2015年4月5日

新生児・小児のエンゼルケアとグリーフケアを出版します

お知らせです。今月の予定で日総研さんから出版される、「新生児・小児のエンゼルケアとグリーフケア」

昨年、「子どもケア」の専門誌で6回の連載をさせていただいたものを、更に追加して、赤ちゃん・子どもさんのいのちに携わられるお仕事(特に助産師・小児の医療)に従事されている皆さまへ向けて、昨年12月から本格的に編集作業に入り、4ヶ月丸々掛かって最終編集を先日終えました。

連載中は、寄稿させていただいたページが読みたいと、年間購読のお申し込みも非常に多かったと教えていただきました。

私も納棺の会社を立ち上げてから、たくさんの赤ちゃん・子どもたちとご縁をいただきました。

急死の場合には、ほとんどの現場で、親は大きな声で泣き叫び、子どもから離れようとせず、泣き続けられていて目は真っ赤に腫れています。現場に到着するとお母さんからは、「出て行け!」や、安置されているお部屋に入れてもらえない所からのスタートです。

親の心情としては、当然です。私が伺えば、「死」が本当のことになってしまいますから、最初は嫌われて当然だと思っています。

私も子どもを亡くした時は、気が付いたら17㎏も体重が減っていました。亡くした後から、色んなことを考え込み、悲しみは決してゼロにはなりませんが、時間が掛かると言うよりは、理解してくれる人との出逢いの度に、過去のかけがえのない時間が愛おしくなっていったように思います。だからと言って、目の前の親御さんが私と同じ思いかと言うと、そうではありません。みんなそれぞれの感情の表現がある、一人として同じ人はいない、それに対してどのくらいまで感じることが出来るか、それが現場の怖さと深さだと思います。

納棺の現場でご縁をいただいた、赤ちゃん・子どもさんとのお別れの時間の中で、実際に行っている内容を記しています。この世に生を受けて、お腹の中で、生まれて直ぐに、少しの時間だったのかもしれないけれど、精一杯生きた、小さないのちです。その精一杯の小さないのちの現場で、赤ちゃん・子どもさんたちを支えてくれている専門職の方たちがいます。専門職の方の立場からすると、家族が泣き叫ぶ中でお見送りをされているので、その後のお別れの時間にご縁をいただいた現場から、一つ一つ大切にしてきたことを丁寧に、本の中でお伝えしています。

過去にご縁をいただいた、赤ちゃん・子どもさんのお別れの現場。あの時のご縁のスタートは、親御さんからの言葉は「帰れ!」などだったけれど、少し時間が経つと不思議と皆さんが連絡をくださいます。色んなことをお話ししながら、現在もご縁を継続している方がほとんどです。かけがえのない亡き子どもを想い続ける、素敵な親御さんばかりです。

技術・安置例のDVDも付いています。お申し込みは、日総研さん又は、書店さんにてお買い求めください。詳しくは、弊社のホームページのトップページをご覧ください。