2013年6月5日

昨日2日〜4日までマンツーマンセミナー

昨日から、マンツーマンセミナーです。三重県から、ようこそお越しくださいました。全国各地域で葬送の形、風習などはそれぞれですが、基本的な流れはおおよそ、目的を何処に置くかで変わってきます。参加型納棺の中で一番大切なのは、「ご遺族が何を求めているか」なので、技術と会話術のバランスを組み立てて、オンリーワン施行として訓練します。一つずつ、技術を積み重ねて三日目を目指します。納棺の時間を四つに区切り、死後変化に対応する為の技術全般、身だしなみを整える為の技術とコミニュケーション全般、死後のお体について知識を組み込み対応しながらの各宗教に合わせた着付け、そして棺に納める意味とご遺族のメンタルのフォローを行います。理美容、宗教学含み、8過程以上を覚えていただきます。どのタイミングでも「死」について意識を持ち、配慮して行うべき施行が納棺の時間にはあるので、自身の立ち振る舞いも心掛けてそれを組み込み訓練します。講演や講習が非常に多くなっていますが、全国から近い将来に災害が起こると言われる地域の皆さんもいらっしゃいます。希望があれば、マンツーマンセミナー中に講習内容をきちんと終えて、被災地に入り、ご案内することもあります。今年は、災害関連の学会に多くお声掛けいただき、壇上に立たせていただきますが、身を引き締めて今までの事をお伝え出来ればと思います。災害が起こるかもしれないと言われている、地域の皆さんと現在はつながりながら、情報交換も昨年から始まりました。私たちが生かしていただいている時間の中で大切なのは、死後変化は本人の意思で起こることではないと言うことです。現場で起こる様々な事を、誰ももう傷付かない方法で理解し、説明出来るように私も自分を訓練してきました。仲間を大事にして、支えてくれている人に感謝して、自分に対して強い気持ちで現場に挑んで下さい。東日本大震災では、震災が起きた翌月に被災地で加藤登紀子さんの百万本の薔薇と言う歌に出会いました。自分にとっても素直になれて、涙が止まらなくなって、「あぁ、私はこんなに悲しかったんだなぁ」と思いました。隣で一緒に聴いてた見ず知らずの高齢の女性と、「歌ってすごいね。力をもらったね。」と話していました。今日、テレビコマーシャルで加藤登紀子さんのコンサートがあることを知りました。行きたいなぁと思ったけど、ちょっと時間が無いから行けないけれど、また、岩手県に来て下さること、忘れないで居て下さったんだなぁと嬉しく思いました。加藤登紀子さんの歌を聴かせてもらったのは、安置所に向かう前に支援物資を届けに行った大槌町の安渡小学校でした。今の子ども夢ハウスの歩いてすぐ上の所です。子ども夢ハウスが安渡に決まったよと、藤原先生から連絡をいただいた時に、スタートに戻った感じがしました。偶然ってきっと無いから、このご縁を大切にさせていただこうと思っています。沿岸に向かう時には一青窈さんのハナミズキを聴いていました。加藤登紀子さんの百万本の薔薇と、一青窈さんのハナミズキは、私にとって特別な歌になりました。