2016年1月11日

ありがとう「すり傷公園」

今日は、震災から4年と10ヶ月。家族を亡くした人にとって、月命日でした。

命日と月命日が近づくと、夢ハウスの子どもたちからも「今度、いつ来れるの?」とたくさん声が掛かります。だから行ける日を、伝えます。電話であれば、少しお話ししたり。メールやLINEであれば、話したいことを話してもらいます。

「警察官が、捜索してくれてるよ!」

家族が未だ見付からない子どもたちは、毎月の月命日に警察官が捜索してくれるニュースを見ながら、捜索を続けてもらえることを嬉しそうに話してくれました。そう、東日本大震災から5年近い今も、毎月の月命日に、警察官が捜索を続けてくれています。きっと、地域の人たちの思いを警察官はたくさん聞いているから、みんなの気持ちを知っているのだと思います。その捜索活動も、その姿に励まされて、確実に一人一人の復興への思いにつながっていると、みんなと話しながら、私は感じています。

  復元の現場では、警察官・刑事さん方とお会いすることも仕事柄あり、警察業務がどれだけ多忙なのかを知っているだけに、本当に有難いことだと思います。ニュースで捜索の様子を見て、当時の安置所の中を私は、想い出します。ご存知でしょうか・・・、実は骨折した人の骨って実は鋭利です。たくさんの警察官が、瓦礫も鋭利で、危険な物がたくさんあって、怪我をしていました。現在沿岸の各警察署には、捜索を続けてくれている警察官の皆さんへ、地域の皆さんからの御礼のお手紙がビッシリと掲示されています。

    復興への道のりの中では、致し方ないことなのかもしれませんが、この度、子ども夢ハウスおおつちの「すり傷公園」が全面撤去されることが決まりました。子どもたちの遊び場であった、地域のコミュティーの場であったすり傷公園。子どもたちからも、悲しみの声が届きます。でも、子どもたちのために、ここまで無償で提供してくれた地主さんに、公園を作るためにお出でいただいたたくさんの皆さん、地域の皆さんへ、子どもたちの遊び場を新たに探すことから始まりますが、夢ハウスの代表である藤原先生と、管理人の吉山くんはとても感謝していました。

    復興への道のりの中で、目まぐるしく変わり行く環境の中で生き抜く子どもたちを、これからも子ども夢ハウスおおつちは、保護者の皆さんと地域の皆さんと、ご支援いただいているたくさんの皆さんと、手をつないで支え、守り、育てて、みんなの笑顔につなげていきたいと思っています。日ごろから応援いただいている皆さまへ、心から感謝を申し上げますと共に、引き続きのご支援・ご寄付を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

詳しくは、弊社のホームページのトップページから、夢ハウスのブログをご覧くださいませ。夢ハウスの代表である藤原先生が、恐らく泣きながら、様々に覚悟を決めて書いたものだと思います。