2017年1月18日

色々と・・・

〈マンツーマンセミナー〉
今月の初めには、雪の降る中県北からマンツーマンセミナーにお越しいただきました。一生懸命、頑張られましたね。又、来られると言っておられて、是非、お待ちいたしておりますね。お疲れ様でした。

現在は新潟県から、2回目の参加型納棺・復元コースのマンツーマンセミナーの受講のため、看護師さんがお越しになっています。目標があるから、医療の実務経験を重ねて沢山の思いを胸に、ものすごく、頑張っておられます。明日からは、少し難しい内容になっていきますよ。随分と練習を積み重ねたのだとよく分かります。前回よりも、益々腕を上げていました。残りの日数も、頑張りましょう!


〈阪神淡路大震災から〉
昨日は、阪神淡路大震災から22年。マンツーマンセミナー中も、あの日を思い出しながら偲びました。阪神淡路大震災を経験された、多くの皆さんにも、随分支えていただきました。心底、勇気をいただきました。昨日は、皆さんと話し合い、支えていただいたことを含めて、大切な振り返りの時間になりました。




〈突然のお別れ〉
年明けに、いつも支えていただいているYさんに声を掛けていただいて、法事にお邪魔しました。子を思い、いつも母のあるべき姿を教えてくれる、私の大好きな、ステキなお母さんです。

それから数日後、1人のお母さんが来社されました。突然の、子どもさんとのお別れを経験されたお母さんでした。子を思い続け、守り続け、共に過ごした時間と、これからの気持ちをお話ししてくださいました。その子の命日は、阪神淡路大震災が発生した日と同じ日だと、教えてもらいました。同じ日の中にある、どちらも自分にとっては大切なんだと、お母さんが話してくれました。

「突然子を亡くした親が、話せる場が無かった」と、話してくれました。

そういう会を、お母さん方と立ち上げる活動をスタートすることになりました。いま、突然兄弟を亡くした経験を話してくれる子どもさんたちとも、多くの出会いがあります。

大切な家族を亡くした多くの皆さんとの出逢い・・・、

そこから生まれる希望・・・、

皆さんの切実な思いを形にするべく、求められていることの道を、しっかり考えていきたいと思っています。

私が担当させていただく多くの復元は、お一人お一人の人生に触れ、悲しみの本質に直面します。突然、大切な家族を亡くした時に、遺された家族が対面時に気を失われ、嘔吐したり、体調が悪くなることも少なくありません。病院勤務の経験が、突然瞬発的に発揮されることも少なくありません。だから復元中には、「心配しているから、早くご家族の元に帰りましょうね」と、いつも亡骸に話し掛けます。



〈授業〉
今日は、毎年声を掛けていただく地元の高校の、90分の授業でした。高校一年生の生徒さん方が真剣に、身を乗り出して、授業を聞いてくれました。授業の中で伝えたことは、

お金では買えないものが、「いのち」
代わりのないものが、その人の「いのち」

人は、様々な感情を持ち、バランスを取って生きています。そのバランスの取り方は、という内容で、悲しみや後悔に対する考え方や、向き合い方を様々に皆さんと色々な例にたとえて考えて、

悩んだら、必ず理解してくれる人に相談すること(後略)、を伝えました。

授業を終えた後の質問がなかなか終わらず、皆さんが真剣に「いのち」と向き合ってくれたことを実感しました。

授業終了後にはツイッターなどで、みんながいのちについて考えて、亡き大切な人を思い、過ごしたことを教えてもらいました。

〈後記〉
毎日、多くのお別れにご縁をいただいています。現場に入れば、私も必死です。その中で人の心の中にある、優しさや思いやりに私の心が支えられることがあります。悲しみは、人に深い優しさをプレゼントしてくれること、そういうことを、私も現場の中で教えてもらっていました。

いのちの授業では、死の中にある大切なことのお話しをします。子どもたちは、必死で何かを得ようとしています。本当は知りたい「死」のこと。知りたいことの中に、父や母、兄弟や友人など大切な亡き人を思っていることもあります。思春期は、悩みながらも自分のいのちと向き合っていることもありますから、責任を感じながら、役目を果たします。

「生きていることを意識して、今を大切に、目的を持って生きて行こうね。」

これからも、いただいた貴重なお時間の中で、一生懸命伝えて行きたいと思っています。