2014年11月28日

感想文ありがとう

夜、現場を終えて事務所に戻ると(そうよ〜、まだまだ〜〜、たっくさん!仕事は終わらない〜)、先日「いのちの授業」「復興教育授業」に伺った数校から、感想文が届いていた。偉いなぁ、先生方々。あんなに忙しい毎日を送られているのに、有難いなぁ。本当に子どもたちを大切にされているんだなぁ。色んなことを感じながら、拝読させていただきました。

いつも思いますが、先生方々の授業終了後の問いかけも素敵なんだと思います。授業を聞いてくれた子どもたちの自由で且つ、しっかり捉えたものが記録されています。人として形成される情緒が、感想文から感じることが出来ました。親御さんや大切な家族を、様々な事情で亡くしていると言う、一人一人の背景があります。

特別扱いしないけれど、しっかりみんなが意識して関わることが出来る環境作り。それが直接社会作りになっている訳ですよね。まさに、思いやりの関わりが、温かくそして強く存在しているんだなぁと、拝読させていただきながら、先生方々の情熱を感じていました。皆さんね、すごく、愛されてるね!

皆さんの感想文、本当に素敵でした。ありがとうございました。その中から一つ、御紹介したいと思います。

中学生の男の子の感想文です。「ぼくは、大切な家族を昨年亡くしました。笹原さんのお話を聞いていて、思い出したことがありました。(中略)ぼくは、毎日悲しい気持ちで過ごしていました。あるきれいな星空の夜がありました。ぼくは、星に向かってお願いをしました。「夢でも良いから会いたい。(中略)」そう、願いました。まだ、あれから夢には出てきてくれないけれど、笹原さんのお話を聞いて、ぼくの大切な家族は、ぼくの心の中にいることに気が付きました。(後略)」

旅立つ側も、遺す人を心配して逝きます。遺される人も、逝く人を思い、思い続けます。実は、このそれぞれの気持ちも、おたがいさまだったんですね。「死」の世界に居て、私もそれを教えてもらっています。心がつながっているんですね。大切な人が遺してくれたもの、きっとたくさんあるから、一つ一つ、ゆっくり探してみてね。

「死」は、生きることを教えてくれる存在です。誰かが打ち明けてくれる後悔は、又、きっと誰かを支えてくれます。

ある現場では、「ごめんね、ごめんね。」ってお母さんに謝る娘さんの姿。娘さんと目が合って、質問されました。「お母さんは、許してくれたと思いますか?」質問をしてくれたのは、中学生の女の子でした。暴言を吐いたことだけ、思い出してしまうと、教えてくれました。

私「そうね、思春期なんだよね?」
娘さん「はい。」
私「お母さんなら、何て答えるのかしら?」
娘さん「たぶん、いつまでもねぇ、そんなこともう良いから、明日の支度したの?って言うと思います。(笑)」
私「お母さん、カッコいいね!」
娘さん「はい(爆笑)、そういう人です。」

答えは、本人が持っていることもあります。素敵な親子、心はいつまでも、思い続ける限り、つながっているものだと、私は教えてもらいます。だから、毎回、現場では胸がギュッと、ギュッーとなっている私でした。感想文も同じ。大切なことを教えてくれて、ありがとう。大事に、私の宝物にしますね。ありがとうございました。