2016年7月12日

質問にお答えします

10日、メイホールさんの講演に多くの皆さまが足を運んでくださいました。北上市内、沿岸地域からも、納棺にご縁をいただいたご遺族の皆さまとも、あの時の想い出や、今の気持ちなど含めて色々とサイン会の時間もお話しが出来て、心温まるお時間を頂戴致しました。終了後は、直ぐに緊急現場に走らなければならず、そのような仕事であることを皆さまにご理解いただけていて、嬉しかったです。ありがとうございました。

普段、地元に居る時は、現役なので納棺や復元の現場と、会社の業務に従事しています。昨日は現場が終わり、帰るときに、玄関まで追い掛けて走って来た、ご遺族である子どもたちにハイタッチをおねだりされ、癒されて帰ってきました。

現場でも多くの子どもたちの質問に答えています。何故だろう?どうしてだろう?と、大切な家族に起きたことを知りたいのは、大人も子どもも同じです。血を見れば痛いと思い、変色を見れば心配し、表情が苦しそうだと故人が今、何を思っているのか知りたい。お話しをしながら、一人一人に必要な答え探しをしながら、悲しみの中にある大切なことを、1つ1つ知ってもらいます。人には、悩んだり考えたりする力がありますので、その力を糧に今日の一歩を踏み出すお手伝いとして、目的意識を定めて、一緒の時間を過ごさせてもらうことも多くあります。ある程度の質問が落ち着くと、興味が私に移ることがあります。

「人間なの?」と聞かれることもありますが、

人間です。

成功すれば、木の幹になれているかも分かりません。(ブログ・我が家のじいちゃんを参照ください)

後、「もしかして、幽霊ですか?」と聞かれますが、

多分、まだ私は生きてます。もし、私が幽霊だったら、是非とも教えてください。動きを変えます。よろしくお願い致します。

「幽霊は、見たことありますか?」と聞かれることも本当に多くありますが、

この仕事をしてから、けっこうあります。基本、幽霊を見ても「幽霊」とは思っていません。その方は、名前もあり、家族や大切な人の存在などもある、生きている人と変わらないものも多々ありますので、基本、関わり方は生きている人と変わりません。ただ、そこに様々な「音」が加わることがありますが、私は基本ビビリなので、飛び上がることもありますので、何卒姿をお見せになる時は、お手柔らかにお願いします。ちなみに、いつも見えているわけではありませんし、霊能者でもありませんので、ご理解ください。

まぁ、それは又改めて「怖いはなしシリーズ」で、ご紹介したいと思います。

色々な質問をいただきますので、この場をお借りしまして、お答えしました。

普段の生活の中には無いと思われていることが多い「死」の存在ですが、捉え方や価値観は様々でも、私にも誰にでも生きている以上は、死が訪れます。だからと言って、死ばかりを意識して、生がおろそかにならないようにしたいものです。死が訪れるかもしれないけれど、生きている訳ですから、そこの生き方とのバランスが一番大切だと思います。生きることに精一杯関われば、大切な誰かに遺す自分の足跡も、自分の大切な人を支え、その死の価値も、遺す人にとって重要なものになると思います。何か一つでも、現場で遺していただいた、この情報が皆さんを支えてくれますように。