2016年4月21日

子ども夢ハウスおおつち

子ども夢ハウスおおつちの管理人である、吉山くん。実は、熊本県の出身です。熊本県から東日本大震災で被災した子どもたちの支援のため、住所を岩手県大槌町に移し、3年目を迎えた夢ハウスの管理人として、立ち上げとオープンからずっと頑張ってくれていました。

熊本県で地震が発生し、3日目のことでした。夢ハウスの代表である、藤原先生がお手配くださったルートで、夢ハウスの母体である、山口県夢のみずうみ村の皆さまの援助で、現在熊本県に何とか無事に到着し、帰っています。

熊本県で地震が発生して、3日目。夜の新幹線で、東京へ。翌日、飛行機で山口県へ。山口県で空港を降りると、夢のみずうみ村の大きな車がたくさんの物資を積んで、吉山君を待っていてくれました。

熊本空港は地震による影響で、閉鎖。新幹線のルートも全線運休。高速道路も、地震により道路が崩落、寸断されており通行止めの状況でした。到着の連絡を、ただ祈ることしか出来なくて、待っていました。山口県を出発しますと言う連絡をもらってから、28時間後に到着の連絡が来ました。安堵したのもつかの間、吉山くんの家も全壊であるという連絡をもらいました。

一昨日は、みんなと話し合うために岩手県大槌町にある、吉山くんが守り育てた夢ハウスへ向かいました。藤原代表に、報告をするため、みんなから今の気持ちを聞き取りました。

夢ハウスでは、引越し前にお世話になった安渡地区の皆さんや町内から多くの皆さんが、吉山くんを心配して訪ねて来てくださいました。

夢ハウスの職員である横澤さん、和子さん、そして子どもたちの保護者の皆さんが、吉山くんの緊急事態に協力体制で、現在、夢ハウスを守ってくれています。

小さな子どもたちは、吉山くんの声が聞きたくて、「これ、電話して聞いてみよう!」など、何とか吉山くんと話しをしたくて、知恵を絞って頑張っていました。小さな子どもたちは、彼らなりの、吉山くんへの思いを表現していました。

みんなで話し合った結果、今、吉山くんが思うように集中して、熊本県で動いて過ごしてもらえるように、夢ハウスではいつも通りの子どもたちの笑顔を守り、ケンカをしたり、やりたくない宿題を頑張ってしたり、普段の夢ハウスを守ることのために、職員と保護者の皆さん、地域の皆さんが団結してくれていました。

月末には、藤原代表が夢ハウスに帰って来ます。それまで、みんなで話し合い、色々まとめて相談するとの結論になりました。

夢ハウスを訪ねて下さる皆さんから、「本当に少ししか出来ないけど」と、声を掛けていただいて、募金や支援の希望が出ていました。今後は、藤原代表の采配で夢ハウスでも、吉山くんが動けるように、そして彼はきっと支援が必要な人を見付けるでしょうから、地域や様々な方と連携しながらつなげ、彼が必要だと判断したときには、募金や支援物資募集の形が設けられると思います。現在、子ども夢ハウスでは、募金箱を子どもたちが手作りで作っています。それを預かって北上市内でも、設置したいと考えています。また改めて、この場をお借りしてお願いさせていただくと思います。

《吉山くんを心配してくださった、沢山の皆さまへ。》
現在、吉山くんは熊本県内で、車中泊をしながら、奔走中です。引き続き、彼が現地で今、見ていることに集中出来るように、見守っていただければと思います。熊本県では、彼の師匠であるN先生を始め、生まれ育った熊本県内には多くの仲間が居ます。そして、藤原代表が直接吉山くんを支えてくれています。夢ハウスの関係者の皆さま、夢ハウスをご支援いただいている全国の皆さまに守られています。大変多くの方に心を寄せていただきました。ご心配いただき、ありがとうございます。今後とも、あたたかく見守っていただければと思います。よろしくお願い申し上げます。

「そういうことしたら、吉山さんに怒られるんだぞ〜!」夢ハウスで飛び交う言葉の中に、不在であるはずの吉山くんが、子どもたちの中に、ちゃんと存在しています。無事に帰って来て、夢ハウスで又、吉山くんの声が聞けることを願いながら、私も見守っていきたいと思います。