2014年10月25日

日総研さん仙台セミナー

金曜日は仕事の合間に点滴をして(*_*)(もう若くないってこと。老眼も進んで来た。現実に一番向き合えてないのは、私かも)、夕方に仙台市へ入りました。

東北もすっかり寒くなり、コートを着ている人も大変多くなりました。今日のセミナーには、片道5時間掛けて来てくださった方がいらしたり、「赤ちゃん・子どものグリーフケアとエンゼルケア」のセミナーは、朝の10時から夕方16時までの時間、皆さんと現場のことを色々擦り合わせながら、考えて行きました。

実践に向けて沢山の技術をお伝えしながら、遺されたご家族が求められることの多くを抜粋し、現場で起こる様々なことを本当に多く、ご質問をいただき、一つ一つお答えしていきました。

一つ一つの技術を実践する度に、涙を流している方も居られました。きっと、一人一人の赤ちゃんやご縁をいただいた子どもさんを思い出されていたのだと思います。素敵なプロだなぁって、思っていました。

現場で後悔したり、悔しかったことも実はご縁の賜物だと思います。出逢わなければ、その感情には絶対に出逢えない。守りたい、何とか支えたい。プロなら現場で誰でも起こる心情です。だからこそ、プロなんだと思います。頼られるからこそ、応えたい。そういう心のつながりなんだと思います。

でも、沢山の情報をどんなに持っていても、動かなければ一歩踏み出さなければ、動いていないのと同じこと。

後悔と言う経験は、そんな気持ちの背中を押してくれて、実践の道を切り開いてくれるのだと思います。目の前のご遺族に、亡くなったご本人の人生に、今何故自分がここに、居させてもらえるのか・・・。今、大切なことを、後悔はしっかり教えてくれていると思います。

小さないのちは、
お母さんのお腹の中で、
生まれてすぐに、
小さな体で病気と一生懸命闘って、
虐待や事故や事件等の社会問題の中で、
様々な人生を終えていきます。

どんな人生でもきっと、精一杯生きたことには変わりない。「よく頑張ったね。」と、私は現場で、心の中で始めましての御挨拶と一緒に話し掛けます。「こんなに短い人生で」と、言われやすい子どもたちのお別れの時間。現場でいつも思うけど、でも、それはその方の価値観なだけで、長いとか短いとか、本人の人生を考えれば関係ない話です。(文句とかではなくて、色んな人生がありますよってことを言いたい訳です)誰かと何かと、比べないで欲しい。その人は、その人だから。人生が10日でも、一年でも三年でも、本人の精一杯の人生な訳だから、この世に存在していた証に、関わる人たちに幸せな気持ちを分けてくれた存在ですから、どう死を迎えたのか、何年の人生か、そこがスタートでも良いので、そこから、その子の人生がどんな人生だったか、「その子が私たちに遺してくれたもの」にたどり着けると良いですね。

死を迎えても赤ちゃんや子どもさんは、とっても可愛い。守りたい。愛おしい。プロとしてご縁をいただく私も、遺された方と似た心情からスタートしていることは言うまでもありません。火葬までの限られた時間の中でしか出来ないお別れの時間。今日、ご縁をいただいたプロの皆さんも、本当に素敵な皆さんでした。セミナー、大変、お疲れ様でした!