2014年11月7日

水沢学苑看護専門学校講義

四年目になりますか、水沢学苑看護専門の非常勤講師を勤めさせていただいています。今日は、実習を控えている一年生に向けての90分の講義でした。

水沢学苑看護専門学校は、同じ岩手県内の私の住む北上市の隣にあります。岩手県、宮城県の被災地沿岸から、看護の道を目指して入学した子たちも居ます。様々な背景を持ち、様々な経験を持ち、でもみんな志は一つにプロの道を目指して歩んでいます。

東日本大震災についても、色々とお話をしました。今、多くのいのちの授業や復興教育授業にご縁をいただいて、直接的な被災者と呼ばれる子どもさんたちに多くご縁をいただいています。大勢の方が亡くなられた東日本大震災の中で、葬儀を経験出来ていない子どもたちが多いこと、葬儀の時間の中で特に御遺族はお坊さんや神主さんや牧師さんやシスターなどの宗教者に、様々に求めるものが多くあります。その中で、様々に心の移行があるのだけれど、それを経験していないことから、時間があの時のまま止まっている子が多いこと。良いとか悪いとかの評価でははなくて、沢山悩み考えて、涙して過ごした「今」と言う時間の積み重ねでの今日である、そのプロセスこそ、最も私たちが見逃してはいけない大切なことなのではないのかな?と話しました。やっぱり一人一人にそれぞれに、考え方と捉え方と環境と、掛かる時間もみんな違うから、ご縁をいただいた「今」に私も尽くす。理解しようとすることも大切かもしれないけれど、その悲しみを感じようとすることももっと大事かもしれませんね。と、様々にお話しした90分でした。

昨日も一昨日の現場でも子どもたちは「これから、どうやって応援したら良いの?」と私に聞いてくれます。そういう心の準備をして、未来を向く時間があります。そのまなざしの中には、亡き大切な人の存在が確実にある訳ですね。だから伝えます。例えば、「これからね、お坊さんが来て下さるから聞いてごらんね。「これから、どうやって応援したら良いですか?」ってね!頑張れる?」すると元気に「うん!」って返事が返ってくる訳です。等々、現場のお話もさせてもらいました。

講義の後、図書委員の皆さんからのインタビューを図書室で受けて、学生さんたちに囲まれてとても嬉しい時間を過ごさせていただきました。図書室便り、楽しみにしています!

お昼過ぎに事務所へ、通常業務に戻りました。

明日は宮城県へ向かいます。