2013年10月3日

花巻市内の保育園で講演でした。

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園長先生の「親子で、今を大切に生きてもらいたい」の思いを大切にさせていただきながら、保護者の皆さんと保育園の先生方々に向けて、お話をさせていただきました。「子どもの笑顔、一日最低でも一回は見てますか?確認してますか?一緒に笑ってますか?」の園長先生の言葉で講演がスタートしました。

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生きていること、死を迎えること、今の時間は二度と戻らないこと、当たり前に感じていることへの、当たり前ではないことへの意識。「死」の存在を知り、意識して生きることで、生きている時間の中での様々な判断も、ずいぶん違ってくること。向き合う形はそれぞれ違うけど、きっといつか自分を受け容れてあげるられる日がくること。その時に、きっと、悲しみが生きる力に変わること。生きていることが当たり前では無く、明日は当たり前に来るということではなく、今の積み重ねが、明日の時間に積み重なるのではないか、と私は思っています。東日本大震災が起こった時も、大規模な災害が起きたと言うことよりも、とても広いエリアで東日本大震災と呼ばれていても、安置所の中で感じたことは、「一人一人の生活の中に起きた、人生の中に起きた、一人一人の東日本大震災」だったこと。人と出逢い、人と話し、話を伺い、その気持ちを感じて思ったことは、「みんな、誰かに支えられていること」でした。安置所の中も、そうです。今日は特に、安置所の中での警察官の皆さんの、使命感について、亡くなった一人一人をどうやって守ってもらっていたのか等も、お話をさせていただきました。「知らなかった」と、皆さんが話をよくよく、聴いて下さいました。講演終了後に、大切なご家族を亡くされたお話しも伺い、又、沿岸被災地から引っ越して来られている皆さんもおいでいただいたこと、一緒の時間を過ごさせていただいたことに深く感謝申し上げます。講演の最後に園長先生が「今日、皆さんが流して下さった涙は、「愛」がある証拠だと思います。その心を充分に子どもに向けて、しっかり子どもさんを愛して下さいね。」と、お話しをしてくれました。廊下を挟んで隣のホールでは、保育園児のみんながお昼寝をしていました。講演が始まる前に、寝たふりをしていた子どもさん達に手を振られ、とっても可愛いかったです。可愛いさにノックアウトでした。(笑)約70名の園児が元気に過ごす保育園で、私もとっても癒されました。素敵な保護者の皆さん、保育園の先生方々にお会い出来て、園長先生にご縁をいただきまして、本当にありがとうございました。