2017年1月15日

心の健康講演会

平泉町が主催する講演会にて、お話しをさせていただきました。

平泉町といえば、中尊寺・毛越寺など平泉の文化遺産が、考古学・民俗学の視点からも高い評価を受け、世界遺産登録を受けました。現在は土日、祝日はとてもたくさんの人が訪れるようになりました。私もふらっと時々訪れる、ステキな所です。

平泉の考古学・民俗学に御尽力された、大矢先生には、私も大変お世話になりました。お空の上に逝かれましたが、私の心の中には教えていただいたたくさんのことが、今も生きています。

大矢先生との歴史のお話しは、驚いたり、自分が知らないで行なっていたことの歴史や意味を知り、納棺を改めて考えさせてもらったり、いのちのことを深く考えたり、そしてたくさん先生と笑った、大切な想い出があります。

そう想い出をお話しさせていただき、講演をスタートしました。



毎日、多くのお別れのお手伝いをさせていただいていますが、お一人おひとりの皆さんから、人の心のある大切なもの、気持ちや想いの中にある大切な人を守る方法が各々あること、ステキだなぁって、私も毎日、色々なことを教えていただいています。と、お話ししました。




日本人は、簡単に悲しみを外に出す民族ではないけれど、どのようにその気持ちと向き合い、大切にし、生きて来たのか。死者を葬い、想いを馳せて、遺された人達が大切にして来たことを、歴史は知っているんだよ。大矢先生が、そう教えてくれたことがありました。

私たちは次の世代に、伝え遺す立場に立ちました。大矢先生が私たちの世代に遺してくれたように、歴史の中に生きていることを意識して、一日を大切に過ごし、何を遺したら良いのかと考えたいと思います。

東日本大震災で被災された方々も、平泉町に引っ越して新しい生活を送っていることを教えていただきました。

「安置所で、いつも見掛けていたよ。ありがとう。」

年輩の男性の方に声を掛けていただいて、一緒にあの日のことを振り返る貴重な時間をいただいていました。

お足元の悪い中、たくさんの皆さんにお集まりいただきました。お会いできた時間に感謝を申し上げながら、皆さまのご活躍をお祈り申し上げます。ありがとうございました。

追伸、
講演に向かう直前まで現場に行っていたので、会場到着がギリギリになってしまいました。関係者の皆さまにはハラハラさせてしまって、すみませんでした。