2015年8月1日

子ども夢ハウスおおつち

皆さまのご支援、心から感謝を申し上げます。

7月はスケジュール調整をしながらでしたが、普段より多く通えました。ゆっくりお話を聞くという目的で数名ずつ、夢ハウスでお泊まり一回、片道二時間の道のりを色々話しながら、北上市に来てのお泊まり二回、合計3回のお泊まりも実行出来ました。

夢ハウスでは、みんなそれぞれに自分のペースを持っています。大人が見守る中で新しいお友だちのお世話をしてくれる子どもたちも多く、新しい子が自分のペースをつかむまでは、しっかりお世話をしてくれています。まさに、夢のみずうみ村方式ですね。

私も夢ハウスに居るときは、元々黙って座っていることのできない⁉︎私の性分です。(いや、相当疲れているときは、夢ハウスの台所でボーっとする所から始まったりもあります)だけど、用務員のお姉さんなので(笑)。とは言っても、ポップ(吉山くんの弟でもあり、夢ハウスのマスコット。の、犬です。)と遊んでいることも多い・・・?いや、遊んでもらっていることも多くありますが。(笑)

で、子どもたちも手伝ってくれて、何かしらの作業をしながら、雑談から始まる「あのさぁ・・・。」から、真に迫った話しに移行したり、

夢ハウスの地域の大人の人たちも、子どもたちとの会話に入り、古今を通して色々お話をしてくださったりと言う時間もあります。真剣に話す地域の皆さん・・・、やっぱり地域の歴史は、深いなぁと思います。で、時に子どもたちは、蚊に刺された所が痒すぎて、話に集中出来ないこともありますが(笑)仕方ないねぇ、痒いもんねぇ。

掃除や草取りをしていると、子どもたちは色んな気持ち、現状の話し等々、聞かせてくれます。

夢ハウスに居ても、復元や納棺のemergencyは入ります。途中で抜けて、戻って来ることも度々あります。あんまりあてにならない用務員さんで、すみません。

特に沿岸地域の納棺は、震災と重ねて考えなければならないことも多いので、例えば

「お父さんも、お母さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、津波で逝ったんだよ。一人遺って、踏ん張ってたよ。」

と現場で教えていただくことも多々あります。見送るのは、血のつながらない近所の方々。と言うこともあります。その方が生きた中の、大切なことが柱となる納棺なので、見落とさないように、聞き逃さないように、お別れの形に変えていきます。

お盆が近くなった夢ハウスの現在では、

「あ!」と急に頭を抱える子に、
「どうした?」と聞くと、
「お墓の掃除に行かなくちゃ!いっけないぁい!わーすーれーてーたー!」

と、何とも可愛いことを言う子も居ます。そりゃ、その言葉、お墓の中の御先祖さんが、一番嬉しいでしょうね!行方不明で、お墓の中にお骨が無いこともありますが、それぞれのお家で話し合い、子どもたちの気持ちもそれに従い、気持ちを大切な家族へ一人一人向けています。

そんな風に現在子どもたちは、お盆に気持ちが向いてきているようです。大人も、お盆に向けて動き出していますから。そして、子どもたちは宿題も頑張りながら!(`_´)ゞ

暑い日が続く毎日ですが、子ども夢ハウスの子どもたちも現在、学校は夏休み中。子どもたちの気持ちを第一に置きながら、管理人の吉山くん、横ちゃん、ボランティアの皆さまに支えられ、色んな心の波と上手に付き合いながら、子どもたちは元気に過ごしています。

昨日夢ハウスに行ったとき、外国の方が5名ボランティアに来てくれていました。聞けば、「日本は日本人ばかりだから、日本語を話せれば大丈夫だけど、自分たちの国は色んな国の人が集まる所なので、共通語が英語なんです。覚えないと、生活にならないんです!」と、教えてくれました。ほとんど日本語が話せないと伺っていましたが、子どもたちも大喜びで、積極的に遊んでもらっていました。他国の皆さんと、盛り上がりながら話している姿を見て、私に子どもたちが

子ども「笹原さん、英語話せたんだね?」
私「いや、私は日本語しか話してないよ。」
子ども「えー!じゃあ、なんであんなに盛り上がってたの?」
私「そりゃあ、心が通じたからでしょ〜!♫」

そう、会話は一言一言を大切に心を込めると、きっと心がつながります!

そして夢ハウスの管理人の吉山くん、「毎日、本当に色んなことがあります。だけど、保護者や地域の皆さんも子どもたちの毎日を支えてくださって助けてもらいます。何より、毎日子どもたちの成長に出会えることが、僕の喜びです!」吉山くんに会ったことがある方は、よくご存知かと思いますが、彼はそういう青年です。きっと、精神年齢は200才くらいだろうねと、地域の皆さんと話していました。(笑)

そしてもうすぐ帰ってくる、くっそーの帰りが待ち遠しい、子どもたちでした。

以上、子ども夢ハウスおおつちの、用務員のお姉さん便りでした。