2014年6月28日

葬式なんていらない⁉︎

なんだか世間を騒がせている言葉です。
いや、人それぞれ、
様々な意見があるでしょうから、
意見を言うのは自由ですが、
葬式を必要としている人が、
圧倒的に多いのが事実ですよ。
この世界に居るから、
本当に、よく分かる。
今始まったことじゃないのに、
騒がれ始めたこともある。
例えば「樹木葬」
海や山への散骨よりも、
今は人気が出てきたかもしれません。
ちなみに今の時代は、
全て法的に定められているので、
勝手に出来ませんから、
きちんとした申し込みが必要です。
弊社にも、お問い合わせは多いです。
後継者の居ない方が圧倒的です。
1000年以上昔から伝わる樹木葬でなくても、
今の時代は、お寺に永代供養を
お願いされる方も圧倒的に多いです。
それから「直葬」
これは、火葬のみ葬儀社に
お願いするものです。
法的に24時間経てば、
火葬が行えます。
それまでの管理も、
葬儀社に依頼出来ます。
離れ離れに住んでいた、
又は、連絡をあまり取り合わない
家族関係が多いです。
直葬の後で、
「やっぱりお経をあげてもらいたい。」
と相談に来られる方は多く居ます。
だけど、どちらも「葬」が付いてる。
人それぞれの「葬」の形。
それは、昔からある形で、
今始まった訳ではありません。
だけど、
「墓」を大事にしてきた日本の文化。
「御先祖さん」の存在が、
例え孤独に苛まれても、
「御先祖さんが見てくれている」
と、その存在で孤独には落ちない。
年寄りが、
「3代前の御先祖さんは、」
「6代前の御先祖さんは」と、
子供たちに教えてくれることは、
人生の大きな支えになる。
だから、
墓が大事にされているのも現状。
じゃあ、葬儀って何?
葬儀って必要?
必要ないなら、
大昔にもう無くなっているはず。
じゃ、何故、
今の時代にも葬儀があるの?
大切な家族との、
限られたお別れの時間の中で、
昔から遺された家族の、
心に起こる移行に合わせて、
流れがおおよそ決まっている。
気持ちが一番落ち込む
様々なタイミングで、
宗教者の力を借り、
葬儀担当さんに色々教えてもらって、
昔は地域の長老だったけど、
しきたりや伝統の中に身を置いて、
静かに、
死の受容の準備に入っていく。
若い人たちが言う、
「一見、面倒な(まぁ、一見そうね。)
昔ながらの行事の中に、
いのちの意味や、
いのちの価値や、
死と生の意味を、
頭ではなく、
心で受けて行く時間なんだと思います。
人生の中で起こる、
この身に起こる逃げられない現実に、
きちんと節目の中で、
区切りを持つためには、
色んなことが
走馬灯の様に思い起こすから、
他人であるプロの存在を借りて、
人に助けてもらいながら過ごす。
だから、
葬儀を侮ってはいけない。
一般的に、
亡くなった大切な家族は、
49日目にあの世に行ってしまい、
100日までは偲んで泣いて良いけど、
後は応援にまわらないと、
向こうの世界で
大切な家族は頑張れないんだよ。
と、言われます。
宗教、宗旨により違いはあれど、
亡き人に思いを馳せるのは共通です。
だから例えば普段の生活の中で、
三回遊園地に行くなら、
三回の内一回は、
墓参りと寺参り。
そういうことを大切にして欲しい。
もっと身近に「いのち」を
感じられる環境を作るのも大事。
「お金を掛けて葬儀をして」と
言っているわけではなく、
葬儀の意味を知って、
「自分の気持ちと向き合う」時間が必要
と、私は感じているわけです。
葬儀って、様々な種類があって、
今は色々自分で選べる時代で、
予算も決めて行えます。
情報が沢山ある今の時代だからこそ、
きちんと自分で考えて、決めることが
何より大切です。
歴史に「知恵」あり。
葬儀に「いのちの価値」あり。
面倒臭いからやらないのと、
必要ないならやらないのと、
全然違いますから。
色んな方とご縁をいただいたからこそ、
言います。
後悔しないでくださいね。
自分の人生に起こることだから。