2016年7月18日

子ども夢ハウスおおつち、7月!

出来事1〈遊び場への移動中〉
復興工事が優先され、公園などの遊び場が無い大槌町では、学校や行政が地域の子どもたちのために、積極的に解放してくれていました。遊びたい気分がエキサイトして、子どもたちが遊ぶ場所までの道のりをナビになりきって、私の車の道案内をしてくれます。

「おつかれさまでした♬」

は張り切って言ってくれるナビ(8歳男の子)だけれども、道路を過ぎてからの道案内なので、なかなか・・・、ドライブテクニックが必要でした。(笑)

たくさん遊んだ帰り道・・・、

「ナビは疲れたから、前に走っている吉山さん(夢ハウス管理人)の車を追いかけてね!ナビより。」

気ままなナビくん、車の中でウトウトしていました。彼が話してくれたのは、

「僕は震災の記憶がないんだけどね、夢ハウスではお兄さんやお姉さんたちが、話して聞かせてくれるんだ。分からないことは、吉山さんが説明してくれるよ。僕は小さかったから、震災の記憶はないけどね、僕の町を大好きで、応援してくれる人たちが、僕たちが学校へ通えるようにスクールバスをプレゼントしてくれたり、いのちが救えるようにって、スクールバスにAEDが積んであるバスも5台もあるんだよ!周りの大切な人の帰りを待っている人たちのために、捜索も続けてもらってるんだもん。だから、僕は勉強してね、大きくなったら町を作れる大人になりたい!」

出来事2〈笹原さんはスタッフなのか、否か?〉
子どもたちが、私に聞きます。

「笹原さんは、夢ハウスのスタッフなの?」

私「どう思う?」

子どもたち「子ども側でしょ?」

私「あたり〜!よく出来ました〜!」

一同拍手〜〜!!仲間に入れてもらって遊びを通しての共有の時間の中で、色々な相談や打ち明け話しが出ます。幽霊の話だって、誰かの大切な家族かもしれないという意識を持ち、聞いてきた話しを、真剣にしてくれる子どもたちの姿を見て、これまでの一生懸命な大人の背中を見て、生きてくれていることを知ります。子どもたちの目に、大人の姿はどんな風に映っているのかな?子ども側の目線からの復興が、頼もしいと感じました。♪( ´▽`)

出来事3〈組み方〉
遊びのときに、組を決めます。

私が「グートチーで、合った人!」と言うと、それは歴史を感じるらしく、「何それ〜〜!」と、聞いたことが無かったらしく、大騒ぎな子どもたち。(笑)

「今の時代は、グートパーでくみこ!で、組に分かれるんだよ!」と、子どもたち。

私「ヘェ〜、そうなんだぁ!」

夢ハウスの管理人の吉山くん、「熊本は、グートパーで別れましょ!と言います!d(^_^o)」

みんな「ヘェ〜!!!」

年代や地域により、手遊びやむかし遊び、組み方も変わるものなんだね〜!と、みんなで話していました。「グーとパー」と言われているのに、何度もチョキを出してしまう私を、温かく見守ってくれた、優しい子どもたちでした!

出来事4〈亡き家族への想い〉
お盆が近いこともあり、震災で亡くなった家族、見付からない家族の話になったり、想い出話しをしたりと、そのような会話も多くありました。中学生の女の子。

「リカちゃんが欲しくて欲しくて、人形をおねだりしたら、立派で大きな日本人形を買って来てくれた、おばあちゃんだったよ。(笑)まだ帰って来ないけど(震災発生後、行方不明)今、何してるのかなぁ?」

出来事5〈ストレスと悲嘆〉
確かにみんな、ストレスや悲嘆を抱えています。くっそー(夢ハウス代表)は話し合ってお互いの想いを知り、それをみんなで大切にすることを重んじてきました。そのために、子どもたちに現在必要と思われる環境を整えるため、全体采配の中で、皆さまにご寄付いただいたお志を大切に有効に、子どもたちに使わせていただいています。

そして管理人の吉山くんは、子どもと子どもの間に入ったり、地域や夢ハウス外の大人や子どもの間に入り、様々な場面で一人一人に合った、自立支援に向けての優れたコーディネートをしてくれます。子どもたちの気持ちが、しっかり自立に向けた感覚を持てるように歩んできた夢ハウス。教育委員会さんや、児童相談所などの子どもたちを支えるプロの皆さん含め、子どもたちが今を生きることのために、同じ志の大人との信頼関係を積み重ねてくれたのも、藤原代表を父と慕い、一歩ずつ悩みながらも大変な苦労の中で、信頼を積み重ねた吉山くんの実績の、今だと思います。

横ちゃん、和子さん、2人の夢ハウスの職員さんも、一人一人の子どもたちと向き合い、毎日とんでもない運動量の子どもたちと過ごしてくれています。

ストレスや悲嘆をただ嫌うのではなく、それが自分の中に存在する一部として認め、そのバランスの取り方を、その時々の自分のペースで見付けることができる場所、それが夢ハウスなのだと、昨日子どもたちが各々に教えてくれました。

〈現在募集しています〉
全国各地から、沢山お声掛けをいただき、ありがとうございます。皆さまからのご支援、ご寄付に支えられ、夢ハウスの子どもたちは元気に地域の皆さんにも支えられ、少しずつ自分のペースを作ることに積極的になっています。皆さまのご支援、ご寄付(ご寄付いただいた方のお名前を子どもたちが手書きで板に書き、夢ハウスの中の、子どもたちがいつも目にする場所に貼らせていただいています)に心から、感謝申し上げます。ありがとうございます。

自立支援の計画の中で、子どもたちが最も楽しみにしている物が現在不足しています。子どもたちからのリクエストを、以下に記載し募集をさせていただきます。

①ホートケーキミックス
②チョコソース
③虫除けスプレー・蚊取り線香
④クッキーミックス
⑤かき氷シロップ各種

衛生上の問題もありますので、開封されていない物に限らせていただいて、随時受け付け中です。ご無理のないところで、ご支援を賜われましたら、幸いです。

(送り先住所)
岩手県上閉伊郡大槌町大槌15-95-68 子ども夢ハウスおおつち



よろしくお願いいたします。

〈ボランティアさん募集〉
弊社ホームページのトップページに、子ども夢ハウスおおつちのブログがあります。詳しくは、夢ハウスおおつちのブログをご確認ください。

すり傷公園つくり!

皆さまにご支援をいただき、新しいすり傷公園に子どもたちの笑い声がまた、帰ってきます!

今後とも、子ども夢ハウスおおつちをよろしくお願いいたします。