2015年2月11日

子ども夢ハウスおおつち

昨日は、夢ハウスへ行きました。吉山くん、横ちゃん、床屋の佐藤さん、子どもたちの保護者の皆さん、地域の皆さん、いつも話題の中心は子どもたちで、昨日も癒しをいっぱい注ぎ込んでもらった1日でした。

仕事をお昼までに終えて、夢ハウスの子どもたちと約束していた物を指差確認して持ち(忘れたら、カンチョーすると言われたので←子どもだから、本当にやる。手加減は全然ない、いつも本気(笑))、向かいました。内陸は大雪、同じ岩手県でも釜石市(ここも被災地)の沿岸まで出てしまうと、雪は全くなし。「おぉ〜!」一人、運転をしながら歓声を上げてしまいました(笑)

「笹原さん、持ってきた?」「うん。」持って行った一つは、怖い話のDVDでした。津波より、怖い物を知りたいと言う彼は、行くたびに色んな話しをおねだりされ、怖い話は特に好む。彼は東日本大震災の被災地を撮影された写真集から、心霊写真を見付けた子。

ある日、夢ハウスに行くと少し落ち込んでいた彼。吉山くんに許しをもらって、町内を二人でドライブ。本屋さんに寄った時のこと。彼が写真集を持って来た。「笹原さん、見て見て!」彼が言うには、「男の人しか参加できないはずの、海の中での写真に女の人が写り込んでいる。」と話す。「あ、本当だ。」「女の人の大きさも違うでしょ。」「本当だね。」こういう時に気を付けているのは、これだけで終わらせないこと。

「この人、どうしたんだろうね?」「僕ね、この人知ってるよ。近所の人で、津波で亡くなった人なんだ。きっと、お祭りに参加していたんだと思うよ。」「そうかぁ、お祭り、好きだったんだね。」「大槌の人は、みんなお祭りが好きなんだよ。僕だって、学校に上がる前からさ、お祭りに参加してるもん!」「へぇー、素敵だねぇ。で、この人どうしてあげたら良いと思う?」「それはさぁ、ただお祭りに参加しただけなんだから、そっとしておいてあげよう!」彼は、写真集を静かに閉じました。東日本大震災の中で色んなことを経験して、被災地の子どもたちと、しっかりお話しすると、素敵な回答が返ってくることも多いものです。

怖い話もだんだん、ネタ切れしてきて前回DVDの話をしたら、見たいとのことで持って行きました。怖い話なんだけど、ナレーションが壇蜜さん。優しい声だから良いかなと考えて彼に手渡すと。「ウフフ。壇蜜、良いよね〜〜(ん?何だ?目がハート⁉︎)」小学校五年生の男心を垣間見た!(笑)他の男子も集まってきて、「お!壇蜜ダァ〜(これまたみんな、目がハート。本当かよ〜〜、小学生!私、少々マイッた。)女子、それを見て「これだから、男ってやだよね〜〜。でも、私も壇蜜さん好き!だって、頭が良くて、綺麗だもん!」
こうして、壇蜜さんについて、どれだけステキかの話題でおおいに盛り上がり、結果、DVDは見られることはありませんでした(笑)ちなみに、壇蜜さんがナレーションと言うだけで、内容は怖い話です。あしからず。

復興の話も、みんなでしました。家が欲しい、学校と体育館とグラウンドが欲しい。大人の男の人は家族のために家を建てたい。仕事を取り戻したい。女の人も、家が欲しい。みんな、病院が欲しい。家族を亡くした人は特に、お寺が復活して欲しい。様々な願いの中での生活です。一人一人の復興の希望がつながれば、町づくりになるんだと、教えてもらった1日でもありました。

現在の夢ハウスは、3月11日に向けての準備も開始されています。たくさんの町の人たちの希望もあり、去年と同様にバルーンを空に飛ばします。津波で亡くなった町の人たちの人数分の、バルーンの数です。みんな、バルーンに亡くなった家族に向けてのお手紙を付けます。御支援いただける皆さま、よろしくお願いいたします。御支援いただいている皆さま、引き続きよろしくお願いいたします。今まで通り、口座でのご寄付も承っております。

ゆうちょ銀行
当座
夢のみずうみ村夢ハウスおおつち基金

以前、講演時に募金箱をご準備いただいてお預かりしていた、紫波町民生児童委員会協議会様、15407円を夢ハウスに入金させていただきました。心から、ありがとうございました。

夢ハウスでは現在、自立支援の一つとして行われる子どもたちの毎日の手作りのおやつづくり(指導者は横ちゃん。地元のスーパーで食材を購入)、他活動経費、すり傷公園補修、子どもたちの環境で成長に必要なもの等と、ご寄付を積み立てて、町づくり、子どもたちの集える建物等を考えているそうです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

皆さまの御支援、ご寄付に心から感謝を申し上げます。

夢ハウスでは、地区に支援いただきました、お雛様が保護者、地域の皆さまの手で飾られていました。津波で大切な家族を亡くし、家族と過ごしていたイベントは、大家族となったの夢ハウスでも行われています。「昔の、結婚式なんだよ。」「綺麗だねー!」ひな壇の前で、みんなで話をしていました。日本の伝統は、今から過去と未来を、みんなで考えられる風習です。夢ハウスでも、大切にされていました。



【ご協力のお願いです!】

子ども夢ハウスおおつち 『3月11日に光る風船に手紙を託して大槌に夜空に飛ばしたい』 
プロジェクトに多くの皆様のご協力をお待ちしております!

詳しくは ↓↓↓