2014年12月10日

復元師とは?

一昨日の納棺の現場で、「これって直せますか?」拝見したら、壊れた椅子で。

「ん?」って聞いてみたら、「復元師だから直してもらえるかな?って思って!」って(笑)

「そういう復元師では無いのですが・・・、やってみますか?」って伺ったら、

そこに大工さんがいらして直してもらいました。そしてみんなで拍手喝采!

格好よかったなぁ〜。

ちなみに他の現場で、

焦げた畳、
電信柱にこすった車、
傷付いた靴、
凹んだ筆入れ、

直せませんよ。そういう復元師では、ありませんよ。でも、やるだけやってはみますよ。触れることしか出来ませんが。だって、一つ一つ皆さんの思い入れがあるもので、何かを「大切にしたい」と思う素敵な気持ちが、そこにあるから。

嘆きの大きさは様々あれど、それは生活の中にも、普段の中にも実はあるものです。いのちの現場で、何でも大切に思えてくること、本当に多々、残された御家族の、そのような研ぎ澄まされた感覚に直面します。

でも、やっぱり、その専門のプロにはかないませんよ!車とか、畳とか、やっぱり勘弁してくださいね!出来ません、出来ません(笑)お手柔らかに、どうぞよろしくお願いします!