火葬場の取り決めなども地域により異なりますが、棺にいっしょに入れて持たせてあげたいお品物、ご家族が探しているのに見付からない!ということがよく、あります。
そんなとき、「カタカタ」
音がした場所を探すと、
「あった!」ってことが、これもまたよくあります。不思議なものですね。この業種の人は、けっこう経験してるのではないかと思います。
例えば、「音」は納棺の時間って、よくします。現場は、ものすごく静かなので、音はよく聞こえます。パタン、ギギギーと言うような戸が開いたり閉まったり・・・、もちろん誰も触っていないのに。足音、お部屋の手前まで来て止まるとか。階段を上がる音、時には降りてくる音なんかも・・・します。もちろん、誰もそこには居ません。
物が落ちてくるということも、よくあります。納棺中にお供えの果物が、私の肩にズシンと落ちてきた!なんてこともありますが、これは不思議な現象なのか、重ね方だったのか、どちらか分かりません(笑)
「怪奇現象だー!」と現場の子どもたちが騒いでいました。「やったー!おばあちゃんにも、そんな力が備わっているんだ〜!」何故か、納棺の時間に色々起こると喜ぶご遺族の皆さんが多くいらっしゃいます。現象と存在と、つながるのでしょうね。なんとまぁ、まぁ、落ちてきた果物がご本人の好物だったので、ご遺族にお棺に入れていただきました。
どうしても持たせてあげたいもの、ご本人もどうしても持っていきたいものの気持ちが同じとき、そういう不思議なことが起こるのでしょうね。以心伝心、素敵なことです。
現場ではよく、あることですね。