2016年1月29日

うんち

復元の現場でのことです。

故人の状態があまり良くなくて、お時間をいただいて、復元をしました。終了後にご家族にお声を掛けて、対面と確認をしていただきました。

対面をしていただいたとき、娘さんが大きな声で泣きました。そして、子どもさんに「バァバだよ。」と言いました。けれども子どもさんは、お母さんが大きな声で泣いたことに驚いて、泣いていました(涙には、理由と種類があります)。

「え〜ん、え〜ん・・・ 」

「え〜ん、え〜ん・・・・  (ブッ←どうやら、オナラ?)」

その子は、お尻に手を当てて

「あっ・・・出た(すごく困った顔)。ママ、出た・・・。 」

私「何才?」

子「ん〜、(指が2本になったり、3本になったり)・・・、んー(踏ん張ってる?)・・・出ちゃった。」

母「プフッ。やだぁー!(笑顔)お母さん〜(棺の中に話し掛けながら)、この子ったら!(笑)」

私「私でも、良い?」
子「うん!」
私「じゃ、ちょっと行って来ますね。」

トイレに行って、続きを終えて、その子と二人でお母さんの所に戻りました。その子は、お母さんの所に一目散に走って行き、頭をナデナデしてあげていました。とてもステキな光景でした。故人が本当は一番、娘さん(お母さん)にしてあげたかったことなんじゃないかと、思って見ていました。

トイレが終わった後、本人曰く「いつも、(あっちだと指差して)洗面台で洗うんだ」ということだったので、トイレでは軽く洗いましたが、まだしっかり手を洗っていないことを言い出せない私が居ました。この場をお借りして、すみませんでした。