすぐ目の前、本当に近くで手を合わせることが出来ました。この時、「御本尊にご挨拶してからだよ。」と宣承さんの声がした気がして(笑)「んだ、んだ。(そうだ、そうだ。)」一番最初に「本日は、お世話になります。宜しくお願いします。」と、ご挨拶をさせていただきました。

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会場は、立ち見が出る程の満員でした。沢山の方々が、東日本大震災を思って下さること、胸がいっぱいになりました。配布御協力いただいた資料は、子ども夢ハウスの資料と、いのち新聞です。皆さんは、阪神淡路大震災をご経験されていました。温かい会場の雰囲気に包まれ、復元納棺師の立場から、精一杯お話をさせていただきました。

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亡くなった方のお話しをさせていただいている時、高齢の女性がお念仏を唱えて下さっていました。父方の亡くなった自分の祖母と姿が被り、お念仏を唱えて下さった思いがものすごく温かく、胸が熱くなる瞬間がありました。お年寄りの温もりは、不思議な雰囲気に包まれます。有難い時間でした。全国を回らせていただいて、今、沢山の宗教者の方々にお会いする機会をいただいています。地域を守り、死生観を伝え、社会問題と生きることと死に向き合われる地域の宗教者の皆さん。先祖さんが私達に遺してくれた教えに又触れ、宗教者の方々が教えて下さる様々な内容に触れ、いっぱい泣き事を聞いてもらった、宣承さんとさえさんに無性に会いたくなった、昨日でした。

2013年6月20日

おばけの「おちよさん」

昨日、北上市に戻ってきて、社会保険労務士の佐々木恭子先生とお話ししていました。会社の労務相談から始まり、昨日私がスーパーに行って久しぶりに幼児の宇宙語を聞いて癒された話から、言うことを聞かない子どもの話になり(笑)、昔は私も小さい頃は「おばけが出るぞ〜‼」と大人に脅され(笑)結局、羊を一緒に数えてもらったりしながら寝たと言う時代でした。ところが現代は、もっとリアルになったようで、「おばけのおちよさん」に電話をすると「え?まだ寝ていない子どもが居るのですか?ちょっと、電話にかわってもらえますか?」と、おばけのおちよさんが話すアプリがあるらしいのです‼おちよさんは言います。「今、寝ない子の所をちょうどまわっている所でした。そこに行きますよ?」と、リアルに話します。怖いっ‼すごい怖い‼思わず、「早く寝なきゃ」と、40歳の私が思うほどです。(笑)時代は進化してるけど、根本は昔と変わらないんだなぁ。なんかちょっと、良いなぁ、と思う恭子先生からの情報でした‼そうね、核家族化が進み、一生懸命育児している親御さんの応援として、育児の助っ人に、おちよさんの力を借りるのも良いかもしれません。育児は色々考えながらで大変だけど、子どもは目一杯体を動かして遊べば、パタンと寝ます。間食を適度にしておけば、モリモリご飯も食べます。本人に合わせて育児が出来ると良いですね。やんちゃな子どもには、おばけのおちよさん、excellent〜‼

フューネラルビジネスフェア

綜合ユニコムさんの講座でお世話になり、本当に沢山の葬儀社さんの納棺担当さん、社長さんや管理職の皆さん、納棺師、湯灌師、エンバーマーの皆さんが講座を受講して下さいました。パシフィコ横浜で毎年行われる、フューネラルビジネスフェアでは、皆さんと再開出来るのも楽しみの一つです。今年も沢山の方々にお会い出来ました。みんな、現場に戻って頑張っていました。あれもこれも出来る様になったと、ご家族と深くお話し出来ることが増えましたと、お話ししてくれました。ユニコムさんの講座は、皆さん何度も受講される方も多くいらっしゃいます。現場では、ご家族が多くの情報を持たれ、求められることも多くなりました。毎回の講座で追加される情報も増え、テキストも厚さを増して来ました。ユニコムさんの講座は、癌で亡くなった波多野部長さんとの約束を、毎回守っています。波多野部長さんが亡くなって二年。思い出せば淋しいけれど、同時に約束を遺してもらえたから、強くなれる自分がいます。今でも感謝の気持ちは続いています。ユニコムさんの講座で使用するテキストですが、コピーや転記、無断使用等は禁止となっています。何かに使用する時には、必ずユニコムさんか、弊社にお知らせいただいていますので宜しくお願いします。ユニコムさんの講座は、次は九月です。一日目は、納棺の現場で必要な様々なことを含め、どのような流れで参加型納棺を進めて、死後の変化に対応して安心を何処までご提供出来るか、沢山の技術とグリーフケアをお伝えします。二日目は、特殊に対応しなければならない復元の項目と、死化粧の意味と、求められる内容をお伝えします。春はどちらも定員が満員になり、追加開催になっていますので、お早めにお申し込み下さい。皆さんとお会い出来ること、楽しみに致しております。

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軽度復元から中度、重度復元と、死化粧の詳細が記載されている専門書になります。原稿は私が担当させていただいています。波多野部長さんが闘病中のベットの上で、この本の名前を付けてくれました。私の形見の本です。綜合ユニコムさんから出版されています。

2013年6月19日

お空の上から来たのかな?

先日、獅子舞が、被災地公演に来てくれた時の出来ごとです。三カ所目の、安渡小学校で獅子舞の公演中に、子ども夢ハウスの吉山くんが走って夢ハウスに行きました。何かあったのかな?と思いながら、しばらくすると小学校一年生の男の子を連れて走って戻って来ました。吉山くんと、その小さな男の子は、「終わっちゃった⁉」と言う顔をしました。獅子舞保存会の皆さんが後片づけを始めていましたが、吉山くんが熱心に獅子舞の皆さんに何かをお願いしていました。そして、なんと、驚くことに彼だけの為に公演が始まりました。

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彼は真剣な眼差しで、自分の目の前で舞う、獅子舞をずっと目を離さずに見つめます。「大抵の子どもは怖いと泣くけど、近くで見ていて、怖くないのかな?」この写真を撮りながら、私はそう思っていました。

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勇壮な獅子舞の動きを、一言も言葉を発しないまま、彼はずっと獅子舞から目を離さずに見ていました。

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頭を噛んでもらって、彼はとても御満悦。それでも、また獅子舞から目を離しません。

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彼にだけの獅子舞公演が終わり、獅子舞保存会の皆さんが、後片づけに入った時に、彼が机の上に置かれた獅子頭の所に来ました。彼は獅子頭の耳に小さな手を当てて、こそこそ話で小さな声で話し掛けました。「神様あのね、神様はお父さんの所から来たの?」彼の写真を撮っていた私の目からは、涙がポロポロ流れていました。「そっかぁ、そういう気持ちで、獅子舞を見ていたんだなぁ。お父さんのお友達みたいに思っていたのかなぁ?そっかぁ、それなら、怖いわけないよなぁ。」民俗芸能の由来は、その土地に伝わる「いのち」について、その時代に何かしらの飢えや災害など何かがあった時に生まれているのだと、お年寄りや納棺の時間に、よく教えてもらいます。獅子舞を守り抜いて来たお空の上の先人もきっと、何より彼の言葉に、守り抜いて伝えて来て良かったと思われたのではないでしょうか。昔からの伝承の中に、その時代を駆け抜けて来た沢山の方々の思いが、民俗芸能には込められているんだなぁと、また、小さい彼に、私は教えられました。「お兄ちゃん〜‼」吉山くんの所に、彼はまた、全力疾走で走って行きました。吉山くんが獅子舞保存会の皆さんに頭を下げてお願いしていた姿は、彼もちゃんと吉山くんの背中を見ていました。東日本大震災でお父さんを亡くし、子ども夢ハウスで目一杯体を動かして遊びながら様々なことを彼も学びます。そして、悪戦苦闘しながらも、一人一人の気持ちに寄り添う吉山くんには、振り向けばいつも藤原先生が居るから、吉山お兄ちゃんは、今日も頑張っています!

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「何処に寄付したらいいの?」と、お問い合わせも多いので、ご案内させていただきます。皆様方のご寄付により、子ども夢ハウスがあります。本当にありがとうございますm(_ _)mこれからも、宜しくお願い致します。

2013年6月18日

フューネラルビジネスフェア2013

フューネラルビジネスフェア2013がパシフィコ横浜で行われています。

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今年17回目を迎えるフューネラルビジネスフェア、会場には沢山の葬送に関わる企業が出展しています。皆さんの現場に必要なブースにそれぞれ出向き、真剣に情報の収集をしていました。皆さんの目は、ご家族とご本人の思いを形にするために、と向き合っていました。

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私は今年も、会場二階で講座を担当させていただきました。流れから実行とその後の流れと施行内容などをお話しさせていただきました。

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デモンストレーションでは、分かりやすく体の仕組みをお話ししながら進めて、皆さんの現場で即、活用していただけるように、詳細をお伝えしました。
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フェア後には懇親会があり、フューネラルビジネスフェア2013で講師を務められる諸先輩方々と壇上にて、ご挨拶させていただきました。特に私は司会とコミニュケーションの講師などをされている葬儀業界をずっと長い間支え、守り、開拓されてこられている「井手 一男先生」を以前にユニコムさんからご紹介いただき、大ファンになりました。葬儀の時間の全体的なコミニュケーションは、ご遺族の心の移行に合わせて本当に特殊な部分がありますので、多くの葬儀の専門職の皆さんは基本を井手一男先生の講座で学ばれます。私も先輩の胸をお借りしながら、研鑽して頑張りたいと昨日はまた強く思いました。

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夜の横浜は、お空の上に逝かれた一人一人を思い出す時間でした。逝かれるのは、やっぱり切なくて淋しいです。会いたいなぁと思ってしまう自分の気持ちに、亡くなられたお一人お一人と生きている時に約束した一つ一つを思い出しながら、遺して下さった課題や、思い出を再確認した夜でした。いつか自分が逝く時まで、自分なりの精一杯で生きて、あちらの世界に行ったら、いっぱい褒めてもらえるように頑張ろう、と思っていました。( ´ ▽ ` )

2013年6月17日

青森県十和田市桂水晴山獅子舞保存会公演

子ども夢ハウス企画、青森県十和田市から、桂水晴山獅子舞保存会の皆さんが片道五時間を掛けて、三回目の被災地公演においで下さいました。一カ所目は、吉里吉里仮設住宅で、こちらへの晴山獅子舞保存会の皆さんの訪問は三回目です。

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皆さんが、獅子頭に噛んでもらうため、長い長い行列が出来ました。病気がちだとお話しされる方は病気平癒、先日、船が復活された方は「毎年ね、神楽の舞で祈願してもらっていたから‼」と、お神酒を奉納されて大漁祈願、こちらの地域は元々神楽や民俗芸能が盛んな土地で、皆さんのそれぞれの思いを天に届けていただいた時間でした。

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そして、子ども夢ハウスの吉山くんも獅子頭にカプッと噛んでもらいました。獅子舞が始まる時間には、こちらの仮設住宅の皆さんと吉山くんが一緒に住民の皆さんに声掛けに走ってくれました。子ども夢ハウスの本日のお留守番は桜の社長室長の菊池がしていました。( ´ ▽ ` )

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大槌町は未だ400名以上の方が行方不明と言われており、現在も家族が見付からない皆さんと一緒に、沖に向かい手を合わせました。

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今日の海には山瀬が掛かっていました。幻想的な風景でした。

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次に安渡(あんど)の仮設住宅での公演。本日の三公演目です。仮設住宅に住む赤ちゃんが、お囃子の音色に合わせて、手や足をリズムに合わせてノリノリでした。可愛かったぁ。学校公民館館長さんに、大変お世話になりました。

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そして、子ども夢ハウスで公演。最初は玄関、

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次は夢ハウスのお部屋の中で、子ども達全員が頭を噛んでもらいました。( ´ ▽ ` )

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そして、仏師白舟さんが夢ハウスの子ども達のために彫って下さった「お地蔵さま」に拝んでいただきました。(詳しくは、子ども夢ハウスの吉山くんのブログをご覧下さい。)吉山くんに、「仏様ってね、必ず目が合う場所があるんだよ。白舟さん、どの位置にしてくださったんだろう?」二人で色々位置を探ってもなかなか、お地蔵さんと目が合わない。「あ!ここだ‼」見付けたその目の合う位置は、子どもたちの目線に合わせて下さっていたことに気が付き、また、感動してしまいました。綺麗なお地蔵さまの目は、優しく、そして強い目でした。Kくん、ありがとうね!

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本当にこの度の公演も、非常に温かく、心の込もった、心に残る公演でした。心から、ありがとうございました。

2013年6月16日

日総研さん、仙台セミナー

昨日の夜に仙台入りしました。会場から宮城県の一番近い被災地まで約20分と言うことで、沿岸部から流れて来た山瀬が街全体にかかっていた夜でした。

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宮城県と言えば、この「伊達サイダー」と言われ⁉飲んでみました。美味しかったです。

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今日の朝10時から開始、夕方までのセミナーでした。宮城県、岩手県、福島県、山形県、秋田県から皆さんが起こし下さいまして、医療と介護職の皆さん対象で、質問もセミナー中に沢山いただきまして、一つ一つお答えしました。エンゼルケアは何故必要か、しない時にはどうしたら良いか、エンゼルメイクの意味などについてをご家族の立場からお伝えする内容が講習の中心となりました。

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被災地の共通の問題や、現場で起こる様々な問題に直面し取り組む内容について、皆さんと共有出来たこと、深く感謝申し上げます。

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皆さんが患者さんや利用者さん思い、ご家族を思い、真剣に取り組まれたセミナーでした。大変お疲れ様でした。ありがとうございました。