2014年6月28日

清少納言こそしたり顔にいみじうはべりける人

紫式部と言えば「源氏物語」。
清少納言と言えば「枕草子」。
「紫式部日記」で、
紫式部は清少納言の悪口を書いている。
「清少納言って得意顔しちゃってさぁ、
本当に鼻持ちならないイヤ〜な女よ」
と妬みと嫉みが書かれているらしい。
悪口は、
清少納言に対してだけではないらしい。
だけど私が思うのは、
グループ作って陰口叩いて
仲間はずれにするよりも、
密かにノートに書いて
一人で黙々と愚痴ってる方が、
ずっと良い。
何とも素敵。
人に迷惑を全然掛けてない。
自分のストレスを
上手に体の外に出して管理してる。
素晴らしい。
書くことでスッキリしただろうし、
自分の考えの、
色々発見もあっただろう。
神道でも神には、
「荒御魂(あらみたま)」と
「和御霊(にぎみたま)」があるし、
中国の昔からの思想に
「陰陽(いんよう)論」があり、
二つで一つ、
そこから様々に発しているもんだと、
言われている。
天使と悪魔、
極楽と地獄、
太陽と月。
みんな、陰陽。
当然、人には裏と表があって然り。
人に迷惑を掛けず、
自分を正当化して人を傷付けたりせずに、
ただ溜め込まずに、
上手に気持ちのバランスが取れれば、
それが一番理想的。
ただ、紫式部がとても可哀想なのは、
その悪口ノートが
歴史的に残ってしまって、
教科書や歴史書で、
取り上げられてしまっていること。
歴史的文献になっちゃった。
多分、本人は、
そんなこと予想もしていなかっただろう。
本人の気持ちを思えば、可哀想過ぎる。
ファイト!
紫式部!!