2014年12月30日

ハッピー⁉︎

子ども夢ハウスおおつちが、年末年始のお休みに入り、夢ハウスのセラピードッグのポップ君が、我が家にお泊りに来てくれています。

もうチョーみんなのアイドルで、吉山君が迎えに来る頃にはきっと、太っちゃってるかも⁉︎何故って、じじが犬のおやつを買ってきて、あげてしまうから。(笑)じじは、ポップに向かってこう呼びます。

「ハッピー!」

何度ポップだよと、説明をしても万年反抗期⁉︎のじじは、

「ハッピー!」

と呼びます。ポップと居ると、ハッピーになるそうで、ハッピーと呼んでしまうという、ちゃんとした理由があるのだと語る、84歳、じじでした。







西和賀町の碧祥寺へ

昨日は総勢6名で、西和賀町の碧祥寺へお参りに行きました。おもかげ復元師と、おもかげ復元師の震災絵日記にも大変御尽力いただいたと同時に、ただただ、心落ち着く宣承さんのお寺です。「お寺とは、そういう場所なんですよ。お寺でも、神社でも、教会でも、意味は同じです。」と、宣承さん。

北上市の雪の量で、ヒーヒー言っていた私。お寺に近付くにつれて、どんどん増えていく雪の量。あっと言うに背丈の倍の雪になり、お寺に着くと「ななな!なんとすごい雪の量!」背丈の3倍!さすが、国指定豪雪地帯の町だ!しかもまだ、12月!(´・Д・)」雪は、1月と2月に一番降るので、この後どの位積もるんだろう!と、雪の量に感動しながら、年末のお寺の大掃除をお手伝い出来ればと思っていた気持ちが、雪の量を見て、「何の雪遊びが出来るだろう」と、雪で遊ぶことで頭がいっぱいになっていた、私。(笑)

碧祥寺にお参りに伺う時は、もう一つの楽しみがあって、お寺の入り口の前にある、およね食堂でお昼を食べて。これまた、懐かしい味で、西和賀町名物の山菜もあり、美味なのです!

観光バスもいっぱい来る碧祥寺博物館は、年末年始はお休みと言うことでしたが、お参りに来る人たちのために、地域の方々が除雪機でお寺の中の様々な道を、一生懸命作っていらした。みんなで感動したのは、「ただ、雪を除雪するだけじゃなく、この雪の量だと計算しながらでないと出来ないだろうし、何より積み重ねた除雪の経験が、一本一本の道を作っているんだねぇ。」と話しながら、道が出来る度に、とっても感動した私たちでした。地域の方が、こんなに大切にしているお寺。

そう言えば幼少の頃は、祖父母や母に連れられて、お寺に通ったものでした。お寺は広くて敷地も広くて、走っては怒られ、落ち葉遊びをしていたら「拾ってるの?偉いねぇ〜。」なんて、拾ってないのに異常に褒められ(笑)拾わなければならない状況を、上手く作られて(笑)古き良き日本の文化を、守らなければならない私たちの年代。考えなくちゃいけないなと、考えていました。

そして結局、雪遊びをした私たち(笑)かまくらを作り、盛り上がった、盛り上がった!宣承さんの子どもさんたちに雪のあれこれを教えてもらって、何処を掘ってもかまくらが作れるので、とても楽しかった〜!大きな雪だるまを作ろうとしたけれど、雪の高さが高すぎて挫折して、よしっ!って小さな雪だるまを作って、飾ってみたり。

本堂のお掃除!?は、次回に致しました!突然お寺に行ったのに、いつも笑顔で迎えてくださるサエさん。ありがとうございました!m(__)m

はしゃぎすぎて、歯が折れた私(笑)年始から歯医者さん行きが決まりました(笑)あ〜、楽しかった!( ´ ▽ ` )ノ









2014年12月29日

おもかげ復元師文庫本

おもかげ復元師が文庫本になります。1月5日から発売です。

おもかげ復元師と震災絵日記を大切にしてくだる皆さまに、全国を回らせていただく中でお会いできること、本当に嬉しいです。

納棺に伺うと、「おもかげ復元師、本人とても大事にしてました。」と、ご家族から伺うことも多くなりました。亡くなる方が、大切な家族に渡す本としても選ばれています。

おもかげ復元師、おもかげ復元師の震災絵日記は、お空の上に行かれた皆さんのお話です。お空の上に行った皆さんが、お一人お一人を支えてくださること、本当に嬉しいです。

応援してくださる皆さまに、おもかげ復元師と震災絵日記を通して、ご縁をいただいた皆さまに、心から感謝を申し上げます。ポプラ社の編集長、ポプラ社の営業さん、そしてチームの皆さま、全国の書店さん、Amazonさん、関係者の皆さまに心から感謝を申し上げます。

亡くなった人たちを、こんなに大切に思ってくださる方がいること、何よりの宝物です。心から、ありがとうございます。



子ども夢ハウスおおつち

夢ハウスは現在、年末年始のお休み中です。今年もたくさんの皆さんが遊びに来てくださったり、あたたかい御支援・ご寄付をいただきました。

遊びに来てくれる子どもさんたちもとっても増えて、地域の皆さんにも支えていただきながら、子どもたちは賑やかに過ごしています。藤原代表が大槌町入りした時に、子どもたちの身長を測ることがよくあります。

藤原代表「あれ、前回より背が縮んでるぞ〜!どうしてだろう?」

子ども「だって、この前背伸びしたもん!(笑)」そしてみんな大爆笑!

お陰さまで、みんなぐん!と成長しています。嬉しいですね。

東北地区で1月16日に新たに、NHKさんの番組で、子ども夢ハウスおおつちが放送されることになりました。みんなの成長を、是非ご覧ください。皆さまの御支援・ご寄付心から、ありがとうございます。来年もよろしくお願い致します。

2014年12月24日

子ども夢ハウスおおつち、Xmas!

日頃からの皆様のご支援、心から感謝を申し上げます。

久しぶりに夢ハウスへ行きました。みんな身長が伸びていたり、大人っぽくなって見えたり、表現がとっても上手になっていたり、成長の喜びを感じていました。やんちゃは相変わらず(笑)のみんなに癒されてもいました(笑)

藤原代表がサンタクロースにふんして、大変な賑わいだった昨日のXmasパーティ!吉山くん、横ちゃんの大活躍で、大勢の子どもたちも集まり、「はい、皆さん!よろしいですか〜!みんな各々(おのおの)、まとまりがなくて、夢ハウスらしくて、とても素晴らしいです!」子どもたちも、保護者の皆さんも、藤原代表の言葉に、みんな肩の力がドッと抜けて大爆笑!なんと、藤原代表の笑いでまとまっていた!(笑)みんな、ずーっと笑ったり、お話ししたり、体を動かして遊んだり、楽しんでいた1日でしたね。

夕方からは保護者の皆さんと、子どもたちとパーティでした。藤原代表に、「ありがとうございます」って、涙を堪えながら御礼を伝えるお母さん、「夢ハウスがあって、良かった。有難いです。」とお話をされていた保護者の皆さん、東日本大震災発生後、様々な葛藤と共に、様々な決断と共に、悲しみを飲み込んで、本当に精一杯生きている保護者の皆さんの姿と、夢ハウスを守る吉山くんと横ちゃんのチームプレー、藤原代表がいつも一人一人と真剣に向き合う姿と、ご支援いただいている皆さんと、みんなで心が一つになった時間だったと思います。

他の地域から来てくれた、たくさんの子どもたち。通い慣れている子どもたちが、ちゃんと関わり受け入れて、お世話をして、友だちになっていた昨日。「ちゃんと片付けてから、次のことをしないと、吉山さん(みんなのお父さん⁉︎)に怒られるんだよ!」なぁんて、片付けを手伝っている姿。吉山くんを大事に思う子どもたちの、言葉が又、深かった。

復元ボランティアにご縁をいただいたお家の子どもさんも来てくれて、夢ハウスがあってくれることに、私は又、深く感謝を致した、胸いっぱいの時間でもありました。

藤原代表のワールドに、全員がすっかり入り込んで目一杯楽しんだ、昨日のXmasパーティ。笑いすぎてお腹が痛い!なんて、子どもたちが言っていた昨日。「笑う門には福来たる」と言う言葉があるように、夢ハウスの存在の重要性と、子どもたちの笑顔に、来年の福を招いたに違いないと、思いました。

昨日は役場のTさんにもお会い出来て、本当に嬉しかった〜〜!役場に又、顔出しに行きます!

皆様のご支援、ありがとうございます。心から感謝を申し上げます。








2014年12月22日

寒い日が続いています

寒い日が続いています。思わず、カイロをホッカイロと呼び、使うときに振って若人たちに注意されている今日この頃です。今どきのカイロは、袋を開けたらあたたかくなるって、すごい進化ですね。

先日の一関看護学校さんの講演で、今年の講演はお陰様で終わり、納棺や色々な業務にバタバタとしていました。年明けは、マンツーマンセミナーからスタートです。今は、今年最後に仕上げる原稿の、追い込み中でもありました。

今日の夜19時半からのNHKスペシャルは私たちの現場でも、存在している社会問題を取り上げていますね。今の社会の課題だと思います。見て、考えたいと思っていました。











2014年12月20日

岩手県立一関高等看護学院

昨日は、お昼に事務所を出発して、看護学校の記念講演に向かいました。

ご縁をつないで下さったこちらの看護学校の先生が、以前県内の私の医療対象の講演に参加くださっていたことからのご縁でした。

記念講演終了後の控え室には、東日本大震災を直接的に経験した学生さんが一人、又一人と来てくれて、当時から今日までの色んなお話しを聞かせてくれました。私が復元にご縁をいただいた高校生の子たちの、同級生だったり、後輩だったり。お互いに「えぇー!」なんて大きな声を出して驚いた時間もあったり。学校にには、おもかげ復元師と震災絵日記が図書館にあって、いつも誰かが借りていて人気があった本でした!私も読みました!と教えてくれたり、感動的な時間でした。彼女たちの切実な希望で、津波で亡くなった先輩や同級生の子たちの、当時のお別れの時間のことをゆっくり伝えました。頬から、優しい、安心した涙が流れていて、「みんなに伝えて良いですか?教えてあげれば、きっとみんな安心するので!」と言っていました。

子どもを亡くした親御さんを支えてくれるのは、その子の友達や同級生などが多く、様々に情報を伝えただけで、色々と考えてくれているようでした。頼もしいなぁと、思いました。

自分たちも大切な家族を亡くした被災者、周りの人たちも一人一人が、同じ。記念講演の中で「遺族は、可哀想な人ではありません。一人一人が悲しみを経験されて知った、人としてとっても素敵な人たち。」と話しました。

まさに、この子たちも大切な人の死により、強くて弱くて、思いやりを沢山持ち合わせていて、すこぶるプリティーで、良い感じで勝気な(笑)頼もしい「遺族」です。会えて嬉しかったなぁ。夢ハウスに手伝いに来てくれると、張り切ってくれていました。待ってます!

皆さんにお会い出来て、本当に嬉しかったです。ご縁をいただいた諸先生方に、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。








広島国際学院高等学校

毎年、卒業を間近に控えた三年生に向けて、お声掛けいただいている高校です。今年で3年目のご縁をいただきました。

18年生きていると、人の死に触れる経験を持つ生徒さんも、増えてきますよね。大切な家族、親戚、友人に、近所の人etc。

「死」って、何だろう?と、その経験をすると、頭がいっぱいになる時間を過ごされている方と多くご縁をいただくお仕事を、私はさせていただいて、私も現場で、ご縁をいただく中で、沢山教えていただくことがあります。

でも、それだけ「死」は大きな存在で、だからこそその中にたくさんの大切な意味を含んでいるんだと思います。

誰だって一人で生きている人は居なくて、必ず誰かに支えられている訳で、気持ちのその部分が反抗期のようになっていれば!本当に傍で支えてくれている人の存在も、見えなくなり全然意識出来ていなくて、その存在さえ失うかもしれませんね。感謝しなくちゃいけない人を、大切にしてみることから、始められる事もありますね。

立ち位置を逆転させて考えると、もし自分が「死」を迎えたら、関わってくれた周りの自分が大切な人を、不安に陥らせる可能性がある訳ですから、大切な人一人一人に普段から思いやりの心を、配っておく必要も否めませんね。

「死」に関わる心のあれこれは、普段の生活の中にも充分に活かせます。私たちは、死を迎えたその人の人生から様々なことを学び、遺してもらっているものを受け取り、死から生きることを学んでいるのだと思います。

けれど生活の中で、目の前に色々なことが起きると、なかなか判断が難しいものです。そんな時は、講演の最後にお話しした、おばあさんを思い出してみてくださいね。ファイツッ!

ご縁をつないで下さった諸先生方に、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。






2014年12月19日

年の瀬です

1週間近くもブログを更新できないまま・・・。あっと言う間に年の瀬です。色々お声掛けもいただいて、大変失礼致しました。

何だかあれもこれも、トントン、トントンと、ものっすごく忙しかったです。でも、その中でも御縁もたくさんいただいて、嬉しい時間でした。

昨日は欠航の続く中、スケジュールも立て込んでいるので飛行機が飛ぶかなぁと心配しながらでしたが、何とか名古屋から花巻空港まで飛びました。

今日は看護学校さんの講演です。仕事も立て込んでいるので、6時起きだから、とりあえず今日は少し寝て、又、更新しようと思います。

インフルエンザが流行っているそうです。どうぞ皆さま、お気を付けて!

2014年12月13日

トヨタ看護専門学校様講義

愛知県豊田市にある、トヨタ自動車株式会社が設立した、看護専門学校です。

すごいですね、一つの企業が町を作る。一昔前で言うと、お城のある城下町のような、それでいてハイカラな、そんな雰囲気の町でした。それでいてお年寄りをみんなが大事にしていて、ドラえもんの世界に来たのかと思うような、見たことのない電動自動車が町の中を走っていて、「え?今のは何?」みたいなことがいっぱいあった、夢の国⁉︎世界を代表する企業の1社、トヨタ自動車の凄さももちろん、人が温かくて、町の温もりを感じた時間でした。

(そして何か急に、宣承さんの住む西和賀のお年寄りが恋しくなっちゃった(´・_・`)私でした。うぅ、いい歳をして、私はちょっと初めて西和賀にホームシック。)

まさに、東日本大震災の町づくりを思わず照らし合わせながら、色々と学び感じた時間でもありました。

講義は、1年生・二年生・三年生・教職員の皆さまに向けて、お話しをさせていただきました。校長先生は、お隣の大きな病院の院長先生でもあり、非常に御多忙の中で、講義に最後まで耳を傾けて下さっていました。2つの代表を兼務するって、本当にとんでもなくすごいことな訳です。だから大変、恐縮した時間でした。

学生の皆さんは、目をキラキラさせて、たくさんメモを取ってくれながら現場に視点をあてて、聞き入ってくれていました。

死は、夢物語の中にあるものではありません。現実の、自分の人生の中に確実に起こることなのです。普段の生活の中に起こる、悲しみや嘆きへの向き合い方が、「死」に直面した時に大きく影響して来ます。地域の中に経験者や、生きる知恵を持っている方、一緒に考えてくれる方はたくさん居るから、普段からつながっていてね。とお話しをさせていただきました。医療従事者と言うプロの道を目指す皆さんに、講義の最後には「人生を上手く生きるためのポイント」を伝えると大爆笑だっけど、本当にそれが大事なんだよ。明日は明日の風が吹く、明日のために、気持ちの切り返し、しっかり出来る大人になってもらえたら、老婆心ながら(笑)お伝えしました。

教職員の先生方々にも、大変お世話になりました。皆さまにお会い出来て、本当に嬉しかったです。心からありがとうございました。










2014年12月11日

3年9ヶ月

現代の納棺の時間には、「昔、納棺担当したよ。」と言う、地域のお年寄りが居ます。お年寄りのまわりに現場に居る子どもたちは集まり、その話に釘付け。伝統を受け継ぐ、時間ですね。

「昔はよぉ、体を冷やしてあげる保冷剤とかが無いから、みんな1日や2日ですぐに緑色になり、膨らんできて、臭いも強くて、元々の体の大きさの倍にはなる。死んだ人の想い出を話しながら女の人たちが手縫いで作ってくれた仏衣を、酔っ払った男衆みんなで着せたもんだ。右へ起こし、左へ起こし、口や鼻から、いっぱい色々出てくるんだぞ。昔の納棺は、そういう納棺。今とは色々違うけど、同じものがあるよ。死んだ人は、やっぱり大切な人なんだってこと。土に帰る前に、お礼を言わんとダメなんだぞ。」

昔の話を聞かせてくれるお年寄りは、子どもたちの人気者です。質問攻めにされても、おじいちゃんはニコニコ笑って、大切なことをちゃんと伝えてくれます。目の前の人を大好きな気持ちのままで良いんだということ、地域で育つと言うことを、感じる納棺の時間です。

今日は東日本大震災から3年9ヶ月の、月命日でした。岩手県大槌町の「子ども夢ハウスおおつち」の管理人である吉山くんと色々話をしながら、「地域」の必要性を強く感じていました。吉山くんは、連携をとても大切にしています。子どもたちの学校、保護者の皆さん、地域の人たち、寄付で夢ハウスをご支援いただいている皆さんへの思い、ボランティアさんとのつながり。まさに、地域そのものです。

ある、いのちの授業終了後にいただいた感想文が心に残りました。

「復興は、町が戻ることだけを復興と思っていました。笹原さんの授業の中で、夢ハウスの事を教えてもらいました。町を作ることと同じくらい、地域を守ることも大切で、そのバランスがとても大切なんだと、夢ハウスは地域を守る、みんなの拠り所なんだと思いました。」

子どもたちも、夢ハウスを支えてくださる地域の皆さんも、お一人お一人の背景があり、その中で子どもたちの健やかな成長を願い、お力を注いでくださいます。

今日の夕方に、夢ハウスの子どもたちとLINEをしながら名古屋に移動しました。名古屋の後は広島県に伺って、岩手県に戻ります。「名古屋良いなぁ〜」「広島県良いなぁ〜」ってみんな言っていました。色々写真を撮って
、夢ハウスのクリスマスパーティに行こうと思いました。

子どもたちは言います。

「津波で大切なものが、全部流されたんだよ。小さな頃の写真も、お家も、家族も。くっそー(夢ハウスを立ち上げてくれた藤原代表)が、これからでも写真をたくさん撮って良いんだって言ってたから、いっぱい写真を撮るんだ!」って。津波が来ても流されないように、二階に写真を貼っている子どもさんも、居ます。NHKで特集してもらった子ども夢ハウスおおつち。番組の中で、そのことも紹介してもらっていました。

子ども夢ハウスおおつち、皆さまの引き続きのご支援、どうぞよろしくお願い申し上げます。




2014年12月10日

復元師とは?

一昨日の納棺の現場で、「これって直せますか?」拝見したら、壊れた椅子で。

「ん?」って聞いてみたら、「復元師だから直してもらえるかな?って思って!」って(笑)

「そういう復元師では無いのですが・・・、やってみますか?」って伺ったら、

そこに大工さんがいらして直してもらいました。そしてみんなで拍手喝采!

格好よかったなぁ〜。

ちなみに他の現場で、

焦げた畳、
電信柱にこすった車、
傷付いた靴、
凹んだ筆入れ、

直せませんよ。そういう復元師では、ありませんよ。でも、やるだけやってはみますよ。触れることしか出来ませんが。だって、一つ一つ皆さんの思い入れがあるもので、何かを「大切にしたい」と思う素敵な気持ちが、そこにあるから。

嘆きの大きさは様々あれど、それは生活の中にも、普段の中にも実はあるものです。いのちの現場で、何でも大切に思えてくること、本当に多々、残された御家族の、そのような研ぎ澄まされた感覚に直面します。

でも、やっぱり、その専門のプロにはかないませんよ!車とか、畳とか、やっぱり勘弁してくださいね!出来ません、出来ません(笑)お手柔らかに、どうぞよろしくお願いします!



北上翔南高校授業

会社から近い地元の高校の、一年生250名弱の皆さんに向けて、社会人講師として、90分の時間をいただいて、お話しをさせていただきました。

「絶対に学校でお話しして欲しいです!」と、こちらの高校の皆さんから以前お願いされていたので、「先生にお話ししてみてごらんね〜(´・Д・)」」って言っていて、てっきりその流れだと思っていたら、そのことを知らない違う先生が、それとは別に御依頼くださっていたことを知りました。なので、希望のあった二年生に向けてではなく、一年生の皆さんに向けてのお話しとなりました。

どのようなお仕事でも直面すること。私も現場では多く経験します。現場で壁に当たったり、嘆きを抱えたり、選択に悩んだり、そういう普段現場にある、様々なことを題材にして、皆さんと一緒に考えながら、現場からお伝えしました。

高校一年生の今日の皆さん。東日本大震災が発生した当時は、六年生だったと教えてくれました。予定していた卒業式が出来なくて、でも先生たちが頑張ってくれて延期して、卒業式をやってもらったと「一生忘れない、卒業式でした。」と話してくれました。

被災地に指定された県で育つ高校一年生の、今日の皆さん。沿岸から、内陸の今日伺った学校に、入学した子たちも居ました。中学生の時に、ご縁をいただいた学校さんで私の復興教育授業を受けてくれた子たちも多く、お話しの流れの最後は「あれ」の話で終わること、知っていたね〜〜(笑)覚えててくれているんだなぁと、嬉しく思いました。

人は、一人一人当たり前に生きている訳ではありませんね。必ず誰かに支えられ、必ず何かのいのちをいただいて食し、自分のいのちをつないでもらっている。生かしてもらっているのだと言うことを、意識してもらえたかな?と、皆さんの表情がお話しのスタートと終わりで、ずいぶん変わったことを、とっても感じていました。

今日は朝早くから動いていましたが、1時間おきの、とってもとっても大切なアポを20時まで。午後は高校の授業に入りながら、先月は会社の決算だったので、おかげさまで今日でそれもひと段落。

年末まで、あと少し。まだまだ仕事は残っておりますが、もう少し要領よく時間を大切に使えるようになれたらなぁ〜(´・Д・)」と一人反省会。頑張りますっ!











2014年12月9日

赤ちゃん・子どもの専門書

現在、日総研さんの赤ちゃん・子どもに関する専門技術のセミナーで、全国7カ所を回らせていただいています。先日の岡山県のセミナーで、一周しました。来年は、前回のセミナーである「エンゼルケアと死化粧」のセミナーと赤ちゃん・子どもケアのセミナーで、全国5カ所が現在決定していて、沖縄県にも伺うことになりました。

詳細・お申し込みは、日総研さんへよろしくお願い致します。弊社トップページからもご案内させていただいています。

赤ちゃん・子どもケアのセミナーも、会場には、定員をはるかに超えて、本当にたくさんの医療の赤ちゃん・子どもさんに関わられる専門職の皆様にお越しいただきました。

この度、赤ちゃん・子どもさんのセミナーでお話しをさせていただいた技術の内容をDVDに収録を致しまして、

大変反響の大きかった、子どもケアで6回連載をさせていただいた原稿を中心に出版物として、

本とDVDをセットにした形で、日総研さんから発売されることになりました。

昨日と今日は、そのDVDの収録でした。

全国を回らせていただいて、「赤ちゃん・子どもさん」のお別れに関する情報がなかなか無いとの多くのご意見を賜りまして、今回の出版の形となりました。

少しでも、皆様の現場のお役に立てていただければ嬉しいです。私がご縁をいただいた多くの赤ちゃん・子どもさんたちと過ごさせていただいた現場で、行って参りました技術です。一つ一つの技術に、一人一人との想い出があります。一人一人の子が、生きていた証です。

先行予約、お申し込みは日総研さんまで、お願い致します。


おもかげ復元師

本当にたくさんの方に愛していただいている、「おもかげ復元師」

台湾での出版が決定しました。東日本大震災は、世界中の皆様からもお力をいただいて、今があります。心から御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

以前、台湾の方へ向けて、講演をさせていただいたことがありました。台湾の方の通訳が、一つ一つの言葉をとても大切にしてくださって、講演中に、その思いがとても、とっても嬉しくて、号泣してしまったことがありました。何て、ありがたいんだろう・・・、心から感謝を申し上げた時間でした。

台湾へなかなか行くことが出来ませんが、おもかげ復元師と言う存在を通して、少しでもご支援いただいた、心配いただいた皆様とつながれること、心強く、そして励みに、力に変えてこれからも頑張って参りたいと思います。

おもかげ復元師を大切に、支えていただいた皆様に心から感謝を申し上げます。ありがとうございます。






若いふりしてたけど

先日、現場終了後に中学生の子が私の所へ来て、
「笹原さん、ユニバーサルスタジオジャパンって知ってる?」と聞いた。

私は知ったかぶって、行ったこともないのに、
「知ってるよぅ。ハリーポッターの所でしょう〜」と答えた。

そしてその子は続けて、こう聞いた。
「じゃあ、ユニバーサルスタジオジャパンを略して何て言う?」って聞くから、

「そりゃ、UFJでしょ?」と答えたら、大笑いされて、

「UFJは、銀行でしょ!」って。あら、本当だ!「・・・(ちょっと考えて)あらやだ、USJだね!」って(笑)

多分、同じ間違いをしている人はきっと多いだろう。仲間が多いことで、安心しようとしている私(笑)

あぁ、私はユニバーサルスタジオジャパンのこと、ずっとUFJって言ってたぁ!いやぁ、素晴らしいご指摘だった。あっぱれ!







2014年12月8日

きれいな満月です。

今日はきれいな満月です。

何故か私たちのお仕事って、いつだって満月がとっても忙しい。

会社を立ち上げた頃は、私しか走れる人が居なくて(当然ですが)、過労で寝込み、それでも現場が入ったら元気なフリして走り、引きつった笑顔で頑張っていたことを思い出します。(笑)今は弊社もお陰様で、皆さんに支えていただいて、現場は、現場を任せられる復元納棺師の職員が居てくれて、頑張ってくれています。地元に居る時は、私も現場は伺います。どちらかと言うとemergency(緊急出動)の方が多いでしょうかね。

それで、当時は現場に波があることをなんとなく感じて、月を観察していたことがありました。

「そうかぁ。満月の時に万全に体調を整えておかないと、全力が尽くせない。」などと満月に合わせてサイクルを作っていました。

満月の時はおおよそ3日位で、一日中走り、夜中も現場が終わらず、朝方現場を終えて、何処かの駐車場で二時間くらい寝て、朝一の現場に向かう・・・ってこともよくありました。布団と枕は車に常備して(笑)

時々、警察に職務質問されたりとか(笑)「大丈夫ですか〜?」コンコン(窓を叩く音)そして、事情を説明して。「大事な睡眠時間を邪魔して、すみません。」って言ってもらったりして。(笑)

だけど、「元気で働ける時は一時だよ。だから、頑張れ。」って、現場の長老が教えてくれます。「何年働かれたのですか?」と伺うと、「そうねぇ、かれこれ、75年だね。」「え〜!そんなにぃ〜!すごいですね〜。」と、私。そしたら長老、「すごくないよぉ〜、だって、地球の歴史からしたら、一時でしょ〜?」なるほどぉ、でも深い、深すぎる・・・。現場は、実に素晴らしい方にお会い出来ます。

現場でお話しをさせていただくと、今も農家の方や漁師さんは、空や月や、星にとても詳しい方が多いです。自然とともに生きているって、すごいことだなぁって、そう思います。忘れ掛けていた人の感覚を思い出した時間でした。「タコはよぉ〜〜、二本の足を頭の後ろに回して、昼寝するんだぞ〜。」なんて、時々だまされるけど(笑)

そういう人に、私はなりたい。
(宮沢賢治のアメニモマケズをパクリました(笑))

今日から2日間は、教材用の、びっしり技術の撮影です。頑張りましょう。






2014年12月7日

小泉八雲

先日お声掛けいただいた、島根県松江市。そこで、忘れ掛けていた「小泉八雲」のお話しに再会しました。

耳なし芳一、飴を買う幽霊等、私もずいぶん、小泉八雲の怪談の話を聞いて育ったことを実感。小学校の低学年のころ、学校で読み聞かせてもらったりしていました。インパクトのある話なので、なんだか、しっかり記憶に残っています。怖い話のはずなのに、戒めのお話だったり、なんだか心にじわっと来るお話の最後は、考える力を付けてくれたかもしれません。

又、じっくり読みたいなと思っている、今日この頃でした。

そして、松江市のキャラクター「吉田くん」の魅力にはノックアウトしてしまい、大笑いしながらカレンダーを購入してしまいました。吉田くんは過疎地から誕生したキャラクターなのだそうです。吉田くん、素晴らしい!是非、皆さんも吉田くんの魅力に魅了されてください!(笑)

日総研岡山県セミナー

朝の10時〜夕方16時までのセミナーでした。赤ちゃん・子どもに関する技術や、遺されたご家族と共に過ごす時間の中での様々な心情について、質問もたくさんいただいて、回答しながら皆さんと現実の現場の中にあることを一つ一つ、考えて行く有意義な時間を共に過ごさせていただきました。

ICU(集中治療室)
NICU(赤ちゃんの集中治療室)
ER(救命救急)
小児病棟
子どもホスピス
看護部を統括されている看護部長
小児科医

岡山県と近隣、山口県、四国、九州、東京からも多くのプロの皆さんにご参加いただきました。

与えてもらったいのちの時間を精一杯生きた、赤ちゃん・子どもたち。小さな体の赤ちゃん・子どもたちも、「生きたよ」ってね、私たちに遺してくれた大切なものが、あるんです。

それから虐待等の社会問題も、あまり知られていないけれど、小さな体で全部背負って病院に運ばれることもあるのです。そこでいのちを終える子どもたちの数は、年々増加しています。関わるプロだって、みんな苦しいのは当然です。どう動いたら良いのか、心を何処に持って行ったら良いのか、みんな現場で悩むことは山ほどありますね。

皆さんから引き継いで、私たちの現場には、宗教者が居ます。私たちは現場をお預かりしてその後、委ねられる先があります。それは、遺されたご家族が最も求める死生観のある場所、信仰に帰って行く時です。お寺や神社や教会は、地域にあります。地域に帰るためには、地域の力が大事なんです。葬儀は無くなりつつあるなんて言われる現代ですが、そんなことは無いのでは?現実、葬儀を大切にしている現代の方は、まだまだ多くいらっしゃいますよ。

子どもケアと言う日総研さんの定期購読雑誌に6回の連載をさせていただいていますが、多くの社会問題も含めて悩み悩み、寄稿させてもらっています。皆さんのお役に立てている様子を全国回らせていただいて、聞かせてもらえて、思い切って書いて良かったと今、思っていました。

今に至るまでの道のりは、私も苦しかったし、切なかったし、散々悩んで来たし。今も悩むことは多くありますし。死の世界には答えの出ないものも多くて、でも現場に居ると、人の温かさがそこにはあり、「本性」と言う一見ネガティヴなイメージを持つ言葉だって、内側からの視点から見れば現実の中では情けが含まれているものなんだと思うくらい切なくなることもあり、「生」と「死」に境界線なんて本当は無いのではないかと、死の世界に生かしてもらって、いつも思う私です。

死を迎えた人が遺してくれた、色んな課題を私たちはきちんと大切に拾い、それに向き合って形にしていくこと、それが出来る自分であるか、そういう自分になりたいと、苦しみもがきながらも、でも、ご縁をいただいて出会えたからこその「今」があるんだ、出会えたから大切なんだと思えます。

セミナーが終了してから、涙ながらにお話しして下ったプロの皆さん。いつも心の中に「患者」を超えた、一人一人の赤ちゃん・子どもたちの人生が、存在があるんだと、今も共に生きてもらえてるんだと、親御さんが聞いたら嬉しいだろうなと、そう思いながらお話を伺っていました。

だけど、ER(救命救急)の皆さんの質問は、完全に復元の技術が必要な内容でした。「元に近い状態で、家族に返したい」思いが同じであることに、私も心が動かされて、技術をお伝えした時間もありました。

帰り際皆さんが、「早く病院に戻って、患者である子どもたちを抱きしめたい。」と口を揃えて言っていました。素敵な人たちにご縁をいただけたこと、心から患者を申し上げます。

追伸、
「いのちの授業」「被災地の復興教育授業」を優先してスケジュールを組んでいるので、病院へのセミナー・講習会の受付は現在行っておりません。日総研さんのセミナーで全国7カ所を回らせていただきいただいておりますので、是非、そちらの方のお申込みをいただいて、会場でお会い出来ることを楽しみに致しております。日総研さんでは専門書、通信講座も御座います。ご活用ください。以上を御理解いただければ幸いです。

復元納棺師、笹原留似子より

2014年12月6日

サンタクロース‼︎

幼少の頃、サンタクロースが煙突から来てくれるものだと思って、気が付いた。「家に煙突が無い!」それはもう、慌てた思い出があります。近所のおばあちゃんに相談したら、「そうとは限らない。」と、相談に乗ってくれて、結果おばあちゃんはこう言った。「サンタクロースって、妖精でしょ?壁だって突き抜けるんじゃないの?何より、ちゃんと寝てないとダメなんだよ。」やっぱり、ばぁちゃんカッコいい〜!と思った、私、6歳の思い出でした。

町やお店もXmasムード一色です。コンビニから出ると、つられてさっきお店で流れていたXmassongを歌っている私・・・。「あ、つられちゃった(笑)」

もうずいぶん昔、読んだ新聞記事がありました。Xmasに関する記事でした。アメリカの子どもが、大統領に書いた手紙でした。

「親愛なる大統領へ
もうすぐXmasです。今、アメリカではトナカイがアメリカの領域には入ってはいけないことになっていますが、サンタクロースはトナカイに乗ってくるので、どうしたら良いのか悩んでいました。トナカイが入ってこれないと、サンタクロースも困るのではないでしょうか。プレゼントももらえないかもしれません。トナカイが入ることを、許可してもらえませんか?」と言うような内容だったと思います。

大統領は、この子のお手紙に、こう答えていました。

「そうだね。では、クリスマスイブの夜から、早朝まではトナカイがアメリカ領土に入ることを許可しよう。その代わり、サンタクロースが乗っているトナカイだけの許可です。地上10㎝までは、トナカイの入国はオッケーと言う条件だよ。」

この記事を読んで、うなりました。「う〜ん、素晴らしい。なんて、夢いっぱいの記事なんだ!」

この時期、Xmassongを耳にすると、あれから毎年思い出す、記事でした。


2014年12月4日

島根大学教育学部附属中学校

島根県松江市にある、島根大学教育学部附属中学校様、人権講演会にお声掛けいただきました。全校生徒の皆さんと、保護者の皆さん、先生方々へ向けて、お話しをさせていただきました。

先月、校長先生と中学校の先生が御多忙の中、北上市にお越しくださいました。ありがとうございました。

校長先生は、幼稚園・小学校・中学校の校長先生をつとめていらっしゃるとのことです。そう、会社で言えば三つの会社の社長。はっきり言って、すごい。学校の先生方々も、お一人お一人がデキル方々で、とっても穏やかで温厚。チームワークが抜群で、今回の講演もプロジェクトチームを組み、ポスターから様々に本当にお心遣いいただきました。本当に、校長室が何とも居心地が良かったです。

全校生徒の皆さんと、身近ないのちから考え、深めていきました。「死」と共にある「いのち」、「死」の中にある存在、その存在が教えてくれる大切なこと、皆さんと一緒にじっくり考えられた、とても貴重な時間でした。保護者の皆さんの反応が又、素晴らしかった。本当に聞き上手。聞き上手な方は、お話し上手と言います。勉強になりました。

今日の皆さんとのご縁に御尽力いただいた校長先生に、たくさんお世話をいただいた、諸先生方に、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。









2014年12月3日

やっぱり雪降りでした。

納棺現場が立て込みまして、そして仕事も立て込んでおりまして、雪の降る中、朝から車を走らせていました。

今日はお昼過ぎから靴下が濡れないように、長靴に履き替える場面もあったりと、現場と現場以外の仕事と、1日の中に組み込みながら、お陰様で無事に又、1日を終えることが出来ました。

今日も、棺を覗き込みながらお母さんに触れ、話し掛ける娘さんの姿に、こんなに素敵なお嬢さんに、故人は育てていらしたんだなぁ〜。って、思いながら、色々お話しを伺いました。

私の知らない御家族の背景は、納棺の時間の中で様々に、教えていただけて、感じさせてもらえることがありますね。

顔当て(亡くなられた方のお顔に当てる白い布)を取るまで分からない、故人の状態。いきなり復元と言うことも実は、よくあります。情報がある時と、無い時と半々くらい。その位、大切な家族に起こる「死」の現場は、慌ただしいことが多くあります。

昔は、顔当てを取る時にドキドキしたものです。どのような状態でも、顔に出せない。グッと心の中で感じて、必要な準備に入ります。動揺すると、タイムロスになるので、ご家族を待たせてしまう時間が増えてしまうから、しっかり自分自身が今を見つめて、おおよその掛かる時間をお伝えします。ご家族に時計を見ていることを分からないように配慮しながら、時計とにらめっこ。私の技術提供時間が短縮できれば、ご家族が故人と一緒に過ごせる時間が、きちんと取れます。だから、そこは一生懸命頑張るところです。現場のながれは、そのような感じです。

さて、明日も冷え込みが厳しいらしいですが、皆さまお身体を大切にお過ごしくださいませ。










2014年12月2日

棺に入れられないもの

先日の納棺の現場で、「エコのために、火葬場は厳しくなったんだもんね。」と、ご遺族に質問され、

「そうですね。火葬場が行政の管轄になってきた地域も多くなり、基本的に黒い煙の出るものは入れて差し上げられなくなった場所が多くなりましたよね。」と、ご遺族が故人に持たせてあげたいと、準備されたお品物(副葬品)を、皆さんに想い出話を教えていただきながら、拝見していました。(副葬品として準備された物が、形見になることも多いので)皆さんが様々にお話しをしてくださっている時、御歳92歳とおっしゃる女性が言いました。

「じゃ、あれだね。名誉と地位とプライドも、入れられないよ。きっと、黒い煙が出るから。」

現場は、みんな拍手喝采。「いやぁ、ばぁちゃんかっこいい!」「素晴らしすぎる。」「うまいっ!」と、皆さんが感動してうなっていました。

「わたしの時は、心配いらないよ。棺に入る前に、名誉と地位とプライドは捨てておくから。」

皆さんの涙が、お年寄りの知恵で、笑顔に変わった時間でした。納棺の時間は、みんなの心がつながって、涙あり、笑いありですね。

2014年12月1日

遠野市立遠野東中学校

岩手県遠野市にある、沿岸部の隣に位置する市にある中学校。東日本大震災の時には、沢山の方が避難された地域です。沿岸から引っ越して遠野市で生活する子どもたちも居ます。今日は復興教育授業として、伺いました。

遠野市は、遠野物語の発祥の地で、子どもたちも遠野物語と共に育っています。むかし話って、人を育てるんだなぁ。皆さんにお話しをしながら、その穏やかな雰囲気に、なんとなく温もりを感じていました。

岩手県も、明日から雪が降るらしいです。今は、あまり冷え込みは感じませんが、今晩遅くから冷え込むのかなぁ〜。明日も頑張ります。



弊社にメールをいただきました皆さまへ

弊社にメールをいただきました皆さまへ。

弊社のパソコンは時々、上手くメールが届いていないことがあるようです。

時々送信、受信共にあるようで、お返事が届いていない場合は、大変お手数をお掛け致しますが、再度メールにてご連絡をいただくか、お急ぎの方は弊社に御電話にて、ご連絡をいただければと思います。

ご迷惑をお掛け致しますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

ロック!?

一昨日、道路を車で走っていたら、信号待ちで何処からか聞こえてくる太鼓の音。思わず、昔の厳しい巫女時代を思い出していました。

神楽の太鼓をずいぶん練習して、いよいよデビューの日を迎えたその時。それはそれは恐い先輩が舞、ベテランの神主さんが笛、太鼓の私はデビュー。
ゆっくりとした神楽のはずが、余りの緊張に、私の太鼓が聞いたこともない、ものすごい早さになってしまった。太鼓について来てくれた先輩の舞と、神主さんの笛。

ご祈祷が終わり、とても恐い先輩から一言。『神楽は、ロックじゃないんだよ。』その後、先輩から猛特訓を受け(感謝です)、見事そんな私もその1年後は指導者側に。そんなことを思い出してしまった、一昨日でした(笑)


長沼二区公民館様講演

信泉寺さまの講演を終えて、次の講演会場の北上市へ向かいました。北上市長沼二区公民館様の講演。

内陸には、被災地沿岸から引っ越されて来られる方も多くいらっしゃいます。今日も講演終了後に、沿岸から北上市に引っ越されて来られた皆さんと様々にお話をさせていただきました。これから、雪が深くなりますので、と雪との付き合い方をお伝えしたりして。内陸に引っ越されて来られた皆さんからも、『集まる会を開いて!』と多数要望がありますので、来年計画してみますね。

長沼二区公民館の皆さまにも、大変お世話になりました。ありがとうございました。

信泉寺さま講演

岩手県花巻市にある、お寺さんです。本堂では、ウンウンと頷いて聞いて下さる素敵なご門徒様。地域のたくさんの方がお見えになっていました。やはり、お寺さんでさせていただく講演は、とても安心に包まれて号泣でした。

御住職から、『僧侶である宣承さんとの活動と関わりを』とお話をいただいて。一生懸命頭の中を整えながら。でもなんと講演中、『宣承さん』と言う言葉を58回も言っていたらしい。『え、本当にですか!』自分でもビックリ。ちなみに奥様のさえさんの名前は、18回だったそうです。どちらも多いですね。それだけ、大好きってことですね。(←言い訳か?説明か?)どうも、すみませんでした。

本当に安心出来る雰囲気の中で、信泉寺様の御住職、副住職、そしてつながりのお寺の御住職、副住職さま奥様、皆さまに、大変お世話になりました。ありがとうございました。