東日本大震災が発生してから、普段のことに重ねて、前例のないことが震災関連の様々なこととして、当然のように発生しています。現在の生活の基盤になることだから、ここもすごく大事なので、どう進めていくのか・・・。作りだしていかないといけないこと、その難しさにいつも悩みます。
3月11日が近付く現在は、沿岸地域から多くの連絡が入るようになりました。記憶の中にある、色んなことが蘇ってくる今時期ですが、みんなで話し合いながら沿岸地域と内陸と、情報が共有出来ることで一つ一つを色んな視点から考えられることもたくさんあります。さて、どうするか・・・。
昨年末からマンツーマンセミナー受講希望のお問い合わせも非常に多く、スケジュールの組み方と調整など、そんなことを含めて色々悩みながら、今日は偶然、以前から心配していた子に会いました。あぁ、外に出られるようになったんだなぁと、その姿を見たときは嬉しかったです。
子「笹原さん〜!」
私「久しぶりだね。風邪引いてない?」
子「うん、大丈夫!あのね、前に約束してたでしょ!外に出たくなった時に、櫛を買ってくれるって!」この子には、櫛を無くしてしまった事情がありました。
私「約束、した、した!うん、良いよ。」近くのドラッグストアで購入後、一緒に歩いて家に送りながら
子「ありがとうございました!幼稚園の年長さんのときね、櫛をとかしている人って、みんなナルシストだと思ってたんです。」
私「ナルシスト⁉︎(笑) 」
子「だって、櫛をとかす人って、だいたい鏡を見ながらキメ顔してるでしょ(笑)でも、今は思いません(笑)」
私「今は、どう思うの?」
子「ナルシスト以外、思い付かない(笑)」
私「エチケットとか、身だしなみって言うんだと思うよ。」
子「おー!エチケット!それ、カッコイイ!」
みんな色んな時間を過ごして、色んな段階を踏んで、一生懸命に今を生きています。社会の中で生きるために、人は色んな顔を持っていますが、子どもも同じ。学校を休むことも、頭を使うし、ストレスは掛かるし、大変なのだそうだ。本当だね、確かにね。みんな、心の強さと弱さを持ち合わせて、人なんだと思います。だから、弱いところもみんなで支え合えると良いね。
話しながらあの日の納棺を、この子が目一杯泣いていた姿を想い出していました。大事にしていた櫛は、亡くした家族に買ってもらった物で、それは海の中へ行ったのか、がれきと呼ばれる中にあったのか。この子が経験したあの時のように、東日本大震災後、沿岸の遺体安置所から、内陸の親戚の家に運ばれてき人たちが沢山居ました。次回は、その話しをつぶやこうと思います。