2015年2月21日

島保育園と地域の皆さまへ講演

花巻市にある島保育園。創立60周年を昨年迎えたそうで、私よりも年上の保育園でした。今日の講演には、予想の人数をはるかに超えて、多くの皆様がお集まりくださったそうです。お忙しい中、ありがとうございました。

ご縁は二年前、花巻市の12の保育園職員の皆さまに向けて、お話をさせていただいたことがあり、その時会場にいらした、島保育園のとっても素敵な園長先生からのお声掛けでした。

講演終了後の質疑応答で、「私は6年前に女房を亡くしましてね、天命を全うすればね、あの世で女房に会えることだけを楽しみに、今生きていますと、先日知人にご飯を食べながら話したら、「おい、あの世が無かったらどうする?」と言われて、急に不安になりました。あの世って、あると思いますか?」

そのお父さんと、ある約束を交わしました。私が死を迎える時、誰が迎えに来ているのか、今どんな様子なのかを話しますから、お父さん来て下さいね。で、お父さんが死を迎える時に、私を呼んでください。その時に、情報交換をする約束をしまして、お嫁さんが喜んでくれました。「死」について、皆さんと一緒に考える講演だったので、そんな話も出来て大盛り上がりになりました。

講演のお話の中で「私の子どもは夢に出てきてくれません。子どもさんを亡くした経験のあるお父さんやお母さん方に、笹原さんの子どは忙しいんだよ〜!なんて、慰めてもらっています。みんな、優しいです。」と話した内容があり、本のサイン会が講演終了後にありまして、「14年前にさ、僕は娘を亡くしたんです。僕の夢にも出て来てくれないんですよ。きっと、忙しいんでしょうかね?」私「間違いないでしょう〜。でも、たまには出てきて欲しいですよね。」お父さん「あちらの世界で、笹原さんの子どもさんと家のの子と、もう友達かもしれませんね!」と、二人で笑いました。お父さんは14年と教えてくれました。命日も、あれから何年経っているのかも、ちゃんと覚えていること。父親として大切にしている様々な気持ちを、教えていただいた時間だったと思います。

納棺にご縁をいただいた御遺族も、たくさん来てくださだていました。「笹原さんね、講演の中で「納棺の時間はあまり話しません。」って言ってたけど、けっこう話してましたよ(笑)」私「うそぉ!本当に⁉︎」御遺族「あ、あ、でも、説明です。説明が、すごく分かりやすかったから、みんなで色んな話が出来て良かったです!」(いかん!また、慰めてもらっちゃった)皆さんと過ごさせていただいた時間は、とっても癒された時間でした。ありがとうございました。

一昨日まで、4泊5日で広島県からお二人、研修に来られていました。いやぁ、本当に頑張りましたね〜!お疲れ様でした。

今日は八神純子さんのラジオに出演させていただきました。八神純子さんには以前からお世話になっていて、八神さんはα波の癒しで包まれているような、とっても安心出来る存在の方です。震災初期から東日本大震災に深く関わり、みんなの気持ちを、本当によく分かってくれている方だと思います。八神純子さんのご活躍にも、頭が下がります。

納棺に伺うことが多かった、毎年、納棺がとても忙しくなる12月から今日までの時間の中で、事務所の中で職員内でカンファレンスを行いながら、多くの方の人生にご縁をいただいていることを、改めて再確認出来た時間もありました。

人は誰でも、生きている以上は明日生きる保証は無いんだよと、亡くなられた方が、生きている私たちに、遺してくれているんだなと思います。今日を精一杯生きることが、亡くした方への御礼なのかなと、感じた時間でもありました。

心の中に大切な家族を思い、多くの方が今を生きていること、毎日色々教えてもらって、学ばせていただきながら、明日も頑張ろうと思います。