二回目の地震の時は、納棺中でした。御遺族に避難をしていただいた方が良いのか、悩みました。
その後に、皆さんからメールをいただきました。
3月11日と言う命日を前に、2度の大きな地震があった今日。今年のこの時期は、今までにない倦怠感と闘う被災者の方が多く、今日はとっても気持ちが落ち込んでしまわれた皆さんでした。
不安なこととか、色んなモヤモヤとか、悲しかったり悔しかったりの気持ちを、大切な家族の遺影に向かい、お話をされながら、気持ちの中の不安を体の外へ出されている方が多かったと思います。
「手を合わせたら、何だか落ち着いたよ」と教えてくれる方もいらっしゃいました。
これまで頑張ってこられたのですから、時間を作って、少し肩の力を抜いてみても良いのかもしれませんよ。
ここの所ほぼ毎日、沿岸の納棺に走っていました。東日本大震災で頑張った方々が、亡くなることも多い今月でした。偲ぶのも、ひとしおです。
大丈夫ではないことは分かってはいるけれど、みんな大丈夫かなぁと、心配していた今日でした。やっぱり、大丈夫ではありませんでした。当然の心情だと思いますが、浜の人はやっぱり、その底力が素敵な人たちばかりだなと、思いました。
3月11日までの、今時期が辛いと話して下さる皆さんは、気持ちを奮い立たせて、踏ん張っていました。命日を迎える二ヶ月くらい前から、遺されたご家族は皆さん、このような心情で暮らしています。どんな小さくても音、匂い、言葉に敏感になっています。遺されたご家族のそういう気持ちを、少しでも、一人でも多くの皆さんに知っていただき、そっと見守り、寄り添ってもらえたら有難いと思います。よろしくお願い致します。