2015年12月17日

広島国際学院高等学校

今年で4年目、卒業を控えた3年生の皆さんに向けて、「生命・いのち」についてお話しをさせていただきました。

普段の学校生活の中で、校長先生を始め諸先生方が、「いのち」「生きていること」を意識してもらえるように教育指導に当たられていると伺いました。全国大会、県大会優勝などの実績を持つスポーツ校でもあり、元気な挨拶が飛び交う、チャレンジ精神旺盛な学校の、先生と生徒さん含めて約500人の皆さまと共に、いのちを考える時間を過ごさせていただきました。

質疑応答の時間では、本当にたくさんの生徒さんが手を上げてくれました。皆さん一人一人が、普段からいのちを意識していることが、よく伝わって来た素敵な時間でした。いつもお世話いただいているN先生が教えてくれました。

「部活で地域をランニングしていると、地域の皆さんが声を掛けて下さったり、戻りが遅いなと思って見に行くと、ランニング中に近所のおばあちゃんが子どもたちが通るのを待っていて、オレンジジュースを振舞っていただいていたり、子どもたちは地域という社会の中で育ててもらっています。」

勉強すること、その中にあることも全部大事。でも、生き抜く力をつけることがもっと大事。と、N先生が言いました。先生と廊下を歩いていると、子どもたちがみんな、先生にありったけの笑顔で声を掛けていました。

中学生のときに東日本大震災で被災して、広島県に引っ越してきたという生徒さんと、校長室でお話しをしました。

「東日本大震災では、街も家も大切な人も亡くしました。広島県に引っ越してきて、とても広い世界と人の温かい思いに出逢いました。(こちらの学校は、「教育は愛だ」が理念です。)友だちもたくさん出来て、慣れるまでは大変だったけど、ここへ来て良かったと思います。広島弁もけっこう話せるようになりました(笑)。被災地の友だち、広島県の友だち、先生、地域の人たち、いっぱい大切な人が増えました。」とーっても可愛い子で、いっぱい悩んだ人が発する特徴的な言葉も出ていたから、本当に悩んだ時期も多かったのだと思いました。この子は現実を見据えながらポジティブに考える力を持っている子で、リスクへの意識も含めて考えられる。周りの人への配慮、自分が考えていることを表現する力もしっかり持っている子でした。海外の領事館に論文を出して、大使館からの奨学金を受けて、これから留学するのだそうです。困難に立ち向かい、夢を追いかける。それを支えて、一緒に夢を追いかけてくれた先生方々の御尽力に、頭が下がりました。

一時(いっとき)だけでも、青春時代に戻り、ワクワク、キラキラした気分にさせてもらえた、笹原さんでした。

広島県でお世話になりました皆々さまに、深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。