2014年11月21日

江釣子中学校復興教育授業

学校に到着して車を降りると、元気いっぱい挨拶をしてくれる、江釣子中学校の皆さん。引っ越し前の事務所の、すぐ近くの中学校です。事務所の外に居ても、普段から元気に挨拶をしてくれていました。

校長室で、校長先生と色々なお話しと打ち合わせをさせていただきました。子どもたちの生活の様子や、地域との関わり、学校の素敵な取り組みを教えていただきました。

復興教育授業なので東日本大震災のことを、私が見て、感じた、様々なこと。光の当たらなかった安置所のこと、警察官の皆さんの使命と、亡くなった一人一人を大切にしてもらっていたこと、様々に皆さんと東日本大震災について、いのちについて、死から今の私たちが生きる道、生きることを教えてもらえること、悲しみとの関わり方について、みんなで色々考えました。

対象は約400名の全校生徒。バックアップしてくださったのは、PTAの保護者の皆さんと地域の皆さん。

復興教育授業の後の、質疑応答が止まらず、ずっと子どもたちの質問が続きました。積極的に一人一人が参加してくれて、一生懸命考えて、一人一人の答えを素直に表現してくれました。ありがとうございました。

帰り際、「どうしても、伝えたいことがありました。」と、玄関の外に出た時に、声を掛けてくれた子が居ました。「大好きだった人が、やっぱり大好きなんだと、思いました。」過去形だっ言葉が、現在形になっていました。10分くらいお話をしました。

子どもたちの生活の中に「死」の存在がある時に、大人はごまかさずに、きちんとその意味を考えて出来る限り感じたことを伝えなければいけないと、子どもたちが色んな方に支えてもらいながら自分の力で足で歩んで行く道を、お手伝い出来たらた思っています。納棺の時間も、授業に入らせていただく時も、同じ気持ちです。死は、ネガティヴな意味ばかりを持つものではなく、遺された人にとっても宝物が山ほどあって、一人一人が大切にしている亡き人との想い出が遺された人を支えてくれます。

今日の授業も、みんなで一緒に作り上げることが出来た、あの素敵な雰囲気だったと思います。様々に準備をしてくださった、諸先生方とPTAの保護者の皆さん、地域の皆様に深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。