2015年8月25日

子ども夢ハウスおおつち夏!

子ども夢ハウスおおつちの子どもたちの夏休みも終わりました。

お盆が過ぎて、だいぶ涼しくなりました。同じ岩手県内でも、私の住む北上市で気温が35℃くらいでも、夢ハウスのある大槌町は海に山瀬がかかるので、内陸よりも10℃くらい涼しくなり、25、6℃くらいになることがあります。

子どもたちが作った菜園では、野菜も収穫出来る時期を迎えました。大きくなりすぎたキュウリ(笑)「瓜みたい!」「同じ種類だもんね〜」と言う会話も飛び交いました。

町のかさ上げも、進みます。震災直後の瓦礫が積み上げられた大津波の後の光景から、ずいぶん変わったと子どもたちも話します。町の山を崩しての、復興が進みます。山を崩すから、鹿や熊が町の近くまで住みかを追われて出来ていると、これも子どもたちから聞きました。「なんだかちょっとかわいそうで、申し訳ない感じ。いつか、山も復活させてあげなくちゃいけないんだね。」と、言っていました。良い子、良い子。生活の中の、様々ないのちと共に生きていこうとしていました。

毎年楽しみにしている、仮設公民館の前の広場での盆踊り大会。ここも津波が入った場所ではありますが、避難場所がきちんと確保された中で行われています。

藤原代表が盆踊り大会の太鼓を叩いて見せてくださった後、次々と子どもたちも太鼓に興味津々、話し合ったり、順番を決めたり、藤原代表を真似て今年は子どもたちも太鼓にチャレンジしていました。地域の皆さんから、「不思議なリズムなってるぞ〜!」と声を掛けられ、「けっこう難しいなぁ」と言いながらも、だんだん上手になっていました。

けっこう、子どもたちも藤原代表に電話をしているんだと話してくれます。時々しか夢ハウスに行けない、用務員のお姉さんの私の電話にも、子どもたちからの電話も増えてきて、今の悩みに真剣勝負で話し合います。夏休み中に、我が家に3組に分かれてお泊まりに来て、色んな話もしました。どんどん成長する姿を見せてくれますが、成長には悩みもつきものです。(私も若い頃はそうだった。私にも、若い頃はありました。遥か、遥か〜・・・)

震災前まで相談に乗ってくれていた、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、お兄さんやお姉さん・・・。いつも側にいて、相談に乗ってくれていた人たち。

本当は、誰に相談したいのかなぁと、子どもたちと話しながら、なんとなくニュアンスで感じ取るようにしています。「よし、今日は私はおばあちゃんだな。」と思いながら、話を聞いてみたり。

津波のこと、その後の町の火事のこと、震災直後のこと、これまでのこと、復興のこと、亡くした見つかった、見つからない家族のこと、今の様々なこと、そしてこれからのこと。

藤原代表や、吉山くんの思いも最近は知りたがる子どもたちも多くなり、伝えることも増えました。

やっとつかんだペースを、生活の中で新たに組み立て直すことも必要になる。それが、「復興」の意味に含まれます。大人は、強い覚悟で町を切り開き、つくっていくのです。「復興に伴って移りゆく環境の中で抱える嘆きは、未来に向かって必要な嘆きなんだよ。」藤原代表の子どもたちへの愛情を、一人一人に合わせて伝えて行きます。

何か心に起きたとき、
それを考えなければならない時間と、
何も考えない時間。

上手にバランスをとりながら、進んで行きます。子どもたちからの言葉に、聞き逃してはいけない言葉がありまして、

「今度はいつ来るの?」

じっくりお話ししたり、べったりくっついていたり、何となく側に居たかったり、みんなそれぞれで色々なんだけど、「今度いつ来るの?」は、じっくりお話ししたいと言う意味が深くアプローチされていることも多くあるので、必ず来れる日を伝えます。

「オッケー!」

小さな手でオッケーをする手が、また可愛らしく、愛おしく感じます。

月命日の11日、お彼岸やお盆、子どもたちも大人といっしょに、行事を大切に過ごし、大人から今年も様々なことを引き継いでいたと思います。立派、立派!

夏休み中も、多くの皆さまからの温かいご支援、ご寄付、本当にありがとうございます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。