2017年2月23日

第13回佛教文化講演会

大府市佛教会さま主催、三年に一度行われる会に、お声掛けをいただきました。

東日本大地震・七回忌法要の後に、90分の講演を担当させていただきました。

様々な宗門の僧侶の皆さま、一般の皆さまに向けての時間。壇上からは、皆さんお一人お一人の表情がよく見えます。うんうんとうなずきながら、約200名の皆さまが聞いてくださいました。

震災後に釜石市から、今回お声掛けいただいた愛知県大府市に引っ越された方が、当時の体験を皆さまに語られる時間もありました。地震のこと、安置所の記憶、大切な家族を亡くされた体験は、皆さんも真剣に聞いておられました。

「思い出しながら言葉に変えて語ることは、実は体力と精神力が必要ですよね。丁寧にお話しをいただき、ありがとうございました。」と、御礼を申し上げました。

高齢者の方が多かった会場・・・。トイレに立たれる方も数名おられましたが、何でしょうか、講演中に私の方に手を上げて、

「ごめんね、ちょっと(トイレに)行ってくるけど戻ってくるから!!」と律儀におっしゃられて、聞こえてるからこそ手を上げて、「はい、気を付けて!」と返事をしそうになる私(笑)

広い会場の中で繰り広げられた、高齢の方のステキな言葉掛けに、私はすっかり癒されたのでした。

講演前には、実はご飯が喉を通らない私。尼僧さんが、「空腹だと話に力が入らないでしょ?」と、お抹茶を立ててくださいました。とても美味しかったのはもちろんですが、私もそういう、さりげなく心配りのできる人になりたいなぁと、学びと、嬉しい気持ちでいっぱいでした。

大府市は、ツバキの花と梅の花が満開でした。民家の花壇のお花も咲いていて、春の訪れを、日本の四季の素晴らしさを感じた3日間でした。大変お世話になり、沢山のお心遣いをいただき、ありがとうございました。