2015年12月1日

師走です。

もう、12月・・・、師走です。月日が経つのは早いもの、歳を取るのも早いはずです。この前まで、28歳だったのになぁ〜〜(´・Д・)」

岩手県にいる時は、基本的に現場を優先して走ります。そして、先月末の28日は、新潟青陵大学看護学部さまでセミナーでした。2年前からお申し込みをいただき、とても楽しみにしていただいていたとお聞きして、挑みました。現場の中にある、様々なことを皆さんと一緒に考え、進めさせていただいた深い時間でした。

30日は東京の帝国ホテルで、公益財団法人社会貢献支援財団(安倍昭恵会長)の社会貢献者表彰式典でした。東日本大震災発生から、現在までの活動を評価していただいたということでした。これまで、たくさんの方に支えられ、お力をお借りして、何とか今日まで来れたのだと思っています。私の周りには、子どもも大人もとってもステキで素晴らしい方々が、本当に沢山居られます。皆さんお一人お一人への感謝の気持ちを、又改めて感じていました。

私がいただいて良いものか、戸惑いもしましたが、リハーサルから他の受賞者の皆さんとお話し出来たのも、すごく沢山の勇気をいただきました。地域の動きの中で悩んでいたこと、つまづいていたこと、自信が無かったことに対しての、情報や皆さんの実績を伺い、本当に前を向く勇気をいただきました。

世も末だと思う出来事、ニュースが多かった中で、世の中まだまだ捨てたもんじゃないと思えた、素晴らしい時間でした。到底足元にも及ばない、人生の大先輩から伝授いただいた様々な宝物。経験したことのない、貴重な時間でした。

会場では東日本大震災で全国各地からご支援いただき、捜索活動に御尽力いただいた警察官の皆さんから声を掛けていただいたこと、岩手県・宮城県・福島県の安置所の中で検視をしてくださったお医者さんから声を掛けていただいたこと、皆さんが涙を流しながらお話しをしてくださったこと、私にとっては、被災者と呼ばれる御遺族につなげられたら良いなと思った、有難いお話しの内容でした。感謝の気持ちでいっぱいになりました。また、皆さんと再会できる時間をいただいた、社会貢献支援財団さまに、支えてくださった、応援してくださった沢山の皆さまに深く感謝を申し上げます。

先日の納棺で、亡くなられた方の20年ものの歴史がある眉間のシワをマッサージで取ったら、身内の高齢の女性の方5人がお顔を並べて私に向かい、

「オラの眉間のシワも、立派に取ってケロ!(訳・私の眉間のシワをしっかり取ってください)」

と、前髪を手で押さえておっしゃいました。皆さんの涙の顔が、一瞬で笑顔になる。悲しみの時間は、そういう温かい時間もあるものです。

悲しみは生きる意味を教えてくれる、と現場で教えてもらうことが多くあります。想い続ければ、生き続けてくれる。だから、私も今までにいただいた御縁の中にある温もりを、想い続けて生きていこうと思いました。