2015年4月25日

第17回 日本在宅医学会もりおか大会

大切な人を看取る幸せ、看取られる幸せと題して、市民公開講座の中で演者の一人としてお話しをさせていただきました。

座長が大会長さんで在宅医の木村先生と、私の父と母の主治医でもある千葉先生にお世話になりました。

演者は5名で、被災地の一つの市でもある釜石市から、穏やかで包容力のあるとっても素敵な寺田先生。そして、私も普段からとてもお世話になりっぱなしの、宣承さん。とてもわかりやすく様々なお話しをしてくださった、訪問看護の看護師さんである、高橋さん。遺族としてのご経験を、力一杯お話ししてくださった土岐さん。そして、私。

15分でお話しをさせていただく難しさを又々、体験させていただいた時間でもありました。もっと勉強しなきゃいけないな。そう反省しながらも、皆さんのお話しを伺いながら私の知らない、皆さんの生きておられる大切な世界を、学ばせていただいた貴重な時間でもありました。椅子が500席の会場は、どこの通路にも、多勢の方の立ち見が出るほど満員以上の方がお越しになられていました。

二日前から、釜石市のO先生から励ましのメールをいただいていて、緊張を少しずつ解していただいていたお陰もあり、「精一杯」に対して手を抜くことはありませんでした。O先生、ありがとうございました!m(__)m

市民公開講座終了後、帰ろうとして歩いていたら、近付いて来られる女性が・・・。なんと、当時すごく仲良くしていた中学一年から三年までの時の同級生で、ずっと会いたいと思っていた人と、27年ぶりの感動の再会。大学で看護学部を卒業後、医療の道に進み現在は主婦で、しかも札幌の時の幼馴染みだけど、今は旦那さんの転勤で岩手県盛岡市にいるという!二人で抱き合って号泣した、とても嬉しい時間でした。彼女のお母様も看護師で、看護学校の先生でした。彼女は、お母様の後ろ姿を見て、看護の道を志しました。彼女のお母様が癌で亡くなったのが42歳。私たちは、お母様が亡くなった時と同じ歳の42歳で再会しました。もしかしたら、彼女のお母様がつなげてくれたのかな?と、思った感動の瞬間でした。

弊社では現在、21日から10日間の、マンツーマンセミナー講習中です。四国、松山市からようこそ、お出でくださいました。汗だくになりながら、頑張っておられます。人は悩んでいるからこそ、答えを探す道に居るから、グン!と伸びるのかもしれません。

現在は、非常に現場の件数も多くて、私も毎日現場に走りながら、車中から桜を眺めていました。桜の花は終わり頃。だけど八重桜、枝垂れ桜が綺麗に咲いています。「桜を見に行く約束をね、してたんだよ。」ご遺族が教えてくださる、故人と交わした約束のお話し。毎年、桜の時期には、桜の時期に伺った納棺の時間を思い出しながら、私も想い出と共に生かしていただいていました。