2014年6月30日

死者の書

有名なところでは、
エジプトの死者の書。
道しるべを記しているため、
棺の中に一緒に入れる副葬品。
チベットの死者の書も有名。
こちらは49日間、
在家のお坊さんが毎日通い、
亡くなった人の傍で読み上げる。
火葬は死者の書に従い日程を決め、
棺には安置せず、
体育座りの格好にして、
布袋に安置されて、
御輿に移して火葬される。
故人の安置されている部屋には、
女性は入れない。
葬儀も、女性は参列出来ない。
台所でひたすら泣き、
良い生まれ変わりが出来るように、
祈りを捧げるそうだ。
海外に限ったことではなく、
私たちの葬儀の時間の中でも、
宗教・宗旨に従い、
宗教者がお話ししてくださる時間が、
それにあたる。
でも、その前に、
本当は知っていた方が良いと思う。
エジプトの死者の書も、
チベットの死者の書も、
日本の宗教学も、
本当は生きている内から、
知っておいた方が良い。
チベットの死者の書の中で、
非常に興味深いのは、
亡くなる前からも、
その人の傍で、
死者の書を読み上げる。
この時は、女性は参加可能らしい。
私も三途の川の前まで
逝ったことがあるけど、
本当に聞こえてる。
経験したから、
それは確かだ。
目の前の川を渡るか、渡らないか
迷っていたら、
色々聞こえてきた。
だから、
亡くなる人の傍で色々話し掛けることは、
全く意味のない事では無いと思う。
チベットの死者の書では、
亡くなってからも、
どんどん話し掛ける。
非常に興味深い内容だと思う。
でも、この書は特に、
きちんと勉強を積み重ねている、
宗教者に解説してもらった方が良い。
間違って覚えてしまえば、
大変だ!
エジプトはパピルスに書かれる。
世界最長のパピルスに記された、
死者の書はとても有名。
民族信仰も然り、
宗教学は、
死の存在が特別なのではなく、
生きていく中で必ず起こることの中に、
「死」があって、
それに向き合う方法が明確に分かる。
知らないと言って避けて、
恐怖に変わるよりも、
きちんと知って、
向き合っておくことをお勧めします。
生活の中に起こる死、
自分にだけ起こる死ではなく、
生きている人みんなに、
一人一人に起こる死だからこそ、
死から生きることを学ぶ機会を
作ってみても、
良いのではないでしょうか!