2016年2月17日

滝沢南中学校

滝沢南中学校の2年生の皆さんに向けて、学年主任の先生からのご縁で、「職業人」としての様々なこと、いのちとの関わり方含めてのお話しをさせていただきました。

校長先生は、東日本大震災発生時には被災地沿岸の勤務で、いのちに向き合う様々なご経験をされていました。

生徒さんたちの様子はと言うと、最初はものすごい警戒態勢で(私が、どこの誰だか分からないので当然だと思います(笑))、眉間にシワを寄せてみたり、考え込んだりという姿が多く見られました。しかしながら、少しずつみんなにインタビューなどを行い、皆さんが考えていることと、社会に向けての一人一人の責任についてすり合わせてみたりする中で、とってもステキな答えを出してくれる生徒さんたちも居て、私が生かしてもらっている「死」の世界の中で、現実的な情報を伝えると、少々驚きながらも質問が出てきたりして、真剣に「いのち」について、個々にとても積極的に考えてもらえた時間になったと思います。

最初は眉間にシワを寄せていた生徒さんたちでしたが、授業が終わる頃になると、一人一人にしかない、ステキな表情を見せてくれていました。

目の前の一人の人には、必ず背景があります。悩んでいることも含めて、様々な感情を持ち生きています。人の行動には、必ず意味がありますから、社会に向けての責任と、対人関係では価値観などをすり合わせながら、生きていくと心がすれ違うことは少なくなるのかもしれません。

目の前に見えていることと、見えていないことを含めて、一人の人であること。大人になり、一人の社会人として伝えられることはそういうことなのかなと・・・。社会人の仕事は、社会に貢献すること。学生の皆さんの仕事は、大人になる準備として、一般常識を身に付けて、コミニケーション力を身に付けて、チーム力を学び、お勉強すること。私も色々考えさせてもらった、皆さんとの時間でした。退場の時には、みんな手を振って見送ってくれました。また、会えるかな?風邪など引かずに、皆さんが元気で過ごしてくれますように。

《おまけ》
校長室から、体育館までの送り迎えを一人の代表生徒さんが担当してくれました。一緒に歩きながら、

「やっぱり今の子って、ゲーム好きなの?」と聞いてみました。「はい!」と元気に答えてくれた後、

「自分でゲームをする時間をコントロール出来なくて、でもゲームはやりたくてという悪循環だったんです。色んなやらなきゃいけないことが、分かっている分、けっこうなストレスになっちゃって。悩んでいたから、先生に相談したら、「家に帰ってもゲームをしちゃうなら、学校に残って、勉強してみたら?」って言ってもらったので、今は、そうしてます。コントロールの仕方を先生に教えてもらいながら、やってました。」と満面の笑みで教えてくれました。ストレスコントロールは、社会に出ても必須です。学生の内から、学べるってステキだなぁ〜と思いました。