2014年11月13日

マンツーマンセミナー

長野県の方が二泊三日のマンツーマンセミナーの中で、実践に向けて一つ一つの課題に向き合われて、相当クタクタになるまで頑張っていました。現場に向き合われながら、様々なご縁の中で、忘れられない現場への思いを形にされていました。噴火を経験されて、安置所の中でのご縁を含めてご遺族とのつながりを、今もとても大切にされていました。過酷なマンツーマンセミナーだったと思いますが、本当に最終日まで大変お疲れ様でした。

入れ替わりで今度は、九州熊本県から二泊三日のマンツーマンセミナーをお二人で受講にお出でになっていて、今日は二日目を終えました。明日は最終日の三日目です。お二人も現場に向き合いながら、様々な課題をお持ちになっています。熊本県は、過去に災害を経験されていて当時の安置所の中で活躍されたお二人です。安置所の中は普段の環境と異なり、情報も都度動きがあります。安置所の中で又、安置所の中のみで関わるプロの皆さんとの連携もとても重要になりますから、その場その場で素早く対応することが求められることが多くあります。そして、毎日の現場の中での課題も様々にあり、明日は最終日の詰めに入ります。

広島県から研修にお越しになられているお二人と、みんなで様々に災害について検討会を行ったり、そして普段の現場の中での様々なことを話し合っていました。「死」の迎え方は一人一人違っていて、人生もお一人お一人違います。背景も、大切にして行きたいと皆さんと話し合っていました。

それにしても長野県、広島県、熊本県、そして岩手県。様々に方言と言う地元の言葉が飛び交います。「それは、どんな意味?」「こちらでは、それをこう表現します!」なんて、盛り上がる場面も多々ありました。地域の特徴、お年寄りの存在、現場の子どもさんたちの素直な表現、宗教者の力の大きさ、ご遺族のストレートな評価等々。現場は厳しい中に温もりがあり、アナログな世界だけど、人間力が素晴らしい。生きること、死を迎えることのお一人お一人の人生に触れさせていただきながら、又今日も納棺のことを頭の中でいっぱいいっぱい考えていた一日でした。

南の方からお越しになられた皆さんにとって、岩手県も随分寒くなって来ましたので、寒さが厳しいだろうなぁと思います。生活されている場と空気も違う中で、本当に頑張られています。偉いなぁって、皆さんが頑張る姿を拝見して、素直に思っている私でした。ご希望があり、明日は最終日ですので、午前中いっぱいで講習を終えて、地元で災害を経験された皆さんと、東日本大震災において岩手県の安置所だった場所を、数ヶ所ですがお参りに回ることになりました。

岩手県のお天気は、今日は雨。朝から夕方まで、色んな方向に虹が出ていました。お昼過ぎは二重で虹が出て、みんなで感動したりしていました。不思議なもので虹が出ると、亡くなった方にもう一度、お会い出来たような気持ちになるものです。偲ぶ素敵な時間をいただいた気がしました。とても、綺麗な虹でした。