5日は大阪で日総研さんの、医療・介護職の皆さまに向けてのセミナーでした。Dr.、NS、介護職の皆さま、様々な部署からご参加いただきました。私の本業は技術職なので教えることは出来ませんが、現場からお伝えすることは出来ますので、そのような内容でお伝えしました。人は悲しみ方を本当はちゃんと知ってるから、それもお伝えしました。皆さんが号泣されたり、大笑いされたり・・・。「感情が色々出てすっごい疲れたけど(笑)、なんかスッキリした。」「早く帰って、患者さんに会いたい」と声を掛けていただいて、良いお顔で帰られる方も多くて、ホッとしました。
葬儀社さんの担当さんが2人、参加してくれていました。「小さな葬儀社なんです。」とおっしゃってセミナー終了後の30分くらいだったでしょうか?質問などで残っておられたDr.、NSの皆さんと「葬儀社としての悩み」「医療者側の悩み」の意見交換の場になりました。お互いに驚かれていたりと、思いがけずとても深い時間だったと思います。
それから「家と仕事のバランスを、どう取っていますか?」「限られた時間の中で、子どもとどんな風に過ごしていますか?」と、育児中のお母さんたちから聞かれることが、とっても多くなりました。声を掛けてくださる皆さん、家と仕事の両立に悩んでいました。
仕事をするお母さんたちが悩んでいることの代表的なものは、人に言われた言葉。
「子どもに淋しい思いをさせている」
「子どもを放っておいてる。」等々の言葉に傷付いていました。
逆に、お母さんたちが頑張れるように支えて、声を掛けていただいた方が、みんなが嬉しい気持ちになれますよね。是非、そういう言葉掛けをお願いしたいです。子どもたちにも、良い学びになり、お母さんを笑顔にしてくれる人、お母さんを褒めてくれる人は、子どもたちも大好きです。「働かないと、食っていけない」と教えることは、昔から日本では大切な親の姿とされてきました。お母さんが子どもさんにしっかり目を向けてイキイキと過ごせることは、未来の社会にも大きな影響を与えます。それから、子どもさんたちと様々にお話しすることもとても増えました。全くの私感ですが、今年は特に力を入れて、お一人お一人に答えてきました。
それから仕事は様々で、子どもさんを亡くした経験のある、お母さん方々との出逢いを、本当にたくさんいただきました。亡くした子どもさんへの想い、今日までの気持ち、そしてこれからの気持ちを教えてもらいました。お話ししてくださる目の前のお母さんが、子どもさんを思い、涙を流されます。けれど、話が進む度に涙の種類が変わっていく瞬間に、立ち会わせていただきました。愛する気持ちは一つも変わらない。それよりも、もっと深くなっていく。子どもさんを亡くした経験のあるお母さん方々は、自分の生活の中にある縁のある子どもたちを、自分の子どものように可愛がってくれます。育児に悩んだら、こういうステキなお母さんに、相談してみるのも良いと思います。子どもさんも、そして頑張ってるお母さんも一緒に抱きしめてくれることと思います。
皆さんに共通してお伝えしたのは「悩んだら、子どもさんを連れて岩手県に遊びに来てね。」とお話ししました。気分転換のお手伝いくらいは、出来ますから。
岩手県にいる時は、基本的に現場と遺族訪問を中心に走ります。ここのところ、emergencyもずっと続きました。ご縁をいただいた一つ一つのことに、お一人お一人の方に、どれだけ精一杯の心を込められるか。を大切にして頑張ります。